花凪日誌

2008年1月1日

2008年がスタートした。末広がりの〝八〟の年だが、その通りに良くなっていく年でありたい。世の中や国や世界を良くすることは小さな力では難しいが、自分たちの周りを良くすることはできる。花凪は08年もより良い花凪づくりへ前進あるのみだ。スタートの元日、朝から宴を開き、より良い花凪づくりに気持ちを新たにした。大晦日はずっと起きて年越しした花凪家族だが、みんな、いつも通りにしっかり起き、宴を盛り上げた。おせち料理、お雑煮を食べ、お酒も乾杯の1杯にとどまらずに楽しんだ。〝元気〟は、末広がりにそうなるより、初めからがいい。うれしいことに、望ましいことに、花凪家族は初めから元気全開だ。

やっぱりお正月を祝うにはお酒 お雑煮、おせちも食べてめでたし 豆、海老、昆布を食べてめでたし

2008年1月2日

ばりあふりーしょっぷ花凪屋の休みは元日の一日だけ。この日から店を開けた。オープン3年目をスタートさせた。地域にある西野神社に初詣でする人が寄りたくなるかもしれないし、テレビの正月番組をもてあます人が喜ぶかもしれないし、花凪屋ショッピングで1年を始めたい人がいるかもしれないし…。少しでもニーズがあれば、それに応じるのが花凪の理念。理念は大事にしなければならないし、実践しなければならない。そんな花凪を知る人がことしまたさらに増えるだろう。

2008年1月14日

新年早々、遠方より来客来たる。佐呂間で福祉事業を展開するNPO法人の代表、藪さんだ。地域住民がかかわる福祉、地域の福祉の充実を目指した花凪屋の取り組みを見にきた。同法人とは花凪がスタートしたころからの付き合いで、同法人も地域密着の福祉のために頑張っている。

2008年1月16日

スタッフの新年会を開いた。全員参加ではなかったが、08年の花凪の充実に向けて盃を交わした。あれをしたい、あれがあったらいい、あれは面白い、あれに取り組もう、あれも大切だ…と盛り上がった。会議も大事だが、宴の場での自由なやりとりも大事で、そこから次の試みが生まれているのが花凪。楽しむことから生まれる力で、ことしはどんな楽しい花凪が生まれるか。

2008年1月29日

花凪2級ホームヘルパー養成研修が開講した。同研修は少数に絞った学習で質の高いヘルパーを養成すること、福祉に理解ある人を地域に増やすことを目的に、仕事を持っていても受講が可能なように夜間開催にし、05年にスタート。今回が5回目で、受講者は8人に及んだ。19日間で講座を消化し、実習が計4日。2カ月後、春になるころにはヘルパーの卵が誕生する。

【1月のばりあふりーしょっぷ花凪屋】「あけましておめでとうございます」「ことしもよろしくお願いします」。お客さんの方から新年のあいさつをもらったりする中で、花凪屋の08年が始まった。花凪屋オープンは05年5月。2回のお正月で、お客さんとの関係がそんなに。とてもうれしいこと、おめでたいことだ。

※雪が少ない1月だった。雪も自然の恵みの一つであるけれど、多すぎるのは困る。雪の処理に取られる時間と力を楽しいことに使える。冬が一番厳しいのは2月だが、どうなるだろうか。楽しいことを増やせる2月でありたいのだが、どうなるだろうか。※

2008年2月2日

札幌市内のケアマネジャー3人が花凪屋を訪れた。花凪屋で行っているミニデイ、介護保険外サービス、地域福祉の取り組みを見に来た。リサイクルショップ部門は、物を融通し合うということから社会の支え合いに目を向けてもらう仕掛けにもなっている。持ち込まれた物を店に出すまでに手入れが必要で、働きたいお年寄りの仕事を生む仕掛けにもなっている。そんなことなどに驚きつつも、うなずいていた。

2008年2月3日

2月3日は節分。かつて日本人は季節の変わり目には邪気が生じると考え、節分の日に無病息災を祈った。邪気を払う力があるとされた豆をまき、柊鰯を飾ったりした。昔の人の思いが染み込む行事を大事にするのは大事なことで、ことしも豆まきをした。豆まきの後は花凪家族に豆を食べていただいた。まく豆を年の数だけ食べると体にいいという。年の数までとなると大変で、少しずつだったけれど。

2008年2月19日

スタッフ会議を開いた。現状の点検、課題や問題点の洗い出し、改善点や必要事項の検討、実施事項や留意点の設定、要望や提案の整理…。状況改善のためのやりとりは日常的にやっていることだが、意志の共有が大事。2月会議では新しい年、08年の当面の方向性も確認した。

2008年2月23日

音楽グループ「あみゅぜ」の「冬の花凪コンサート」がばりあふりーしょっぷ花凪屋で行われた。今回のコンサートのテーマは〝フルートとピアノの調べ〟。二つの楽器の音色の魅力を楽しませてくれた。曲もクラシック以外に北原白秋メドレー、子守歌メドレー、ジャズナンバーなどを演奏。さまざまな彩りを持つ音楽の魅力を楽しませてくれた。まだ冬の只中だが、聴き手は春のように気持ちよい時間をすごした。

フルートの美音が花凪に流れた ピアノの美音が花凪に流れた そして、美音は聴く人に響いた

NHK教育テレビのETVワイド特集「認知症 あなたも納得!」で花凪の下宿の在りようが放映された。同特集は、NHKが認知症キャンペーンで制作してきた番組を集約したもの。「福祉ネットワーク—シリーズ認知症を見つめる」で06年放映の「我が家は高齢者下宿」が15分余りに再編集されたが、花凪の本質が変わらずに紹介された。それにしても、何度見ても、花凪家族の生き生きぶりはすごい。

2008年2月29日

「ハーモニー・ガーデン 大地のたより」協力の料理教室をばりあふりーしょっぷ花凪屋で開いた。料理のテーマは使う材料を野菜、穀物、大豆肉に限った〝体にやさしい〟。ひな祭りが近いことから、つくったのはひな人形仕立てのおむすび、ニンジン春雨あんかけ、シソのはさみ揚げなど。人形おむすびづくりは楽しく、料理の面白さも味わった。花凪全員の分をこしらえ、みんなでにぎやかに食べた。

楽しくおむすびびなづくりを 見事出来上がりのおむすびびな つくる二人と味見したい二人

北海道NPOサポートセンターの「NPO塾 in 札幌」(中央区民センター)があり、理事長が参加した。「NPO塾」はNPOのリーダーを育成するための講座で、来年から本格的に実施するという。NPO事業サポートセンターの宇都木専務理事が講演し、参加者間で企業とNPOの協働についてのディスカッションが行われた。

【2月のばりあふりーしょっぷ花凪屋】2月も雪がそれほど多くなかった。その分、人が出かけやすい日が多かった。その分、花凪屋に来てくれる人も多かった。その分、花凪屋に楽しいあれこれが多かった。3月になれば春が近づく。花凪屋はまだもっと楽しいことになる。

※花凪家族のみんなは2月も元気にすごした。寒くても出かけ、雪が降っても出かけ、デイで遊び、花凪屋で仕事し、花凪の我が家でわがままし…。風邪も引かなかった。節分の豆まきでは「福は内、鬼は外」を願うが、それ通りの2月の花凪だった。※