花凪日誌

2008年9月2日

「あみゅぜ」が札幌市教育文化会館でコンサートを開いた。「あみゅぜ」は、大学でクラシックを学んだ女性たちの音楽グループ。花凪で行ったミニ・コンサートをきっかけに誕生した。ことしは結成5年目の年で、この間たくさんの訪問演奏活動を行い、最初6人のメンバーは12人になった。そんなこれまでとこれからの活動のための節目として開いたのが、この日のコンサートだった。奥深いクラシックの世界をたっぷり披露した。いつもは「あみゅぜ」が花凪にやってくる。今回は花凪が出掛け、ホールに響く音楽を楽しんだ。出掛けて楽しむという日々の暮らしに大事なことを楽しんだ。

音楽は楽し、外出は楽しのみんな。 前半に感激、後半に期待のみんな。 5年に感謝、今後に決意のあみゅぜ。

2008年9月13日

花凪のすぐ近くに西野神社がある。毎年秋祭りを行い、とてもにぎわう。気持ちよい秋晴れの日だったので、散歩がてら出掛けた。子供相撲大会やコンサート、カラオケ大会などがあり、出店が並ぶ。その出店のかき氷を食べ、たこ焼きを食べてーと、花凪家族はお腹でしっかりお祭りを楽しんだ。〝花より団子〟だったのだけれど、楽しんだのだから、それでいい。

西野神社の秋祭りは人でにぎわう。 見物の後は一休みしながらかき氷。 お土産に綿あめ、たこ焼きを買う。

2008年9月15日

敬老の日。ばりあふりーしょっぷ花凪屋に花凪家族が全員集まり、花凪敬老会を行った。花凪敬老会は、老いを敬うだけでなく、老いをうらやましがろうーと開いている。花凪家族は自分たちの元気に胸を張り、スタッフたちはその元気をうらやましがりながら、祝宴を繰り広げた。お酒と食事でお腹を歓ばせた後は、東スタッフの手品や梶家族会代表が音頭を取っての合唱で歓ばせた。花凪家族は現在、97歳を筆頭に90代が3人いて、80代後半が続く。そうした年齢は何のそのであり、人生まだまだのお手本を見せてもらうことあるのみだ。

花凪家族にエールを送る理事長。 みんなで「ずっと元気だぞ!オー」。 余興の手品に驚いたり、笑ったり。

2008年9月23日

秋分の日。秋を詠んだ俳句に「山の萩見て来て庭の萩待たる」(大島民郎)がある。秋と言えば、萩だが、秋分の日と言えば、のおはぎづくりをした。寒さ増す中に花をつける萩。おはぎには長寿への願いがこもる。みんなでつくり、そして食べた。みんなで季節を味わい、健康をかみしめながら食べた。

2008年9月25日

花凪家族、スタッフらで総勢38人で仁木町・大野果樹園へブドウ狩りに出掛けた。05年の台風で仁木町の果樹も大変な被害を受けた。そのとき以外は、ずっと同園に行っている。05年のこと、自然の恵みの重さを思いながら、実りの秋を楽しんだ。同園ではちょうどキャンベルス、ポートランド、ノースレット、レッドナイヤガラなどが熟して待っていた。一面になるブドウに心躍らながら、たっぷり食べ、味覚の秋を楽しんだ。食欲の秋も楽しんだ。ブドウと食事は別腹で、同園のジンギスカンもたっぷり食べた。行き帰りの車中ではみんなでゲームなどをして遊び、行楽の秋も楽しんだ。

全員で記念撮影、「はい、チーズ」。 たわわなブドウの下でその美味を。 ブドウと別腹のジンギスカンも堪能。

2008年9月27日

ばりあふりーしょっぷ花凪屋でバリアフリー居酒屋「今日だけ酒場」を開いた。いろいろ楽しんだ9月だったが、締めくくりにお酒で夜長の秋の一夜をすごした。お酒に酒の肴、おしゃべりに笑いが重なって、夜長も秋もあっという間だった。10月も秋がたっぷりだ。この日の乾杯は、続く秋をまだまだ楽しむことに捧げた。

【9月のばりあふりーしょっぷ花凪屋】リサイクル商品の売り上げ好調が続いた。役立ててーと、品々の提供も続いた。花凪が浸透していっていることを実感したのも含めて、〝収穫の秋〟だった。提供品があれば、整理や手入れに花凪家族たちも忙しい。遊び、仕事し、花凪家族が元気でいたのも〝収穫の秋〟だった。さらに〝収穫の秋〟が続くことを期待して、10月へ。

