江蘇省の南西部、長江下流に位置する蘇州は東洋のベニスと賛美される美しい水の都です。街中に運河や水路が張り巡らされ、北京へ続く大運河に繋がっています。
この運河のおかげで古くから江南の交通の要所として栄えてきました。
風を受けてゆったり運河巡りに出かけると、いにしえの面影を残す
白壁と黒瓦の古い家並みが、水郷情緒を楽しませてくれます。石造りの太鼓橋をくぐり、民家すれすれの水路を進むと広い運河に出ます。
そこには水面ぎりぎりまで荷を一杯に積み、仕事と生活を共にしている船が行き交うていました。ちなみに北京へは一週間くらいかかるそうです。
「天に極楽あれば地に蘇州・抗州あり」とうたわれる中国屈指の景勝地として、多くの詩人にも愛された江南の美しい街は、やさしく迎えてくれました。
|