珍魚等3イソアイナメ他
05年3月25日柳井地域で積雪があり
ました。この時期に降雪はありますが、積
雪は記憶にありません。
写真は雪で白くなった琴石山です。
コブダイ
上関町の河内さんが9月16日水揚げされたモブシ(コブダイ)。2匹とも6190グラムで、
目方が10グラム単位まで同じモブシを漁獲されることは2度と起きない珍現象。
以下重田さんのコメント
お世話になっております。瀬戸内水研の重田です。HPのコブダイの写真,見てみました。
ともに同じ体重とは面白いですね。当方は,コブダイの生態の研究もしており,1996〜2002
年まで,周防大島南部,平郡,広島湾周辺のサンプルを集めていました。ようやく200個体
くらい集まりましたので,調べているところです。コブダイは相当コブが出ていないと♂では
ありません。写真の下の個体は,コブが大きく,体色も♂の色ですので,♂です。しかし,上
の個体は,♂ではないかもしれません。コブダイの卵は,生み出されると一粒一粒が互いに
バラバラに分かれ,海面に浮く,分離浮性卵です。その後,1-3日くらいでふ化し,約1ヶ月くら
いプランクトン生活を送ります。卵は1個体の♀が1回に何十万個も産みますが(繁殖期に1
個体の♀は何度も産卵する),多くは食べられたりして,そのうち生き残るのは僅かです。
よって,たくさん小さな卵を産んで,広い範囲へ拡散させる方法を採っています。また,魚で
は遺伝的に全く同じクローンを作ることができますが,クローンでさえ飼って行くうちに成長
差がでてきます。それだけ環境の影響が強いわけです(ちなみに,池や川にすむギンブナ
は,自然のクローンです)。これらのことを考えると,写真の2個体は兄弟ではなく,偶然の一
致と考えられます。魚市場で,長い間,多くの魚を取り扱われているからこそ起きた珍現象と
思います。
イソアイナメ上関町の友沢さんが6月7日水揚げあご
ひげがある珍魚で見たのは初めて。
瀬戸内水研の重田さんが調べられた結果,
「タラ目 チゴダラ科 イソアイナメ,に同定されました。タラ目の魚種は瀬戸 内海では少なく,珍しい場合が多いです。こ
れまで瀬戸内海で知られている (標本,あるいは写真がある)ものは,ヒメダラ,チゴダラ,エゾイソアイナ
メの3種のみで
す。よって,今回のイソアイナメは,瀬戸内海初記録となります。分かっているのは,深海に生息することくらいで,詳し
い生態は知られて いないようです。瀬戸内海の魚類として記載・登録するために,論文を作成し ているところです。
柳井・上関周辺は,豊後水道から続く水深50mよりも深い海域があり,外海 から瀬戸内海へは,亜熱帯・暖海
域の魚種が入り込み,一方で,瀬戸内海から 外洋への通り道でもあるようで,マアナゴでは全長80cmを越える大
型個体(親 のマアナゴ)が採集されています。また,在来種では,絶滅危惧種や希少種,深海の魚種,が生息して
います。普通種であっても,ボラでは,成長すると外洋へ出て行き,薩南沖など外洋で産卵するとされていますが,
産卵場の一つが当海域にあるとみられる(瀬戸内海に産卵場があることは全く知られていない)など,柳井・上関
周辺海域は,瀬戸内海の魚類相や魚類資源から見て,とても貴重かつ重要な場所です。これまでどおり,柳井・
上関周辺海域の自然環 境が維持され,将来にわたって,海から豊かな恵みを受け続けることができる
よう,願って
やみません」
この報告によれば、イソアイナメは瀬戸内海では初めて登録される大変貴重な資料という事になります。重田さん
によるとこの様な形で魚を紹介しているホームページは珍しいという事です。珍魚等1に掲載している名前が不明
の魚はひょっとしたら新種だったかもしれないと思います。
ヒゲソリダイ
山口県柳井市阿月の大野さんがゴチ網で
05年5月20日漁獲ヒゲソリダイではという
事だが、3キロ以上は珍しい。
アオリイカ
山口県熊毛郡上関町の藤田雪人さんが05年
5月25日水揚げ。4.18キロ112センチ胴長
も47センチあり、21日のより更に大きい。これ
より大きい物を見られた人はご連絡を。
柳井魚市場では変な石を販売しています
特大マナ
阿月の石元さんが05年7月7日出荷
