あわ〜ストーンU
ここには、石の活動で僕らが体験したり見聞したダークな出来事を書いてます。「気ままに訪問記」が光明のような内容なら、この「いしにっき」は暗闇の部分にスポット当ててます。これらは単なる悪口ではなく調べた事実を述べてるだけです。もしブログやBBSで意見述べるおつもりなら、きちんと内容全部を読んでからにしてもらいましょう。また、これから始めるビギナーの方や地権者の皆さんにはぜひ読んでいただいて、これらの内容に注意してください。これらの事件に巻き込まれないように注意しましょう。何か新しい情報が入ればその都度更新します。
12.産地の破壊について
1.眉山の紅簾石の露頭(徳島県徳島市)
(1)露頭裏側の割られた部分(21年12月)
四国有数の紅簾石の露頭です。見た目は何の変哲もないただの岩です。しかし、石に興味ある人にとって訪れてみたい産地いうことで、それ自体は別に問題なしです。ところが、見るだけならともかく画像のようにこれ割って勝手に持って行く人いるんです。
僕らがこれに気付いたのは数年前です。メンバーの誘いで県立博物館のイベントに参加したとき、その事実を知りました。その後ネット監視続けてると、某有名サイトでここを訪れた記事を見つけました。更に様子伺ってると、
そのサイトと仲良しの業者がネットで売り出してる
んですね。前々からこの両者の関係を疑ってたんですが、前者がある産地を訪ねると後者がそこの石を売り出すというパターンが何度もありました。だから、僕たちは業者とリンクしたり同じ石の会に入ってる人は信用できないです。こんな方々が産地保護を訴えてもまったく説得力ありません。
同じような露頭は高越山にもあります。でもそっちは深い淵の上に舌状に突き出してるんで、物理的に近寄れません。だけど不幸なことに、眉山は場所さえ知ってれば容易にたどり着けるんです。こんなこと書けばもっと多くの人を寄せ付けるかもしれません。でもすでにここはそういった者たちに知られてるんです。友人にも相談して迷った末、このページで公開しました。
吉と出るか凶と出るかわかりませんが、
指をくわえて見てるだけは止めて行動に出ます!!
(2)まだ破壊を免れている露頭
(3)過去にごっそりと掘り取られた部分
(4)露頭裏側の割られた部分(26年10月)
僕たちの考えとしては見るのはOKだし、露頭から自然剥離した石片を拾うのも問題なしと思います。ギリギリまで譲歩して、目立たない部分を数cmくらいだけ取っていくのも仕方ない思います。せっかく来たんだからね。(採るには県や市や地権者の許可が要るでしょうが、そこまでしなくても文句言われないでしょう。)それに対して、露頭を広範囲にわたって割るとか、目立つ部分を割るとか、売るために盗っていくとかは許せません。それって
器物損壊とか窃盗とか
になる可能性あります。
(1)は、某サイトに記事が出て(今も堂々と載せてる!)、その仲良しショップで眉山の紅簾石が売りに出された直後に訪ねました。元は苔生していたんですが、そこを割ったもんだからきれいな赤紫色の面が余計に浮き出ています。サイトの記事には露頭を見てきただけと書いてますが・・。
(2)は、もう数個しか残ってない露頭の様子です。質は良くなさそうですが、かと言って盗ってよい理由になりません。
(3)は、博物館から話を聞きました。昭和50年かそれ以前に、
標本を販売する大手業者が人手を介してごっそり掘っていった
そうです。今でもその業者や同じ業界の標本セットに紅簾石が入っています。例えば、京都の◇◇◇◇とかです。
(4)は、しばらく経ってからです。全体的に苔が付いてきたんで、その後の破壊は免れているかと思いました。ところが、その数日後に登ったときよく見ると端の方が赤く割れてたんです。
(5)露頭裏側の割られた部分(27年11月)
(6)露頭の隅の割られた部分(28年12月)
(5)は、特に変化ないよう見えました。でも露頭からかなり離れた枯葉の中に大きめの破片が落ちてたんで、やっぱり誰か来てるようです。
(6)は、露頭の端が赤く割られていました。明らかに
ハンマーの殴打痕
です。他にも数ヵ所確認しました。目立たない部分と言えばそうですが、数が多くて露頭がボコボコにされてるみたいです。
登山道からこの露頭まで、ケモノ道ならぬマニア道ができてました。何人もの人が歩いて踏み固めたのでしばらく草も生えてこない状態でした。今は余り通らなくなったのか少しずつ元の林に戻りつつあります。見に来るなとは言いませんが、分別ある大人としてやって良いことと悪いことくらいはおわかりになると思います。それでも露頭を荒らす人は侮蔑されても仕方ないでしょう。
これからも不定期ですが、壊されていく露頭をずっと見続けるつもりです。もちろん僕だけでは無理なので、メンバーや友人とも連携して眉山への散歩がてらにここを見守っていきます。
変化があればその都度記録して公開します。
また、
露頭盗掘を観察中
も見て下さい。
なお、当サイトとリンクしてる別の方のサイトに載ってる紅簾石は、県立博物館から正式に頂いた物をいくつかに割って希望する人におすそ分けした石です。無断で盗ってる訳ではありません(注意)。僕たちは博物館や他の機関に対して、数百個に及ぶ標本を(どこかの方のような寄託ではなく)無償で寄贈したり、数十に及ぶイベント活動に協力しています。また、産地を発見してその情報を提供してます。一方で、見つけた産地から不必要にたくさん採ることもしません。そういうところを信用してくれたんだと思ってます(文責F氏)。
緊急速報!
