ぎっくり腰 | ・安静でも痛む ・腰が前に曲がったまま伸ばせない |
尿管結石 | ・じっとしていると痛みが少ない ・腰を伸ばしていられる ・動く瞬間に石が擦れて痛む ・背骨あたりを叩くと石が動いて痛む |
腰椎骨折 | ・横になったまま動けない ・背骨に衝撃を与えられない ・話を聞いてみると、転んだり、尻餅つい たりしている ・高齢者 |
尿管結石は泌尿器科、腰椎骨折は整形外科に行かれください。
○ぎっくり腰の鍼治療回数 1回〜2回
鍼によって、そのときのぎっくり腰はよくなっても、ぎっくり腰を2〜3回やってる人や毎年のようにぎっくり腰を繰り返すような人は、大腰筋が慢性的に悪くなっています。その場合ぎっくり腰自体は1回で良くなりますが、これはぎっくり腰を起こす直前の状態に戻しただけなので、硬縮した大腰筋を緩めてぎっくり腰を完全に起こさないようにするにはもう3〜6回鍼治療しておくとよいです。
●坐骨神経痛
坐骨神経痛はいくつかの原因があり、鍼が効くものと、効かないものがあります。
鍼灸が効かない坐骨神経痛として、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、骨粗鬆症、癌の背骨転移、腰椎分離症、腰椎滑り症、頚髄症による坐骨神経症状などがあります。
鍼が効く坐骨神経痛の症状は以下の通りです。
・足の一部ではなく、足全体が痛む |
・夜間や明け方に痛みがひどく、痛みで目が覚めることがある |
・体を丸めると楽である |
・長時間も腰掛けていると、立ち上がりにくい |
・レントゲンで腰椎間が狭くなっていたが、CTやMRIは異常がない |
上の症状に当てはまれば、鍼治療で治る可能性が高いので、北京堂へ来てみてください。
筋肉は血流が悪くなって酸素が不足すると、凝り固まって縮みます。そうなると筋肉内を走行している神経や血管を圧迫し、凝った筋肉が知覚神経を絞扼すれば神経痛として痛みが現れ、血管を絞扼すれば血液が流れなくなって筋肉の酸素不足が起こり、ますます筋肉が硬く縮みます。坐骨神経は腰から出て→臀部→大腿の後ろ→ふくらはぎ→足の裏を通っています。坐骨神経痛は足に痛みが出ますが、その原因は大腰筋が硬縮して神経を締めつけていることで足に痛みが出ているので、腰を中心に下半身へ鍼を打ちます。
坐骨神経痛になっている人は、筋肉が神経を圧迫するくらい固まっているので重症です。そのため少ない回数で完治させることは難しく、最低6回の鍼治療が必要です。
○鍼治療回数の目安
・腰の筋肉がそこまで硬くない→6~10回
・腰の筋肉がかなり硬くなっている、長年患っている→10~20回
※筋肉の硬さは鍼を入れてみて判断します。大腰筋は手で触れません。
※鍼の治療回数は、治療後の生活状況や治療間、気温などによって多少の個人差があります。
●便秘
便秘で悩んでいる女性は多いのではないでしょうか。水分や野菜をたくさん摂ったり、運動をしたりなどいろいろしても便秘が治らない、そんな人はたいてい腰が悪いです。お腹が苦しく張っている、お腹が痛い、食欲がわかない、肌荒れを起こしているなど、便秘が続くと気分が憂鬱になります。
・適度な運動をする
・水分をとる(カフェイン以外)
・乳酸菌サプリメントを数種類服用してみる
これらを1ヶ月以上続けても変化がない場合は腰が悪いことによる痙攣性便秘である可能性が高いですので一度北京堂へお越し下さい。
腰深部の筋肉が凝って固まると、腰の筋肉を通っている自律神経が筋肉に締め付けられるようになります。その締め付けが強くなると自律神経が完全に締め付けられてしまうので、腸が動かなくなり便秘になります。
北京堂では便秘でお悩みの方は、腰の治療をして便秘を治します。治療回数は早い人で1回、遅い人でも6回治療をすれば便秘が解消されます。ただし、ねじれ腸の人はねじれている部分で便が通過しにくくなっているのが原因ですので効き目が現れにくい人もいます。
腸は「第2の脳」と言われており、9割ものセロトニンが腸から作られているため、腸が不調になると気分が欝っぽくなります。北京堂で便秘を治して明るい毎日を過ごしましょう。
●肩凝り
女性に多い肩凝りですが、揉んでも一時的にしか治らないため、ずっと抱え込んでいる人も多いと思います。素人による指圧やマッサージは悪化することもあるため避けたほうがよいです。
鍼治療をすると肩がすっきりし、自分がどんなに肩が凝っていたのか、はっきりわかります。
北京堂での肩こりの治療は背、後頚部、肩周りの凝ってた筋肉を緩めます。
北京堂に来られる3割くらいの方は重症の肩凝りです。鍼を筋肉に入れてみて、感触が消しゴムにいれるような感じで固まっている人は完治はなかなか難しくなります。そういう人は1ヶ月に1度定期的に通って悪化を防ぐかたちになります。
Q.鍼治療でよくなったけれど、また肩が凝ってきてしまいました。なぜですか?
