成功率を求める
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問題の提起:必要な実験の回数着地ねこの実験では、着地ねこの性能計るため繰返し実験して、足から着地した回数を前実験回数で割って成功率を求める。求めた着地ねこの成功率を基に、いろいろなデザインの着地ねこの性能を比較し、胴の大きさや足の大きさ、形などのデザインパラメーターの効果を研究することができる。
着地ねこ
10回実験すると0.1置きの成功率が得られる。10回の実験で、例えば成功率0.5と0.6のように0.1しか違わない実験結果が得られえたとき、2つの実験の成功率が違うと言えるでしょうか?
ここでは、統計学の助けを借りて、例として成功率が0.1違えば性能が違っていると言えるためには実験を何回行えばいいかという課題について研究する。
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問題の整理実験の意味
取り出す玉の数によって確からしさはどう変わるか=二項分布
具体例による計算確からしさの基準=標準偏差
計算戦略=条件の設定問題を次のように定義する。
N回の実験を行って得た成功率を比較して2つの成功率が0.1以上違っているときその2つの実験の成功率は違う可能性がありそうだと言えるために必要なNを求める。
すなわち、判別する差を0.1とし、確からしさを±1標準偏差で判断しようと考えた。
成功率の差の標準偏差
補足:統計的な意味での判断の基準ここでは差が有意であるかないかについて、1標準偏差を使っている。この基準はやや甘いと言わざるを得ない。一般的には2標準偏差が判断基準に使われる場合が多い。2標準偏差分離れていれば間違った判断をする可能性は5%以下であり、日常的にはまずないと思っていいと考えられるためである。
逆にいうと測定した成功率が0.2以上離れていれば大手を振って性能に違いがあるといっていい。
初版:2007.5.7
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