(7)無法者による新しい割り跡(29年4月)
眉山を散策してたメンバーから緊急メール届きました。内容見て絶句!まさか、本当にこんなひどいことする連中いるなんて。あわてて今日、さっき見てきました。・・画像のとおり本当でした。
ここの石が欲しい気持ちはわからんでもないし、僕が言うのも筋違いな部分はいくらかあるだろう。でもな、この惨劇はあまりにも酷すぎると思う。先の調査からたった数週間しか経ってない。そのわずかな間にこの露頭がズタズタにされてしまってる。登山道から見える面の至る所に、そぎ落とされてむき出しになった破壊面や鋭くえぐられた裂傷が目立ちます。
赤い紅簾石がまるでにじみ出る血液のようで、瀕死の重傷を負った露頭のうめき声が聞こえるかのようです。
それだけでなく採集に邪魔だと判断した植物まで引っこ抜いて、そのまま露頭の上に捨ててあるんです。
これをやった者たちへ。君らはいったい何がしたいんだ?!
法に触れなければ、見つからなければ何をしても良いのか。眉山の紅簾石を盗ってきたと自慢したいのか。それとも僕たちの鼻を明かしてやったと祝杯でもあげるつもりかな。
言っておくが、市場に出回ってる眉山の石は徳島の許可なく勝手に盗られた物がほとんどだ。読者の皆さんの回りで
眉山の紅簾石とってきたと自慢している者いれば、それはここに挙げた画像の行為をしてきた者たちである。
その上で、改めて読者諸兄に尋ねます。
「その人物はあなたにとって尊敬できる人物か否か?」「そして、
あなたはどっちなの?
」
(7)画像の(1)・(4)・(5)の上部が割られていた。ぼこぼこになった面の白い殴打痕が生々しくて、何とも言いようがない。比較のため上に置いたクスノキの葉っぱの長さは約5cm。
(8)すぐ近くを通る登山道からも見える。両手の平を合わせたくらいの範囲を削った割り跡が10ヶ所もあり、まるで集団暴行でタコ殴りされてる感じだ。
(9)これも登山道からよく見える。見た目がもっとも痛々しい。こんなことするのは、おそらく「自分さえ良ければ後はどうなっても構わない」と思ってるような連中だろう。
(10)本来は(7)の左横から露頭上部までつる植物が伸びてた。(4)と(5)の画像に写ってる葉がそれである。ところが、その植物が無造作に抜かれ哀れにも枯れ果ててた。そして、露頭の最頂上部が(7)のようにボコボコにされてた。
他にも(6)のような小さめの割り跡がたくさんあった。名探偵の推理じゃないけど、犯人は全くの素人でなくある程度の石採り経験ある者だろう。この露頭は一般人にはあまり知られてないし、どっかの団体や業者関係が詳しいからな。また、標本箱用にきれいに整形した石が落ちてたんで少なくとも大学で石の標本作りをしてた高学歴者と思われる。
学歴あっても良識はなさそうだ。
今回盗掘された石が多いので、おそらくネットやショップで販売するためと思われる。ほとぼりが冷めた頃に売り出すつもりだろう。眉山の紅簾石を売り出してる店は要注意だ。
近くに愛媛の新聞の切れ端あったけど、いつもの
仮想敵団体
の連中の仕業だろう。また、少し離れた所に中日新聞も落ちてたから、悪名高い名古屋辺りの団体までがシマ荒しに来てたらしい。
そう言えば尾張何とかのナンバーが眉山に駐車してたって言ってたな。地元の人しか歩かないような場所に、県外ナンバーが停まってればそりゃ目立つだろう。
京都や大阪ナンバーも見かけてるが、何とかの会とか業者が多い地域なんで警戒してます。
これらの団体は、自分たちがやってる破壊活動を棚に上げて他団体を非難してる。本来持ってる権力を良い方向に用いず、自分らの都合でしか使わないのが残念です。
(8)山道から見える割られた表面(29年4月)
(9)鋭くえぐられた露頭の傷跡(29年4月)
(10)引っこ抜かれたつる植物(29年4月)
緊急速報(追加分)!
上記に掲載してる画像は4月に撮影したんですが、よく山歩きしてる知人によれば実は2〜3月頃にはこんな惨状になってたそうです。ということは、3月にはすでにこの石を欲するマニアたちの手に渡ってると考えられます。そこで、各分野の方々に協力してもらって調べると、時期的に
該当するHP
がいくつか見つかりました。また、以前から眉山の紅簾石公開してる他のサイトのそれ、元々は無断で盗ってきた石なのは確実でしょう。善意の第三者として購入したとか、誰かから事実を知らないでもらったなら悪くありません。しかし、その出所は上述のように露頭を破壊して盗ってきた物であったりする訳です。そういうことした輩からあなたは入手してるんです!
悲しいことですが、上のような連中からもらった人も結果として
露頭の破壊を助長した
ことは否めません。僕らや一部の方々のように、露頭を割ることなく自然剥離したものを拾って我慢するとか、それら全体を自然界の中にあるがまま眺めるだけで満足することができないかな?
もちろん
勝手に割って盗んで逃げたヤツが一番悪い
けど、善良な皆さんの周りにそういうヤツいるんですね。その事実に目をつぶり耳をふさいでエラソーに言ってる石の会とか会員サイトとか、彼ら自身の罪の意識の低さにあきれかえるばかりです。幾重にも罪を重ねている四国の某BBSなんか最悪で、身内からもドン引きされてるの気付かないらしい。
そういう連中やその取り巻きがこのHPを何と呼んで批難してるか知ってるけど、全く的外れなことばかり言ってます。おそらく死ぬまで自分たちこそ正義だなんてほざいたままなんでしょうね。そこまでくると怒りを通り越して逆に哀れみすら感じさせます。
僕らが腹立ててる理由は、
表向き産地保護訴えながら裏でショップと結びついてるから
です。否定するんなら、なんで地権者に許可もらわないの?なんでショップに石を卸すの?なんでショップから石もらうの?なんでそういう人と一緒に石採りしてるの?どっかの国のモリカケ首相みたいに答弁逃げてばっかじゃないか。
今日もむなしい気持ちいっぱいですが、それでもめげず頑張ります。応援して下さってる方々、ありがとうございます!
眉山の紅簾石を掲載してるHPです。
画像がきれかったんで、参考までにリンクしてみました。この事件とは関係ないだろうけど、どこから入手したんでしょうか?
