花凪2号館を建てた翌年、2004年に庭にオオシマザクラを植えた。木は、縁あって事業をスタートさせた時から花凪のサービスを利用していただいた方の庭からやってきた。この春、その木が花を咲かせた。3年目にして初めて咲かせた。花の数は多くなかったが、十分に楽しめた。花が終わると、花の行方を楽しみにしたら、見事にサクランボになった。サクランボの数もわずかだったが、十分に喜べた。木の送り主は亡くなった。が、その人の思い出と一緒に、オオシマザクラはこれからは毎年咲いてくれるはず。
天気がとても良いので、外出する日でなかった花凪家族は2号館の庭で昼食を取った。元気な陽光はうれしいし、緑の芝生や吹く風は気持ちよいし、庭に咲く花はきれいだし、テーブルに喉を潤すビールは並ぶし、食事がおいしくないわけはない。そのまま庭にいて、ゆったりのんびりの午後をすごした。南に見える手稲の山もゆったり構え、空に見える空の雲ものんびり浮いていた。
医歯薬出版の月刊「総合ケア」07年9月号に「ばりあふりーしょっぷ花凪屋」のことが取り上げられることになった。巻頭グラビアの「地域で展開するリハ・ケア」(2ページ)で紹介される。花凪屋のことが一目瞭然の写真を送り、掲載への準備を終えた。日本経済新聞社が出している「日経ヘルスケア」07年9月号特集記事でも「ばりあふりーしょっぷ花凪屋」が紹介される。
花凪2号館で「07年花凪夏祭り」を開催した。04年に第1回を行い、早いもので4回目を迎えた。雨が降り、その中で設営するということになったが、この日に向けて準備してきた努力に応えてくれて、開催時には雨も上がった。今年の出店はかき氷、アイスコーヒー、たこ焼き、焼きソーセージ、駄菓子、懐かし玩具、ヨーヨー釣り、射的、輪投げ、フリーマーケット、マッサージ、ネイルアートにおでん、ライスコロッケ、蕎麦、うどんが加わり、パワーアップ。大道芸はバナナのたたき売り、南京玉すだれ、紙芝居。花凪スタッフのパフォーマンスは手品、けん玉。締めくくりは恒例のビンゴゲーム大会。雨が降らなければ、問題なし。たくさんの人に来ていただいた。射的に夢中になる男の子、ネイルアートに喜ぶ女の子、懐かし玩具に目を細める婦人、おでんを味わう男性、南京玉すだれに手拍子するみんな、バナナのたたき売りに笑うみんな…。やっぱり、誰にとっても祭りは楽しい。夜はばりあふりーしょっぷ花凪屋に移動して「生ビール祭り」を行い、ビール飲み放題で一日を締めくくった。いつも夏祭りを開催して思うのは「やって良かった」ということ。「来年もまた頑張るぞ」ということ。
【7月のばりあふりーしょっぷ花凪屋】暑くなって、アイスコーヒーを喫茶メニューに加えた。店の中も夏バージョンにし、青色が爽やかなのれんを飾ったりした。のれんはミニデイ利用のお年寄りと一緒に楽しみながらつくった。クーラーはなくても、涼しくできる。気持ちと工夫でお客さんを迎えた。一息ついてもらった。
※7月は「花凪夏祭り」に向かって進み、「花凪夏祭り」で終わった。暑さと仲良く付き合った。良き汗を流した。7月を過ぎれば力を落とすのが北海道の夏だが、最近は8月に入っても元気でいる。それならそれで、8月も良き汗を流すのみ。※
札幌の夏を彩る風物詩「大通納涼ビール祭り」に出掛けた。総勢9人で“ビアガーデン通り”に様変わりした大通公園に繰り出した。ビールを飲むには一番の夏のビアガーデン、外ですごすのが一番の夏の夜、その一部になるのが一番の夏のにぎわいを楽しんだ。今年もキリンビール会場に陣取り、飲みに飲んだ。ビールの量はわからないほど飲んだ。もちろん、終了時間を迎えるまでいて、にぎわいに負けずに盛り上がった。
日本経済新聞社の雑誌「日経ヘルスケア」の取材を受けた。介護事業の成功の鍵を握るのは地域の要望にどれだけ応えられるか、では−。そんなテーマの9月号の特集「介護“地域一番”企業」で、実践例として花凪の取り組みに焦点を当てるというもの。3ページの記事になるという。
「あみゅぜ」の「夏のコンサートin花凪」をばりあふりーしょっぷ花凪屋で開催した。花凪での音楽グループ「あみゅぜ」のコンサートは、「あみゅぜ」結成につながる今野美智子さん(ソプラノ)のコンサートを最初とすれば2002年から続く。これまで数多く開かれたが、いつも楽しさは変わらない。今回の「あみゅぜ」は歌唱、フルート、クラリネット、ピアノ演奏に加えてオカリナ演奏も披露した。誰もが耳にしている曲「涙そうそう」「ムーンリバー」「いい日旅立ち」などでみんなの気持ちを柔らかくし、夏の歌メドレーでみんなの体を弾ませた。
日本の夏の夜と言えば、花火。老若男女の心を躍らすと言えば、それ。2号館の庭で花火大会を行う。「庭に出て線香花火や雨上がり」(星野立子)。大会といっても、ささやかな手花火だが、その手花火がまた味わい深いもの。打ち上げ花火の大きさに負けない。「鬼の子がまじりて線香花火の輪」(八木忠栄)という俳句もあるが、子供のころに戻って輪になって楽しんだ。赤、橙、黄色、緑…。強く、弱く、激しく、穏やかに…。大きく、小さく、長く、短く…。個性いろいろな炎の手品、炎の百花繚乱を楽しんだ。「手にしたる線香花火よくひらく」(堀谷鋭子)。残念ながら、線香花火は中国産だったので、あまり松葉が開かなかった。来年は、復活した国産の線香花火を取り寄せることにした。来年の花火大会はそれを楽しむことにした。
福祉で働く人の確保と質的向上に向けて道社会福祉協議会と札幌職業安定所が主催した「福祉就職ガイダンス」(ロイトン札幌)を参加した。昨年まで参加の道庁主催「福祉・医療就職フェア」でもそうだったが、福祉の仕事を望む人はたくさんいる。が、福祉に望ましい人はまだたくさんいない。
【8月のばりあふりーしょっぷ花凪屋】こんなふうな人たちが来た。「下駄の鼻緒が切れた。鼻緒がほしい」「ストライプの模様の家具がほしい。手に入ったら、連絡して」「スーパーがまだ開いてない。砂糖を分けてくれないだろうか」…。いろんな人がいろんな用を足しに来るが、それがこちらの想像を越えてきた。夏は百花繚乱でなくなるが、花凪屋にはまだまだいろんな花が咲く。
※夏が去るのは淋しいものだが、来る秋も十分に素晴らしい。実りの秋、文化の秋、食欲の秋、芸術の秋、行楽の秋、鑑賞の秋、読書の秋、紅葉の秋、スポーツの秋…盛りだくさんである。感傷の秋だけは放っておいて、それらを楽しみたい。みんなと一緒に楽しみたい。※