2005年 NEWS & 徒然日記


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2004/2005 シーズン・スケジュール

2005/2006 シーズン・スケジュール

1月7日(金)
明けまして、おめでとうございます。
ホームページ作成初心者としては、手探り状態で始めたこのサイトがどうにか続いていることをとても喜んでいます。皆さんに感謝、感謝。

NEWS & 徒然日記の区切りをどこに置くか悩み、シーズンごとに区切ることも考えましたが、一応1月から12月までを一区切りとすることにし、上記のように各年ごとにまとめることにしました。したがって今月の「ラ・バヤデール」のキャストは2004年版に載っていますのでできるだけ早くこちらに載せるようにします。

さて、バレエ団のサイトに今回のスマトラ沖の津波被害へのチャリティーとして、1月7日(金)に「ラ・バヤデール」の特別公演が行われると掲載されていました(この津波の被害に遭われた方の体験談が掲載されたJMM発信の春具さんのメール・マガジンには感銘を受けました)。以前、ドレスデンの歌劇場が水没したときもこのようなチャリティーがありました。ハンブルクのひとたちは、こういうバレエ団を本当に誇りに思っているでしょうね。

明るい話題もひとつ。バレエ学校のZieglerさんが日本風にいえば勤続25年を迎えられて、バレエ団の人たちから祝福されている写真と彼女へのインタヴューが12月に発行されたオーパーのジャーナルに載っていました。インタヴューの内容については、また今度ということにして、それに付けられた2枚の写真の1枚には赤い大きなリボンがかかったすごく大きいプレゼント(1辺が1メートルはある立方体)が用意されていて、もう1枚の写真ではその箱の中からイヴァン・ウルバン登場です。イヴァンはどうやら茶目っ気がありますね。情熱大陸の中で有吉を誘拐(?)したのはブベニチェク兄弟とイヴァンでしたものね。

また、このジャーナルにはノイマイヤーの芸術監督継続の調印式(?)の写真も載っていました。

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1月10日(月)
とりあえず、うら覚えのままBBSの方に載せましたが、ミュンヘン・バレエの椿姫は1月、2月、4月でした。
そのうち、イヴァン・リスカは1月の28日、31日、2月3日に出演することになっています。昨年のバレット・ターゲではイヴァン・リスカ扮するムッシュ・デュヴァルがほとんど舞台下手で舞台を見守り、アルマンの回想を聞くという面が前面に出ていましたが、ミュンヘンでもそうなのかしら? 興味あるところです。ミュンヘンはフォーサイスもレパートリーに入れてイヴァン・リスカ芸術監督はなかなか意欲的ですね。
さて、ミュンヘンではガマル・グーダがこの1月からバレエマイスターとして始動しています。彼もリスカのように舞台に立つ日が来たらいいな。

また、BBSにこれも先に載せてしまいましたが、ジョージア・バレエのパフォーマンス写真は「くるみ割り人形」の他にも4-500枚はありました。

http://www.keikoguestphotography.com/photoindex.htm
の Event Photo Index の Georgia Ballet、GA Ballet の項目です。まあ、これは殆どヤヌシュ・マゾンを見つける楽しみだけのようなものですが。
枚数の多さに思わずバデコウ氏も見習うように、と書いてしまいましたが、カンパニーの活動費の一部になるのなら、こういう商業主義もいいなあ、と思った次第です。
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1月11日(火)
先日、ハンブルクの友人からラルフ・デルネン振付のフリーダ・カーロ("FRIDA-VIVA LA VIDA"・・・フリーダ、その生涯をたたえて、とでも訳せましょうか。スペイン語はわかりませんので教えていただければ嬉しいです)を観てきたとメールを貰いました。メキシコの画家、フリーダ・カーロです。とても素晴らしかったそうです。
そういえば、ハンブルク・バレエ友の会でもこの公演鑑賞のバスツアーの募集がありましたっけ(友人たちがこのバスツアーでいったかどうかは不明ですが)。
ラルフ・デルネンはバレエ団のOBダンサーです。バレエ団には1981年から1993年まで在籍していました。1986年からソリストになっています。ノイマイヤーは彼のために「オテロ」の戦士、「モーツァルトの窓」のレオポルド・モーツァルトを振付けています。
こんな風に、バレエ団を離れても応援するのっていいですね。

もうひとつ、忘れていました。先日の「ラ・バヤデール」のチャリティー公演は各幕でファースト・ソリストが入れ替わって踊る、というようなものだったようです。そういえばもうかなり前になりますが、世界バレエ・フェスティバルで、私は見ていませんが、「白鳥の湖」をこういう趣向でやったことがあります。(今となれば少し惜しいことをしたかなあ、という思いもないではありません。)

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1月20日(木)
表紙の音楽をニジンスキー仕様に。昨日まではシェエラザードの第三楽章。今日からは冒頭のシーンのショパンのプレリュード第二十番です。
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1月24日(月)
今日から表紙の音楽はシェエラザードの第一楽章です。

時々、他カンパニーのサイトを覗いてみるのですが、
クロアチア国立劇場のサイトはヴィデオ・クリップが豊富にあるのでびっくりしました。あまり画質はよくないのですが、一見の価値は十分にあります。レパートリーも豊富で、ロベルト・ボッレ、マチュー・ガニオがゲスト・ダンサーとして踊って、または踊ることになっています(二人とも人気がありますね)。
そして特筆すべきは、芸術監督のディンコ・ボグダニッチがテネシー・ウィリアムズの「欲望という名の電車」を振付ること。そう、ノイマイヤーの作品にもこの「欲望という名の電車」があり、私がとても観たい作品のひとつなのです。シュトゥットガルト今シーズンのレパートリーに入っているのにもう少し早く気がついていれば、と悔やまれます。

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1月26日(水)
マリ母さんからの情報で、バレエ団が日本に向けて空港を出発する様子がHamburger Abendblatt に掲載されていることを教えてもらう。サイトはこちら

マルコさんからは、冬の旅の全公演はどうやらノイマイヤー自らが踊るらしいとのことを教えてもらう。私はノイマイヤーでしか観ていないので、ノイマイヤー以外のダンサーが踊るところも観たい気持ちもあるので、複雑な嬉しさだ。

さて、録画したとは聞いていた「ヴェニスに死す」のTV(arte)放映が2月12日にあるとのこと。バーデン・バーデンでの撮影のようです。

ところで、ジョージア・バレエもスマトラ沖地震へのチャリティーとして、オークション、公演、ワイン・チーズのレセプションを2月11日に行うそうです。詳しいことは
こちら
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1月27日(木)
今日から横浜で「眠れる森の美女」の公演。いよいよジャパン・ツアーが始まります。
それでトップページの音楽はこの中のワルツを。ラフマニノフが連弾用に編曲したものです。
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1月29日(土)
キャスティングは What I have seen... のほうにいずれ入れますが、とりあえず主要なキャストに付いて。

 1月27日(木)
   オーロラ姫:シルヴィア・アッツォーニ
   デジレ王子:イリ・ブベニチェク
   善の精:へザー・ユルゲンセン
   悪の精(カラボス、エジプトの王子):オットー・ブベニチェク
   王妃:ラウラ・カッツァニガ
   王:セバスチャン・ティル
   カタラブット&青い鳥:アレクサンドル・リアブコ
   フロリナ姫:エレン・ブシェー
   宵の明星と騎士: エレン・ブシェー、エミル・ファスフッディノフ
   水星と騎士: カトリーヌ・デュモン、ピーター・ディングル
   月と騎士: バルボラ・コフットゥコヴァ、アルセン・メグラビアン(?)
   流れ星と騎士: リサ・トッド、ヨハン・ステグリ
   火星と騎士: ジョエル・ブーローニュ、カーステン・ユング
   あけぼのと騎士: シルヴィア・アッツォーニ(?)、アレクサンドル・リアブコ
   ロシアの王子: カーステン・ユング
   インドの王子; ピーター・ディングル
   スペインの王子: エミル・ファスフッディノフ
   服部有吉はカラボスの手下の模様。
   ?マークはキャスト表で目下判断がつかないところです。民音に問い合わせてみます。
   ( Sega(K)さん、情報感謝)

 1月28日(金)
   オーロラ:バルボラ・コフットゥコヴァ           デジレ:イヴァン・ウルバン
   善の精:ラウラ・カッツァニガ               悪の精:ピーター・ディングル
   カタラブット&青い鳥:アルセン・メグラビアン    フロリナ:シルヴィア・アッツォーニ
   王妃:ゲイレン・ジョンストン               王:ヤロスラフ・イヴァネンコ
   服部有吉はカラボスの手下の模様。

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2月2日(水)
表紙の音楽がいろいろ交錯していますが、今日からはショパンのプレリュード20番、冒頭の音楽です。ウィーンの謝肉祭の音楽、ショスタコーヴィッチの音楽等探したのですが見つかりません。まだツアーの期間はありますからどなたか見つけられた方はご一報を。

服部有吉の夏の公演の概要がわかりました。
服部有吉ダンス公演となっていて、昨年のメンバーの他にイヴァンとサーシャもやってきてとても楽しみだし嬉しいです。詳しくは(まだあまり詳しくはありませんが)こちらをクリック。
率直にいうと、昨年の公演については、公演前は少し不安もありました。しかし宣伝を買ってでたのは、ダンサーとして素晴らしい服部有吉を応援しようという気持ちがあったからです。その作品は、東京公演に引き続き大阪公演にやってきた知人もいたくらい、素晴らしいものでした。私は別にファン・クラブには入っていませんが、またまた宣伝の片棒を担ごうと思います。みなさま、よろしく知人、友人、ご家族の方に宣伝のほどを。
本当は、この夏もう一度、できれば少し手を入れた「盤上の敵」を観たいくらいです。手を入れた、と書いたのは、作品に満足していないからではなくて、振付家が多分手を入れたいだろうと思うからです。他意はありません、念のため。

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2月5日(日)
ちょっと遅くなりましたが、3日、4日の主要キャストについて。

3日(水)
ヴァスラフ・ニジンスキー:イリ・ブベニチェク
ロモラ・ニジンスキー(ヴァスラフの妻):アンナ・ポリカルポヴァ
ブロニスラヴァ・ニジンスキー(ヴァスラフの妹):ニウルカ・モレド
スタニスラフ・ニジンスキー(ヴァスラフの兄):服部有吉
セルゲイ・ディアギレフ(興行主かつ指導者):イヴァン・ウルバン
エレオノーラ・べレダ(ヴァスラフの母):ジョエル・ブーローニュ
トマス・ニジンスキー(ヴァスラフの父):カーステン・ユング
タマラ・カルサヴィナ、バレリーナ:へザー・ユルゲンセン
レオニード・マシーン、新しいダンサー:ロリス・ボナーニ

ニジンスキー・ダンサー
「謝肉祭」からアルルカン:アレクサンドル・リアブコ、のちにアルセン・メグラビアン
「薔薇の精」から薔薇の精:アレクサンドル・リアブコ
「シェエラザード」から黄金の奴隷:オットー・ブベニチェク
「遊戯から青年」:ロリス・ボナーニ
「牧神の午後」から牧神:オットー・ブベニチェク
ぺトルーシュカ:ロイド・リギンズ
ニジンスキーの内面と影:アレクサンドル・リアブコ、服部有吉