HPその1
HPその2
HPその3
公開してないだけで眉山の紅簾石持ってたり、その関連記事のせてたりするHPもありました。これも参考までにリンクしてみました。また、私有地で採集禁止のはずの眉山のルチルや白竜鉱山のサーサス石などコンテのせてるHPもここにまとめました。とりあえず、内容保全のためPCに塩漬けしました。
さて、どうやって入手したんでしょうか?某ショップの方、あわてて画像削除しても遅いですよ。愛媛や埼玉のBBSさんは開き直ってますね。
HPその4
HPその5
HPその6
HPその7
HPその8
HPその9
HPその10 HPその11
盗掘から1年後(H30年)
(11)露頭裏の盗掘された割り跡(30年3月)
29年4月の緊急速報から定期的に監視してました。あの酷い割り跡はそのままでしたが、よく見ると端の方が少し割られてます。読者皆さんのネットワークのおかげで、犯人と思われる個人や団体が少しずつわかってました。新参者いましたが、だからと言って許せるものでない。
自称30年のベテラン
もいますが、石盗り技術ばかり上手くなってるみたいで、つい先日
盗ってきた紅簾石
を他人に見せて、これはかなり前に許可を得て取ってきたとほざいてた者いました。見ればわかるよ。破断面が新鮮すぎるだろ。こういうのが石を趣味とするワールドにたくさんいるから、ゲスくさいイメージがなかなか払拭できません。本当に残念です。なお、
先の露頭破壊者はあわててたのか標本箱にきっちり入るよう整形した石を忘れていました。この盗掘者がこの産地最大の犯人です!
現場の様子から6個くらい作って持ち逃げしたと思われます(詳しくは、
眉山の紅簾石は今どこに
を参照のこと)。
露頭の裏側が割られてました。山道から見えませんが、茂みに入って回り込むと、ああやっぱりって感じです。周りの枯れ葉の下には自然剥離した石片がたくさん落ちてます。それ拾えば十分なのに。また、少し外れの小さい露頭にも割り跡ありました。大阪や京都の業者が大量に盗ってた場所のすぐ隣りでした。鮮やかなピンク色が目立ちます。これだけ書いてるのにまだこういうことする者いるんですね。自慢そうにブログにでも載せる気でしょうか。それとも愛知や岡山の業者のようにネット販売するんでしょうか。東京や新潟のネットでも確認しました。遠くまで盗りに来る熱心な方々がいるようです。こっちはいい迷惑だけど・・。
ここまで執拗に書かなくてもっていう意見もあります。が、懲りない面々にはどんだけ書いても足らないと思うんです。僕らは連中から誹謗中傷だけでなく、職場をかぎつけて事実無根のメールを送りつけて本当の意味での業務妨害も受けており、それなりのイヤな経験積んでるからわかります。とっても不本意だけどやっぱり本当のことは書かないかん。次は現場を押さえて「盗掘ナウ」の動画を・・撮りたくないけど、もし盗掘をやっていれば必ず撮ります。
盗掘から2年後(H31年)
(12)ボコボコ面の新たな割り跡(31年1月)
H30年から31年にかけて、いろいろな出来事がありました。かつての盗掘屋が店出したり、大手ショップがオークションに参入して素人から安価で買い取った石を高額で売り抜けてます。既に時効になってたり有耶無耶になってたりしてるのとても歯がゆいですが、賢い方々はそういうのわかってるから相手にしてません。それが唯一の救いです。
ワールドに見切り付けて趣味をやめてしまった人います。ピンクのあられ石とか、田上の水晶とか、どこかのHPで見たことある石が売られてました。しかし、それらを買って新たに趣味始める人います。こうして
いつしか盗掘した事実が消し去られていくんでしょうね。
紅簾石が徳島県を代表する鉱物に選定されて、すぐに眉山の露頭がボコボコにされました。今もまだ無残な跡を残しています。そして、あれから2年が経ちこのコンテでこれだけ警告してるのにまだ懲りないヤカラがいます!過去の画像と比べてみて、明らかに削られてる部分がありました。なぜわかるかというと、苔がはがされて新鮮な面が現れてるからです。ただし、被害は少ないようです。2年前の最初にボコられた被害が非道すぎて、今でも怒り心頭なるわ!なあ、そこの似非研究者さん兼標本盗掘屋さん、人のつながりで言えば意外に近くにおったなあ。
露頭からはがれて周辺に落ちてる石を拾ってる人いました。何度かそういう人見つけたし、散歩してる人からの通報もありました。それならまだ僕らも文句言いません。欲しい気持ちわかるからそれくらいならって思うんです。
今回観察した露頭の被害は軽微でした。初年度のボコボコ事件が余りにも酷すぎたから、それ以降の被害は矮小化されて感じられるみたい。でも許せないけどね。ネット上で検索かけてあらゆるショップやHPを観察してます。また、ウラのきな臭い情報も収集してます。何だかこっちが僕らの趣味みたいな気がしてきました。心が病んでくるのでやりたくないけど、向こうから情報を落としてくるんでイヤでもわかるんです。
夏の終わりに再び確認すると、また何ヶ所か割られてました。別の露頭も被害にあってます。表面が風化して退色してるんですが、割ると新鮮な面が出て赤く見えるんですぐわかります。初めの打撃が酷すぎたので大したことないよう見えるけど、やっぱりこれってどうなんかなぁ〜。ずっと見張りなんか立てれんし、看板置いたら余計に目立つし、結局マニアのマナーに頼るってことになる。それができれば苦労せんのやけど。ついでに高越山の露頭も警戒してます。
(13)露頭下部の新しい割り跡(2年3月)
盗掘から3年後(R2年)
(14)別の露頭の新しい割り跡(2年3月)
