kmラボ アラ40男の趣味の部屋 TOPページへ スピードメーター故障 セルシオ (UCF21 20系前期 1995年式) 2014.11.03

2011年にスピードメーターとタコメーターの針が動かなくなった。日によって両方同時に動かなかったり、片方だけ動かなかったり。走行していると突然動き出したりした。 動き出してからはエンジンを切るまでは正常に動いた。 メーターの故障 or 寿命かなと思って、お世話になっているトヨタディーラーでトヨタ部品共販に部品を注文してもらい、自分で交換してからは正常に動いた。
スピードメータASSY 22,260円
エンジン タコメータASSY 29,400円
▼ セルシオ 整備記録 (UCF21 20系前期 1995年式)

交換した後でググっていたら、メーターはネジの緩みで針が動かないことがあり、ネジを締めなおしたら直ったという記事を見つけた。 確かに2つ同時に寿命を迎えるのも珍しいし、部品代がもったいなかったなと後悔した。

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あれから3年、2014年10月、今度はスピードメーターの針のみが動かなくなった。しかも今度は動き出してからも突如、針がぴょんぴょん踊りだす始末。 信号待ちで止まっているのに針が急に180km/hを振り切ったり。おいおい、一般道でそんなに出したら死ぬって。 走行に支障はないが、おもしろい動きをするので爆笑のあまり事故ってはいけないと修理することにした。
ググってみると、
針がときどき動かない⇒ネジの緩み・接触不良・はんだクラックが主な原因らしい。
針がぴょんぴょん踊りだす⇒アースの接触不良が主な原因らしい。

画像はメーター正面。オプティトロンメーターで、エンジンをかけるまではブラックアウトしている。

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メーター背面。
なおメーターの取り外しについてはセルシオアップ の上部メニュー ⇒ Custom ⇒ 20系電送(ライト除く) ⇒ シフモニ[Shimoni] ⇒ (2)シフモニ[ShifMoni](2/3)~シフモニハーネス配線編~ を参考にさせていただいた。
上記ホームページはセルシオに関して大変詳しく記述されており、10年前からずっと参考にさせていただいている。

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白いカバーを外したところ。この基板から下の基板やメーターASSYまで、配線の代わりにネジに電気を流している。白丸で囲まれたネジ11本がそれだ。 ネジは緩んではいなかった。

電解コンデンサに液漏れや膨張はない。他の部品も外観はきれいな状態だ。

6箇所のコネクターは自家製アルコールスプレーをベビー綿棒にしみこませて拭いた後、接触不良防止にKURE コンタクトスプレーをベビー綿棒にしみこませて塗布。 数回抜き差しして徹底的に接触の改善を図る。

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ネジ穴を拡大したところ。ネジ穴にもプリントパターンが繋がっている。 ネジのワッシャーと擦れてできた汚れが付着していたので、KURE コンタクトスプレーを綿棒にしみこませて拭いたら、綿棒が真っ黒になった。これが接触不良の原因か?

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上画像の基板を外すと、この層は全面フレキシブルプリント基板だ。よく考えたものだ。 上部から3枚出ているフレキシブルプリント基板端子は自家製アルコールスプレーをティッシュにしみこませて拭いた後、 接触不良防止にKURE コンタクトスプレーを綿棒にしみこませて塗布。

プリントパターンが繋がっている10箇所のネジ穴(銅色)もネジを外した後、自家製アルコールスプレーを綿棒にしみこませて拭いた。あまり汚れていなかった。

黒や青の多量の丸い樹脂は P R N D などインジケーター用の電球ソケット。回せば外れる。

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メーターの針は冷陰極管で自発光式。折れたら1本2万円以上するので扱いは慎重に。
冷陰極管はかつて液晶バックライト用の光源として使用されていたが、現在はLED光源に取って代わられた。

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上画像のメーターパネルを外したところ。文字盤を光らせるのにも冷陰極管を使用。汚れていたので、自家製アルコールスプレー(ピンクのボトル)をティッシュにしみこませて拭いた。

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配線の代わりに電気を流しているネジは、まとめてKURE コンタクトスプレーを噴射。ティッシュで軽く拭いてから元どおりに組み立てた。

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正面のプラスチックは浅い傷だらけ。さすがに蛍光灯の下では目立つ。
「おい、ジョージどうした?浮かない顔して。」
「ボブ、見てくれよ。傷だらけだよ。」

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「大丈夫、そんな時はこれさ!」
「ブリス?これってよく深夜の通販でやっているヤツだよね?でも車のボディだけじゃないの?」
「ちゃんと商品の説明書にも『CDケース・携帯電話等、表面がツルツルしたプラスチック用品にも使用できます』と書いてあるよ。」

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「表面の汚れを落とした後、シュッとスプレーしティッシュで伸ばす。あとは濡れ雑巾で拭きあげれば、ほらこのとおり!」
「オウ、マイガッ!すごいよ、ボブ!でも何で傷が消えたの?」
「傷にガラス繊維とポリマーが入りこんで目立たなくなるんだ。触り心地もツルツルだよ。」
「でもお高いんでしょ?」
「今回は何とスペシャルプライス!しかも万能包丁もセットしてこのお値段!今から30分間、受付人数を増やしてお待ちしています!」以下略。

という訳で、何年も前に買ったブリスを気が向いたときに使用している。ボディは洗車機オンリーになってしまったので、ブリスは内装専用となった。

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他には木目調パネル・カーステのディスプレイ部分にも使用。

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車に取り付けて試乗してみると正常に動作したので、まずはひと安心。今後近いうちに再発するようだと、基板のどこかに「はんだクラック」が潜んでいる可能性もある。 それから4ヶ月経つが正常に動作しているので、ただ単に接触不良が原因だったのだろう。

その後2015年5月頃から、エンジンをかけ走り出して5分間くらいだけ、スピードメーターの針のみ、「針がぴょんぴょん踊りだす病」が再発した。 基本的には正常に動くのだが、突如、針がぴょんぴょん踊りだし、またすぐに正常に戻る。今回手入れしたコネクターの接触圧が弱くなり接触不良ぎみになっているのかもしれないし、 今回は手をつけなかった「メーターに至るまでのハーネスのコネクター」のどこかに接触不良があるのかもしれない。
車を動態保存するために3週間に1度くらい近所を走っているだけなので、車も本調子になるまでは5分間くらいはかかるのだろう。 それを過ぎれば正常になるので、まぁいいやとほっといている。

さらにその後2016年1月頃から、スピードメーターの針が180km/hを振り切ることが多くなった。これはECU修理で直った。
ECU故障 セルシオ (UCF21 20系前期 1995年式)

電気系統は古くなってくると、接触不良との地道な闘いが待っている。接触不良は原因究明に時間がかかり金にならないので、ディーラーはやりたがらない。 家のオーディオ機器などもそうだが、自分で仮説を立てて接触不良を直せないと、製造から15年を過ぎた製品を快適に使い続けるのは難しい。  ※意見には個人差があります。

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