セルゲイ・ディアギレフのバレエ・リュス
「レ・シルフィード」からシルフィード、「遊戯」から若い女、「牧神の午後」からニンフ、「ぺトルーシュカ」からバレリーナ:へザー・ユルゲンセン
ブロニスラヴァ・ニジンスカ、遊戯と祭典の若い女:ニウルカ・モレド
マリインスキー劇場のバレリーナ:バルボラ・コフットゥコヴァ、エレン・ブシェー
そのパートナー:セバスチャン・ティル、エミル・ファスフッディノフ

人格のダンサー:エドウィン・レヴァツォフ
ピアニスト:リチャード・へインズ
医師:カーステン・ユング


4日(木)
ヴァスラフ・ニジンスキー:アレクサンドル・リアブコ
ロモラ・ニジンスキー(ヴァスラフの妻):へザー・ユルゲンセン
ブロニスラヴァ・ニジンスキー(ヴァスラフの妹):ニウルカ・モレド
スタニスラフ・ニジンスキー(ヴァスラフの兄):服部有吉
セルゲイ・ディアギレフ(興行主かつ指導者):ロイド・リギンズ
エレオノーラ・べレダ(ヴァスラフの母):ジョエル・ブーローニュ
トマス・ニジンスキー(ヴァスラフの父):カーステン・ユング
タマラ・カルサヴィナ、バレリーナ:ラウラ・カッツァニガ
レオニード・マシーン、新しいダンサー:ロリス・ボナーニ

ニジンスキー・ダンサー
「謝肉祭」からアルルカン:アルセン・メグラビアン、のちにヨハン・ステグリ
「薔薇の精」から薔薇の精:アルセン・メグラビアン
「シェエラザード」から黄金の奴隷:オットー・ブベニチェク
「遊戯から青年」:ロリス・ボナーニ
「牧神の午後」から牧神:オットー・ブベニチェク
ぺトルーシュカ:イヴァン・ウルバン
ニジンスキーの内面と影:服部有吉、アルセン・メグラビアン

セルゲイ・ディアギレフのバレエ・リュス
「レ・シルフィード」からシルフィード、「遊戯」から若い女、「牧神の午後」からニンフ、「ぺトルーシュカ」からバレリーナ:ラウラ・カッツァニガ
ブロニスラヴァ・ニジンスカ、遊戯と祭典の若い女:ニウルカ・モレド
マリインスキー劇場のバレリーナ:バルボラ・コフットゥコヴァ、エレン・ブシェー
そのパートナー:セバスチャン・ティル、エミル・ファスフッディノフ

人格のダンサー:エドウィン・レヴァツォフ
ピアニスト:リチャード・へインズ
医師:カーステン・ユング
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2月9日(水)
今日はいよいよ広島公演(お気づきでしょうが、sachikomは広島在住です)。何となく朝からそわそわ。
ところで、他サイトでは発表済みだとは思いますが、2月7日(月)の神戸公演のキャストを。イリが風邪のため、ニジンスキーをサーシャが、それで薔薇の精をメグラビアンが踊ったそうです。ティアゴ・ボーディンも風邪をひいていたため、東京公演はロリス・ボナーニだったそうです。ダンサーの皆さん、お体をお大事に。


ヴァスラフ・ニジンスキー:アレクサンドル・リアブコ
ロモラ・ニジンスキー(ヴァスラフの妻):アンナ・ポリカルポヴァ
ブロニスラヴァ・ニジンスキー(ヴァスラフの妹):ニウルカ・モレド
スタニスラフ・ニジンスキー(ヴァスラフの兄):服部有吉
セルゲイ・ディアギレフ(興行主かつ指導者):イヴァン・ウルバン
エレオノーラ・べレダ(ヴァスラフの母):ジョエル・ブーローニュ
トマス・ニジンスキー(ヴァスラフの父):カーステン・ユング
タマラ・カルサヴィナ、バレリーナ:へザー・ユルゲンセン
レオニード・マシーン、新しいダンサー:ティアゴ・ボーディン

ニジンスキー・ダンサー
「謝肉祭」からアルルカン:アルセン・メグラビアン、のちにヨハン・ステグリ
「薔薇の精」から薔薇の精:アルセン・メグラビアン
「シェエラザード」から黄金の奴隷:オットー・ブベニチェク
「遊戯から青年」:ティアゴ・ボーディン
「牧神の午後」から牧神:オットー・ブベニチェク、後にカーステン・ユング
ぺトルーシュカ:ロイド・リギンズ
ニジンスキーの内面と影:服部有吉、アルセン・メグラビアン

セルゲイ・ディアギレフのバレエ・リュス
「レ・シルフィード」からシルフィード、「遊戯」から若い女、「牧神の午後」からニンフ、「ぺトルーシュカ」からバレリーナ:へザー・ユルゲンセン
ブロニスラヴァ・ニジンスカ、遊戯と祭典の若い女:ニウルカ・モレド
マリインスキー劇場のバレリーナ:バルボラ・コフットゥコヴァ、エレン・ブシェー
そのパートナー:セバスチャン・ティル、エミル・ファスフッディノフ

人格のダンサー:エドウィン・レヴァツォフ
ピアニスト:リチャード・へインズ
医師:カーステン・ユング
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2月10日(木)
広島公演のキャストです。私はこのキャストで始めてみました。ピーター・ディングルはカーステン・ユングが怪我をしていた時に一度見たことがあります。
さすらい人:服部有吉
        アーニャ・ベーレンド、エレン・ブシェー、オットー・ブベニチェク、ピーター・ディングル
        ニウルカ・モレド、アンナ・ハウレット、へザー・ユルゲンセン、アンナ・ポリカルポヴァ
        ロイド・リギンズ、ヨハン・ステグリ、セバスチャン・ティル、マリアナ・ザノット
冬のさすらい人を照らす明るい影
        ジョルジーナ・ボルトハースト、クリステル・チェネレリ、フィリパ・クック、ステラ・カナトーリ
        大石裕香、カトリーヌ・デュモン、エミリー・スミス、リサ・トッド、ディナ・ザリポヴァ
        ジョセフ・エイキントン、アントン・アレクサンドロフ、ロリス・ボナニ、ティアゴ・ボーディン
        ボイコ・ドセフ、エミル・ファスッフディノフ、アンドリュー・ホール、ヨロスラフ・イヴァネンコ
        ステファノ・パルミジアーノ、アントニン・コメシュタズ、エドウィン・レヴァツォフ
        (問い合わせ中。人数が少し違っているし、名前も少し変)
別のさすらい人:ジョン・ノイマイヤー

ノイマイヤーの作品はダンサーの個性が色濃く反映するのだが、「冬の旅」はまさにダンサーの個性で創られたものといっていいのだろう。ダンサーが何を考えているかが直接観るものの心に届くのだ。私はバレット・ターゲでしか観たことがなかったので、自分でつくったストーリーがすでにあったのだが、今回のキャストティングでは違う人間関係が見えてきた。それがノイマイヤーの意図したものかどうかは別として、違う物語の展開があるのだ。へザー・ユルゲンセンとアンナ・ポリカルポヴァ、ジョエル・ブーローニュとラウラ・カッツァニガの二人から受ける印象は全く違うのだ。ヨハン・ステグリとニウルカ・モレドのストーリーもアレクサンドル・リアブコとニウルカ・モレドから受ける緊張感とはまったく別の様相を帯びてくる。無数のストーリーががそこに入り込む可能性がある。この枠組みの融通性は非常に東洋的に思える。

服部有吉とさすらい人との、白い明るい影との踊りが同調してくるところはとても好きで、孤独だけれど人間は一人で生きているのではない、という印象を受けのだ。


バルボラ・コホウトコヴァからアデラ・ポレルトヴァの消息がわかりました。プラハの
ナショナル・シアターのソリストです。新聞で彼女はジャーナリストになると読んだのだけれど、と聞くと、勿論その勉強もしているし、2,3批評もチェコ語で書いているとのことでした。一応バルボラにはカンパニーに入ってくれて嬉しいとは言ったのですが、・・・。失礼をお許しください、バルボラさん。
ナショナル・シアターはキリアン、デュアト、ズスカ(Zuska)もレパートリーに入っているなど多彩。ノイマイヤー作品もぜひレパートリーにお願いしたいですね。

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2月14日(月)
キャスト表はこちらにまとめました。
BBSには投稿しましたが、キャスト表には困ったもので、とうとう笑っちゃうしかない間違いを発見。エピローグの項に、デジレ王子:ジョエル・ブーローニュ、オーロラ姫:アレクサンドル・リアブコ、ですと。3年に1回クラシックの私も、“眠れる森の美女”が苦手な私もこれなら見たくなっちゃいます。サーシャの何となく気恥ずかしげな顔が目に浮かぶようです。
さて、ハンブルクの友人が、バレット・ターゲの後、カンパニーはロンドン公演が控えているよ、といってきました。多分、「真夏の夜の夢」、「ニジンスキー」、???らしいです。詳しいことがわかったらまたお知らせします。
上記のロンドン公演は確認がとれませんので、打ち消し線を入れました。(2月19日)

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2月21日(月)
下記のロンドン公演はなくなったそうです。はっきり確認も取らずに掲載しご迷惑をかけたことをお詫びいたします。
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2月27日(日)
キャスト表のことは問い合わせ中です。英語版のほうが多少作業が進んでいます。日本語版は What I have seen の ハンブルク・バレエ日本公演資料の 2005年 に入っています。英語版のほうは、英語版トップページの What I have seen の中にも日本公演だけを別項目にしてはいるのですが、煩雑と思い、しばらくは、下に赤く Hamburg Ballet in Japan と別項目にしおきます。横浜公演、東京公演、広島公演と確認のとれないことが多いので今しばらくお待ちください。
3月もカンパニーはツアーが多く、大変ですね。それに冬の旅・マタイ受難曲ですもの。ダンサーの人たちも受難だわと、軽口のひとつもたたいてみたくなるというものです。でもとっても魅力的。

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3月9日(水)
服部有吉ダンス公演の日程が発表されました。

7月21日(木)        19:00
7月22日(金)  14:00  19:00
東京 ゆうぽうと簡易保険ホール
7月24日(日)  13:00  17:00
7月25日(月)        19:00 
大阪 シアター・ドラマシティ

服部有吉ファン・クラブの方にはもう少し詳しい情報が届いている模様です既にそこにないを参照してください。東京のマチネは大丈夫だろうか、ちょっと不安。
それにしても、服部有吉はハンブルクでの新作に加えて日本公演にも新作を発表しなければならないのでかなりハードですよね。頑張ってくださいね。
映画ファンとしては黒澤の羅生門とどう違うのか楽しみだ。

BBSの方には書いたのですが、クリストファー・ウィールドンがウィルス性の病気にかかってロイヤル・バレエでの新作の発表を断念したとのことです。ハンブルクは大丈夫だろうか、と思ったのですが、ハンブルクのバレット・ターゲではNYCBで既に発表した作品の上演ということになっていたので多少安心しました。しかしリハーサルもあるし、一日も早い回復を祈っています。
ロイヤル・バレエのプレス・リリースはこちら。Ballet.com情報はこちら
ちなみに、ロイヤル・オペラ・ハウスでもスマトラ沖地震で被害にあった子供たちのリハビリのためのチャリティー・コンサートがバレエ・オペラの合同で3月27日に行われる。詳細はこちら