露頭の破壊・盗掘事件から3年経ちました。僕らは眉山登山道の散歩をしてるので、そこから道はずれてときどき露頭の様子を観察してます。最初の大破壊工作のインパクトが大きかった分、近頃の破壊は小規模なものに落ち着いています。それでもやっぱり来るヤツは来る!昔の傷口を広げようとしたり、新しく別の場所を割ったりしてるんです。おそらくこのコンテをアップしなかったらもっと酷いことなってた可能性が高いと、うちの情報班では分析してます。別にそれ誇ってる訳じゃなく、そこまでしないとわからん連中なのかって話。黙ってればわからない。神様なんて見てないからバチ当たらない。そんなヤツばかりかな。自分の中の神様を裏切っている。
石ワールドの世界が少しずつ閉じて行ってます。少子化が止まらないから、人口が減ってるから仕方ないこともある。子どもを産み育てるにはそれなりの経済力が必要。でもどこかのやもめな総理大臣のおかげで非正規職員が増え、安定した収入を得ることが難しくなった。一方、価値観の多様化で結婚しない人も増えた。子どもの育成なんてめんどくさいと思って、子どもつくらない人も増えた。人口減は国の施策の失敗。個々の努力でどうにかなる問題でない。国民のせいにしたり国民に負担ばかり求めて自分たちはのうのうとしてるなら、権力を返して政治家や各省の役職をやめるべき。今これほど国民にバカにされ蔑まれている政府はない。とっくにクビになってるはずの首相がまだいるなんてブラックジョークとしても笑えんわ。早よ逮捕したらええのに。地元の人は本当にそんな人を支持しているんですか。
盗掘から4年後(R3年)
(15)今もなお割り跡が生々しい(3年3月)
最初の露頭の破壊・盗掘事件から4年経ちました。今もなお続いている破壊行為に大きな怒りがこみ上げてきます。忌むべき大規模破壊からこの3年間、小規模な破壊はあったもの一時的に小康状態を保ってました。ところが、山道を散歩している方からの一報が全てぶちこわしてしまいました。ボコボコにされた哀れな露頭の近くで、
再び破壊工作事件が起こってた
んです。
下の画像の右の方、黒い孔があります。タガネの跡です。露頭上部の端の方、少し岩がせり出している部分を割ろうとしてました。もしこれ割られてたら左右1m上下50cm以上はがれます。きれいな台形をしているのが、上部がギタギタになって見るも無惨なボコボコ山にされます。つい最近までなかったんで、おそらく3月中旬に来たヤツが犯人でしょう。なぜここまで彫って放置してるかは知らん。しかし、こんなに大きい部分を割って持ち去ろうとした窃盗未遂事件です。徳島の財産を盗もうなんてどこのどいつか知らんが、石キチの風上にも置けんわ!
他にも別の露頭一部が割られてました。横の枯れた椿の花が哀れでした。どうしてこんな非道いことするんだろう。自分が良ければそれで良いって、本当に幼稚な考えです。身体は大人、心は子どもってどこかの名探偵の逆バージョンだね。監視を強化したいけどこれ以上は無理です。しかし、近いうちにこの露頭が破壊されること間違いないだろう。悔しいけどこんなことするヤツが幅きかせるのがワールドの主流派です。それでも僕らはあきらめない。4年前の大規模破壊事件の犯人捜しも、今回の未遂事件も風化させたりしない!絶対に犯人を突き止めてやる!
眉山の山歩きの皆さん、これをご覧になってれば露頭破壊に関する情報提供をお願いします。眉山東側縦断道路で県外ナンバーの車を見たとか、山道をハンマー持ってうろついてたとか。もっと露骨に岩を割ってたとか、そういうの見られたら事務局までご一報下さい。徳島が世界に誇る地質的な財産と言える紅簾石(こうれんせき)露頭の破壊を防ぎたいです。
(16)新しい割り跡が見つかった(3年3月)
(17)タガネで穿かれた痕(3年3月)
(18)別の露頭の新しい割り跡(3年3月)
(19)コケに覆われ始めた割れ面(3年9月)
(20)心ない盗掘者に折られた木が復活!
(21)ゴミがたくさん捨てられてる(以前から)
ここの散歩(または盗掘パトロールともいう。)が日課となったある日、何気に見てると途中から折られてた木から若芽が出ていた。
半年前にここ盗掘したヤツが邪魔だってんでボキッと折ってた木だった。
てっきり枯れると思ってたけど、すごいことにそこから再生して復活を果たした。何気にうれしかった。
それにしてもここはゴミ多い。枯れ葉に隠れて見えないが、菓子パンやお菓子のビニール袋、空き缶に空き瓶とか盗掘者が休憩してた感が出まくり。自分が出したゴミくらい持って帰れ!ゴミやろう!とまで言わないが、思わず言いそうになりました。
11月の散歩でまた割り跡見つけた。角の方とか下の方とか目立たないとこ割ってた。まあそれならいいんじゃないか・・。
僕らはここ守りたいけど、個人で楽しむため研究のためごく少量採るのは構わんと思ってる。
景観を損ねない部位であり、小さい標本箱に入るサイズを数個ってところか。
京都の業者みたいに一抱えの塊を盗ったり、大阪や岡山や愛媛や愛知の団体みたいにたくさん盗ってネットで売ったりしてるが、
そんな連中と一線を画して行動するんならいいんじゃないかな。
勘違いしてる人多いが、僕らは石採るなと言ってない。だけど、大量にとったり、岩盤をゴッソリとったり、売って儲けたり、他人や地域の財産をとったり、そんなのは「採る」じゃなく「盗る」という。また、盛んに攻撃してくる隣県のキノコとか関東の白い巨塔関係者などの逆恨みも甚だしいから、こっちも我慢せんとささやかな反論してるだけです。・・本当に今だけはささやかにね。
(22)日陰の部位が割れてるな(3年11月)
盗掘から5年後(R4年)
(23)露頭のウラの枯れ葉を退けてみると・・