こんな大きなマナは記憶にない。
キンチャクダイ
上関の小浜鉄成さんが漁獲された重田さん
の話によると温帯の魚で瀬戸内海では大変
珍しいとのことです。
シュモクザメ
05年9月14日田布施漁協の新庄さんが
水あげたシュモクザメ3匹の内の1匹
市場に上場されることは珍しいが瀬戸内
海にも沢山いるそうです。
ホシフグ
田布施の西原さんがピントロ(小型底引き網)で漁獲されたホシフグ
以下瀬戸内水研重田さんの報告
本種は暖海域の比較的水深の深い場所(100〜400m) に生息する変わったフグで,熱帯
には生息しませんが,それを挟んで南北両半 球に生息しています。詳しい生態は分かって
いません。瀬戸内海では,1930年 代に大阪湾での記録があり,西部瀬戸内海では,最近,
別府湾で報告されまし たが,山口県内海では初めてではないかと思います。瀬戸内海では
珍しい暖海 域の魚種です。これまで日本産の毒性は不明,中国産では卵巣と肝臓は有毒
と されていました。2002年,日本産(豊後水道産)ホシフグは,肉,肝臓,精巣
は無毒,皮
は弱毒,卵巣は強毒であること,また,卵巣の毒の主成分はテトロ ドトキシンではなく,麻
痺性貝毒,それもサキシトキシン等であることが判明 しました。サキシトキシンはテトロドトキ
シンと同様な強い毒性を持ちます (青酸カリの数千倍の毒力のようです)。我が国の魚類で
も麻痺性貝毒を有す る魚種がいること,また,二枚貝とは異なり,本種では周年麻痺性貝
毒を持つ ようですから(食物由来と考えられるが,詳細は不明),十分注意する必要が
あり
ます。分析に用いた産地は少ないこと,毒性には個体差があると考えられ ること,これらを
含め,詳しい生態すら分かっていないので,ホシフグは食べ ないで下さい。なお,今回の標
本の毒性も分析する予定です。
ハリセンボン
05年10月1日ハリセンボンとモブシのよう
にコブの出た血鯛3匹が水揚げされた。ハ
リセンボンは田布施の新庄さん血鯛は田
布施の新谷さんが2匹と上関の川根さんが
1匹漁獲された物。血鯛は大きい物で35
センチ750グラム
マハタ
柳井市平郡の中田さんが建網で漁獲05年
10月5日水揚げされたマハタ。目方は440
グラム私がいない時に引き取りに来られたの
で写真は重田さんに撮影してもらい、メール
で送ってもらった物です。
以下重田さんのコメント
マハタで全長28.7cmでした(添付ファイル1件)
。瀬戸内海の記録はいく らかあり,山口県内
海における記録もあるようです。けれども,瀬
戸内海では 珍しい魚の一種です。
シロアマ
05年10月8日田布施の前野さんがピントロ
(小型底引き)で水揚げ03年10月25日の
白アマより更に大きい。
バ テ イ ラ
05年10月14日上関の海下さんのサザエの中にイラ
周防大島町の波戸久一が建網で漁獲された最大級の
イラ。時々水揚げされるがこれだけ大きいのは瀬戸内
海では珍しいと思う。以下重田さんの報告1997年から
周防大島,平郡,広島湾近辺の標本を集め始め,今回
で28個体 目の標本となりました。年齢・成長,産卵期,
性転換などの生態を調べていま す。さて,調べてみたと
ころ,私の標本の中で1997/8/1に平郡で採れた全 長41
cmが最も大きいものでした。今回はそれに次ぐ大きなイ
ラとなります。も ともとイラは暖海性の魚種で,瀬戸内海
では珍しい魚とされていました。最 近,柳井周辺海域で
は少ないですが採集されるようになっています。
最近の南方魚の異常な増加は魚類からの警告です。
省エネへの取り組みは待ったなしですが、
セラミックチップやシートも有効です。
チップの効果を示すこちらの動画もご覧下さい。
最近の異常気象は深刻な被害をもたらしていますが、
温暖化が原因です
地球温暖化の影響で南方魚の漁獲が目立ってきました。
口のきけない魚類は既に十数年前から北への移動で人類に警告を発していました。
このまま対策を怠ると自然災害だけでなく食糧不足にも益々拍車が掛かります。
今こそ1人1人が環境対策に真剣に取り組む必要があります。
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