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3月10日(木)
すでにニュースではないのだが・・・。
ミュンヘン・バレエでは、“ハンス・ファン・マネンのポートレート”で彼がNDTVのために振付けた“The Old Man and Me(老人と私)”をイヴァン・リスカとユディット・チュロス(Judith Turos)が踊ったそうです。これなのです、わたしがハンブルクに欲しいのは。1年に1、2回ハンブルク・バレエOB、OGの作品が観たいのです。そしてそういった交流は現ダンサーの皆さんの表現力をきっと深めることにもなるでしょうし。

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3月11日(金)
遅ればせながら、ハンブルク・オーパーのサイトのチケットの申し込み方法の変更に伴って、当サイトも変更いたしました。またausverkauft、sold out(完売)のチケットについても、オンライン申し込みがダメな場合でも、メールを一度は送ってみた方がよいでしょう。キャンセル分のチケットに関しては4週間前から再発売があります。ただしこれは電話か窓口申し込みになります。さらに1、2日前にも再度発売されるようです。ニジンスキー・ガラ以外なら、結構チケットはあると思います。
以上はハンブルクお役立ち情報を参照してください。

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3月15日(火)
バレット・ターゲまでのキャストが発表になりました。3、4月のキャストはこちら
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3月26日(土)
アルセン・メグラビアンのサイト発見。こちらをクリック
多分、ヴァルナのコンクールの時のではないかしら、ドン・キホーテなどのヴィデオ付。このテクニックもすごいけれど、私はむしろ最初のドビュシーの曲の踊りの方が叙情的で好みです。彼もやはり感性豊かなダンサーなのですねえ。
ついでに元ダンサーのトミ・パッソネンのサイトも発見。こちらをクリック。サン・フランシスコのKUNST STOFFの共同芸術監督でもあり、現在ではベルリンに住んでPAAに属してフリーランスとして振付、映像に関する仕事をしている模様。

(S)

4月1日(金)
多少時間に余裕ができたのであちこちと情報を載せていきます。
まずは長いこと放っていた映像・書籍情報を多少載せました。映像に関してはTV・DVD・Videoを年代順に載せましたが、TV放映に関してはいずれ別枠でまとめます。書籍関係は雑誌(月刊、季刊のもの)とそうではないものと区別しました。
別ページにもう少し詳しい情報を掲載する予定でいます。
4月下旬には来シーズンのスケジュールが発表される模様です。楽しみです。
またパリ・オペラ座バレエでは椿姫の公演があるとルグリが云っていましたし、他バレエ団もノイマイヤー作品の上演の機会が多くなっていますので、そちらも楽しみです。
バレエ団はフランクフルトの公演が終わって、長いツアー生活ともやっとお別れです。途中ヴァカンス(ウアラウプ)があり、2日間のハンブルク公演があったとはいえ、ダンサーの皆さん、長い間ご苦労様でした。

(S)

4月16日(土)
BBSの方にも書きましたが、このサイトを立ち上げて1周年を迎えました。ホームページ・ビルダーの使い方もあまりわからないままに立ち上げて、どうにか続けてくることができたのもみなさんと感動をともにし、またみなさんの支えがあったからだと感謝しています。これからもよろしくお願い致します。

あっちもこっちもまだまだ途中なのですが、何かリクエストがありましたらおっしゃってください。そちらから重点的に掲載いたします。

そこで今シーズンのバレット・ターゲに公演される演目を映像・書籍情報に併せて充実させていきます。とりあえずは「真夏の夜の夢」のあらすじ(レパートリーの項)を載せました。わたしは残念ながら日本公演時に観ていませんでした。3、4年前にやっと観ることが出来て、まあ、抱腹絶倒。「お気に召すまま」と同じくノイマイヤーのウィットとユーモア路線上の作品とでもいえましょう。

(S)

4月21日(木)
2005/2006シーズンのスケジュールがバレエ団のサイトでリリースされた。12時半くらいだったかな。
新作は マーラーの第七交響曲“夜の歌”、リヴァイヴァルはモーツァルトの“レクイエム”、“Fenster zu Mozart(モーツァルトの窓)”だ。この2作品の復活は嬉しい。来シーズンはレパートリーにマタイ受難曲、レクイエム、と宗教曲シリーズが2つも入っているし、“Fenster zu Mozart”は未見の作品なのでとても楽しみだ。しかし、バレット・ターゲのどこで観るか、またまた難題。もう一つハンブルクで初めて公演されるのがバランシンのジュエルズ。うーん。
今シーズンのバレット・ターゲのゲスト・カンパニーはアシュトンの生誕100年を記念して、バーミンガム・ロイヤル・バレエとのこと。デンマーク・ロイヤル・バレエではないのね。残念。バーミンガム・ロイヤル・バレエはかなり前にロンドンでコッペリアを観たことがあるような。その頃は吉田都さんが在籍中だったが、観ることはかなわなかった。

ところで、バレエ団のサイトのデザイン(今回も素敵)が変わるとともに、オーパーのジャーナルがPDFで掲載された。これは海外に住むファンにとってとても嬉しいサーヴィスだ。
ただ、残念なことにはバレエ団を去ったダンサーの履歴がなくなったことだ。以前は、数年分くらいはあったのに。ソリストくらいだとイヤーブックに掲載されているので、そちらを参考にして書くことが出来るのだが・・・。これから載せてくれることがあるだろうか。

さて、2005/2006入団のダンサーはFlorencia Chinellato、Skye Harrison、Vladimir Hayryan、Yusoke Kusano(Yosuke Kusano の間違いか)、Percevale Perks、Lucia Solari、Kiran West、Chelsea Winter の8名。

詳しくは、バレエ団のサイトをご参照ください。こちらをクリック。以下に来シーズンのレパートリーとバレット・ターゲのキャストを載せておきます。

初演 夜の歌ーマーラーの第七交響曲
 2005年12月4、6、8、9、14、17日
 2006年1月17、20日 7月6日
ジュエルズ
 振付 ジョージ・バランシン
 2006年6月25、27日 7月7日
☆リヴァイヴァル☆ レクイエム
 2005年10月9、13、20、25日 11月1日
 2006年7月8日
モーツァルトの窓
 2006年5月13、14、19、27、28日 6月29日
☆レパートリー☆ 椿姫
 2005年9月17、18日 10月3、12日 11月8日
 2006年6月30日
Steps in the Future
 振付 J.ブベニチェク/Goecke/服部/ウィールドン
 2005年9月23、24、27、29日
 2006年7月1日
ニジンスキー
 2005年11月4、5、11、12日
ヴェニスに死す
 2005年11月17、20日
くるみ割り人形
 2005年12月23、26(×2)、27、30日
 2006年1月2日
ラ・フィーユ・マル・ガルデ
 振付 フレデリック・アシュトン
 2006年1月4、5(×2)、8(×2)、12、13(×2)日
真夏の夜の夢
 2006年3月7、10、19、20、25、28、31日
 2006年6月28日
マタイ受難曲
 2006年3月12、13日
 バレエ団のサイトには6月30日も公演になっているが、これは2005年のことと考えられる。
ロミオとジュリエット
 2006年4月4、5日 5月3、6日 6月5、10日 7月2日
9月1日から10月31日までのチケットは5月1日から発売。。
2005/2006のチケットは8月15日から発売。
青字はバレット・ターゲで上演される

第31回バレット・ターゲのキャストはシーズン・スケジュールにに載せました。


もう一つ重大ニュース。シルヴィアはパリ・オペラ座で録画も終わり、目下DVD製作中と考えられるが、マタイ受難曲が録画された(される)そうだ。WOW!!!!!!!!!!!!!!!。キリスト:リギンズ、ユダ:ウルバンは決まりとして、ヨハネ、ヤコブは誰だろう。まさかキリスト:ノイマイヤー、ヨハネ:リギンズはないよね。
(S)

4月22日(金)
服部有吉のラジオ出演の話がBBSで話題になっていますが、もう一度ここにまとめておきます。
periさんからの情報提供です。

J-Wave 4月9日 http://www.j-wave.co.jp/original/worldaircurrent/
 葉加瀬太郎氏とのトークを読むことが出来ます。

東京FM 東京FM「サンデー クラッシック」日曜朝6時〜7時  5月上旬とのこと
 東京FMを聴取できないかた、またはラジオをおもちでない方は、インターネット・ラジオで聞くことが出来ます。

さて、Steps into the Future(Schritte in die Zukunft)で踊るダンサーの方々の一覧表です。ヨハン・ステグリが4作品に登場。もうこれは、“頑張れ、ヨハン”、というしかないですね。(ダンサーの名前はアルファベット順に並んでいるんでが、カタカナ表記にした際に無関係になってしまいました。いまさら並べ替えるのも面倒なのでこのままで。)
それにしてもいつか女性振付家の作品も観たいですなあ。

1 Goecke J.ブベニチェク 服部 ウィールドン 1 Goecke J.ブベニチェク 服部 ウィールドン
アッツォーニ 1 1 エイトキン 1
ベーレンド 1 1 1 バロン 1 1
ブシェー 1 ボナーニ 1 1 1
ブロードハースト 1 1 1 ボーディン 1 1
ジョンストン 1 1 1 ボウゴン 1 1 1
ユルゲンセン 1 1 1 O.ブベニチェク 1 1 1
コウソウニ 1 1 コメスタッツ 1 1 1
クロウグリコヴァ 1 1 1 ダン 1 1 1
マンクーソ 1 1 1 ディングル 1 1
ミンラー 1 1 1 ファスクートディノフ 1 1
大石 1 1 1 ホール 1 1 1
ザナットー 1 1 1 イヴァネンコ 1 1
(注)服部有吉の作品には以上のメインのダンサーの他にアンサンブルのダンサーも踊るとのこと(5月11日追記)。 ユング 1 1 1
パルミジャーノ 1 1
レヴァツォフ 1 1 1
メグラビアン 1 1
リアブコ 1
リギンズ 1 1 1
ステグリ
ツェリコフ 1 1 1
ウルバン 1 1

(S)

4月23日(土)
イタリアのダンス雑誌の“Danza & Danza”賞をシルヴィア・アッツォーニとロイド・リギンズが受賞することを書くのをすっかり忘れていました。
シルヴィア・アッツォーニは“Best Italian Dancer Abroad(海外で活躍する最も優れたダンサー)”に対して、ロイド・リギンズは“バーンスタイン・ダンス”と“ニジンスキー”の役に対する解釈に対して贈られます。
授賞式は4月29日、ボルザーノ(Bolzano、Bozen、スイス、オーストリアに近い都市)で行われます。
シルヴィア・アッツォーニの活躍は、あの細い体にどれだけのエネルギーが潜んでいるのだろう、と思わせるほどです。ある時は純粋な喜びを、またある時は深い哀しみや苦しみを、彼女は踊りで表現してくれます。
ロイド・リギンズについては、私は、残念ながらバーンスタイン・ダンスは観ていませんが、ニジンスキーにおける彼の踊り、特にぺトルーシュカについては、日本公演をご覧になった方でしたらご納得いただけることでしょう。彼は世界へのどうすることも出来ない絶望を踊っていたのですから。彼は昨年のブノワ賞に続いての受賞です。
彼らの踊りが認められて本当に嬉しいです。人間の心理を表現し、そこからさらに普遍的なものへと広がる彼らの踊りが認められたわけですから。
おめでとうございます、シルヴィア、ロイド。