(24)ここにもタガネの痕があった
(25)泥を掘り返した跡(4年1月)
(26)少しずつはぎ盗られていた露頭
正月気分もさめやらぬなか、また一報が飛び込んできました。早朝から気合い入れて仕込みして仕事始めをしようという矢先の出来事でした。ああまたか。眠気も一気に吹き飛びました。
露頭の裏側まで調べると、確かに
タガネの痕
ありました。昨年11月のときにすでに割られてたと思います。そして、
枯れ葉をめくって見るとくっきりとした割り跡が確認できました。
目立つ部分じゃないし場所的には余り問題じゃない。ただし、タガネで割られようとしている部分が大きすぎる。いったい何個の標本を作るつもりだったんか?売りに出せるくらいの石を盗っていこうとしたのは確実でした。
また、泥を掘り返して何かを探しているようでした。その上の露頭表面を見ると
新しい割り跡
がありました。今回はぎ取った石や、以前にここへ来てはぎ取って落とした石を拾ってたようです。でもこれは大規模破壊を上塗りする行為だから見過ごせません。傷口をもっと広げてるんです。
露頭の周囲を見れば良さそうな標本が落ちてます。紅簾石・藍閃石・満礬柘榴石・マンガン白雲母など確認できました。素人目の僕ですらこれだけ見つけられるから、あなたらベテランならわかるはず。それをせず、あくまで露頭破壊するなら、そしてそれを売って儲けようするならあなた方は犯罪者です。研究者であってもその業績は不法行為の元で行われているし、研究とかいう言葉に欺されません。
いくつかの趣味サイト、鉱物標本店・ネットショップや道の駅、ヤフオクやメルカリ等の個人販売、大学などの研究機関、石の団体など、該当するものは枚挙に暇がない。これがワールドの実態か。嘆くしかありません。
盗掘から6年後(R5年)
西部戦線異状なし・・です。この映画を詳しく知りませんが、戦争中の前線では常に小競り合いが起きています。そして、何人かの兵士が死んでいるのです。人が簡単に殺される。それが日常茶飯事になっている。もう感覚が麻痺してそれが異常であることに気づかない。だ・か・ら、「異常なし」なのです。
眉山の紅簾石もそれと同様です。要するに、露頭は相変わらず割られています。一度傷つけられた岩は元には戻らない。タガネの跡もそのまま残っている。本当は異常なことなのに、それが当たり前のように思えてくる。異常になった状態のまま推移しているってことです。
眉山を散歩する知己が増えて、情報がスムーズに入ってくるようになりました。今のところは新たに目立った露頭破壊はなく、周辺で石を拾うだけにとどまっています。黒っぽい服、ベージュの合羽、青いジーパンなどそういう服装の人が露頭で石採りしてたそうです。声を掛けようかと思ったが逃げられそうになるからやめた・・とは最近知り合った方の談です。
露頭破壊や販売するため等の理由で大量採取をしなければ、僕らも特にリアクションしません。でも面白いことに、僕たちに目撃されたという自覚のある人はここにどう書かれたのか気になるようで、急にアクセス数が増えるのです。心当たりのある人もいるでしょう。別にあなた方を責めているわけではありません。程度・限度・節度を守っているならとやかく言いません。た・だ・し、それを破ったときは覚悟をしてください。
その後、短期間に何度も現地を訪れました。どこかの学校が来て採集してたみたいだけど、露頭には手を出してない。良かった!他にも割った石をわざと見えるところに残していく個人とかがいた。それが後続に対する親切心なら露頭を余り知られたくない僕らにとって大きなお世話だし、自分が盗ったと自慢する自己顕示欲なら環境破壊と盗掘を勧めてる教唆(教えてそそのかすこと)だね。、
2.平岩蛍石鉱山(岐阜県関市上之保)
(1)山道から見える大きなズリ(20年3月)
国内有数のホタル石鉱山でした。ホタル石は主成分がフッ化カルシウム(組成式CaF
2
)で、製鉄の際に鉄鉱石の融点を下げる働きがあります。凝固点降下と言われて融かすための熱量が少なくて済む上、熔鉱炉の耐熱性もそこそこあれば良いためコスト削減になりました。その後、安い中国産のホタル石が粉末状で輸入されるようになり、国内の鉱山は次々と閉鎖されていきました。
閉鎖後もここは良いホタル石の産地でした。長さ数十mのズリが残ってて、センチを超えるホタル石の結晶が見つかりました。ホタル石は硬度4で、鉄クギで傷が付くくらいの硬さです。無色や緑色が多く、その他に紫色や青色や褐色などありました。紫外線照射すればホタルのようにボゥと光るので人気があります。廃校となった平岩東小学校に近い地元の方によれば、
平日でも数組、休日には何十人も
来てたそうです。大学のサークルや家族で来てたグループもいました。
互いに情報交換して交流を深めるのもアリ
で、実際に友達関係になった人います。
ところが、多くの人が来ればトラブル多くなります。どこにでも車停めるので渋滞を招くし、マニアらによる
交通事故も多発しました。ズリに続く道にゴミが散乱し、道に散らばる石の割り跡が汚らしいです。ズリを無理矢理崩して放置する連中も現れました。そして、ついには盗難事件まで発生しま
した。
事務所や貯鉱所があった商店の裏庭には今でもホタル石の破片が落ちてます。そこの人がピラミッドのような大きな結晶を所有してます。行ったときそれ見せてもらいました。とても立派で見事な逸品でした。一応は譲ってくれないか尋ねましたがやっぱり無理でした(笑)。それはさておき、実は2つあったそうです。ところが、数ヶ月前に来た親子連れにそれを見せてて、ちょっとトイレに引っ込んだらもういない。そして結晶もそのまま消えました。
犯人はおまえだ!
