花凪訪問でお馴染みの音楽グループ「あみゅぜ」(10人)が、ことしも札幌市教育文化会館でコンサートを開いた。花凪も、ことしもそのコンサートを聴きに出掛けた。ホールでのコンサートは年に一度開いていて、今回が4回目。開催のたびに力をつけているところを見せてくれていたが、今回もそうだった。フルート、クラリネット、ファゴット、ピアノでシューベルトやドップラーの曲などを、声楽のメンバーはモーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」を披露。たっぷりと音楽のいろいろな醍醐味を味あわせてくれた。この1年「あみゅぜ」のメンバーの結婚が相次いだが、それで音楽との付き合いが変わるわけでなく、今後も「あみゅぜ」の活動を変わりなく続けるという。この日のコンサートでは、その意気込みも伝わった。
三角山放送局で、会議があり、パーソナリティーを務める理事長も出席した。今後の三角山放送局、放送の在り方などがテーマで、インターネットの活用では番組放送中の画像提供を広げるという。12月からにも、「花凪アワー-人と人とがつながって」(月1回、第3土曜日午後5時)もインターネットで見ながら聞けることになりそうだ。
花凪設立10周年記念パーティー(10月9日)から1カ月、花凪屋で花凪10周年事業実行委員会のご苦労さん会を行った。10周年事業では記念パーティーを開催したほかにフォトコンテスト、記念講演会を行い、さらに花凪10年史、花凪写真集、花凪写真10年史、ビデオ「花凪物語」をつくった。実行委員会は4月に立ち上がってから半年間、それらに奮闘した。無事にすべてを済ませて、祝杯を挙げた。ちょうど出来てきた記念パーティーを撮ったビデオも見、2度目の記念パーティーを開く感じで盛り上がった。今度はクリスマス&忘年会が12月にあるが、それも花凪のチームワークで楽しいものにする。
理事長が第42回中標津町社会福祉大会(中標津町総合文化会館)で講演を行った。同大会は、中標津町社会福祉協議会が住民が住み慣れた地域で生活を継続するために必要な人のつながり、福祉への意識を強める取り組みの一環で開催しているもの。福祉活動の実践者を表彰し、その福祉への意識をたたえ、講演で福祉への意識を刺激している。理事長は以前にも中標津町で講演を行っていて、縁浅からず、今回も招かれた。講演テーマは、「なりたい自分になる-花凪の実践」。「なりたい自分になる」は、望むように生きること、暮らしていくこと。年齢を重ねて人生最後までそうできることが尊重されるべきで、そのために福祉がある。それを大前提にしている花凪のやっていることを紹介した。福祉はそうであるべきことを説いた。
この日は理事長の誕生日。18日に講演のために中標津町へ行き、20日夜に札幌に戻った。札幌駅からそのまま花凪に顔を出すと、待っていたのはスタッフと花凪家族からのバースディケーキとプレゼントだった。花凪設立10周年記念パーティーでも花凪のみんなが理事長に感謝のプレゼントを贈るというサプライズがあったが、この花凪のみんなの心がうれしい。花凪の和がうれしい。
※11月になると、やはり冬がちらつく。どんどん舞い落ちる枯葉、どんどん冷たくなる風、どんどん強まる寒さ、どんどん長くなる夜…。そんな変化が冬の到来をささやいた。でも、季節は冬に傾いても、花凪家族は毎日外出し、デイサービスを楽しみ、花凪屋で働き、元気にすごした。風邪やインフルエンザなどをはねのけ、このまま元気に冬と付き合うのみである。※
Mさんが亡くなった。Mさんは、2006年のNHK教育テレビ「下宿暮らし 笑いとケンカで効果あり」で花凪家族の生き生きとした暮らしぶりを伝えた一人。その後も元気で暮らしていたが…。最後の頑張りはすごく、そして素敵だった。花凪2号館で身内、花凪家族、スタッフに囲まれる中眠った。2号館で花凪葬-仮通夜をし、Mさんとの最後の時間をすごした。みんなでその頑張りをたたえ、共に暮らせたことに感謝したりした。
シンガー・ソングライター工藤忠さんの還暦バースディパーティーがあり、花凪を代表して理事長、副理事長が出席した。花凪はことし設立10周年を迎えたが、忠さんと花凪のかかわりも10年になる。CD「二人で乾杯/赤いつり橋」を出す「能登谷プロジェクト」を手伝ってくれたのが、付き合いの始まりだった。忠さん作詞のあの「白い冬」に耳を傾けるようになってからは30年になる。これまでを振り返りながら、忠さんの歌人生の節目を祝い、その歌を楽しんできた。忠さんの歌声は相変わらず力強く、この先ずっと歌い続けるという。忠さんに頑張る心ももらってきた。