(S)

4月27日(水)
Steps into the Future の服部有吉の作品には主要なダンサー10名の他にアンサンブルと記してあります。一体何人のダンサーが出演するのでしょうか? 楽しみですね。
さて、4月23日付の産経新聞は友人がファックスで送ってくれて読むことができました。記事の内容は別ページに掲載いたします。しばらくお待ちを。

(S)

4月29日(金)
レパートリーに“ロミオとジュリエット”のあらすじを更新しました。“ヴェニスに死す”よりも後から翻訳を始めたのですが、やはり英文のほうが訳しやすいのです。連休中にはどうにかと思っています。
(S)

5月11日(水)
手間取りましたが、レパートリーに“ヴェニスに死す”のあらすじを更新しました。
原文からの引用が二重になって、イメージが膨らむ。このあたりはノイマイヤーの得意とするところだろう。

(S)

5月13日(金)
産経新聞に掲載された服部有吉さんの新聞記事はこちらです。いずれ別枠でもまとめるつもりではいますが、そちらはしばらくお待ちください。
ところで有吉さんは数学に興味があるんですね。専門分野ではないですが、私も大好きですよ。(ちょっと自己PR)

(S)

5月18日(水)
“ヴェニスに死す”の中で引用されているフォン・プラーテンの詩についてレパートリーに注釈を入れました。フォン・プラーテンの経歴については途中ですが、情報としてとりあえず更新。
(S)

5月21日(土)
“ヴェニスに死す”のあらすじの中の引用箇所は、岩波文庫本についてページ、行を載せました。ご興味のある方はチェックなさってみてください。こちらをクリックしていただいてもよいのですが、レパートリー → ヴェニスに死す → あらすじの下にクリック部分があります。ページを何枚もクリックさせて申し訳ないです。
(S)

6月1日(水)
掲載が遅くなりましたが、R・Hatterの第2部(幕?)に大石裕香さんが出演することになったと、梅田芸術劇場のサイトに書いてありました。今回の日本ツアーでは足の怪我が治癒してまもないということで、本調子ではないみたいで残念そうにしてらっしゃいました。ぜひ、今回のR・Hatterでは素敵な踊りを見せてくださいね。
(S)

6月3日(金)
第6号のオーパーのジャーナルの有吉さんのインタヴューのところを訳してみようかなと、ちょっとだけ読んでみましたら、なんと有吉さんの作品はカンパニーの全員、テアタ−クラスの学生までも使うのだという。なんだか凄いことになっている。今月中に訳せると良いのだけれど・・・。
ところで、“ヴェニスに死す”の岩波文庫版の翻訳は、やはりちょっと古めかしく感じる。改めて新潮文庫版を買い求めてパラパラ読むと、こちらの方が読みやすいかもしれないと思う。

(S)

6月10日(金)
オーパーのジャーナルに掲載された服部有吉のインタヴューを日本語訳して掲載します。いずれ服部有吉資料集として別ページをつくるつもりですが、とりあえずはこちらに。
意味が良くわかるように少し意訳した部分がありますが、間違いも多々あると思います。どうぞご指摘・ご指導くださいますようにお願いします。

☆引き裂かれた日常
服部有吉、J.S.バッハの曲に振付ける。
テルゼ・ハーマン(Telse Hahmann)に彼の作品“道”について語った。
(青字はインタヴュアー、灰色字は服部有吉)


ハンブルクの観客はドン・ペリニヨン・振付コンクールのフィナーレであなたの以前の作品の2つを観ています。2001年にはPieceが審査員賞を2003年にはZeroが観客賞を得ています。2つの作品はソロで、あなた自身が踊られています。昨年の夏には日本で4人のダンサーのための作品を公演なさっていますね。今回あなたは最も多い人数を選ばれハンブルク・バレエの全カンパニーに振付けられる・・・

私は多分テアタ−・クラスの学生もさらに加えるつもりです。こんなにも多くのダンサーの方々と仕事ができるというこのような機会が持ててわたしはとても喜んでいます。そこで私はこの機会を利用するつもりなんです、2度とこのような機会があるとは限りませんから。互いに通り過ぎて行く多くの人を使うという構想は、私にはすでに以前から持っていました。より詳しくいうと、人は彼らの間で踊る時(踊りの終わりの時?)に気付くようになるのです。

一定の尺度から自分自身を個に開放する・・・。

おそらく人が通りで目立つ瞬間や機会はほとんどありません。人はただ座って待っている時には楽しいとか悲しいといった瞬間や感覚は自然と湧いてはきません。人はそのためには何かをしなければならないのです。

何度も現れる人物とか、個々全体を導く誰かというのはいますか?

一人ぼっちのひと、いつもそこにいる人、意識して社会の外に佇んでいる人がいます。生きていくために、人は永遠にどこかへ歩き続けなければならないし、お金を稼いだり、食べたり、様々なものを片付けたりしなくてはなりません。この人物は精神的にもだけれど身体的にも私の中にいるのです、と同時にそれは完全な安らぎの一側面として私に具現化されているのです:人がもうそれ以上何もしなければ、何ももう起こらないでしょう。

昨日あなたはセット・リハーサルで舞台装置を見た目だけではなく縮小もされましたね。

わたしは東京の路上やメンケベルクシュトラッセ(ハンブルクの繁華街の通り)のようにたくさんの人がいる狭い場所を思い浮かべたのです。そこでわたしはインスピレーションを得る経験をしたことがあります。雑踏の真ん中で一人の子供が横たわっていました、小さな男の子が路上でまったく動かず、しかし目ははっきりと見開かれたままなのです。通り過ぎる人は彼を見ていたに違いありません、そして彼は自分がしていることを非常によくわかっていたのです。2、3メートル離れたところに乳母車を持ったお母さんを見かけました、そして彼女はこういう表現をしました、“だめよ、もう2度としちゃあだめよ”。私にとってこの2、3歳の男の子は普通の路上ですることに対して大いなる抗議を体で表していたのです。彼は通りの意味をまったく逆にとらえたのです、行き来したり、急いでいたり、走ったりするかわりに、彼は全く動かないでいることを選んだのです。それは私にとっては劇場での生き方なのです。

あなたはJ. S. バッハの音楽に振付けていらっしゃいますね。まず始めにあなたのプロ−ブ(つまり、総ざらい。 S)では楽曲が、バッハのヴァイオリン協奏曲イ短調のことですが、まったく違った方法で使われている、と私には強く感じられました。ドイツのみならずヨーロッパではバッハの音楽は多くの場合、何か非常に真面目で厳格さを持つものとして理解されています。特にバッハの音楽史的な観点では、ときにはためらいを生じさせるように見えます(つまり、えー、こんな使い方をするの?、という反応だと思う。S)私にはあなたがそこで行われていること(演奏?)にまさにじっと耳を傾けているように思えます。あなたはこの1曲1曲をユーモラスに理解をしていらっしゃいますね、わたしはあなたの作品を観て、モーツァルトとかヴィヴァルディを聴いている印象を受けました。あなたは日本人としてバッハのの音楽に違った考えを抱いているとお考えですか?

ええ、確かに。私はここの音楽文化の歴史を知りません。私には確立されたバッハとかモーツァルトの像がありません。私にとっては単にクラシック音楽なのです。わたしにとって自然にそうなっているのです。それに対して私は日本の古典音楽に大いに畏敬の念を抱いています。例えば長年ネザーランド・ダンス・シアターの振付家であるイリ・キリアンがやっているように、私は一度も客観的に使うことができません。

そこでは開かれていることが必要なのですね?

その通りです。私はバッハを選びましたが、一方で私自身はハンブルクと日本が入り混じっているのです。このことによって私は芸術において私の日本人の素質とドイツのクラシック音楽を結びつけたいのです。私が興味あることは化学的な反応を発展させることなのです。

以上。
(S)

6月14日(火)
BBSの投稿者のゆかさんから佐賀新聞に服部有吉の記事が掲載された、とご連絡をいただきました。みなさんのお目に触れることも少ないと思いましたのでとりあえずはこちらに。いずれは下のインタヴュー記事とともに服部有吉資料集のページに移します。
ゆかさん、感謝。


佐賀新聞 2005年6月9日(木)   
欧州に咲く≡3≡(多分、シリーズ記事なんでしょうね)
服部有吉(ダンサー・ドイツ) オーディション落選糧に
ソリストで世界的名声
(筆者のクレジットはありません)

 「背が足りない」。それだけの理由で、バレエ団のオーディションに落ち続けた日々があった。ドイツのハンブルク・バレエで現在、ソリストとして活躍する服部有吉。
 18歳のときのことだ。「十二のカンパニーを受けて全部落ちたので、さすがに弱気になりました」。だが今や、その後入団した同バレエ団で主役を踊り、世界的な名声を集めるまでになった。同バレエ芸術監督で世界的振付家のジョン・ノイマイヤーの“秘蔵っ子”と呼ばれている。
 十三歳で単身、ハンブルク・バレエスクールに留学した。ダンサーを目指したのは家庭環境が大きかった。祖父は作曲家の服部良一、両親は俳優。「音楽や芝居は身の回りに常にあり、新鮮味がなかった。踊りは未知の世界で、魅惑的だった」
 今夏、自らが振り付けた二作品を東京などで上演する。一つは芥川龍之介の同名小説を原作とした「藪の中」。「芥川や夏目漱石らの小説には、一番格好良かった日本がある気がする。比べると、今の小説は張り合いがない」。もう一つは、祖父の曲をモチーフにしたレヴュー風の作品「アール・ハッター」。
 日本での人気がうなぎ上りだが、拠点を母国に戻す気はない。「厳しい環境にいた方が芸が研ぎ澄まされるし、人間としての謙虚さを失わずにいられる。向こうの人をギャフンと言わせたいという気持ちもあります」
(左上にポートレートがあってその横に、「3歳のお客も100歳のお客も、同じ居心地で楽しめる舞台を作るのが夢」と話す服部有吉=東京・港区の事務所、とあります。右に民音提供のノイマイヤーとの冬の旅の舞台写真が小さく掲載。)
(S)

6月16日(木)
ハンブルク・バレエのサイトのバレエ・シーンの解説を少し。
表紙は オデュッセイアの海(ラウラ・カッツァニガ)
Seasonは 椿姫(へザー・ユルゲンセン、イリ・ブベニチェク)
Ticketsは ヴェニスに死す(ロイド・リギンズ、シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ)
Ensembleは オデュッセイアの増殖したテレマコス
Historyは ニジンスキー、ロモラ、牧神(イリ・ブベニチェク、アンナ・ポリカルポヴァ、オットー・ブベニチェク)
Ballet Schoolは ケヴィン・ヘイゲン振付のジョージ・バランシンに奉げられたテーマとヴァリエイション
Serviceは 多分、くるみ割り人形(これは未だ観ていません)。