子供がいたのでまさかと思いましたが、虎の子の大型結晶を盗られてしまったんです。
どんな気持ちで盗んでったんでしょうか。
その子供も生きてれば今はもう社会人くらいでしょう。
そんな親を見てどんな大人になるんでしょうね。
そういった訳で、さっきの商店との譲渡交渉は2つあれば片方上げても良かったけど、1つしか残ってないからダメだったんです。
入山には地権者も地元も大目に見てくれて、誰でも気軽に入れました。ところが、マナーもへったくりもない無法者が数多く現れて迷惑行為して、ネットなどで売りさばきました。余りにも悪質だったんで警察を呼んだりしたそうです。そして、平成24年にとうとう入れなくなりました。少なくとも後50年は石採りを楽しめるはずの産地がこうして消えたんです。
自分だけが良ければそれで良い。
そんな考えの者たちが集団で押し寄せ、ついに地元も我慢できなくなったんです。そんな連中がエラソーに上から目線で石自慢や提言してるの、皆さんはムカツキませんか。人は見た目だけではわかりません。でも何度か話したりメールすれば、どんな人物か何となくわかってきます。また、
ネットショップと仲良くしてるのって絶対ヤバイ
です(文責A氏)。
(2)採取した無色と緑色のホタル石(21年3月)
(3)東側のズリで、黒くて大きめの石が多い
(4)西側のズリで、白くて小さめの石が多い
(5)道の駅「平成」で五平餅をほお張る
3.白竜マンガン鉱山(徳島県徳島市)
(1)鉱石を運び出す索道の起点
市街地に近いマンガン鉱山です。サーサス石やアルデンヌ石(アーデン石)という珍しい鉱物を産出することで知られてます。ここ最初に見つけたんはメンバーの一人「おっちゃん」でした。資料かき集めて現地を念入りに聞き込みしてやっと地権者に巡り会えたって言ってました。ここ行くとき必ず地権者の方に挨拶してから入りました。だから、信用されてたんでしょう。ところが、ある事件が起こって台無しになりました。
おっちゃんとこにメール来ました。見せてもらうと「鉱山の場所教えて」でした。大学と関係あるとか鉱物の採取はしないとか、ものすごく丁寧な文章でした。最初は怪しんだけど元々親切で面倒見良かったおっちゃん、ついに根負けして親切心から場所を教えてしまいました。ところが、そのすぐ後に再び現地行ってみると産地が荒らされてるじゃないか!割り跡が多くなってるし、石をまとめて積み上げたりしてました。極めつけは、
これ見よがしにサーサス石を鉱山の入口に置いてた
こと。そこでようやくだまされたこと気付きました。慎重に裏付けとると、その山師は
愛媛の団体に入ってる香川のBBS
と関係あったんです。明るく楽しそうに記事を書いてますが、石盗りしてた間の雑談がそのまま掲載されてました。さらに、このヤカラたちは
石の売買してる京都や大阪のナントカ祭り
に参加してたことわかりました。こうして、この産地は悪意ある者どもの攻撃に晒され始めたんです。
おっちゃんはすぐに地権者の所に行きました。そして、事情説明して謝罪しました。最初は何言われてるかわかんなかった地権者は、しばらくしてやっと意味が飲み込めたようでした。そして、こう言ったそうです。「あんたが勝手にしゃべったんは不愉快だ。しかし、本当に悪いのはあんたじゃなく、そいつらだとわかってる。でも、もう2度と入らんで欲しい。」
ここに書いたこと、ウソだと思ったら自分で
調べてみましょう。ただし、最初から僕と相手と
どっちが正しいとか間違ってるとか、先入観は
入れずにね。無法者には情けは要りませんが、
一応はフェアプレーの精神で述べておきます。
(2)索道に続く急斜面の回廊
(3)鉱山上部に残ってた坑道
(4)枯れ葉に埋もれた黒いズリ
地権者の言い分はもっともです。とてもショックでしたが、きちんと幕引きしなければならん。そう考えたおっちゃんは地権者と共に鉱山に隣接する企業を訪問しました。鉱山へ行くとき、企業の敷地を通らなあかんからです。大目に見てくれてた企業も態度を硬化し、こうして2度と通行できなくなりました。現在敷地をグルッと取り囲むよう鉄柵を立ててます。それだけでなく、個人サイトや鉱物ショップを中心にネットパトロールも始めて、山師と関係してるブログやショップをいくつも特定しました。東京の大手標本店なんか堂々とサーサス石売ってました。京都なんか今でも売ってます。店頭にそのまま出してます。うちの店は盗品でも売りますよって言ってるんと同じですね。
なぜここまではっきりと言えるのか。おっちゃんが地権者に一筆書いてもらい確認したからです。
鉱山が閉山してから地権者のとこに「入山の許可」「石の採取の許可」をもらいに来た者はまったくいない!この事実は、市場に出回る白竜鉱山産を称するすべての鉱物が盗品であることを物語ってます。また、ここの論文書いてる大学の研究者たちも不法侵入だったと断定されました。
時効だから罪に問えないとしても、サーサス石が盗品であり研究名目で無許可で他人の土地に侵入して盗っているのは明らかです。それだけでなく、昔から流通してたサーサス石はその大学の研究者が持ち出した可能性が高い。だってサーサス石の論文書くからサンプル採らないはずないでしょう。その上、その先生たちと深い関わりある個人が持ってたり、出入りのショップが売ってたりすれば誰が考えたって同じ結論になります。
こうしてこの鉱山は再び入山を拒むようなりました。
監視のために地権者や企業だけでなく、地元の管理組合や警察まで動員されました。
その後、これ見よがしに石を置いていった者は愛媛の個人から場所知った京都の業者だとわかりました。たくさん石を盗って売ってたそうです。
あれから数年経ち、おっちゃんは再び地権者を訪ねて最近の様子を尋ねました。あのときもっと疑ってればこうならなかったと今も後悔してる。だからその後が気になる言ってました。地権者は今もときどき散歩がてらに行ってるようです。一時期より侵入者の気配が感じられなくなったけど、先日も企業の従業員がリュックを背負った灰色のジャンパー姿を見てます。声かけようとすると山奥に逃げていったそうです。今でもそんなヤツいるんだな。
現地は土砂崩れがあって荒れ放題になってるようです。大木が何本も倒れて山道を塞いでます。ズリも流されて大きな排水口からため池に落ち込んでます。自然災害で物理的に産地が消滅しないと人が来なくならんとは、何とも皮肉なことです。人をだます姑息な手段なんか使わず、正直に言ってきちんと許可もらって入ってればこんなことならんかった思います。
こんなこと氷山の一角です。富山の水晶や奈良の柘榴石など枚挙にいとまがないくらい。欲にとらわれた石キチたちはまるで餓鬼道に落ちてくみたい。僕たちはどうすべきなんでしょうか?