A.肩凝りは下を向くことが多いとまた凝ってきてしまいます。猫背など下を向く癖のある人は胸を張り頭をまっすぐするように心がける必要があります。立って壁に体(頭・背中・お尻・踵)をぴったりつけてみてください。これが体に負担のかからない一番良い姿勢です。普段の姿勢と比べてどうですか?椅子に座っていて一番良い姿勢は手を組んで腕を上に思いっきり伸ばしてそのまま腕を下ろしたときの状態です。
パソコンのお仕事をされている人は、椅子を低くするか、パソコンの下に本を置くなどして、目線を画面の高さと同じにするようにしましょう。また、肘は浮かさず机にしっかり置いてするようにしましょう。椅子はぐらぐらしない安定している椅子のほうが腰に負担がかかりにくいです。また書類を見ながらパソコンをするときは、書類をブックスタンドに置いて作業すると下を向かなくてよいです。どうしても下を向いて作業をしなければならないときは、15分に1回は頭をおこし(1〜2分)首の筋肉を休めましょう。
電車などで下を向いて携帯をされている人も大変多いです。携帯を見るときは携帯を目線の高さまで持ち上げて見るようにしましょう。うつ伏せで首を浮かしたまま本や携帯を見るのもいけません。この姿勢は背中と首の筋肉が常に収縮している状態なのでうつ伏せになっている間中ずっと背中と首の血流がストップしています。
事務職の方、パソコンをお使いの方へ
・パソコンを使うときは、椅子を下げるかパソコンの下に本を置くなどして 画面と目線を同じ高さにし、下を向かないように気をつけましょう。
・手や肘は浮かさず、置いて打つようにしましょう。
・お腹と机の距離はこぶし1個入るくらいにし、猫背にならないようにしま しょう。
・下を向いて作業をするとき15〜20分に1回は、しばらく頭を上げて首の 血流を良くしましょう。
●四十肩、五十肩(頚肩腕症候群)
肩が痛い、腕が完全に上がらない、腕が後ろに回らない、夜間痛があるなど、肩の症状でお悩みの方、北京堂の鍼をぜひお試しください。
四十肩、五十肩の人は、首が凝っている場合がほとんどです。首の神経は肩へと行っているので、首の筋肉が凝っていると首の神経が筋肉に圧迫され、やがて首だけでなく肩の筋肉も凝り始め痛みが出てくるようになります。
そこで、四十肩、五十肩の治療は、凝って神経を圧迫している筋肉に鍼を刺し、筋肉を緩めます。筋肉が完全に緩み血流が快復すると、痛みがおさまります。
重症度は鍼を刺したときの筋肉の硬さ、腕の可動域によって決まります。筋肉が硬い人ほど治すのに回数が多くかかりますし、可動域が狭い人ほど固まっている筋肉の範囲が多いですので、治療回数が多くなります。ですので、悪化しないうちに治すのが無難です。
世間では、四十肩、五十肩は放っておけば治ると言いますが、何もしなくても治る人もいます。しかし、痛みが続いて治りそうにない場合は、できるだけ早く治療をしたほうが良いです。重症化しないうちに北京堂の鍼治療を受けることをおすすめします。
●首の凝り、首の痛み(頸椎症)
首の凝りや痛みは、事務仕事をしている人や、姿勢が悪い人に多いです。
首の治療は、背中と首の凝っている筋肉に鍼をして筋肉を緩ませます。
重症の人は首だけでなく、肩周りの筋肉(棘上筋、棘下筋、三角筋、肩甲下筋)も硬くなっています。そういう人には、首と一緒に肩周りも治療します。首の神経は肩周りに行っているので、首と肩周りの両方とも凝りをなくさなければ治らないからです。肩から手の神経は首から出ています。だから肩周りが悪い場合は、締めつけられた運動神経から出るパルスが逆流して首も悪くなるため、首と肩周りを同時に治療するのが効果的です。
肩周りが悪い人は、腕を指圧すると痛い、触ると凝りがある、腕の可動域が狭くなっている(動きにくい)、などが挙げられます。
Q.首が悪いのになぜ背中も刺すの?