お役立ち情報のページ、(補T)チケットの機能にHVVのことを少し加えました。

また日中にハンブルク近郊への小旅行を計画されている方はドイツ観光局の以下のサイト、
  http://www.visit-germany.jp/Default.asp(ハンブルクの紹介ページもあります)
またはシティ・マガジン・ハンブルクの以下のサイト、または、ハンブルクかわらばんのサイトへ。
     http://www.mmm-hamburg.de/             http://www.hamburgkawaraban.de/
がお役に立つでしょう。リュ−ベック、ブレーメン、ツェレ、リュ−ネブルクいずれもお薦めですが、お帰りの電車にはくれぐれもご用心。わたしはかつて電車が遅れて開幕に間に合わなかったことがあるのです。

また市内観光としては美術館・博物館は上記のシティ・マガジン・ハンブルク、ハンブルクかわらばん、を参考になさってください。また個人の美術館としてアルトナ近郊にあるエルンスト・バルラッハ(バーラッハ)美術館はお薦めです。その他にアルスター湖のクルーズもお薦めです。港の方を巡る船はあまりお薦めではないけど、海と見まちがうほどの規模の大きさということでは興味深かったです。

日程に日曜日が入っているなら、フィッシュマルクトは朝早くから行ってみる価値ありです。

ハンブルク観光局のサイトは以下です。
  http://www.hamburg-tourism.de/ 日本語もなくはないけれど表紙のみ。英語版が使えます。

泥縄式のハンブルク案内ですが、何かのお役に立てば幸いです。

(S)

7月8日(金)
バレット・ターゲのマタイ受難曲ニジンスキー・ガラのキャストを更新。独断と偏見の感想も少し。

4つの新人振付家の作品の中で一番気に入ったのは服部有吉の作品でした。わたしの友人たちも声をそろえて、有吉の作品が一番良かった、といっていました。初日はブーイングとブラヴォーがでたそうですが、3回目の公演ではブラヴォーだけでした。新聞評もはっきりとは書いてありませんでしたがあまり好意的ではなかったように思えました。が、本当に素晴らしい作品でした。念のために申し添えますと、服部有吉氏の作品をご覧になった方ならお分かりになるでしょうけど、日本人同士の身びいきとかそういうことは全くありませんので。もう少し整理したら更新します。しばらくお待ちを。

ハンブルク芸能ニュースを。
ニウルカ・モレドは目下妊娠中で、今回彼女の姿を舞台上で見たのは服部有吉の作品の最後のシーン(それも私は最初は気がつかなかったのですが)で、いまさらながら彼女の存在の大きさを感じました。元気な赤ちゃんを、そして早く舞台に戻ってね。
シルヴィア・アッツォーニとアレクサンドル・リアブコはこの夏結婚するそうです。彼らはこの夏日本に来ますので、おめでとうと声をかけたら喜ぶでしょう。
シルヴィア・アッツォーニとアレクサンドル・リアブコは7月17日(日)名古屋の万博でロベルト・ボッレとその仲間たち公演で踊るそうです。シルヴィアとマノンのパ・ド・ドゥだそうです。多分もう書いてもいいと思いまして。
上記の日時13日ではなく17日でした。どうも数字に弱くって申し訳ありません(7月9日)。

(S)

7月9日(土)
私はどうも数字がきちんと覚えられないので、そのことでよく失敗をします(フランクフルトーハンブルクのフライトの日にちを間違えて、航空券をパアにしたことがあります)。下記のロベルト・ボッレとその仲間たち公演の日にちも間違えて覚えて、つい間違った日にちを書いてしまいました。訂正したように、7月17日(日)です。
マタイ受難曲の感想を一部、ニジンスキー・ガラに関しては書き終わりました。
感想といえるほどではありませんが。

またSchritte in die Zukunft の服部有吉の作品のみ、更新しました。全部一度にが望ましいでしょうけど、それだけの時間がありません。

(S)

7月11日(月)
今回のハンブルク行きは日程を後半にしたため、多少時間に余裕ができたこととノイマイヤー作品を沢山観ることができないので、ケルンのタンツ・アーカイヴ(http://www.sk-kultur.de/tanz/)でヴィデオ鑑賞三昧をしてきました。私が見たヴィデオは以下の6本です。
(1) Haiku(tape number: 949)
(2) 3. Eurovisionwettbeweb Junger Tanzer 1989(tape number: 363)
(3) Othello(tape number:230)
(4) Welt und Traum : der Taenzer Richard Cragun(tape number: 180)
(5) Vier Choreographien fuer Cranko(tape number: 983)
(6) 3. Tele-Tanzjournal : Spielzeit 1996-1997 ; Tanzland Deutschland ; Tanz und die amderen Kunste ; Ressourcen fuer Choregraphen(tape number: 1284)
順不同ですが以上です。
今後の参考になればと思いまして少し実用事項を。
まず利用する際は予約を電話かファックスで、とのことなので日時を指定してファックスで送りました。返事は来ませんでしたが、予約されていました。
利用時間は10時からなのですが、9時半くらいに行ってみると入れてくれて(中から鍵を開けてくれるようになっている)、名前を告げると、にっこり微笑んでどっとテープを6本出してくれて、ヴィデオ・ブースに案内してくれました(とはいってもカウンターのすぐ前なんですけどね)。おっと、荷物はロッカーに預けるようになっていました。
中はカーテンがあって、外部を遮るようになっていて、椅子が2つ、小さなテーブルが一つありました。テーブルは右においてメモを取るのにちょうどいい高さ。椅子は事務的な椅子で長時間座るのには適してはいませんが、私は一人であるのを幸いと前に椅子を置いて足をその上に置いて見ました。
飲食は中では禁止。ペットボトルはブースの外に置くように求められました。
(2)、(3)のテープに関しては早送りもしたのですが、終わったのが4時半でしたから、計7時間、さすがに疲れました(ちなみに私はこの日お昼ご飯抜きでした)。ただこの間、ブースを他に使った人は一人か二人でしたので、ウィークデイは結構空いているのでしょう。
もっとも観たかったのが“オテロ”。私が初めて全幕を観たのが1993年、ハンブルクのカンプナーゲルです。(多分その前年に、世界バレエ・フェスティヴァルでオテロのパ・ド・ドゥを観ています。アルヴォ・ペルトの“鏡の中の鏡”を使ったシーンです。本当に衝撃としかいいようのない体験でした。)。収録は1988年ですから、ダンサーの皆さんは若く、それゆえに破滅へ突き進んでいくのも強く納得させられました。場所はやはりカンプナーゲル。ギドン・クレメル、タチアナ・グリデンコがヴァイオリニストとしても参加しています(このあたりのことは、レパートリーの“オテロ”の項にクレメルの文章を引用しています。)。
オテロのガマル・グーダは野性的でオテロにぴったり。これが1993年だと少し沈着冷静な部分が感じられ(優れた軍人だからそういう部分も必要だが)、最後にデズデモーナを絞め殺さないかもしれないと思わせる部分がすこしあったりするのだ。
デズデモ−ナはジジ・ハイヤット。若く純真でそれゆえ警戒心がなく、オテロに対しても一途で、キャシオに対しても好意を素直に表す。
イヤーゴーはマックス・ミディネット。もう、目の前がくらくらしそう。一見優しそうなのに、嫉妬の炎を燃やし、オテロを策略で陥れようとする役にぴったり。
キャシオは今はNDTの芸術監督となったアンデルシュ・ヘルシュトレーム。とても純朴な青年像で、1993年のヤヌシュ・マゾンのキャシオを見た後では、物足りなさを感じてしまう。彼ではオテロの嫉妬の対象にないそうにないのだ。光り輝くヤヌシュのキャシオはそれほど強烈だった。
この作品は日本でも公演されているのですが、東京ではイヤーゴーをイヴァン・リスカが踊ったとのこと。そんなことがあっていいの? 私は福岡公演を観たのですが、キャストが代わるとこんなにも違うのかと思い知らされました。私にとっては満足できるものではありませんでした。これがオテロを観た最後ですから、今回のヴィデオ・テープの発見は本当に嬉しくてたまりませんでしたの。

ああ、もう一度この作品を取り上げてくれないだろうか。オテロ/イヤーゴーはブベニチェク兄弟でどうでしょう。
私の友人は“オテロ”は最高傑作の一つだといっていました。わたしも同感です。

(S)

7月12日(火)
上記のテープ(1)のHaikuは昨年のバレット・ターゲで日本の留学生が踊っていたものです。少し納得のいかないところもありましたので、他のダンサーで観てみたいと思っていました。1967年の録画で、ダンサーはマリアンヌ・クルーズ、クリスタ・シュヴェルトフェーガ−、トルーマン・フィンニーです。昨年は違和感を覚えた衣裳もヴィデオではモノクロ・フィルムのせいもあってか、それほど違和感もなく、マリアンヌ・クルーズの情感に共感を覚えました。

(2)のテープはユーロヴィジョン・コンクールのもので熊川哲也も出場。あとアニエス・ルテステュも。でも私の観たいのはノイマイヤー作品。パトリック・ベッカーが“ヴァスラフ”と“ダフニスとクロエ”を踊っています。彼はいつの間にかカンパニーを去っています。どうしているのかしら?
(4)のテープはシュトゥットガルト・バレエのプリンシパルだったリチャード・クレイガンのドキュメンタリー物。
挿入されている作品は、タップ・ダンス(何の作品だったかしら。歌もあったような。)。
ベジャールの“さすらう若人の歌”をタマシュ・ディートリッヒと。
ノイマイヤーの“欲望という名の電車”をマルシア・ハイデと(コワルスキーのレイプ・シーン。ちょっと長くて気分が悪くなりそう。)これはあまり彼には合っていないような気もする。リチャード・クレイガンは善良そうな印象が強いので。でもこれは大収穫。とても観たかった作品なので。
ハイデ振付の“ジゼル”。
キリアンの“忘れられた土地”。カルメン(ヤバイ、誰の振付か書いていないし覚えてもいないですぞ)のエスカミリオ。
クランコ振付(いうまでもないですが)の“じゃじゃ馬馴らし”のカタリ−ナとペトルーキオーのPDDをハイデと。
ハイデの“エナス”をビルギット・カイルと。
同じくハイデ振付の“眠れる森の美女”のカラボス。
休暇中に家(多分別荘でしょうね)の補修を友人としたり、というシーンも。彼が壁を塗ったり、家の周りの草を刈ったり。
60分くらいのテープでしたが盛り沢山。

(5)のテープはクランコの創作の現場と、クランコと深い関係を持つ4人の振付家、ウヴェ・ショルツ、ウィリアム・フォーサイス、イリ・キリアン、ジョン・ノイマイヤーのインタヴューを挟みながら、彼らの作品の紹介。
若き日のハイデとクレイガンの“ダフニスとクロエ”、“オルフェウス”(このあたりは全く記憶にないので少し怪しいです)、ウヴェ・ショルツはラフマニノフの“組曲第2番”、フォーサイスはトム・ヴィレムの“アプロキシメイト・ソナタ”、キリアンはドビュッシーの“ヌアージュ”、これはスー・ジン・カンとタマシュ・ディートリッヒが踊っていました。それからちょっと不明ですがメモによると、キリアンの古いダンス付モーツァルト、“Komen und Gehen"、これはハイデ、クレイガンが踊っています。ジョン・ノイマイヤーの作品はコウロウブスの音楽で“Hello”、これはマーガレット・イルマンとロバート・テューズリーでした。