(5)鉱山西部の石積み跡
(6)崩れた斜面に排水用の土管が突き出てる
4.瀬戸田採石場(広島県生口島)
(1)埋め立てられたばかりの採石場の全景
昔から稀少鉱物の産地として全国的に有名な採石場でした。ところが、平成28年10月に工事が始まり進入禁止になり、その数ヶ月後には警告板が設置されて完全に侵入禁止となりました。この場をお借りしてレポートします。
それまでこの産地は誰でも比較的自由に入ることができ、多くの鉱物ファンや研究者が来ていました。ところが、平成28年10月にここの地権者と親しい方から連絡があり、急に工事が決まって入山できなくなる恐れがあると言われました。そのような話はよくあるし、いざというときは彼がいるのでまあ大丈夫だろうと高をくくっていたのです。仕事をやりくりしてようやく休みが取れた11月に私たちが訪れると、何と景色が一変していました。あれだけ草ぼうぼうだったブッシュがきれいになくなり、丘の斜面が切り取られています。ユンボが大きな音をまき散らしながら、大型ダンプに土砂を積み込んでいました。正面からはユンボの邪魔になるので斜面の端から登ろうとしましたが、そこも削り取られていて足下が覚束なくなっていました。これでは埒が明かないと判断して、工事をしている人のところへ話し合いに行きました。彼の熱弁と地権者の知り合いということで、10分後に許可が下りました。
丘の斜面の下にたどり着きました。ところが、そこもすでに削られていてものすごい角度があります。結局、体重が軽い人だけ中腹まで上がることができましたが、体重の重い私たちは上がれませんでした(笑)。さて、下の方では肝心な鉱物がほとんど見つかりませんでした。土から顔を覗かせる岩盤をじっくり観察して、緑色の孔雀石や青色の珪孔雀石、黒っぽいマンガンのような物(後から輝銅鉱と判明しました。)、薄緑色の粘土状鉱物(これは不明?)など、ここでは2番手・3番手のありふれた鉱物くらいでした。
(2)斜面にうっすらと残る緑青の緑色
(3)進入路脇の警告板
(4)個人が所有する果樹園はずっと侵入禁止
ここで産出する鉱物は少なくとも40種類はあるでしょう。それもマイナーなレアミネラルが多いそうです。濃紫色結晶の斜開銅鉱や黄緑色皮膜状のアガード石Y(後にこれは珪孔雀石と判明)、ニンニク臭のあるスコロド石やススキの先のような針状のオリーブ銅鉱、毒鉄鉱、コーンウォール石、藍銅鉱、自然銀、パルノー石、亜鉛スピネル、スズ石、コベリン、マンガン重石など初めて見る鉱物もいくつかありました。しかし、この日はほとんどそれらに遭遇できずに終わることになりました。ユンボに踏まれた轍の土中から奇跡的に2種類得られただけです。
ここで私がちょっと手洗いに道の駅まで行って戻ってくると、他の皆さんが工事区域から出ていました。何事か尋ねると、現場監督の方が来られてユンボが稼働していて危ないから退去してくれと言われたそうです。私は区域の端にハンマーを残していたのでそれを拾わせてもらい、皆さんが待つ場所に戻りました。もうこれで見納めになりそうです。
平成29年2月、県外で所用を済ませた帰りにここに立ち寄りました。周囲は太めのしっかりしたロープが張られていて、いくつか看板が立っていました。それによると土砂をここに捨てに来るようです。確か最初に見たときはダンプに積んで外へ運び出していたと記憶しています。しかし、どちらにせよこの産地は終わりです。進入禁止いや侵入禁止になったのですから・・・。
12月以降、この産地に無断で入る者がいたそうです。だからこのような警告板が設置されました(許可標識は初めの方からあった。)。あの日、最後の許可をもらえたのは本当に奇跡でした。しかし、もう入ることはできません。10年経っても再び入れるとは限らず、入れたとしてもこの現状で鉱物採集は無理かもしれません。こうしてまた一つ産地が消滅したのです。
なお、この産地を含めてその周囲も侵入禁止です。つまり立ち入るのは触法行為となり、訴えられても文句は言えません。くれぐれも入らないようにして下さい。
H30年1月、一部の研究者や学生が許可もらって入ってると情報ありました。しかし、管理者に問い合わせるとそれを否定されました。もし無許可で入ってるなら看板通りに不法侵入・窃盗罪が適用されるでしょう。関東の大学同好会みたいに研究グループの一員に見せかけて、無関係の者がいっしょに入ってるケースあります。軽い気持ちでやってるみたいですが、それって田中さんをだましてますね。僕らのメンバーの一人がそれに誘われていました。犯罪者の片棒担ぐ気はありません。見くびらないで下さい!
