筋肉が収縮することによってお身体が動き、運動や行動・労働ができます。この筋肉の収縮が適度でなく、急激にかつ過剰に起きた(反応した)結果、筋肉が”つる”と考えられます。
血液のカルシウム濃度を一定に保つために食物で調節するのは、困難ですから骨のカルシウムを使うのは合理的です。カルシウム摂取不足により血中カルシウム濃度が低下すると、副甲状腺ホルモンの働きにより骨からカルシウムが溶出し血液中に流入する。何らかの原因で過剰に融けだしたカルシウムがカルシウムパラドックス現象を起こす。
骨から出たカルシュウムと食物から取るカルシウムイオンが同じものであれば良いのですが、骨から出たカルシウムは、リンを含む分子量が大きいハイドロキシアバタイトなので出入り口(右の図のイオンチャンネル)の調節がしにくく、細胞に大量にカルシウムが入り込んだとき、一気に収縮するために筋肉がつると考えられます。
〔カルシウムパラドックスが起こる仕組み〕について詳細は下記のホームへ
http://www.ke-ms.info/04/calcium02.html
骨から出たカルシウムが血管へ沈着(動脈石灰化)し動脈硬化が引き起こす心筋梗塞などが考えられる。などなど、骨粗鬆症より怖いいろいろな病気についても解説しています。