花凪日誌

2005年7月1日

理事長、副理事長、「福祉理念探求セミナー」を受講する。第2回の今回の講義は忍博次北星学園大名誉教授の「社会福祉の歴史2」で、リハビリテーションの発展、障害者・高齢者福祉の変遷について学んだ。来月の先生は一番ヶ瀬康子日本女子大名誉教授。

2005年7月2日

NPO法人「チェルノブイリへのかけはし」主催の中島公園フリーマーケットに出店す。今回は"瀬戸物市"をやるかのように、食器ばかり持ち込んだ。好天に人出も多く、比例して売り上げも伸びた。暑さにかいた汗、立ったりしゃがんだりの疲れも心地良しの日となった。

花凪ジャズスタッフ武田幸男のピアノ「蒼いノクターン」 本間忠さんのピアノ「ジョージア・オン・マイ・マインド」ほか あみゅぜ(永井美緒、沖中怜奈)のピアノ「アメイジング・グレイス」ほか

2005年7月3日

「ヒロシマ"被爆ピアノ"コンサート」が行われた。テレビ塔下の会場で23の個人、グレープが出演した。花凪も開催を支援し、花凪から武田幸男(ピアノ「蒼いノクターン」)、ジャズの本間忠(ピアノ「ジョージア・オン・マイ・マインド」ほか)、あみゅぜの永井美緒、沖中怜奈(ピアノ「アメイジング・グレイス」ほか)が出演した。"被爆ピアノ"は、爆心地近くで被爆しながら生き残ったピアノ。所有する広島の調律師・矢川光彦さんが"戦後60年"にピアノを全国に貸し出すことを企画し、同コンサートが実現した。青空の下に集い、音楽を楽しむ。そんな日常を支える平和の尊さを訴えた。さまざまな国籍の人、障害者が開催にかかわり、出演した。違いを越えて、青空の下に集う。"共生"もコンサートのもう一つの大事なテーマとなっていた。

2005年7月8日

医療の月刊誌「メディウェル」が花凪の取材で来訪する。

2005年7月9日

花凪夏祭り"昭和の縁日"の第1回実行委員会開く。バナナのたたき売り、七味トウガラシ売り、ジャグラー、南京玉簾、紙芝居などの出し物に懐かしの駄菓子・おもちゃ、花凪オリジナルたこ焼き、同かき氷、輪投げ、射的、ヨーヨー釣り、フリーマーケットなどの出店、地域の福祉関係団体などの参加拡大を決定。内容は昨年よりかなりグレードアップした。お知らせ用のポスターやチラシの作成・配布、来場者への景品プレゼントなどたくさんの人に来てもらうための工夫についても詰めた。お祭りは7月30日。開催まで3週間。楽しみながら、準備に頑張るのみ。

2005年7月10日

勤医協の職員研修が花凪視察という形で行われ、20人余りが訪れた。内部見学はもちろんのこと、理事長が脱施設、小規模多機能、ふたを外す介護、「なりたい自分になる」支援など花凪について説明。勤医協を十分に刺激した。

勤医協花凪研修その1 勤医協花凪研修その2

2005年7月16日

あみゅぜコンサート&今日だけ酒場開く。この日のお客さんは、労働安定センターのヘルパー資格取得講習で理事長に学んだという方々。ジャズボーカルをやっていたという経歴の人がいて、新たにジャズボーカル&今日だけ酒場がメニューに加わることになるかも。

2005年7月20日

小規模多機能型の施設づくりを検討する清水町の町議の方々が花凪を視察す。

2005年7月22日

理事長、空知中部広域連合介護支援専門員連絡調整会議の居宅介護支援事業所・施設介護事業者合同研修会(奈井江)で講演す。「認知症の理解と支援」をテーマに個別支援における介護プランの視点と考え方を説き、花凪の実践を紹介した。

2005年7月23日

この週始めていた3号館の庭整備を仕上げる。整備は庭の40坪あまりを芝生にし、中央に焼き肉スペースを設けるもの。土おこし、除草、整地、芝張りなど整備の大半はスタッフ動員の手づくり。炎天下に大汗を流しながら奮闘した。芝生が張りついたら、お祝いの焼き肉パーティーを。

すがすがしく開放的な空間が出来上がる。 レンガを敷き詰めた後、椅子を置いて完成。晴れた日にはバーベキューが楽しめる。

2005年7月26日

余市にこの春できたグループホーム「ポランの家」の橋本武雄さん、花凪を視察訪問す。

2005年7月27日

道などが主催した「福祉・医療就職フェア」に参加した。花凪に就職を希望する人が10数人に上った。花凪を視察する人が年々増えているが、このところ働きたいという人も増えている。日本福祉介護教育センターと共催の第1回地域密着型ホームヘルパー2級養成研修が始まった。少人数学習で質の高いヘルパーを育てるとともに、花凪が在する西区の福祉の担い手を掘り起こし、西区の福祉を充実させようとの取り組みがスタートした。