A.後頚部の筋肉は背中の7番目まで繋がっているため、背中の筋肉も緩めないと首が完全に緩みません。そこで背中と首は一緒に治療します。
寝違いは寝違えた当日に鍼をすると一番良いです。寝違いは時間がたてば自然と痛みがなくなりますが、ただ痛みがなくなっただけで、頚が凝っている状態はそのまま続くためまたいつか寝違いをすることになります。また、治療せずにいると、頭痛やめまい、耳鳴りなどの症状も出てくることになるので寝違いをされたことのある方は早めに治療したほうがよいです。
●筋緊張性頭痛、片頭痛(偏頭痛)
筋緊張性頭痛、片頭痛をお持ちの人は、単なる肩凝り・首凝りの人よりも悪くなっているケースが多いです。頭痛のたびに消炎鎮痛剤を飲んでいる人は、将来肝臓や腎臓を悪くする危険性があるので、なるべく薬は避けたいところです。
筋緊張性頭痛は血管の収縮により頭痛が起き、片頭痛(偏頭痛)は血管が拡張することによって頭痛が起きるとされています。
頭痛の原因を軽症の順に挙げてみます。
・後頚部が凝っている
・後頚部、背中が凝っている
・後頚部、背中、肩周りが凝っている
・後頚部、背中、肩周り、側頭筋(こめかみ)が凝っている
・後頚部、背中、肩周り、側頭筋、外側・内側翼突筋が凝っている
・後頚部、背中、肩周り、側頭筋、外側・内側翼突筋、頭皮が凝っている
・後頚部、背中、肩周り、側頭筋、外側・内側翼突筋、頭皮だけでなく、前 頚部も凝っている
重症になるほど頭痛の原因である筋肉が増え、治療回数も多くなります。
顎関節症をお持ちの人は、まず仰向けで顎や前頚部の鍼治療を3回くらいしてやわらげ、顎が治った後、うつ伏せで通常の頭痛の治療をします。
まれに重症の場合、治療の後で頭痛が悪化することがあります。
これは筋肉が硬すぎたため、1回の治療では完全に緩みきらないために起こります。
たいてい翌日には治りますが、もし翌日になっても治まらない場合、もう1度患部に鍼をして筋肉を緩めれば治まりますので、連絡の上ご来院ください。
●背中の痛み
背中の痛みや重みは、脊柱起立筋という背中の筋肉に鍼をします。
たまに「ぎっくり背中になります」とおっしゃて来院される方もいらっしゃいます。
また「内臓-体性反射」といい、例えば胃が悪くなると胃の後ろの背中が凝る、という現象も起きます。
北京堂では安全重視のため、背骨から1.5p以上離れたところへは鍼を打ちません。背骨から離れると、肋間から鍼が入って、肺に刺さる危険性があるためです。また肩甲背神経という肩甲間部へ行く神経が前頚部から出ているため、背中だけでなく頚にも鍼する必要があります。
背中の外側で、肋間が痛む場合は、あまり刺さらない梅花鍼や吸玉で治療をします。
背中の治療は自律神経の治療にもなります。
なぜなら自律神経は背骨から出ているため、背中が悪いと様々な自律神経の失調が起こります。自律神経は背骨の前側から出ていて、背骨の前に自律神経節があるから、内臓のある胸部や腰部の自律神経に刺鍼することはできません。唯一、頚の前の自律神経節なら刺鍼することができます。自律神経を直接刺激することはできませんが、自律神経は背骨から前に出、背骨の前に自律神経節を作り、そこから前枝は内臓へ、後枝は脊柱起立筋に神経を出しているという事実です。なので内臓が悪くなると、その脊髄分節である背中の筋肉が凝って知覚神経を締めつけ、背中の痛みとなって現れます。例えば胆嚢結石や尿管結石、心臓疾患や肺疾患では、背中に痛みが現れることもあるのです。内臓の筋肉は平滑筋で力がなく、自律神経を強くは締めつけられないのですが、背部の筋肉は横紋筋なので自律神経を強く締めつけ、内臓にも影響を与えます。それで鍼灸医学では、背中に内臓の治療穴が並んでいるのです。だから後頚部や前頚部、腰背部の筋肉を緩めることで、内臓を治療できるのです。また鬱病の一部も治療できます。