(文責はA氏とM氏にあり、管理人は関係ありません。)
(5)少なくとも平成38年10月まで侵入禁止
5.多田銀・銅山(兵庫県猪名川町)
(1)銀山の歴史をわかりやすくまとめてる
生野銀山と並んで近畿圏では有名な銀山でした。豊臣秀吉の隠し財宝に絡んで昔からいろいろうわさされてましたが、結局それらはデマだったみたいです。それが本当かどうか今は関係ないからここまでにしときますが、ここも大勢に盗掘されて入山禁止になった鉱山跡です。
ここで採れたのが自然銀をはじめとする銀の鉱物、それからごく少量の自然金やいろいろな銅または他の金属鉱物でした。黄銅鉱・班銅鉱・孔雀石・藍銅鉱などが発見され、前者は銅の鉱石として、後者は顔料として利用されてました。特に藍銅鉱は「群青」という名で青紫色の顔料になってました。孔雀石とちょっと組成が違うだけで、こんなに色が異なるの面白いです。
地図にもありますが、廃坑の近くに銀や銅を含む大きな露頭ありました。ところが、平成25年にそれが大規模な盗掘被害を受けました。詳しくは銀山を記念して建てられた「悠久の館」でわかります。盗掘前と後の写真が展示されてて、そのボコッと塊を取り出した窪みがよくわかります。まるで、眉山の紅簾石露頭みたいにひどく削られてるんです。おそらく組織的に複数の会員によって犯罪行為が行われ、かなり重量のある鉱石が盗まれてます。ここまで非道なことして石盗ってく彼らの目的は何でしょうか。
なお、悠久の館内は写真撮影禁止です!勝手に撮影してSNSやインスタにアップしないようにして下さい。ギャンブル好きのあなた、ご忠告申し上げましたよ。
(2)まだ修復が追いついてない代官所跡
(3)鉱山の神様を祀った神社
(4)青木間歩の入口
まだ調査中ですが、平成25年から27年にかけて多田銀山の標本が多数売り出されたことありました。そのとき大手標本店が銀や銅の鉱石を販売してたり、個人や小さいショップがここぞとばかり多田の石を放出しました。どさくさに紛れて一気に換金しようとしたかもしれません。また、他人や施設にあげた石もあったようです。
一度盗掘されると、その情報を得て次々ハイエナたちが押し寄せます。肉食動物はミネラル豊富で食べやすい内臓から食べ始めます。最初のハイエナはさぞかし良いミネラル(鉱物標本)が得られたことでしょう。後の方になってやって来るとおこぼれのミネラルもわずかでしかなく、そして間の悪いことに罪の軽い自分らだけ捕まってしまうんですね。社会の悪しき構図が透けて見えるようでとても興味深いです。
この銀山を誇りに思ってた地元の方々は、まさかここまで酷いことをされると思ってなかったでしょう。
他者の土地に侵入し、露頭を破壊し、石を盗掘し、それを何食わない顔して売ったりあげたりしてる。ある会から某施設に寄贈された石は、実はその産地の盗掘品だったなんて・・。知らない間に被害者がその犯人から石返してもらってお礼言ってたなんて・・。
そういう笑うに笑えないブラックエピソードもいくつか把握してます。
どれだけ欲しくても他人の物には勝手に手を出さない。運が良ければ自分が死ぬまでに入手できるだろうし、そうでなければそこまでの縁だっただけ。このように達観して割り切れる人ばかりだったら、こんな無様で面倒くさい事件なんか起きませんよ。あなたの隣人はどのような人でしょうか。どこかの医者や先生みたいに、これらを雑音としか捉えられない貧相な思想の持ち主でないことを祈ってます。
(5)今も残る昔の手掘りの坑口
6.神岡鉱山(岐阜県神岡町)
(1)鉱区に通じる入口の1つ
国内でも超有名な鉱山の1つです。ここから産出した数多くの鉱物は今もなお貴重な標本であり、研究対象であり、自然が作り上げた芸術品でもあります。水晶や金・銀・銅・亜鉛・鉛・ビスマス・モリブデン・カドミウムなどの金属鉱物、柘榴石や方解石などもあり、鉱区がとても広くて回り切れないくらい。だからこそ、誘蛾灯に飛んでくる虫のように多くのマニアを惹きつけて止みません。僕も気持ち的に誘因されますが、物事の良し悪しを見極める判断力と理性はなくしていません。
鉱区の二十五(にじゅうご)山に立ち入る者が後を絶たないので、ときどき巡回して監視しています。侵入者が少し減ってきた理由は監視されていること、ネット上で多くの鉱物が安価で販売されていること、高価な逸品は元坑夫などにより坑道内から持ち出されたからズリでは採れないことなど。他者の目を気にしながら500mも歩いて、品位の低い鉱物を数多く採れば帰りが重くてバテる。これでは労力に対して成果が割に合わないと思います。
かつては、鉱山で働く坑夫が坑内で拾った水晶などを勝手に持ち出すことがありました。鉱山の採掘対象は金属であるため水晶は売り物ではなく、子どもへのお土産などとして黙認されていました。さて、今はどうなっているのでしょうか。ここの話ではありませんが、そういった話は枚挙にいとまがありません。鉱山跡を監視しているのは、社員とかその鉱山の関係者です。それが監視を兼ねて鉱物採集に勤しんでいるケースがあります。これをどう捉えたらよいものか。
(2)二十五山南東部の斜面
(3)亜鉛や鉛が見られる県道の退避場
(4)二十五山南西部の斜面
まず、社員が自分の会社の敷地内で鉱物採集することはアリなのか。これについては、どのレベルの役職ならば許可を出せるのか、その権限を持っている人物または自身がそれに該当するかで決まります。社内規則がゆるい会社はほぼスルーされて黙認するでしょう。しかし、それが就業時間内であれば違法となります。実際にある電鉄の社員が電車を運転している間に写真を撮り、それをSNSに上げたのがバレて解雇された事例があります。
次に、そうやって採集したものを販売することはアリなのか。ここの話ではありませんが、今でも品位の低い水晶とか金属鉱物とか方解石とかは拾えるそうです。一般人は行かれない山の北側で異極鉱とか、同様に〇坑の奥で緑鉛鉱を採ってきたりと、外部の目からはやりたい放題しているように見えます。それをネットやリアルショップに卸している。
マニアのFさんのように就職先に鉱山会社を選んだ理由は鉱物採集をしたいため。それがイケないわけではありません。ある程度の権限を持つようになって、自分が自分に許可を出して就業時間外に行う場合、これは違法とは言い難い部分もある。しかし、それを他者に与えてその対価をもらっているならば会社に損害を与えたと見なされる可能性があるでしょう。金銭以外に別の鉱物と交換したり、何かに便宜を図ったりとかが考えられます。
誰も採らないからいいじゃないか。別に損害を与えてないし。ちょっとしたボーナスだと思える。これらの心境は、無許可で個人の所有地に進入して石を盗って売っている連中と同じです。ある石灰鉱山では、そういった社員もいるが露骨にやらなければ黙認するとのこと。山奥で不人気の会社に就職してくれたのだから、それくらいは大目に見ている。結局は、本人次第ということです。夏休みの見学会で、案内係として子どもたちに向けた笑顔の裏で何をしてるんだか。
(5)廃坑の周囲のズリ
Last updated: 2024/8/14
めーるするときは名前・住所・TEL・所属団体を明記してください。
めーるは
こっち
◎を@に変える。