コンテ5
2016/9/9
愛媛の鉱山跡
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市ノ川鉱山(千荷坑)
市ノ川鉱山1(千荷坑)
場  所  西条市
鉱  種  アンチモン
稼働期間 江戸時代〜昭和35年
鉱業権者 海本丈市
備  考  

1.アンチモンの里             2.市ノ川小中学校跡の石碑
 

3.千荷坑へ続く山道            4.千荷坑前の渓流
 

5.市ノ川礫岩の路頭           6.加茂川との合流点
 

7.輝安鉱を含む礫岩           8.市ノ川谷の上流に旭日坑
 

9.山中に残る小さな坑口(2010年) 10.崩れている坑口の内部
 

11.市ノ川礫岩の岩脈    12.川原に降りて鉱石を探す(2014年)
 

 当時は世界有数のアンチモン鉱山で、メートル近い剣のような巨大結晶を産出したことで知られている。輝安鉱(硫化アンチモン)という鉱石を掘り出し、活字金や砲弾の威力を高めるために使われた。川原やズリから輝安鉱の細い銀色結晶や米水晶などが見つかる。また、水晶の晶洞内に含まれる物もある。他に黄鉄鉱・ベルチェ鉱やレアな毛鉱・安四面銅鉱など。市ノ川礫岩というレキ岩に鉱脈が含まれている。
 2015年に行ったとき、坑口に近づけないように柵が設置されていた。一方で、川に下りやすいように小さな階段が造られていた。川原にはレキ岩の露頭が見られるが、アンチモンは含まれていないようである。谷川の上流にはいくつか坑口があって、そこから流れてきたのかもしれない。また、2004年まで橋が架かっていた対岸には事務所跡があり、今は草や灌木ですっかり覆われてしまっている。足下にいくつか鉱石が落ちていたが、土にまみれてわかりにくかった。
 かなり前に地元の方に教わって山道に沿って歩き、坑道やズリを探したがわからなかった。たまたま足元に転がっていた石を割ると銀色の部分が見えた。
 先日、高校からの依頼でこの場所を教えて上げた。後日、御礼メールが届いた。無事に行けたらしい。輝安鉱は余り採れなかったが、初めての場所を充分楽しんだそうで、こちらとしても役に立ててうれしかった。



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