オブレートの集い 「神父様の家族との思い出に心ホッコリ」

 今回の「オブレートの集い」は札幌教区の勝谷司教様が、この春『家庭の祈り』キャンペーンを呼び掛けられたことを受け、家庭での祈りを通して家族の信仰を深め合うことの大切さを、今一度問い直してみたいと10月5日に26名の方が集いました。

 午前は札幌教区の新司祭、蓑島克哉神父様が『家庭と信仰生活』の演題で講演してくださいました。
フランシスコ教皇のー使徒的勧告―「キリストは生きている」を引用され、またシノドスから多くの示唆をいただきました。

10歳若返る素敵な笑顔です。

 『現代の若者にとっても家庭は第一の拠りどころであり、自分たちもいつか良い家庭を築きたいと願っているが別居、離婚、再婚、一人親家庭などの増加は若い人々に大きな苦しみやアイデンティティの危機をもたらし得る』とのパパ様の心に触れ、私たちの胸も痛みました。

 

 しかし、『しばしば祖父母は若者の情緒面や信仰教育において、決定的な貢献をします』との言葉に私たち高齢者の会員は大きな慰めと力を得たのでした。

 

 なかでも一番心に沁みたお話は、神父様の子どもの頃の家族との思い出でした。
一人夕暮れ迫る中、共働きの両親を丘の上の家の前で待っていた時の心細さ。
おばあさんの大切な置物を落として壊してしまい、酷く叱られたものの、実は真犯人はお母さんだったとか。

 

  釧路の丘の上の家では頻繁に断水や停電があって、その時は家族皆が居間の蝋燭の回りに集まり、蝋燭の灯を見つめていると、心も温かくなって家族が一つになっていると実感できたこと。

 

 事あるごとに仏壇の前でおばあさんと一緒に小さな手をあわせ祈ったこと等をお聞きして、この全ての体験が現在の神父様の生き方の中に、脈々と流れているのだと納得できました。
そして、子どもや若者は両親や周囲の大人の後ろ姿に育てられていくものと痛感させられました。 

 

 午後の「分かち合い」では時間がもう1時間ほしい!と感じるほどの、盛り上がりでした。
「はぁい、そろそろ時間ですのでー」の声も届かないほどの熱中振り。

 

 皆さん各々が旦那様や家族に感謝の気持ちを新たに、「感謝のミサ」に参加し、来年の再会を約して帰途につきました。

シスターも一緒にオシャベリの花盛り!