<3時間目>
応用!ボックスの使い方とスコアカードの使い方
<練習問題のこたえ>
それでは、やっていただいた<練習問題>の解答例を下にお示しすることにしましょう。
@ A B C
念のため、練習問題のポイントをおさらいしておきましょう。
@で押さえておいていただきたいポイントは3点です。
まず最初に、盗塁と失策の絡んだプレイの記録法です。
これは、盗塁をSと記録し、その時点のボールカウントとカンマで連携させるということは、すでに触れてあるとおりですが、
このように、一連のプレイの中で失策が発生した場合には、矢印でむすんで盗塁と失策の連続性が分かるようにします。
なお、走者が暴投(ワイルドピッチ)や、捕逸(パスボール)の場合もそうなのですが、失策が起こる前に走者が盗塁を
開始していた場合は、盗塁のみを記録し、失策は記録しません。失策によってさらに余分の塁を奪った場合に初めて
失策を記録するようにします。
次に、2番打者の三振の表記について。
「ストライク・ストライク・ストライク。」とのみ書き、「三振」とは書きませんでした。きちんと、三振と認識していただけたでしょうか?
3点目は、5番打者の打撃と、それにともなう走者の走塁について。
まず、三塁走者の本塁生還はよいですね(「自責点」の判定がやや特殊なケースなのですが、ここでは触れません)。
問題は、一塁走者の走塁の記帳です。
一塁走者は、打者の二塁打で三塁まで進み(@)、さらに本塁をおとしいれようとして7−6−2と返球されてきた送球でタッチアウト
となりました(A)。
@は、矢印と(五)で表記されます。(五)は、5番打者の打撃行為による進塁、という意味ですから、5番打者の二塁打でここま
で進塁した、ということを示すわけです。
A7−6−2タッチアウトの記録は、さらに矢印で7−6−2TOと表記されます。
このようなケースの場合、すべて一連のプレイですから、矢印でそのことを示すようにするわけです。
Aでおさえておいていただきたいポイントは2点です。
3番打者(先頭打者)のアウトと、犠牲バント(犠打)の記録について注意していただきたいと思います。
Bで押さえておいていただきたいポイントは2点です。
まず、先頭打者のバント失策での出塁について。
説明の仕方が悪いので、正確に理解していただけたか心配なのですが、いかがだったでしょうか?
三塁手の一塁(ベースカバーは二塁手)への送球ですから、5E−4と記録するという点はよろしいでしょうか。
そして、バントですから、波線をつけることを忘れないで下さい。
次に、3番打者の二塁でのフォースアウトですが、フォースアウトの場合には、4−6と記入します。
一塁に生きた打者走者については、4−とすることは以前に説明したとおりです。
Cで押さえておいていただきたいポイントはライナーによるダブルプレイの記帳についてです。
走者が一塁にあり、次打者の遊撃ライナーで飛び出してしまって塁に戻れず、その間に送球が6−3と送られた場合、アピールア
ウトが成立します。
この場合には、送球の6−3とともに、(AO)と記入してください。
そして、このダブルプレイとなった選手のボックスを{でくくり、DPとわきに添書きします。
(この場合の{は、原則として、ボックスの左側に書くようにします。)
この場合、ライナーがひとつ目のアウト、アピールアウトが二つ目のアウトになります。順番が入れ違ってしまわないように注意
しましょう。
なお、ダブルプレイの場合で、ひとつ目のアウトになった選手と二つ目のアウトになった選手が、1番打者と9番打者のように
離れている場合があります。このような場合は、{でくくるのではなく、双方のボックスに※DPとして、関係が分かるように表記
しましょう。
最後に1点。第3アウト成立時の//を忘れていませんか?