2011年を迎えた。花凪家族のみんなは年越しするまで起きていたが、いつものように起き、元日の朝を迎えた。あらためて「明けましておめでとうございます」を交わし、おせちとお雑煮とお酒で新しい年と共にいられることを祝った。そして、花凪らしく、お正月らしく一日をすごした。花凪家族はお年玉を手にし、特別出張開店の花凪商店で初買いを楽しみ、棒引きでことしの運試しをした。梶恭典理事・家族会会長が獅子舞をやり、花凪に元気を呼び込み、花凪家族一人一人の邪気をはらった。書き初めもして、年が改まって白紙になった心をさらに引き締めた。花凪家族は、ことしの干支「うさぎ」などを見事に書いた。朝から晴れて穏やかで暖か。天気も最高の元日だった。
ことしも北海道神宮へ副理事長が代表して初詣でに行った。願ったり、祈ったりすることは望むことを確かめるために、望むことを得るために大事にしていいこと。ことしも花凪が充実すること、新しい取り組みを順調に進めること、花凪家族が元気にすごすこと、楽しくあることを祈願し、お札をいただいてきた。
人をつなげて地域を元気にするコミュニティ放送局・FM三角山放送局の新年会が京王プラザで行われた。「花凪アワー」担当の理事長も出席し、副理事長が同行した。いろんな分野で頑張っているパーソナリティーが集まり、交流した。その中でもつながりが生まれ、理事長はチェアーフラダンスをしている武田美幸さん、武部未来さんと縁を得た。うれしいことに、ことしの早いうちに花凪で彼女らのフラダンスショーが楽しめることになった。
福祉の専門学校・西野学園の実習生4人を11日から14日まで受け入れた。限られた時間でも、現場の実習で得られることは学校の講義以上に重い。1年の始まりに体験したことが今後の勉強の刺激となるか。彼らはどう福祉にかかわることになるだろう。
三角山放送局「花凪アワー-人と人とがつながって」第14回を放送した。ゲストに予定していた保坂昌知氏が来られず、副理事長が代わりに出演した。お正月とあって、大晦日とお正月の花凪のことを話題に語らった。花凪ではみんなでずっと起きて年越しソバを食べること、お正月は昔と同じように遊ぶこと、書き初めもすることなどを語らった。そして、話は日本に伝わるものを味わって暮らすことの大事さに及んだ。
花凪スタッフの新年会をばりあふりーしょっぷ花凪屋で開いた。新しい1年を迎えて花凪の事業・活動をさらに充実させるために意を新たにした。楽しく飲む一方、一人一人ことしの目標や決意を語り、思いを共有し、結束を確認した。頑張るのに欠かせないパワーが十分なことも確認した。新年会は盛り上がって続き、お開きになったのは午前2時過ぎだった。花凪は、ことしもやる気と結束とパワーで進む。
※2011年スタートの1月も終わった。花凪は順調に滑り出した。が、天候の方は荒れた。雪は最初そう降らなかったが、結局は雪の日が多くなり、大変だった。そして、次の2月は冬の本番だ。2月は、まずは気持ちを緩めずに花凪を動かし、冬本番を乗り切るだけだ。※
きょう、「鬼は外、福は内」の節分。豆まきをし、花凪家族のみんなに豆を食べてもらった。そして、みんなのこの1年の元気のために、花凪の介護の充実へ心新たにした。京都の壬生寺ではことしも「壬生狂言」の「節分」が演じられた。その狂言では「豆はまめ」。「まめに働いて日々をすごすこと」が鬼を追い払い、福を招くと説く。花凪家族のみんなにはこの1年もまめに楽しく働いてもらう。その大事なことに力を注ぐことにも心新たにした。「節分」で年齢の数だけ豆を食べるというのは長生きするほど大変だが、「節分」を迎えられなくなることこそ大変だ。
理事長と副理事長、帯広に行く。昨年、帯広の人が高齢者の共生住宅をつくるたいと花凪を訪問し、花凪の理念と実践に共鳴し、花凪家族の暮らしぶりに触れ、花凪に運営を-とまでの話になった。全面運営は現実として難しいため、運営するにふさわしい人を紹介し、花凪は事業を最大限支援する方向に話は向かっていた。帯広行きはかかわる人の顔合わせと事業化に大事なそれぞれの思いを突き合わせるためだったが、会合の場で意思は一致し、一挙に話は進んだ。人と人がつながれば、事が動く。早速、母体となるNPOの立ち上げなどに取り組むことになった。
Hさんが亡くなり、花凪葬(仮通夜)で送った。Hさんは、長く闘病した。最期は病院でないところで-の意を受けて、花凪家族になった方。春が来たら春を楽しむはずだったが、残念にも眠りについた。Hさんと共にした時間は、長くはないながら濃密だった。花凪スタッフがいただいたものは大きかった。お別れにみんなで出会えたHさんに感謝の言葉を贈った。
三角山放送局「花凪アワー-人と人とがつながって」の第15回を放送した。葬儀社「セレモニーきょうどう」の鈴木全明社長をゲストに迎えた。鈴木社長は、望ましい葬儀の提供に取り組む。花凪設立時から付き合いは続き、花凪葬をサポートしている。人の締めくくりとしての葬儀はどうあるべきか-が第15回のテーマとなった。葬儀は逝った人が生きたことを確認するもの、見送られ方もその人らしいものでありたい、自身で生前に決めておきたい…。「死は生の一部」「逝き方は生き方」だと考えさせられることが語られた。
副理事長、北海道地域再生推進コンソーシアム「北海道社会的企業・起業支援事業」の等の説明会に行く。「北海道社会的企業・起業支援事業」は、内閣府の「地域社会雇用創造事業」に基づき、地域社会の課題を地域社会の力に変える事業を起業に資金を交付するもの。先月、副理事長が起業する「若年・高齢認知症者の手づくり作品工房」事業がコンペの審査を受けたが、採択されたのだった。可能な限り早期にNPO法人(仮称「ひと花」)を立ち上げ、交付金を資金に若年・高齢認知症者の手づくり作品工房」事業を始動させることになる。
花凪家族、スタッフ20人で琴似の繁華街の居酒屋(「ごったがえし」)に繰り出し、酒宴を楽しんだ。じっと春を待つだけの冬であるのはつまらない。冬は冬ならではの楽しみがある。幾つになっても、車いすを使うようになっても、みんなと同じように出かけて鍋料理を囲み、良き冬の夜をすごさなければ-と、「冬のおでかけ」を毎冬実施していて、ことしも行った。店で出たのは手羽とつみれの鶏鍋。しっかり食べ、しっかり飲み、盛り上がって体と心を温めた。酒宴の後はカラオケ店に寄り道し、歌合戦でさらにまた体と心を温めた。冬も元気でいれば、その元気で今度は春をたっぷり満喫することができる。
※2月は大きく荒れることなく、思いの外おとなしい冬だった。1月が大変だっただけに一息つかせてくれた。このまま行けば春は早く来る。そうなるほど冬は甘くはないが、そうあってほしいと思ってしまう。3月を迎える。どちらにしても、春までそう遠くない。※