※秋晴れは気持ち良い。空の青色が軽やかで爽やかなのが気持ち良い。見上げれば、心も晴れる。10月の空の青色は淡さが増すけれど、安らぎも加わる。そんな空の下で、次の10月も笑みあふれて穏やかにすごす日々としたい。※

2008年10月3日

シンガー・ソングライター工藤忠さんの35周年記念ライブがあった。花凪を代表して、理事長と副理事長が出席した。忠さんはフォークグループ「ふきのとう」の初期のメンバーで、「白い冬」の作詞者。花凪の能登谷プロジェクト(歌手に歌ってもらえたら—を夢に利用者が書いていた演歌歌詞に曲をつけてCDを作製)に協力してもらって以来、つき合いが続く。花凪で何度もライブを行い、音楽を楽しませてくれた。記念ライブでももちろん音楽を楽しんだが、忠さんとの縁に感謝し、ずっと続ける音楽活動にたっぷり拍手してきた。

2008年10月9日

花凪の鈴木スタッフが8月に男の子を産んだ。お父さんに似て見事なサイズで生まれ、順調に育ち、9月のうちに花凪のみんなに会いにやってきた。花凪のみんなは、わが子に会うかのように喜んだ。見ては喜び、声を上げては喜び、触れては喜んだ。10月からは鈴木スタッフが職場復帰し、子供も一緒に来る日々となり、みんなは喜び続けることになった。

誕生2カ月、寝るのが仕事。 みんなに早速引っ張りだこ。 幸せの形の二人。お母さんと。

2008年10月15日

花凪ホームヘルパー2級養成研修が開講した。同研修は、日本福祉介護教育センターの協力のもと、地域に質の高いヘルパーを増やそうと少人数ゼミ形式で行うもの。夜間開講のため、仕事などで日中は時間がない人も受講しやすい。2005年にスタートし、7回目の今回は6人が受講した。終了は12月16日で、計53時間の講座と実習を経てヘルパー資格取得にゴールする。今回の受講者の熟度は如何に。

2008年10月20日

秋になれば、秋の花が花凪に咲く。春から初夏は百花繚乱で、花は花凪を華やかに彩るけれど、秋の花は色が少なくなる季節に色を添える。みんなを楽しませると同時に和ませる。寒さが強まる中でダリアが赤白の大きな花をつけ、黄色の菊、濃い橙色の菊はたくさんの花をつけ、そして冷たい風にも負けてなかった。キクの仲間は生命力あふれ、長寿のシンボル。花凪のみんなのために元気をふりまくように咲いてもいる。

ダリアはたくましく、花を次々に。 日本の秋に何より似合うのも菊だ。 菊は色とりどりに咲いて秋を飾る。

2008年10月25日

ばりあふりーしょっぷ花凪屋でバリアフリー居酒屋「詩を詠む一夜&今日だけ酒場」を開いた。さまざまに楽しみ方がある秋である。この日の「今日だけ酒場」は、〝鑑賞の秋〟も楽しもうと、詩を味わうことを加えて開いた。詩集をあれこれ用意し、それぞれお気に入りの詩を朗読し、感想を述べ合った。お酒でのどを潤し、料理でお腹を満たし、詩で心を膨らました。谷川俊太郎の「女へ」、茨木のり子の「依りかからず」、桜井哲夫の「タイの蝶々」…。お気に入り、感じ方はみんなそれぞれで、人の感性が浮かび上がって面白く、今度またやろうということになった。来月は、〝鑑賞の秋〟の「今日だけ酒場」第2弾として川柳を味わうことを加えて開く。

味わえば、詩は人の心の味がする。 飲み合えば、お酒は人の心を結ぶ。 語らえば、人は人の心を弾ませる。

【10月のばりあふりーしょっぷ花凪屋】売り上げ好調な10月だった。秋の気持ち良さが人を外出へ誘い、花凪屋に足を運ばせる。寄れば、買い物になる。冬が気になりだすころで、冬備えの衣類や部屋を飾り直す家具・用品に手が伸びる。そんなところだろうか。何にしても、花凪屋のにぎわいは明日への力になる。うれしいことだ。

※平地に初雪が降らない10月だったが、寒さは日々に強まり、次の季節が近づくのを感じさせた。でも、晴れた日の陽の光は暖かく、良き秋を振りまいた。それを楽しんだのだった。11月なれば、次の季節がもっと近づく。だが、やはり、良き日はあるわけで、寒さに縮まないでいくだけだ。※