蒸し暑い日が続く。この日もまただったが、大通公園へ遊びに出かけた。ちょうど「花フェスティバル」開催中で、そのステージのショーを観たり、アイスクリームを食べたり、出店の店をのぞいたり、噴水のところで涼んだりしてすごした。売店にはビールもあって、しっかりちゃっかりビールを楽しむ人も。暑いのをただ我慢し、じっとしているより外へ-である。夏はこれからが本番。花凪は、夏を楽しみながら元気にすごしていく。
砂川市立病院付属看護学校の2年生たち35人が実習で花凪を訪れた。実習は昨年に続くもの。高齢者が最後まで人らしく暮らすことはどういうことか、元気に暮らしていくには何が大事か、支援や地域はどうあるべきか…。在宅看護を当たる上で知っていなければならないこと、目を向けなければならないことを花凪の実践に触れて学んだ。ことしはその学びを深めるため、6月25日に理事長が同学校に出向いて講義も行った。
理事長がパーソナリティーを務めるFM三角山放送「花凪アワー-人と人とがつながって」の第9回を放送した。今回は7月31日に開催する「花凪夏祭り〝昭和の縁日〟」を話題に取り上げた。ゲストは花凪の渡辺、上野スタッフ。両スタッフはともにバーテンダーの経験があり、花凪夏祭りでコンビでカクテルバーを初出店する。3人でカクテルの魅力、美味しさなどを語りながら、「どうぞ、来てみて」と花凪夏祭りの魅力、楽しさを紹介した。
「花凪夏祭り〝昭和の縁日〟」の準備で忙しい日々の中、男性スタッフ陣は真狩村の三野農園へ車を走らせた。もちろん、遊びにではなく、野菜(ダイコン、ブロッコリー)をどっと積んで帰ってきた。「ほしいなら、あげる」の話になり、ことしの花凪夏祭りの売り物にさせてもらうことになり、真狩行きとなった。三野農園とは縁が縁を呼んでつながったが、人のつながりに恵まれる花凪である。
第7回「花凪夏祭り〝昭和の縁日〟」を開催した。昨年は開催以来初めて天候に恵まれなかったが、ことしは晴れ。その分しっかり暑かったが、スタッフは負けずに頑張り、花凪家族、地域のお客さんも負けずに楽しんだ。射的、ヨーヨー釣り、輪投げ、懐かしおもちゃ・駄菓子、かき氷、おでん、カレーライス、たこ焼き、手づくりお菓子…。それらはもちろん、新登場のカクテルバー、前日に真狩から運んだダイコン、ブロッコリーの大安売りも好評だった。お楽しみタイムも、新しい楽しみ「青い鳥をさがして―花凪チルチルミチル歌合戦」を加えて盛り上がった。歌合戦では歌大好きの花凪家族、スタッフらがチルチル組とミチル組に分かれて勝利を競ったが、花凪家族の力強い歌声がみんなを脱帽させた。勝利者は花凪家族だった。一つの場所に子供たちがいて、赤ちゃんもいて、お年寄りがいて、一緒に同じ時間を…。ことしの夏祭りも大成功だった。
※北海道の夏は爽やかなのに、蒸し暑くて大変だった。それでも、花凪は楽しみながらすごした。「花凪夏祭り〝昭和の縁日〟」も無事終えた。8月は8月で忙しいし、蒸し暑さも続くのだろうが、また〝それでも〟である。8月に目指すのも〝楽しみながらすごす〟である。※
花凪の事務スタッフだったOさんがご主人と一緒に新たな人生をスタートさせた。中央区でコンビニのローソンを経営することになり、2日にオープンさせた。そのお祝いのために店に行った。3日目だから少しは落ち着いているだろうと思っていたら、まだまだ大にぎわい。二人はてんてこ舞いだったが、盛況なのは有り難いこと、忙しいのも有り難いこと。花凪時代と同様に人を大事にして頑張ってと、エールを送ってきた。
花凪合唱団が「ピンクリボン in SAPPORO」の「2010夏休みフェスティバル・家族大発表会」(会場:大通公園・ホワイトロック)に出演した。「ピンクリボン」は、女性のガンで一番死亡率が高い乳ガンへの理解、乳ガン検診の大切さを広めるための取り組みで、「夏休みフェスティバル・家族大発表会」はその一環で開催するもの。花凪合唱団・花凪家族団員12人の平均年齢は88・8歳。5人が90歳を超えるが、ステージに立って元気でいられることの素晴らしさを伝えた。それにしても、みんな元気だ。この日は30度超えの日で、ホワイトロックの中も大変な暑さだったが、その暑さにも負けず、見事に力強い歌声を披露した。
夏と言えばビール、ビールと言えばビアガーデン、ビアガーデンと言えば大通公園―。ことしも「大通納涼ガーデン」を楽しんだ。「夏休みフェスティバル・家族大発表会」出演の後、そのままビール好きたちが残り、会場へ繰り出した。暑い夏は「大通納涼ガーデン」を盛り上げていて、この日も人であふれた。暑くはあっても、どの人の心も弾ませる夏に乾杯して飲んだ。それにしても、ビール好きたちも元気だ。合唱で力を使っているのに疲れを見せず、終了時間まで乾杯を繰り返した。
北大の公共政策大学院生が来花した。NPOについて調べていての訪問で、花凪の理念や事業・活動の独創性に反応してくれた。調べをどんな形にまとめるのか定かではないが、いろんな切り口で福祉や市民・地域活動の考察や研究が深まっていくことは大歓迎だ。
花凪屋に花凪のみんなが集まり、夏恒例の花凪流しソーメン大会を行った。ソーメンを流すのは雨樋活用の花凪流で、風流よりも楽しさが大きいが、それこそ楽しさを大事にするのが花凪流。流れてくるソーメンを上手にすくっては笑い、すくい逃しては笑い、ミニトマトやあめ玉が突然流れてきては笑い、花凪流をたっぷり楽しんだ。暑い夏が続く中、その暑さを吹き飛ばした。流しソーメンの後の午後はみんなで花凪屋の外に出て、シャボン玉を飛ばしたりして遊んだ。暑くても、北海道にとって大事な夏なのだからと、夏の陽の下ですごした。
三角山放送「花凪アワー人と人とがつながって」第10回を放送した。ゲストに第5回、第6回にも出演した保坂昌知氏(札幌・特別養護老人ホーム施設長)を迎えた。理事長と保坂氏のときの放送は、お互いに長年福祉の仕事をし続けている必然としてテーマは〝福祉〟。今回も現在の介護サービスの現実-課題や限界などに触れ、あってほしくないこと、あるべきことについて語り合った。現場にいる二人の思い、現場からの発信だけに面白かった。
8月の終わりを迎えても、夏は居座り、暑いままだった。この日も晴天で暑かったが、みんなで散歩することにし、花凪屋の近くの公園ですごした。人は勝手なもので、寒くなれば、夏を恋しがる。暑い8月の締めくくりに暑さを満喫した。太陽がまぶしかったが、風が時折吹いて風の気持ちよさも味わえたのだった。
※お盆過ぎには秋に入るのが北海道だった。この数年そうでない8月になっているが、ことしは特別だった。本州並みの夏だった。それでも、花凪家族はその暑さをしっかり乗り越えた。9月になれば、さすがに秋になるだろう。次は実りの秋、収穫の秋、味覚の秋、食欲の秋…いろんな秋に寄り添ってすごすばかり※