グレン・千絵スタッフのパートナーの両親がスコットランドから日本にやってきた。この日、千絵スタッフの祖母に会いに花凪を訪れ、対面した。もちろん、長男もいて、2歳から86歳まで4世代が一緒のひとときをすごした。涙と笑顔のひとときをすごした。いろんな違いはあっても、違いを越えて、人はつながりあう。花凪のみんなにとっては、それが確かなことを確認する一日となった。
花凪2号館で防火訓練を行った。札幌市内のグループホームの火災で福祉施設の防火対策が問題になったことから、真剣に取り組んだ。「火災発生!」に、花凪家族にヘルメットを被ってもらい、車いすなどでみんなを速やかに屋外へ避難させた。消化器の使い方も確認し、試した。何よりも大事なのは火災を起こさないこと。スタッフ一同、訓練を終えて火の点検を常に怠らないことを心に刻んだ。
理事長、副理事長が休暇を取り、4泊5日の旅行をした。花凪を立ち上げてから10年の中で、二人が休んで旅行に行くのは初めてのこと。可能になったのは、スタッフの質の充実による。旅行先は、共に行ったことのない伊豆。三島から奥伊豆ルートを楽しむことにし、修善寺、湯ヶ島、天城越えをして河津、下田に下った。下田からは西海岸側をたどって稲取、熱海に行き、そこから熱海の反対側・伊豆半島の東の根本の沼津を訪ね、東京でも遊んだ。稲取は、わが花凪家族のMさんの生まれ育ったところ。Mさんが吸った空気を同じに吸ってみたくて、立ち寄った。知らない場所、歴史ある土地、人が暮らす所…。そこに身を置くだけでも、旅行は楽しい。もちろん、土地土地の食べ物とお酒を味わうのも醍醐味で、5日間の旅行を満喫した。これからの花凪のために気分を一新させ、かつ「来年は○○に旅行を」と楽しむことにもやる気満々になって帰ってきた。
帯広から高齢者が共同生活する施設を計画する方が来花した。先月、設計士が来花したが、その設計士に計画を相談した本人だ。いろいろな社会奉仕活動をしてきたが、高齢者の現実を考えると、高齢者のために望ましいものをつくりあげたいのだという。花凪の理念や実際の取り組み、下宿の在りように共鳴し、「百聞は一見に如かず」に従って直に見て実際を確かめていただいた。計画はどう具体化するか。進展が楽しみだ。
三角山放送局「花凪アワー-人と人とがつながって」第8回を放送した。今回はゲストはいなく、理事長一人。6月初旬に花凪を立ち上げてから初めて楽しんだ旅行、伊豆旅行のことを話した。そして、花凪の10年の歩みを振り返って、花凪の思い出話あれこれを話した。
理事長が、花凪を昨年見学実習した砂川市立病院付属看護学校の院外講師を務めた。2年生(35人)の「在宅看護学方法論Ⅰ」を担当。高齢者が施設に頼らずに地域で暮らすことについて、そのために必要なことなどについて、花凪の実践例を通じて講義した。今回、この講義と見学実習がセットとなり、講義を受けた生徒は7月13日に来花し、花凪の実践に触れる。
2010年度花凪定期総会を開いた。総会は組織運営の根本であり、前年度に行ったことの点検と本年度に行うことの決定のために大事な時間である。理事のほかに会員の出席を得て、議案を審議した。09年度の保険・保険外事業の決算と事業・非営利活動内容を確認後、09年度の実績を踏まえた10年度の収支予算と事業・非営利活動計画を決めた。また、花凪設立10周年事業の内容を決めた。事業・非営利活動計画については下宿の2号館から「ばりあふりーしょっぷ花凪屋」まで個別に定めた。新たなものとしては、例えば「ばりあふりーしょっぷ花凪屋」で、「認知症の方と障がいを持った方の雇用の場をつくる」との事業項目において「それを推し進めるために、特化した組織の創設を検討する」などを盛り込んだ。
※色とりどりに咲く花、ほどよく気持ちよい風、青色が広がる空…。北海道の6月は、自然に心を弾ませる。そんな中、笑いや元気を花凪に加えながら、良き日々をすごした。6月で1年の半分が終わった。時が経るのはあっという間だが、まだ半分がある。残り半分も、喜びを感じる中で良き日々をすごすばかりである。※