花凪日誌

2011年9月3日

FM三角山放送局が主催する手芸品のマーケット「三角山市場」に花凪が関わる「ひと花・みんみん工房」が出店(7月に続いて2回目)した。「ひと花・みんみん工房」は、認知症高齢者を雇用し、働いて活力、そして生活に楽しみを増やす収入を得てもらう事業に取り組む。その働くお年寄りの手が加わってつくられた品々を並べ、販売した。途中からお年寄りも市場に来て、働いて得たお金で買い物したり、市場の雰囲気を楽しんだりした。

準備も整って始まった三角山市場 お客さんがやってきてにぎやかに ひと花のお年寄りメンバーも市場に

2011年9月6日

仁木町・大野果樹園へブドウ狩りに行く予定だったが、残念ながら数日続きの雨のため中止した。毎年のお楽しみ行事なのだが、何年に1回は天候に恵まれず。キャンベルス、ポートランド、ノースレット、レッドナイヤガラ…。来年は、青空の下でいろんなブドウをことしの分まで2倍味わって楽しみたい。

2011年9月12日

「名月を取てくれろとなく子哉」。小林一茶がそう詠んだが、この日は手にとってみたくなるほど月が一番きれいな姿を見せる十五夜。手稲山のふもとから拝借してきたススキを花凪の各館に飾った。その月を讃え、花凪のみんなに季節の巡りを感じてもらった。人を囲む自然の営みに寄り添いながら暮らすことが大事だ。

2011年9月15日

1歳から100歳まで老若男女が集まって2012年花凪敬老会をばりあふりーしょっぷ花凪屋で開いた。お祝いのために用意した昼食をみんなで囲みながら、花凪家族のこれまで1年を健康にすごしたことを喜び、元気だったことをたたえた。そして、これからも健康にすごすことを望み、元気であることを願った。ちょうど敬老会の最中、5月に100歳となった佐藤ハルヲさんに国からの長寿を祝する表彰状と札幌市からの記念品が届けられた。それは敬老会もだが、佐藤さんのように100歳を目指すのだと花凪家族も盛り上げた。感謝状は花凪屋のみんながいつも見えるところに飾ることにした。

大拍手の中表彰状が読み上げられた 表彰状と次は110歳目指す佐藤さん 託児の子も一緒に命の大先輩を祝った

2011年9月17日

三角山放送の「花凪アワー-人と人とがつながって」(第22回)を放送した。この日はゲストなし、理事長の一人語りで行われた。話題は最近の花凪の出来事のあれこれ。楽しんだ大通ビアガーデンのこと、収穫祭のこと、恒例の敬老会のこと、表彰状をもらった100歳の佐藤ハルヲさんのことなどを話した。

2011年9月18日

理事長の帯広時代の知人夫妻が来花した。11年間階段を上ってきた花凪を見にきた。

今月もいろんな人とかかわった。2日には北海道NPOサポートセンターのインターシップ事業の受講生、10日には福祉の専門学校から実習生、12日には社会問題を学んでいる北大大学院生が花凪に来た。

2011年10月1日

花凪から生まれた認知症高齢者雇用事業を行う「ひと花・みんみん工房」のNPO法人設立へ準備会を開催した。事業を開始したことし4月からの経過などを踏まえながらNPO法人化で事業をステップアップさせることを確認し、申請手続きに入ることを決めた。来年2月までにNPO法人認証を目指す。

2011年10月3日

ばりあふりーしょっぷ花凪屋で「Big G英会話教室」がスタートした。「Big G英会話教室」はスコットランド出身のグレン・グラハム氏が主宰し、10年を超える指導キャリアを生かしてイギリス英語を教える。花凪のサービス理念と同じように、生徒対象は幼稚園児から大人まで老若男女誰でも。英語が科目になった小学生が大声で発音練習したり、年輩の方がジェスチャーを交えながら話したり…。花凪に新しい光景が加わることになった。

2011年10月14日

「札幌の街中観光&ジンギスカンを楽しむツアー」を行った。花凪の行事「あちこち出かけよう」と「ジンギスカン食べ歩き」を組み合わせ、一度に二つを楽しんだ。花凪から誕生した「ひと花・みんみん工房」との共催で行った。バスで札幌の中心の北大、駅前、道庁赤レンガ、大通公園、ことし生まれ変わった創成川通りなどを巡った。人のにぎわい、秋の街景色に触れた。終点は、お腹を満たすサッポロビール園。ジンギスカンとビールで食欲の秋、味覚の秋をしっかり満喫した。

ビール園に到着した花凪ツアー一行 締めくくりはジンギスカンとビール

2011年10月15日

FM三角山放送の「花凪アワー-人と人とがつながって」第23回を放送した。この日のゲストは、ばりあふりーしょっぷ花凪屋で「Big G英会話教室」を始めたグレン・グラハム氏。日本語をサポートするためにパートナー、そして生まれたばかりの赤ちゃんも一緒に出演した。グラハム氏は母国スコットランドや日本のことなどを語り、もちろん、英会話教室のこともPRした。

2011年10月17日

理事長、道主催の「産業人材育成のあり方検討基礎調査事業」意見交換会に出席した。「産業人材育成のあり方検討基礎調査事業」は北海道の新たな「産業人材育成プラン」を策定するためのもの。意見交換会は各業界の考えをその検討に生かそうと行われ、理事長は福祉分野の発言者として福祉の働き手の現実や望ましいことを述べた。

2011年10月18日

理事長、中央区在宅ケア連絡会の講演会で講演した。講演会は会員の資質向上のために行い続けているもので、今回は理事長が講師を務めた。花凪の高齢者介護の理念と実践、さらに花凪から始動した認知症者を雇用する手づくり品工房「ひと花・みんみん工房」事業について語った。また、紹介がてら「みんみん工房」手づくり品を会場で販売した。

2011年10月25-26日

理事長、社団法人・プロジェクトデザインセンター主催の「企業・NPO等のイコールパートナー研修会」に参加した。同法人は魅力ある地域社会づくりに取り組み、同研修はその一つとして企業とNPOとの協働事業創出に向けて行うもの。6企業、NPO9団体がそれぞれの領域をつなげて新しい価値を生む協働の可能性を検討した。

2011年10月28日

ばりあふりーしょっぷ花凪屋で花凪家族3人の米寿を祝うパーティーを行った。3人は花凪の第一号下宿人の立花亮子さん、松村アヤ子さん、斎藤シマさん。それぞれにケーキを用意し、みんなで末広がりの〝八〟が二つ並ぶ88歳を讃えた。元気の源となるお酒やごちそうを用意し、みんなで100歳の大台を目指すよう励ました。余興などの後には出席した一人一人が「おめでとう。私たちもうれしい」「私たちにも元気をくれている。ありがとう」「今のままずっと元気で」などと3人を笑顔にさせる言葉をプレゼントした。いつものことだが、パーティーは楽しく盛り上がりに盛り上がり、大事な一日に良き思い出を刻んだ。

明るくしっかり者の米寿の斎藤さん やさしさいっぱいの米寿の松村さん いつまでもかわいい米寿の立花さん ケーキを前に全員で祝いの歌を大合唱 花凪屋が満員となってのパーティー お祝いの手品などもプレゼントした