盛岡で高齢者下宿を営むNPOの代表の方が来花した。2年前にNHK教育テレビで放映された花凪の番組(特集「認知症 あなたも納得!」)を見て見学に来てから、来花は3度目になる。下宿の運営の参考とするために、NPOの運営の刺激とするために、花凪を訪ね続けてくれていることは有り難い。
この日は十勝から花凪に訪問者があった。花凪の理事で新得の福祉法人の総合施設長でもある高畑訓子さんが、花凪の取り組みに共鳴しているというAさんを連れてやってきた。直にその取り組みの実際を見て、花凪家族たちの生き生きとした様子に触れて、理事長の話を聞いて、さらに共鳴の振幅を大きくしてくれた。こうしていろんなところに理解者がいることはうれしい。
三角山放送「花凪アワー-人と人とがつながって」の第13回を放送した。ゲストは保坂昌知氏(札幌・特別養護老人ホーム施設長)を予定していたが、予定変更となり、木村副理事長が出演した。1年最後の放送とあって、この日の話題は〝花凪の2010年〟。ことし花凪家族たちに関して印象に残ったことを理事長、副理事長それぞれ挙げながら、花凪家族たちから学んだこと、得たことを振り返った。
美友希保育園(札幌市北区新琴似、渡辺淑子園長)の子供たちが来花し、お遊戯会をしてくれた。同園の訪問お遊戯会は2005年からずっと続けられ、今回で6回目になる。ことしはやってきた子供たちの人数が限られたが、一生懸命歌や踊りを披露してくれた。子供たちのあふれる元気、混じり気のない笑顔、温かい心の力はこれまでと同じに花凪家族たちの元気、笑顔、心を膨らませてくれた。
クリスマス料理教室を開いた。健康食普及に取り組む「ハーモニー・ガーデン-大地のたより」の協力を得て体にやさしいクリスマス用の料理をつくる教室で、毎年行っている。今回つくったのは「クリスマス・リース」「ブッシュ・ド・ノエル」など5品。つくることを楽しんだ花凪家族は、最後はもちろん食べることを楽しんだ。今は亡きKさんの家族が来花した。Kさんは花凪のスタート時に花凪家族となり、2005年に亡くなった。が、その後も縁はつながり続けている。ことしも花凪のみんなに-とクリスマスケーキを持って来てくれた。みんなでKさんの思い出話をした。こうして人と人とのつながりが大事にできていることは素晴らしい。
恒例となった花凪クリスマスパーティー&忘年会を札幌プリンスホテルで開催した。設立10周年は真面目に10年の節目をかみしめたが、この日は楽しんで2010年の1年を締めくくった。花凪のお楽しみの哲学は〝みんなで盛り上がる〟。ことしはみんなが参加できるジェスチャー、着替え競争、クイズ、ジャンケン大会などで盛り上がった。笑って、来年への気持ちを新たにした。ことし花凪の一員となったスタッフが代表し、1年を振り返りながら来年への決意を語った。二次会はススキノでカラオケ大会を行った。恒例の二次会だが、ことしは仮装の趣向を加えた。花凪家族も7人に参加し、総勢24人で元気に歌い合った。3次会はラーメン横丁。ラーメン横丁でクリスマスパーティー&忘年会を締めくくるのも恒例で、いつもの店で「ことしも来たね」「ことしも来ました」のあいさつを交わし、おいしいラーメンをいただいた。ことしもみんなたっぷり遊び、ことしも帰ると次の日になっていた。
大晦日。こ花館の住人も2号館に集まり、年越しをした。みんなで〝行く年〟に感謝しながら見送り、〝来る年〟を笑顔で迎えるのが恒例だ。ことしもごちそうを食べに食べ、お酒を飲み、紅白歌合戦を見ているうちに、そのときがやって来た。花凪家族も多くがしっかり起きていて、2011年になるや年越しそばを食べ、「明けましておめでとう」を交換し合った。花凪の2010年はいろいろ楽しかったが、さらに楽しくすごそう-と、みんなで心を2011年に向けた。
※12月が終わり、2010年が終わった。いよいよ年は2011年に変わる。2010年に得たことを大事にしながら、2011年もしっかり歩んでいくことあるのみである。気持ちも変えて張り切っていきたい。厳しい冬はまだまだ続くが、それもやがては終わり、春に変わる。※