原因不明の動悸や胸痛(貧血や狭心症の場合もあります)、胃の不調、異常に汗をかく、緊張しやすい、疲れやすい、気分がすぐれない、呼吸がしにくいなどの症状にも有効です。
※筋肉の硬さは鍼を入れてみて判断する硬さです。
※回数は、鍼治療後の生活状況や治療間隔、気温などによって多少の個人差があります。
●股関節の痛み、間欠性跛行(かんけつせいはこう)
「股関節」はお尻の横にある骨のことをいいます。患者さんで「股関節が痛いです」と言って太ももの内側を指さす人がいらっしゃいますがそこではありません。股関節が痛む人はお尻の筋肉(主に小殿筋、中殿筋)が凝って痛みが出ているのでお尻の筋肉に鍼をします。
腰の痛みと股関節の痛みは似ているため、腰痛で来たのに股関節も調べてみると悪いという人が多く、腰と一緒に股関節を治療するケースが多いです。
股関節の痛みは、お尻の筋肉(小殿筋、中殿筋)に鍼をしますが、お尻の筋肉は厚くて深部にあるため、股関節が悪い人は治すのに時間がかかります。足まで症状が出ている人は3ヶ月以上かかります。また太っている人は痩せている人よりも体重が多くかかるため、治りにくいです。逆に痩せすぎていて筋肉がおちている人も、正常な筋肉がついてくるまで時間がかかるため、けっこう回数がかかります。
あぐらがかけない、足を閉じたまましゃがめない、ソックスが立って履けない、長時間歩くと休まねばならない、体が左右に曲がる、腰掛けていると痛くなるなどの人は股関節が悪いです。
年齢によっても鍼治療回数が大きく異なります。20代で股関節の悪い人は10回もかからないのですが、50〜60歳代では半年ぐらい、70代では一年ぐらいの鍼治療が必要です。しかし確実に改善します。ただし、鍼が刺さらないぐらい筋肉が固まっている場合は、治療を初めて一ヶ月ぐらいは 逆に痛みがひどくなります。
●大腿神経痛
大腿神経痛は鼠径部の辺りから腿の前にかけて痛みます。原因は腸骨筋の硬縮により筋肉を走行している神経が圧迫されることにより痛みます。腸骨筋に鍼をし、筋肉を緩めます。
腸骨筋刺鍼は難しく技術がいるのでこの筋肉に長い鍼で刺せる鍼灸師はほんのわずかです。腸骨筋刺鍼は鍼灸師によっても差があり、うまく刺せているように見えて的を外れていて治らない場合もあります。大腿神経痛による腸骨筋刺鍼は私の得意としている分野です。
大腿神経痛でお悩みの方はぜひ一度お越し下さい。
●膝の痛み
膝の痛みの原因はいくつかあるため、膝の痛い患者さんが来られたときは問診と触診できちんと鑑別しなければいけません。患者さんで「膝の痛みの治療で、膝小僧のところを10回鍼を刺してもらいましたが変わりませんでした」とおっしゃる人がいますが、その治療をされた鍼灸師さんはなぜ他の原因を探さなかったのだろうと疑問に思います。
膝の痛みの原因で考えられるものとして
・大腿直筋が悪い
・内転筋が悪い
・中間広筋が悪い
・外側広筋が悪い
・大腰筋が悪い
・膝窩筋が悪い
・半腱半膜が悪い
など他にもあります。
膝の痛みで治療してもらう際にはきちんと鑑別でき、筋肉を確実に緩めることのできる治療者さんにやってもらいましょう。
※60代以上の人で足が変形している人や、整形外科で異常が見つかった人は筋肉が原因ではないため治りません。
●こむらがえり
ふくらはぎの治療はふくらはぎ(腓腹筋)に鍼を刺して筋肉を緩めます。特に、こむらがえりを起こしたことのある方は、筋肉が硬縮し血流が悪くなっています。このまま治療せず放置しておくと、将来静脈瘤になる可能性が高く、最悪の場合血栓ができ、死に至るケースもあります。
●顎関節症
顎関節症は、歯医者さんへ何回通っても効果がないという人が多いです。