(6)のテープはダンス教育、ということでハンブルク・バレエ学校が取り上げられて、フォルクローレの授業でまだ学生の服部有吉がカスタネットを持って踊っていました。ほんのちょっとの時間でしたが、得をした気分。このテープで一番見たかったのは、ジジ・ハイヤット。彼女の最後の舞台となったもので、シェイクスピアの“十二夜”を原作にした“ヴィヴァルディ、あるいはあなたたちのお好きなように”のシーンが挿入されていました。90分近いテープなのでもう飛ばすこと飛ばすこと。

以上でテープに関する記述は終了です。

(S)

7月14日(木)
バレット・ターゲのラ・フィーユ・マル・ガルデの項を更新。あまり楽しめなかったのですが、世の中にはこういう人もいるのだなあ、と思ってお読みください。
Steps into the Future も完成しました。バッハのチェロ・ソナタが聞こえてきます。ただ、内容をかなり忘れていますのでどなたかお助けを。

また今回ハンブルクに行かれたwisさんよりレストラン情報をいただきました。お役立ち情報に掲載しましたが、こういう風に様々な方の情報はいろいろ貴重です。みなさま、よろしくお願い致します。

さて、今回のケルン旅行についてドイツ鉄道の情報と気付いたことを。今後のご参考になれば幸いです。
私は関空からフランクフルト経由でケルンに入ったのですが、フランクフルトーケルン間はドイツ鉄道(DB)のICEでした。これはルフトハンザの航空券を買う時にそういうシステムになっていました。ラゲッジもケルンで受け取りができます。便利ですよね。日本の航空会社もこういうシステムを採用してくれないかしら。
ところで、ケルンHbf(メインステーション)駅に着いたものの、どこでラゲッジをピック・アップするのかわからず駅の中をぐるぐると。やっとルフトハンザのカウンターを見つけたときは30分以上は十分に経っていました。カウンターの女性に遅かったですねといわれたので、ここを探すのに時間がかかったの、と思わず言ったのは、見つからなかったのでかなり怒っていたせいもあります。ちなみにルフトハンザのカウンターは大聖堂と反対側(だったような)、ちょっと暗い通路にありました。
ケルン駅では面白いコイン・ロッカーを見つけました(最初これが荷物をピック・アップするところかと思ったほどです)。要は自動駐車システムみたいなもので、荷物を入れお金を入れると、受け渡しカードみたいなものが出てきて、荷物はどこかに送られるのです。荷物を受け取る時は先ほどのカードを差し込むと、受け渡し口に現れます。それが4、5台置いてあって(もっとあったかな)、どこでも受け取ることもできるのです。狭い駅の有効活用法でしょう。ただこのシステムがストップした場合にはパニックになりますが・・・。誰もいないコンロッカーの薄気味悪さに比べたらこれもなかなか良い方法でしょう。
ついでにホテル(Breslauer Hof Am Dom)は大聖堂とは反対側、歩いて0mとのことでしたが、まあ、2、3分はかかりました。100mくらいはありましたね。小さいホテルでしたが、ディスカウントで1泊朝食つき48ユーロでした。ドイツのホテルではよくあるビュッフェ・スタイルのごく普通の朝食でした。部屋はシングル・ルームで、広さはスーツケース(わたしのはちょっと大きい、ということもあるのですが)を開けたらその横は通れない、というところもありましたが、清潔ですし、何ら問題はありません。
ただ、ちょうどこの時のケルンは暑くてエアコンが欲しいような気候でしたが、そこはヨーロッパのホテル、暖房はありますが冷房はありません。夜、窓を開けていると駅の騒音がダイレクトに入ってくるし、ちょっとこれには参りました。暑いとき以外はお薦めですし、部屋も駅の方に面していなければもっといいでしょう。私は大きくて設備のたくさんあるホテルも大好きですが、こういう個人経営の小さいホテルも大好きです。
http://www.bookings.net/index.en.html 日本語のページもあって探しやすいでしょう。
さてケルンからハンブルクですが、ケルン駅でハンブルクまでの切符を買うのも時間がかかって面倒だなあと思っていましたら、ドイツ鉄道にはインターネットで買う方法がありました。
http://www.db.de/site/bahn/de/start.html 英語版もありますから便利です。
個人登録をしなくてはならないのですが、カウンターで買う手間は省けるし、プリントアウトした紙1枚とクレジットカード1枚で本当に便利です。おまけにサマー・プランか何かでとても安い金額でチケットが買えたので大満足です。日本国内でまず大きい荷物を持って旅行することは考えられませんが、ドイツですと主要駅の構内にはカートはありますし、またエレべーターかエスカレーターもあります。またドイツのICEの列車内には大きい荷物を置く場所はありますし、か弱き腕でもスーツケースとカートを運ぶことは苦にはなりません。
ただ私は乗り物がよく遅延することがあって、ここでもあったのです。29日未明からドイツ南部は激しい雷雨に襲われて明け方まで続きました。朝には雨は上がったのですが、駅に行ってみると予想通り、長距離列車は殆んど遅れています。私の乗る列車も最初は30分遅れとかいわれていたのに、最終的には1時間遅れて発車でした。まあこの日はゲスト・カンパニーだしと気持ちにはかなりの余裕。昨夜の睡眠不足を補うべく(なにしろ雷で2時頃に目が醒めてからほとんど眠っていなかったのです。もちろん怖くてではありませんよ、うるさかったからです。)寝ようと思ったら、中学生くらいの集団が先生に引率されて乗っていて、まあうるさいこと。引率の先生もまったくの注意なし。これには参りました。
今回は初めて列車でハンブルク・アルトナ駅に入りました。長距離列車が着くプラットホームは階段がなく、そのままスーツケースをゴロゴロと運べます。私は日本では基本的には携帯電話は持たないのですが、ドイツでは必需品です。私が持っているのは、イギリスの会社のものなのでドイツ国内で使うには高いのですが、毎月の基本料金はかかりませんし、使った分だけですので1年に1回くらいしか海外に出かけないものには便利です。ルフトハンザのメールマガジンに紹介されていたもので、ドイツの会社なのにイギリスの電話会社なの、とも思いましたが、列車が遅れ、ハンブルクの友人に連絡す際にとても役に立ちました。アルトナの駅でも友人がどこに迎えに来ているかわからず、その際の連絡にも大変役立ってくれました。日本国内で携帯を使っている人には海外でも使えるボーダフォンの機種が便利でしょうね。
無事友人の家に到着し、シャワーを浴び着替えてやはり日本から来る友人を空港まで迎えに行き、そのままオペラ座に直行し、近くのブロックハウスで別の友人と再会。怒涛のハンブルク滞在の始まりでした。でも本当に友人たちとの再会は楽しく、今回メール・アドレスを交換した女性(昨年から顔は見知ってはいたのですが)にこのサイトのことを宣伝したら、知っているといわれてびっくりしました。なんでも日本ツアーのことが知りたくて検索したところこのサイトがひっかかったようです。最近英語版のほうは一向にはかどっていませんが、頑張ろうと心に誓っているところです。

(S)

7月16日(土)

忙しさにまぎれて、イリ・オットーの札幌公演の告知を忘れていました。
昨年の、ブベニチェク兄弟、マリー・アニエス・ジローに加えて、今年はプリンシパルになったばかりのエレーヌ・ブシェーが参加します。
サイトはこちらです。http://www.stv21.com
ハンブルク・パリ・オペラ座バレエ公演となっています。
融05 愛の旅〜愛のゆくえ 西洋と東洋・伝統と革新・光と映像のコラボレーション=融
8月28日(日)、8月29日(月)の2回公演です。
28日の午後はSSチケットを持っている人に限り、公開リハーサルを見ることができます。
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7月26日(火)
東京公演の22日(金)のR・Hatterのマチネ、ソワレ、23日(土)のエトワール・ガラのマチネ、ソワレ、大阪公演の24日(日)のR・Hatterのソワレ、観てまいりました。こんな強行軍久しぶりですから、本当に疲れました。
R・Hatterの方はまだ一部ですがとりあえずは更新しました。こちらかWhat I have seenをクリックしてください。ちょっと悩んでいますので、全部アップするのは時間がかかるかもしれません。
また会場で、ハンブルク・バレエ・ファン、有吉ファンの方々とお会いできて、本当に良かったです。できればもっとお話したかったのですが・・・。

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7月29日(金)
R・Hatterのページが遅々として進まず、ましてやエトワール・ガラの方は手も付けていません。その代わりといっては何ですが、2月24日付のDaily Yomiuri のノイマイヤー関係の記事を掲載しつつあります。ちょっと長いので時間がかかりますが、来週中には。
ところで、今回の私の失敗談です。
先週の東京遠征は、徹夜明けで新幹線に飛び乗ったのはいいのですが、なんと、エトワール・ガラのチケットを忘れてしまいました。その他にもいろいろ忘れ物はあったのですが、一番肝心なのはチケットでしょう。どうしようと、いろいろ友人に相談したりして、とにかく連絡を入れてみよ、というアドヴァイスをもらって、当日連絡を入れたのですが生憎話中。それで、bunkamuraのチケットセンターで聞いてみましたら、再発行してくださるとのこと。私は今回、bunkamuraでチケットを購入したので簡単に再発行してくださったのかどうかは不明ですが、パソコンに入力してあったのは確かです。みなさんにこのようなことはないとは思いますが、もしもの時はこのようなこともあるのだと参考にしていただければ、わたしの失敗も生きるでしょう。

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8月3日(水)
Daily Yomiuri の Neumeier dancing along with the world on its journey の記事を全文掲載しました。ノイマイヤーは踊りとともに世界を旅していく、という感じでしょうか、何とも日本語に翻訳しづらいです。踊りの中の世界、と現実の世界の両方のことを指しているんだと思います。
今回の日本公演の感想というわけではなく、ノイマイヤーへのインタヴューをもとに、“冬の旅”と“ニジンスキー”に対してノイマイヤーがどう思っているか、という記事です。
こういう記事全文とかを掲載するのは著作権の問題がありますので、いずれは資料庫にに収めるつもりです。
R・Hatterの東京公演と大阪公演の楽曲の順番が違っていることに今日気付きましたので、それぞれ別枠で作っていきます。こちらはまだまだ時間がかかりそうです。
ところでアマゾン・コムのアソシエイト・プログラムに参加致しました。とりあえずは、

アマゾン・ジャパンにノイマイヤーのシルヴィアのDVD予約発売が載っていました。20%offなのでつい注文してしまいました。 ついでといってはなんですが、シルヴィ・ギエムの INVITATION もほぼ原価で注文できるのでこれも注文してしまいました。もう本棚に入りきらないというのに。こちらです。