ヨーヨー釣りと子供たち めったに見られない大道芸、地域の皆さんも楽しんでくれた 大繁盛の花凪オリジナルたこ焼き

2005年7月30日

花凪夏祭り"昭和の縁日"開く。かき氷屋さん、たこ焼き屋さん、射的屋さん、ジャグリング、七味唐辛子売りなどお店も大道芸のお楽しみもグレードアップさせて開く。地域のかつて子供だった方々に再び"あのころ"を味わってもらい、今の子供たちには"良き時代"を伝えようと昨年から始めたが、予想以上にたくさんの人が来てくれた。天気予報は雨だったが、うそのように晴れて、晴天、盛況、成功の花凪夏祭りとなった。仲間と来た子供たち、一緒に楽しむ親子、お年寄り、同じ平和で暮らす障害者のみんな…。こうありたい地域の光景がそこにあって、花凪も一緒に楽しみながら新たな力をもらった1日となった(詳細は「花凪夏祭り写真特集」で報告を)。

※7月は7月でいろいろあり、あれこれ行った1カ月だった。めまぐるしかったものの、締めくくりの花凪夏祭りも成功させ、勢いそのままに8月に突入です。みんなが暑さに負けないよう気をつけながら、8月は"日本の夏"を存分に楽しみます。※

2005年8月1日

理事長、副理事長、福祉理念探求セミナーに出席す。スタートして3回目の今回は一番ヶ瀬康子日本女子大名誉教授が講師で、"社会福祉の心について"をテーマに語った。「社会福祉とは人権の追求である」「福祉の目的は自己実現の自由を守ることである」「利用者から福祉を学べ」などと福祉の核心をつく話が続き、大事にすべきものを再確認した。一番ヶ瀬教授は、理事長にとって大学時代に著書などで知って以来大きな存在。セミナー終了後に歓談することもでき、理事長はエネルギーも充填した。労働安定センターのヘルパー実習生受け入れ。

2005年8月4日

労働安定センターのヘルパー実習生受け入れ。日本福祉介護教育センターの高校実習生受け入れ。

2005年8月5日

花凪3号館の庭整備の概成を祝い、出来たての庭に陣取って花凪家族やスタッフらでパーティーを行った。青々とした芝生の感触、長い夏の夜を楽しんだ。もちろん、ビール、カニやエビなど海の幸のバーベキューも楽しんだ。芝生に寝ころんだり、星を探したりもし、締めくくりに花火も楽しんだ。

3号館の庭概成のお祝い。飲んで、食べた。 3号館の庭概成のお祝い。夏らしく、花火も。

2005年8月6日

福井4丁目町内会の夏祭りが午後から夜にかけて開かれ、花凪も参加した。フリーマーケットの店「花凪屋」を出店した。とても暑い日で大変だったが、花凪デイサービスに通うみんなが夏祭りを見物がてら応援に来てくれ、頑張った。子供たちが駄菓子やおもちゃに群がった。子供たちは、普段見せている顔と違って喜々として会場を歩き回っていた。それを見て安心した。

福井の夏祭りに出店の「花凪屋」。

2005年8月8日

光塩女子短大ヘルパー実習生受け入れ。

2005年8月14日

2号館の庭で昼食会を開いた。暑い日が続くが、それだけいい夏である。夏を楽しもうということで焼き肉を食べた。食事後は庭を砂浜に見立ててスイカ割りもした。楽しんだことは人の中に染み込んでいる。だから、幾つになっても楽しんだことは楽しいのではないか。小さなスイカを囲み、無邪気に盛り上がった。

夜は夜で花火をたっぷり。みんな、いつかの夏を思い出したよう。

「ふれあい広場マダン」を主宰する金時江さんは、毎年8月を迎えると平和をかみしめるための「8・15絵本の集い」を開催している。花凪ピアノスタッフの武田幸男に応援依頼があり、集いでピアノを演奏する。

2号館庭の昼食会。夏バテ関係なしの食欲。 昼はスイカ割り、夜は花火をたっぷり。 武田幸男、「8・15絵本の集い」で演奏。

2005年8月15日

花凪2号館前でフリーマーケット開く。通りを歩く人がのぞいてくれ、車の人も寄って買ってくれる。昨年も時々開いたが、今年は天気の良い日は秋いっぱい随時開くことにした。佐藤スタッフの手づくりクッキー、古川スタッフの明るい応対を看板に。

常連さんも増えているフリーマーケット。

2005年8月25日

理事長、北海道総合研究調査会主催のビジネスプランナー養成研修で講師を務める。ビジネスプランナー養成研修は、起業や商品開発を目指す人にそれらに必要な知識や技術を身につけてもらう研修。理事長は福祉分野の可能性、ニーズ、サービスの現状、サービスの創出などについて説明した。

2005年8月27日

ビジネスプランナー養成研修の受講生が花凪を視察する。受講生の1人に自家製ビールの"自ビール"普及に取り組む坂本譲さんがいて、花凪で"自ビール"をつくって味わうプロジェクトを行うことが決まる。今日は西野にあるNPO西野厨房だんらんが自慢にしているラーメンを出す「ラーメンの日」で、デイサービス(3号館)のみんながその自慢を食べに行く。「あみゅぜ」&今日だけ酒場開く。この日は介護事業所のさわやかサポートセンターのスタッフのみなさん、ほかに老健施設で働く方などが訪れた。その1人の高野雅則さんはフルートを持参し、飛び入りで「あみゅぜ」と競演した。花凪のピアニスト・武田幸男とコンサートを行うことにもなった。

※北海道の夏は短いというけれど、昨年の8月もそうだったけれど、お盆明けになっても暑さが続いた。そんな中で、花凪の家族はそう体調を崩すことなくすごした。良かった。良かった。9月になれば、涼しくなる。今度は風邪などひくことなく、実りの秋、食欲の秋、文化の秋、行楽の秋…いろんな秋をともに楽しみたい。※