それは顎関節症が、「関節」ではなく「筋肉」に原因があるからです。
顎関節周り筋肉が凝って硬くなっているため、その硬くなった筋肉が顎の関節を引っ張って顎関節症が起こります。
原因が
・顎の関節そのものが損傷している
・精神的なストレスで寝ているとき強い歯ぎしりをしている
ものは治りません。
●腱鞘炎(手)
手の腱鞘炎は、肘や膝から先の筋肉を使いすぎることによって、筋肉が凝って硬くなり、筋肉が伸びなくなることによって腱が強く引っ張られるため、腱鞘が擦れて炎症が起きたものです。
手を使う仕事をしている人、主婦、ギターやピアノなど楽器を演奏する人などに多いです。
ですが最近は仕事でパソコンを使っている人、スマートフォンのやりすぎで腱鞘炎になる人が多いように思います。
腱鞘炎の治療後は、なるべく手を使わないようにして下さい。
腱鞘炎は、治療後の手の使い次第で治り具合が大きく変わりますので、治療後はできるだけ手を使わないようにしましょう。
鍼をした筋肉を休める理由
鍼で緩んだ筋肉は血行が良くなることで快復します。筋肉は縮んで収縮することによって動くので、筋肉を使ってしまうと筋肉が収縮して血流が妨げられるのです。ですから、腰を治療中の人が腹筋運動をしたり、首の治療をしている人が下ばかり向いていれば、筋肉が収縮しっぱなしになり、収縮する筋肉は血管を圧迫するので血流が悪くなり、新鮮な酸素や栄養分が不足してしまうため快復しません。ですから鍼で緩めた筋肉は使ってはならないのです。
●腱鞘炎(足)
足の腱鞘炎は運動をされている方、ヒールのある靴を履かれる人に多いです。足の筋肉の使いすぎにより、筋肉が凝って硬くなり、筋肉が伸びなくなることによって腱が強く引っ張られるため、腱鞘が擦れて炎症が起きています。前ケイ骨筋、長シ伸筋、長母シ伸筋に鍼を刺してその筋肉を緩めます。
●捻挫
捻挫は関節に無理な力が掛かったため、関節周囲の毛細血管が破れ、関節付近に血の塊ができ、それが動きによって関節周囲の知覚神経を圧迫するため痛むものです。
鍼で関節周囲の血流を改善し、関節周囲にできた血塊を消失させることで神経の圧迫をのぞき、捻挫の痛みを消します。1週間以内の捻挫なら大概1回、過去に起きた慢性の捻挫なら3回以上かかります。
●足底腱膜炎、足の裏の痛み、つり
歩いていると足の裏が痛くなる、足の裏の筋肉がつる人も鍼治療で治すことができます。足の裏が痛い人はヒールのある靴は履かず、靴底にインソールを敷いて足の裏への負担を軽減しましょう。
●テニス肘
テニスをする人に多いということでつけられた名前ですが、テニスをしない人も起きることがあります。
外側上顆炎と言って、肘外側の骨付近が痛くなります。
治療後は、なるべく手を使わないようにして下さい。
鍼をした筋肉を休める理由
鍼で緩んだ筋肉は血行が良くなることで快復します。筋肉は縮んで収縮することによって動くので、筋肉を使ってしまうと筋肉が収縮して血流が妨げられるのです。ですから、腰を治療中の人が腹筋運動をしたり、首の治療をしている人が下ばかり向いていれば、筋肉が収縮しっぱなしになり、収縮する筋肉は血管を圧迫するので血流が悪くなり、新鮮な酸素や栄養分が不足してしまうため快復しません。ですから鍼で緩めた筋肉は使ってはならないのです。
テニスをされている方は、鍼治療の後2日間はテニスをお休みしていただきます。鍼治療で筋肉を緩めているので、鍼治療した直後にテニスをすると力が入りにくくなっています。ですからテニスをした後に治療の予約を入れるようにして、試合の前には予約を入れないようにしてください。
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