この日は雛祭り。花凪屋にみんな集まり、ちらし寿司で節句を祝った。花凪スタートの年から続けている桜餅づくりも行った。花凪家族の女性陣は、おいしい食事をつくっては自分の家族を支えてきた。花凪屋で日々仕事していることもあって、手の技は衰えていない。次々に見事な桜餅を仕上げた。桜餅は長命寺(東京)で誕生し、"長寿"につながる。午後のおやつは、もちろんその桜餅。みんなでありがたくたくさん味わった。
UHBのテレビ番組「えき☆スタ発」(午後3時から生放送)で花凪のサービスの一つ、出前カクテルサービスが取り上げられた。デリバリーサービスの特集を企画し、インターネットで見つけたらしい。マスターの渡辺スタッフが「花凪今日だけ酒場」でお馴染みの着物姿で出演し、キャリア30年のカクテルの技を披露した。放送で出前カクテルの依頼が増えれば言うことなし。
花凪を取り上げた「下宿暮らし 笑いとケンカで効果あり」(NHK教育テレビ「福祉ネットワーク」)で主役になった住人、水間さんの誕生会を行う。いつもと違って自宅で子、孫に囲まれて祝うことになり、理事長らが招待されて参加した。こういうパターンもあっていい。お祝いは盛り上がって8時間続き、主役はずっと笑顔だった。
ばりあふりーしょっぷ花凪屋で3月の「今日だけ酒場」を開いた。寒い冬は温かい日本酒がいいが、今年は暖冬。渡辺マスターのカクテル、ビールをおいしく味わった。花凪家族もしっかり楽しんだ。杯を傾けながら話題となったのは、もうすぐ来る春のこと。花咲く春の話に花が咲いた。
冬と別れる日、とも言える春分の日。これから良き日々をくれる良き季節が巡ることを願って、みんなでぼた餅をつくった。つくることは楽しい。春、夏、秋に思いを寄せる一方で、雛祭りの桜餅同様つくることを楽しんだ。それにしても、四季があるということは素晴らしい。
ばりあふりーしょっぷ花凪屋で本間忠ジャズライブを開く。本間さんは現在72歳。プロのジャズピアニストとして50−60年代に札幌で活躍し、札幌市民会館のこけら落としでも演奏した。9年前に脳梗塞で左手指の自由を失うが、ピアノで克服し、2年前に演奏活動を再開した。縁あってその年、花凪も開催にかかわったテレビ塔下での「被爆ピアノコンサート」に出演していただき、今回花凪でのライブが実現した。共演メンバーはずっと一緒に演奏活動をしていたベースの伊藤忠さん(71歳)、アルトサックスの後藤隆さん(72歳)。ブルース心いっぱいに「セントルイスブルース」「我が心のジョージア」等々のナンバーを演奏した。3人とも70歳を超えるというのに、若さいっぱいに2時間近く演奏した。
【3月のばりふあふりーしょっぷ花凪屋】 花凪屋のオープンは昨年5月。時が経つは早い。もうオープン1年になろうとしているのだから、驚く。振り返ると、この間に利用してくれる人は順調に増え、認知されてきた。まだオープン1年でというのだから、驚く。
※平和の町のどこからも見える手稲山は雪で真っ白だけれど、町の方は違う3月だった。町もいつもの年は雪で真っ白なのだけれど。春を含んだ3月を楽しくすごした。楽しいことはいっぱいほしいもの。次は春が花開く4月へ。※
こ花館を活用した新しいデイサービス事業の開始へ準備が進んでいる。改装を終え、認可手続きの方に取り組むところまできた。5−6月のオープンを想定する。「デイサービスこ花」が大事にするのは「歩く」。歩けることは素晴らしいこと、守られるべき力。座っていてもらうより散歩したり、何処かへ出掛けたり…。従来のデイサービスとは違う一日をすごしていく。
花凪にはいろんな人がやってくる。花凪を利用したい、職場や立ち上げる事業の参考にしたい、働きたい、ボランティアをしたい…等々と。最近、目立つのが病院関係で、この日も市内の医療法人が視察で来花した。病院も従来通りでいられなくなっており、医の領域の拡大、外とのかかわりに関して真剣になっている。
理事長、日本死の臨床研究会道支部が藤女子大で開催のシンポジウムでシンポジストを務める。同研究会は、医療者と市民が共に死および終末期医療について考え、そして支え合うことに取り組む。シンポジウムのテーマは「介護施設での看取りについて」。理事長は、花凪が実践している"闘うホスピス"を紹介した。ずっと生きてほしいことにこだわり、当事者に生きる意欲を持続してもらうケアに取り組んでいることを強調した。
3月に花凪でライブを行ったジャズピアニスト・本間忠さんが出演するコンサートに行く。コンサートは、札幌の合唱団「ふきのとう」の07年発表会。本間さんは合唱団に請われ、第2部のステージを受け持った。花凪家族から「また聴きたい」の手が挙がり、5人が楽しんだ。
FM三角山放送局の番組「街角レポート」が「ばりあふりーしょっぷ花凪屋」を実況で紹介した。この半年で3回目。今回は、UHBのテレビ番組「えき☆スタ発」に続いて渡辺スタッフが「花凪出前カクテルサービス」のことをPRした。
春が来たら出掛けるぞ−と計画していた「花凪春の旅行会」を行う。定山渓温泉へ行き、ホテル鹿の湯で一泊した。温泉に入って身も心もほぐし、食事とビールでまた身も心もほぐし、二次会のカラオケでさらに身も心もほぐした。部屋に戻ってからは、寝るには早いぞ−と3次会を開き、おしゃべりとビールで盛り上がった。盛り上がって時間も忘れ、何と寝るには遅い午前4時まで起きていた面々もいた。暖かな春の陽いっぱい日々。翌朝は、桜の花はまだだが、広がりだした鮮やかな山の緑を目に入れて身も心もほぐした。次のお出掛けは、桜が咲く春を楽しむ花見。
【4月のばりあふりーしょっぷ花凪屋】4月は転勤による引越し、春を迎えての家の整理などがあるからか、たくさん人が品々を花凪屋に持ち運んだ。「捨てたくない」「役立つなら」。物だけでなく、気持ちも持ってきてくれた。年季の入った品々は語りかける。物が容易に手に入り、物があふれる今だが、誰もがそれに流されているわけでない…。いろんなことでほっとさせられる花凪屋だ。
※クロッカス、デイジーが咲き、スイセン、チューリップの芽も高く伸び、いつもより花の春が早く訪れた。桜の開花も5月初旬と早いという。良きことは早く来るのがいい、たくさんあるのがいい。花凪も負けずに良きことを早くたくさん−で行くばかり。