ご参考までに。
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8月4日(木)
今日は少しゆっくりできるので、家にいましたら、シルヴィ・ギエムのINVITATIONが届きました。海外で買おうかとも思っていたのですか、まあ、ほぼ原価だったので買い求めたものですが、インターネット・ショッピングで正解でした。とても持ち運べるようなものではありません。本屋さんから買って帰るのも躊躇するくらいです。大きいし、厚いし、重たいし、信じられない分量です。29×39.5×4.5p(要はA3の大きさです)、重さは何キロあるでしょうねえ。(今日ー5日ー計ったら5キロ弱ありました。)
内容は舞台写真、舞台裏、プライヴェイト、ご両親の写真、幼い頃から、世界中をツアーして廻る様子まで盛り沢山です。特にお母様の体操の写真は、ああ、これでシルヴィが遺伝子を受け継いだのね、と思いました。全部で写真等は362枚です。

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8月10日(水)
R・Hatterの新聞評がでました。
sega(K)さんにお教えいただいた朝日新聞8月6日の夕刊の他に
shevaさんのサイトに載っていました。
それによると、

8月4日付 日経 夕刊
「奔放な身体表現、なお可能性」
 評者:鈴木晶(舞踊評論家)
8月6日付 朝日 夕刊
「24歳に似合わぬ沈着さ」
 評者:石井達朗(舞踊評論家)
8月9日付 読売 夕刊
「娯楽性」と「正統」双方の魅力」
 評者:立木よう子(舞踊評論家)

です。鈴木晶氏の評論は彼のサイトで読むことができます。こちらをクリックしてください。
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8月11日(木)
ハンブルク・バレエの来シーズン公演のチケットの販売が8月15日(月)の10時より始まります。9月1日から10月31日までのチケットはすでに5月2日より発売されています。夏期休暇の間も発売されているというのだから、ドイツ人にしては見上げた根性です。ちなみに8月17日までが夏期休暇です。
ニジンスキー・ガラをご覧になりたい方は、できるだけ早く申し込まれる方がよいと思います。あと、新作に関しても、遅いとチケットは手に入りにくいと思います。こちらをご覧になりたい方はせめて今年中には予約されるほうがよいでしょう。
チケットの申し込み方法はお役立ち情報をご参照ください。

(S)

8月12日(金)
下記のR・Hatter関連の新聞評をR・Hatterのページに更新しました。こちらです。いずれも好意的です。
shavaさんもおっしゃっていらしたように、主要な新聞に軒並み写真付で評が掲載されるということはバレエ公演が7月下旬は目白押しであったにもかかわらず、注目されていたんですねえ。
それにしても、公演中にこういう記事が掲載されれば、もっと世間の感心が高まるだろうに、と思うのだが。

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8月13日(土)
8
月3日の日記、また上記にも書きましたアマゾン・コムのアソシエイト・プログラム参加の件ですが、当サイトが入るようになったきっかけを書いておきたいと思います。
まず、8月3日の日記にも書きましたように、INVITATIONとシルヴィアのDVDを注文しまして、結構高額になりましたので、何らかの買物ポイントが付いたらいいなあ、と思ったのがきっかけでした。(このあたりは楽天ポイントに影響されているなあ) それに私はアマゾン・コムで結構注文するのです。それで自分用に、と思ったのですが、何らかのリンクをする必要があるなあとも思い、とりあえずリンクを張りました。
すると、ご奇特な方もいらっしゃるもので、早速注文が入ったのです。こうなると、私個人の楽しみ、というわけにはいきません。それで、このリンクから得た収益はハンブルク・バレエ学校に寄付することに決めました。
参加した後で判明したことですが、私自身の買物に紹介料(アマゾン・コムではこういいます)は付かないそうです。このあたりが私の早合点なところです。残念。
注文が入った度にご報告というわけにはいきませんが、少なくともアマゾン・コムの決算の四半期ごとにはご報告いたします。目下目指せ10オイロ(ユーロ)です。
何かご不明な点、お気付きの点がありましたら、BBSなり、私宛にメールをくださればお答えいたします。
以上、よろしくお願い致します。
また今日から1週間、sachikomは夏期休暇です。その間、一切更新ができませんし、メールにもご返事できません。こちらもよろしくお願いします。

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8月19日(金)
バレット・ターゲの公演の内、“椿姫”、“ロミオとジュリエット”に関して、maddieさんから寄せられた感想を掲載いたしました。What I have seen...の2005年のバレット・ターゲのそれぞれの公演をクリックしていただくか、または“椿姫”はこちら、“ロミオとジュリエット”はこちらを。
また、“ヴェニスに死す”のバルバリーナについて、このサイトの共同執筆者のHより、ベルリンの公演のプログラムに載っていたと教えてもらいました。さらにコンサイス・オックスフォード・バレエ辞典に彼女の項があるのも見つけて、メールで送ってもらいました。わたしも、15年前以上に買った辞書でしたが、初めて開いたような気がします。レパートリーの“ヴェニスに死す”のページからレパートリー資料集にリンクを追加しておきます。またはこちらをクリックしてください。

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8月23日(火)
レパートリーの“かもめ”を共同執筆者のJが翻訳をしました。かもめは来シーズンのレパートリーにはありませんが、何らかのご参考になれば幸いです。レパートリーからかもめ、The Seagull、Die Moeweをクリックしていただくか、またはこちらをどうぞ。
チェーホフは大好きな作家の一人なので、中央公論社から出版された全集を持っています。学生時代にお気に入りの短編を何度も読み返したものです。そして何度登場人物に自身を投影したことでしょう。チェーホフの登場人物は生き生きとしていて、とても身近に感じます。現代的ではないと思われる方もいらしゃるかもしれませんが、人間の持つ哀しみ、喜び、悩み、苦しみは時代を経ても普遍的で心を打つと思います。中期から後期の作品はどれもいいですよ。

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8月24日(水)
オンライン・ブッキングをされた方より、以下のようなメールをいただきました。

15日から11月1日以降の切符の発売が始まりましたね。
早速私も参戦してみたところ、あら?と思う事があったのでメールさせて頂きました。
online で切符を購入すると、システムチャージとして切符額面額(枚数分)の10%に近い金額が追加されるようになっていました。(枚数が多くなれば少し安くなるようですが)ボックスオフイスにメールで依頼する場合はチャージはつかないのに、と直接問い合わせたところ下記のメールの返答がきました。

it is a system charge, because you booked the tickets via our new booking system on our homepage and not via e-mail.
When you book the tickets directly via e-mail or phone, you don´t have to pay this.

new booking system と言う事は今年からなのでしょうか?
選んできた席が気に入らない場合はクリックを繰り返すと次から次へと異なる席を出してくるので、使い勝手は悪く無いなと思いましたが、10%のチャージとはお安くないですよね。


私自身はメールで申し込むことが多いので気がつきませんでしたし、申し訳ないけど、昨シーズンもどうだったか全く記憶にないのです。直ぐに申し込み方法に付け加えておきます。
1枚だけ申し込むとかならば、まあ、いいか、ということもあるでしょうが、ハンブルクに行かれる方はきっと数枚のチケットを買われるでしょうから、トータルすればかなりの金額が上乗せされますよね。
本当にありがとうございました。

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8月25日(木)
ハンブルク・バレエのサイトが更新されています。
オーパー・ジャーナルのバレエ関係のニュースとしては、昨シーズンのSteps into the Futureのステージ写真と新聞評。新しいプリンシパルとソリストの紹介。第31回ニジンスキー・ガラのカーテンコールの写真とちょっとした内容。
“かもめ”のへザー・ユルゲンセンをモデルにしたブロンズ像をアメリカ人彫刻家アンドリュー・デ・ヴリーズ(Vries)より寄贈されたとのことです。これはバレエ・センターに飾られている模様です。
あとは来シーズンの内容です。
またキャスティングも掲載されています。
詳しくはまた。

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9月1日(木)
レパートリーの“マーラーの第三交響曲”を共同執筆者のJが翻訳したものに少し私が捕捉したものを載せました。レパートリーのページから入っていただくか、またはこちらをクリックしてください。
また、今シーズン入団のダンサーの経歴を掲載しました。ダンサーのページから入っていただくか、こちらをクリックしてください。

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9月8日(木)
新しいモニターが入ったので、やっと更新ができるようになりました。
とりあえず、Jの札幌レポートのページを作りました。こちらです。またはWhat I have seen...のページの2005年をクリックして、融05 愛の旅 〜 愛のゆくえ を更にクリックしてください。
また以前紹介したこの公演のサイトで昨年の映像を見ることができます。
http://202.218.20.233/event/yuh2/
マリー・アニエス・ジロとイリ(? オットーかも)のデュエットはエトワール・ガラのイリの作品を思い出させます。
リンクに新しく、ぐすたふ・ま〜ら〜の部屋 を付け加えました。ノイマイヤー作品にマーラーの楽曲は欠かせませんので。

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9月10日(土)
へザー・ユルゲンセンのサイトがあると聞いたので、探しましたところ、ありました!!!
スッキリしたとても素敵なサイトです。
写真もバレエ団のサイトにはないようなものもあり、なんと彼女の振付作品のコーナーもありました。ただこちらは残念ながらまだ情報が入っていないようです。ariseというのが彼女の作品のタイトルかなあ。
サイトはこちらです。

(S)

9月15日(木)

自分でも何をしているんだろうとは思いますが、イヤー・ブックのカヴァーをスキャンしなおして、以前の表紙を一掃すると同時に、バレット・ターゲのプログラムに関しても資料がある分に関して掲載しているところです。スキャナーの解像度を上げましたので、多少はきれいになりましたが、なにしろいつも持ち歩いているため、角は傷んでいるし、表紙に傷はありますが、どうぞお許しを。えー、カヴァーはWhat I have seen...のバレット・ターゲをクリックしていただければその年のプログラムとカヴァーを載せています。キャスティング表がある公演に関してはそれも掲載するつもりですが、まあ、ぼちぼちと・・・。なにかご要望等がございましたら、BBSなりメール等でお知らせいただければそちらを優先的に掲載させていただきますので、どうぞご遠慮なくお申し出下さい。なにしろ資料が多すぎてどこから手をつけようかしら、という状態ですので。
日本以外のアマゾン・コムのアソシエイト・プログラムに参加しましたが(まあ、半分は冗談みたいなものでしたが)、全くの注文のなさに、各アマゾンからこういうのを入れたらどうだと提案がありましたので、それもしばらくは掲載してみます。

(S)

9月17日(土)
1977年のニジンスキー・ガラのプログラムを掲載しました。What I have seen...の1977の右のバレット・ターゲをクリックしてください。またはこちらをクリックしてください。
今では6時から始まって、11時過ぎに終る公演ですが、この当時は1回の休憩を挟んで6時開演、9時に終るというものでした。そしてイヤーブックには各プログラムのキャスト表も入っているので、変更があったかどうかはわかりませんが、これも掲載しようと思っています。
またそのシーズンを踊ってきたダンサーの名前も掲載します。最初は日本語版はカタカナでとも思いましたが、英語版と両方だと煩雑である上に、読み方もいろいろ悩みますので、これに関してはアルファベット表示だけにしました。

(S)

