メンテナンス&モディファイ

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車載ビデオ

車載ビデオについて考える。

F1日本GPが再開しF1ブームになった頃、F1TV放送では車載映像が見れるようになった。
その影響からか、サーキットに通い始めて結構早い時期(15年以上前?)から車載ビデオを搭載するようになった。
始めは単なる話題ネタ(アクシデント系が喜ばれた?)だったが、自分の走りを振り返ることは勿論のこと、
うまい人からアドバイスが得られたり指摘されたり、はたまたエンジンや足回りのセッティングにまで役立つ。
レースが終わるとダビングして翌週にはメンテナンスをしてもらっている柳原メンテナンスに届ける。
近年では仲間のビデオが集まってくるので賑やかなビデオ大会となっているが、メカからはメカ目線でチェックが入る。
車両の安定度やエンジンの吹き上がり方、LSDの効き具合、クラッチの消耗具合まで指摘される。
口ではうまく伝えられないことでも伝えたりすることができるので、初心者の方でも搭載することをお勧めする。
当時はロールケージがまだ入っていなかったので、車内に三脚を立てて固定していた記憶がある。
だから結構古い車載ビデオも現在も存在する。
車両のほとんどはアルファロメオ2000GTVによるもので、途中カローラKE20によるものも存在する。

一番最初は、弟が購入したソニーの8ミリハンディーカムCCD-V88で、当時20万ぐらいしていたような記憶がある。
当時はまだ白黒ファインダーで、42万画素が売りだった時代のものだ。
その後カラービューファインダーが流行り出した。Hi8はまだ存在していなかったと思う。
それを借りて、我が物のように使っていたのである。
今ではカメラ固定をロールケージの斜交バーに設けている。
雲台はベルボン社のPH-243というモデルを使用する。

軽量で安価な優れものだ。
video_mount.jpg
その後は95年の結婚を機にHi8タイプのソニーハンディーカムCCD-TR850を購入。
カラービューファインダーでワイヤレスリモコンが標準装備だった。液晶モニタなどは無い。
一緒に単体のカメラを購入した。日立のVK-C32というモデルだ。
当時友人が豆カムを用いて車載ビデオを撮っていたので、それに憧れて購入したものだ。
豆カムは高価で手が出なかった。しかし日立のそれは、マイクがモノラルだったので数回使用しただけで
ハンディーカムを直接搭載して使用していた。
液晶モニタがなかったので、ロールケージを掻い潜ってファインダーを覗きながらのフレームワークは苦労をした。

やがてデジタル化の波が押し寄せてきて、DVに変わっていったが、
昔から8ミリテープをマスタとして保存していたのでHi8タイプを使いつづけていた。
家のビデオデッキも8ミリとVHSのWビデオを使用していたので、その方が都合が良かった。

その後、親父がパナソニックのデジカムを購入したので、一度借りてみると、小型軽量ですばらしく、
また液晶モニタも初めてだったので、これはいいとずっと借りて使っている。

しかしそのデジカムも最近調子が悪く、「カセットを取り出してください」というメッセージが頻繁に出るようになり、
前回のチャオイタリアでは、予選・決勝とも途中で切れていたし、
今回のARC全国統一戦では、予選・決勝とも縁石に乗り上げたショックでオートフォーカスが異常となった。

修理に出さなくてはならないのだが、ソニーハンディーカムCCD-TR850も異常をきたして2度ほど修理に出した経歴を持つ。
その内の1回は、家から車両に搭載して積載車でサーキットに行き、到着すると使用不可能になったものだ。

元来、ハンディビデオカメラは、そういった使用用途を想定していないので、震動は大敵である。
レース用にハードなサスペンションにした場合、特に厳しいようだ。
しかし、震動の無いようにマウントすると臨場感が欠けた映像となるのだ。
故障の部分は、録画するメカ部分なので、単体カメラにして、本体は耐震対策をするのがベストだと思う。
単体カメラは軽量でしかも壊れる部分が少なそうである。そうすると本体は包んでいてもOKで、座席横にうまく固定すると直接操作が出来るのでリモコンも不要となる。
再びソニーハンディーカムと日立のカメラに脚光を浴びせ、別体カメラ仕様を模索する。
記憶では、画像には不満が無かった(元来解像度はそんなに求めていない?)が、内蔵モノラルマイクはいまいちだった。
そこでカメラ内蔵のモノラルマイクを使用せず、別のステレオマイクを購入してステレオ化出来ないかを検討する。
ビデオ本体にはマイク入力のΦ3.5ジャックがあり、取説ではプラグインパワーとなっている。
市販のステレオマイクを調べてみると、大概がこれに相当する。
しかし今回の使い方では、ビデオはカメラとしてではなく、デッキの録画機能として使用する。
本来はRCA端子に映像1、音声2のピンジャックを接続するもの。
果たして録画時に、このマイク入力から録音できるのか?

ブブー!だめである。ビデオカメラとして撮影すれば外部マイクとして使えるのだが...。

マイク入力を増幅せず、RCA端子にぶち込めばレベルが低いだけで問題は無いのであろうか?
ステレオマイク用アンプなるものが存在するのであろうか?
アンプ内蔵のステレオマイクなるものが存在するのであろうか?

ネットで調べてみる。
昔の映画で言えば「教えてくれよコンピュータ!」みたいなもの。
「そんなもん、人間がプログラムしなければ答えるか!!」っと思っていたが、
現在のインターネットではそれに近いものがあることに感動する。

あった!!
”ボイスレコーダ用アンプ内蔵ステレオマイク NSM-SA100”売価7000円
これ使えるのか?

”秋月電気通商ステレオ・オーディオアンプキット”なるもので使えるのか?

だれか詳しい人教えてケロ!


ワンポイントアドバイス
バッテリーやテープには余裕を持とう ほとんどのビデオカメラは、電源ONで録画していないスタンバイの状態を続けていると自動的に電源がOFFする機能が付いている。
このため、テープを節約しようとして出走直前にリモコンで録画をスタートしようとしたとき、電源がOFFになっている場合がある。フルハーネスで固定したベルトを外して電源を入れ直さなければならない。
私の場合はリモコンでコマメにON−OFFを繰り返したしているが、結構面倒くさいので、撮りっぱなしにして後で編集するのがよい。
ビデオの電源は専用バッテリーから取ろう 昔、仲間で車両バッテリーから電源を取ることを試みた。
バッテリー切れの不安を無くすためだ。
しかし、そのときはグリッドで一旦エンジンを止め、始動しなければならなかった。
結果は、セルモータ作動時の電圧降下で録画状態が一旦解除され、再びビデオ電源が入るも録画状態になることは無かった...。残念!!
手ぶれ補正機能はOFFにしておこう 昔、仲間で手ぶれ補正機能搭載のブレンビーで車載映像を撮ることを試みた。
手ぶれ補正は優れもので、全ての震動を取り去った。
結果は、揺れの無いスピード感が欠ける映像となった...。残念!!
車載を多用すると故障することを覚悟しよう 経験上、1度や2度では故障しないがビデオにとっては良くないことは確か。
フリー走行など後々振り返ってみない可能性がある多い場合は撮影しないなど極力車載することを避けよう。
電源OFFするだけではなく、外すということ。
家から搭載するなど以ての外!!
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