【コ ラ ム】 |
No.42/2007.2
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・・・ さようなら 山田 IT創立部長 ・・・ |
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O.Y |
No.42/2007.2
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講 話 『 響 き あ う 個 性 た ち 』 |
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(↓講話中の竹村資子氏) |
東京の神田町生まれの荒井は出版会社を起こし成功、有島の「生れ出づる悩み」を読み人生の悩みを克服すれば道は開けることに感動し、木田の故郷岩内に美術館設立を思い立った。神田の所有地を売り 30億を投じて平成元年に1号館を建てた。当初は木田の作品展示を考えたのだが、町が独自に美術館建設の計画を進めていることを知り方向転換、「生れ出づる悩み」にちなんだ絵を12名の画家に依頼しその作品を展示した。更に国内随一の収集規模と言われるピカソの版画を併せて展示することにし平成4年に2号館を建て現在に至っている。 さて平成 7年に“しりべしミュージアムロード”が後志管内7館でスタートした。現在は5館だが、点を線にという構想は全国的な反響を招き、地方の小規模美術館のあり方に一石を投じた。作品展の企画、広報活動等の悩みや問題点など学芸員間の情報交換が大きなメリットだ。その中から年一回の作品の交換を主体にした共同企画展が生まれ年々充実、全国さきがけのこの試みは先見の明があったようだ。
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ところで入館者数減少傾向に歯止めがかからないが、かつて荒井は「美術館は入館者数も大事だが 1000人の入館者より一人の感動が大事だ」とよく口にしていた。私はそのためにも毎年小さくとも新しいサービスをお客様に提供したいと思い、今は口コミ掲示板を用意し一言でも感想を記入してもらいそれを皆様に発信している。
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美術館は冬の時代を迎えているが、これからは地域の人と一緒に作っていく地方美術館こそ生き残れるのではないか。そのためにも“しりべしミュージアムロード”は日帰り圏内だから結びつきを深めこの冬の時代を乗り切らなければならない。木田美術館は絶対に冬期間休館してほしくない。民間の手法がお役に立つのであれば協力したい。岩内の文化の灯を消さないようにお互いがんばりましょう。 |
O.Y |
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