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 Cups -3-

 ◆その他の国
 

表題が”その他”だからといって、余り物と言うわけではありません。
むしろ、その国ごとの個性、窯の個性が出た、その国を代表する、素晴らしく、また有名なものばかりです。
私の好みで集めていますので、必ずしもそのメーカーさんの代表作、という訳ではないですが。

  ヘレンド(ハンガリー)
 

 これも有名な窯です。国(民族)の個性でしょうか、東洋の血を感じさせる、オリエンタルな香りの作品が多くあり、全体に薄手の磁器で、繊細な感じです。絵付けも素晴らしいですが、惜しいのは、絵付けが全て、かなりパターン化されてしまっている、という感じがあるところです。また、マイセンや、後で紹介するアウガルテンの真似も多いです。よく消化して、自分のものにしていると言う感じはありますが。
 故ダイアナ妃も、このブランドを好んでいたそうです。シノワズリ、という、中国の柄をテーマにしたシリーズ(数多くの柄がある)が素晴らしいです。残念ながら、このシリーズは、カップを持っていないのですが。

 
このメーカーの代表的な柄、アポニーグリーンティーカップ(コーヒー兼用)です。某貴族の為に作られたシリーズ、”インドの華”の普及版だそうです。グリーンの他に、オレンジやブルー、パープル、イエローなどがあります(但し、オレンジ以外はフルセットがあるかどうかは判りません。)
”インドの華”を元にしているので、柄が東洋的、中国の陶磁器の絵付けを思わせます。取っ手の形、カップの縁の微妙な波打ち具合、白磁の部分の浮き彫りの模様も繊細で凝っています。金彩も繊細に施されています。カップの中にも、小さく花が描かれ、とても素敵です。

 

  ロイヤル・コペンハーゲン(デンマーク)
 

有名な、ロイヤルコペンハーゲンブルーフルーテッド ハーフレースのシリーズのティーカップです。
他に、もっと装飾的なフルレース、もっとシンプルなプレーンがあります。どれも、白地に青のレースのような模様。フルレースは器自体の端が、レースのように透かしになっていたりします。
でも、私は、このハーフレースが、一番つりあいがとれていて、見ていて楽しく使いやすそうなので、気に入ってます。

 

  アウガルテン(オーストリア)
 


 
シンプルブーケ ティーカップ

アウガルテンのテーブルウェアといえば、ウィンナーローズという可愛らしい小さなローズの柄のシリーズが有名ですが、私は持っていません。
これは、偶然見かけて気に入り、ある人のお祝い返しに貰ったものです。大ぶりのティーカップです。
アウガルテンの特徴、ぽってりした陶器のような厚めの地です。花の絵付けも、派手ではないけど、細部まで良く描けていて、さりげなく綺麗です。取っ手も、シンプルなようで凝っているし、お気に入りです。


 

  リチャード・ジノリ(イタリア)
 


 
イタリアの窯、リチャード・ジノリグリーンコックの、ティーカップです。
ジノリは、イタリアンフルーツや、カポ・デ・モンテ等の方が有名ですが、私はこのトリさんの柄が好きです。
(オレンジもあるようです。また、ティーポットやシュガー、ミルクピッチャーもあるようです。)
緑で描かれた鶏が、ユニークで印象的で可愛く、きれいです。
私は、ジノリの絵付け技術はかなりのものと思っています。絵柄がシンプルに洗練されているので、気づきにくいかもしれませんが。また、器の形も(古いタイプのものは)優雅でデコラティブです。全体に、レベルの高い、完成されたブランドと思います。
このグリーンコックは、皆さんが良く知っているジノリとは少しタイプが違うかもしれませんが、そういうジノリの良さが良く出ていると思います。

 

  アビランド(フランス)
 

フランスリモージュの窯、アビランドの、ユージェニーというスミレ柄のシリーズの、ティーカップです。
アビランド窯は、フランス料理の重鎮、故辻静雄さんも愛好されていた、昔から有名な窯です。リモージュの代表的な窯だと思います。繊細な花の絵のカップなどで有名です。
(骨董の頁にも、一つカップを置いてあります。)
私は、このスミレの柄のカップが台好きです。ホントに見事な品だと思います。スミレの絵が繊細で、カップの形も優美で釣り合いが良く、金彩もきれいです。プリントもの。

 
これも最初期に買った、アビランドコーヒーカップです。
花と木の枝が、優美に(写実的に)図案化されて、直線的なカップの形ともつりあって、全体に釣り合いが取れて、良い品だと思います。
コーヒーカップはあまり買わないのですが、これは、全体の形やフランス特有のセンスと機能美とでも言うようなものがあります。お気に入り。
これも、プリント物です。

 

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