9月29日(木)
今持っている資料に関しましてはバレット・ターゲのプログラムと、1977年から1981年まではニジンスキー・ガラのプログラムを掲載しました。英語版に関しても1977年から1980年まではバレット・ターゲ、ニジンスキー・ガラのプログラムまで更新しています。1981年はバレット・ターゲのプログラムのみです。どの程度日本語訳をすればよいのかわからないところもあり、間違いも多々あると思いますので、ご教示願えればと思います。

先日放送の“英語でしゃべらナイト”の番組の内容はNHKのサイトに載っています。
http://www.nhk.or.jp/night/archives.htm
有吉氏はリラックスしているように見えました。
一番興味深かったのは、歩き方についてです。彼の歩き方には時々違和感を覚えることもあり、どうしてかなあ、と思っていました。なるほど、日本的な歩き方だったのですね。
ただ、“ノイマイヤーの世界”で放送されたシーンが多かったせいか、“藪の中”、“R・Hatter”のシーンがとても少なかったのは残念です。

(S)

10月2日(日)
とろとろしている間に、バレエ団のサイトの9月のスケジュールが消えてしまいました。まったくこういうことは素早いのだから。9月のスケジュールは資料としても残しておきたいので、もしもファイルとして保存している方がいらっしゃいましたら、ぜひ御一報ください。とりあえずは10月、11月のスケジュールとキャストは残しておきますぞ。
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10月3日(月)
ちょっと遅くなりましたが、ダンスマガジンの10月号、11月号、バレリーナへの道vol.58を書籍情報の方へ掲載しました。
なんと11月号のカヴァーはシルヴィア・アッツォーニですぞ(まあ、みなさんご存知でしょうけど)。先日バレエ学校で彼女とサーシャのインタヴューがあったそうです。そのうち少し詳しい内容をお伝えできると思います。
村山久美子氏が有吉さんのことを絶賛していてうれしい限りです。
ジロのインタヴューによると、10月にはエルメスの特別な公演でイリ・オットーと踊るそうです。どなたか見にいかれる方がいらっしゃいましたらぜひレポートをお願いします。

もうひとつ重要なことを。アマゾンの収支報告をいたします(他国のサイトでは売上はありませんでした)。
計39点の注文がありまして、そのうち発送済みなのは34点で、売上金額は42,488円で、紹介料が1,764円です。ギフト券によって支払われますので、これはいったん私が使わせていただいて、相当額をユーロにして寄付させていただきます。銀行に振り込むと手数料がかかりますので(ドイツはこの手数料が高いのです)、私か友人がハンブルクを訪れた際に寄付させていただきます。できれば領収書を貰って、それをサイトに掲載いたします。
みなさま、ご協力ありがとうございました。引き続きよろしくお願い致します。

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10月4日(火)
9月のバレエ団の公演スケジュールについてはプリントアウトしたものがありましたから、とりあえずそれを載せておきます。
過去の公演についても何かまとめたほうがいいかなあ。

1985年くらいのイヤー・ブックを眺めていますと、もう殆んどのダンサーの踊りは観たことがあるのでとても懐かしく、毎日溜息をついています。練習風景の写真なんかどうにかサイトに掲載したいと思っているのですが、著作権、肖像権に触れるんだろうなあ。どなたか詳しい方はいらっしゃいませんか?

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10月5日(水)
9月のスケジュール(すでに予定表ではないですが)とキャスト表について、デファーゴ氏に問い合わせましたところ、すぐにお返事がいただけて、下記の表が完成しました。デファーゴ氏に感謝。
ついでに、オーパーのジャーナルが閲覧できるようになってうれしいと書き添えましたところ、もうすぐ第2号が掲載されるとのことでした。ご親切に添付ファイルでいただいたのですが、残念ながら開くことができませんでした。でも楽しみです。

(S)

10月6日(木)
バレエ団のサイトにオーパー・ジャーナルの第2号が更新されていました。
今回は前回よりもどうも画像が荒く、ダンサーの識別ができません。せっかくのレクイエム、だれが踊るんでしょう。他に10、11月のレパートリーのニジンスキー、椿姫ついて。
またバレエ学校にモダンのテクニックを教えるために客員教師がニューヨークから、とありましたので、ふーんと思っていましたら、なんとステファン・ピアでした。彼は以前バレエ団にいまして、現在ではジュリアード、その他で教えているそうです。殆んどの方は、誰よ、と思われるかもしれませんし、私も彼のステージを覚えているわけではないのですが、彼は、ノイマイヤーがかつて東京でワークショップを行った時に、オテロのパ・ド・ドゥを踊ったのです。ほんのちょっとしたことがとても懐かしく思い出されます。
ニジンスキー・ガラのプログラムも、1985年まで更新しました。1986年は目下製作中。

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10月18日(火)
へザー・ユルゲンセンのサイトに、彼女の作品が更新されていました。Quick Timeで画像を見ることができます。彼女のサイトには日本語が使われているところがあるので、誰か日本の方が関係しているのだろうか、と思っていましたが、画像をクリックした時にhatanakanet・・・の文字がありました。畑中さんの助力があるのかもしれません。

What I have seen... のページは1988年まで、ニジンスキー・ガラのプログラムを更新しました。
1987年のバレット・ターゲ(私はその時オペラハウスの前にいたのに)ではジョルジュ・ドンの“ボレロ”、シルヴィ・ギエム、エリック・ヴ・アンの“ドン・キホーテ”。
1988年のバレット・ターゲではシルヴィ・ギエム、マニュエル・ルグリの“グラン・パ・クラシック”(懐かしいと思われる方もいらっしゃるでしょうね)、リン・チャールズ、ケヴィン・ヘイゲン(お二人ともこのときはすでにカンパニーを去っているのですが)の“椿姫”とか、もう華やかなことといったら。

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10月21日(金)
What I have seen... のページは1989年まで、ニジンスキー・ガラのプログラムを更新しました。
ミリセント・ホドソンにより再構成されたニジンスキー振付の“春の祭典”の上演があり、さらにこのガラの日の午前11時からは、この春の祭典についてのワークショップと、ハンブルクの人々はさぞ大変でしたでしょう。

遅ればせながら、バレエ団のサイトの表紙がレクイエムに替わっていることをご報告します。メインのダンサーが多くでているから選ばれたものでしょうけど、写真としてはあまり面白いとは思えません。
ちなみに、レクイエムのキャストにはアレクサンドル・リアブコの名前が載っていませんでしたが、友人からの報告によると踊っているそうです。サーシャ・ファンの方、ご安心を。
再演の写真も掲載されています。衣裳からするとロイド・リギンズがガマル・グーダの役かなと思えます。服部有吉は天使長と思える役で、これはかつてヤヌシュ・マゾンが踊っていました。
かつて天使の中に初々しいシルヴィア・アッツォーニがいたことが懐かしく思い出されます。
私は未だにイリ/オットーの区別ができずによくバカにされるのですが、今回の表紙もどちらかはっきりしません。ここはイリ・ファンの知人に聞いてみるしかありません。結果は後ほど。

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10月22日(土)
この夏の“ボッレと仲間”公演に言及しているブログを見つけました。
http://blog.pivoine.daa.jp/?day=20050717
マニュエル・ルグリ・ファンの方のサイトです。
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10月23日(日)
やっと、譲り受けたイヤーブックのベースとなるデータを掲載することができました。私が持っていなかった古いイヤーブック(1977年から1991年の大部分)を、このサイトに役立つならばと、今年のバレット・ターゲにハンブルクを訪れた時にプレゼントしていただいたのです。
イヤーブックとともにハンブルク・バレエを愛する心も受け継いだと思っています。
まだまだ、イヤー・ブックから書き込みたい資料はたくさんあるのですが、バレット・ターゲに関してはどうにか全貌を片鱗でも読み解くお力になれれば幸いです。もっともこれは私自身の喜びでもあるので自分自身のためにという比重がかなり大きいです。
ニジンスキー・ガラに関しては、1993年から2003年までが未完ですが、これについてもできるだけ早く掲載するつもりです。またガラのプログラムを持っていないものに関しては、とりあえず、イヤーブックのものを掲載しています。ただし、経験上、当日変更される作品もいくつかはあるので、あくまでもご参考までに。ただ、ノイマイヤーの興味の傾向とかが一目瞭然でこれもまた楽しいです。

(S)


10月25日(火)
1993年のニジンスキー・ガラのプログラムを更新しました。
ノイマイヤー作品がずらりと並び、豪華ですよ。

(S)

10月26日(水)
1ヶ月くらい前にバレエ学校で催されたシルヴィア(・アッツォーニ)、サーシャ(アレクサンドル・リアブコ)のインタヴューの様子を友人が送ってくれましたので、紹介しますね。
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9月28日(水)に、私は、バレエ学校でシルヴィア、サーシャのインタヴューに参加しました。これはバレエ・ファン・クラブのためイヴェントです。

シルヴィアもサーシャもインタヴューを楽しんでいるように見えました。二人ともバレエをやるようになったきっかけ、なぜハンブルクに来たかを、ユーモたっぷりに話してくれました。いろんな偶然が重なって、ということに私たちは大いに笑いましたのよ。
私たちにとって重要なことは、サーシャがここ(ハンブルク)の環境が気に入っているので、ここにいることになるでしょう、といったことです。
シルヴィアはキエフ(サーシャの故郷)での結婚式のことを話してくれました。素晴らしい昔のままのロシア正教会で式が行われたそうなのですが、彼女はロシア語はわからないので、何が何だかという状態だった、といっていました。
どのような役が気に入っているか、と聞かれた二人は、
シルヴィアは“マタイ受難曲”の中の役が気に入っていて、また“オテロ”のデズデモーナを踊ってみたいといい、サーシャはまずどれかひとつを挙げることはできない、そして同じようにまったく気に入らない役というのもない、といった後で、とくに好んで踊るのはアルマンとパック、といっていました。そして彼はいつかロミオを踊ってみたいとも。
シルヴィアとサーシャはとても素敵な人たちで、このインタヴューはとても楽しかったのよ。
シルヴィアの言ったことで、ひとつ忘れていました。彼女は、海外の舞台にゲスト出演した時に、どこが一番気に入りましたか、と尋ねられた時に、即座に日本、と言ったのよ。そう、彼女はあなたたちみんなを大好きなのよ。いいニュースでしょ?
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彼女/彼らは本当に素晴らしい時間を共有したようですね。
ありがとう、G。インタヴューの内容を聞けて嬉しかったです。
でもね、G、私たちはサーシャのロミオを2年前に観たことがあるのよ。

多少、意訳になっています。原文は英語版のほうのNEWSに掲載していますからそちらもどうぞ。

もうひとつ忘れていました。別の友人が伝えてくれたことによると、
シルヴィアとサーシャはとても上手にドイツ語を話したそうです。ドイツ語のレッスンを受けたことはないでしょうに、素晴らしいわ、と教えてくれました。
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11月1日
12月の公演のくるみ割り人形のキャストが発表されていましたので、以下に載せておきます。ソリストになったブロードハーストがマリー役に初挑戦、というところかな。
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11月3日
バレエ団のサイトに“夜の歌(Lieder der Nacht, Songs of the Night)の概要が掲載されていました。
それによると、マーラーの曲だけではなく、ショパンのノクターンも使われ、2つのバレエということになって、時間も1時間半から1回の休憩を挟み2時間半ですから、7番の交響曲のバレエにノクターンのバレエということなのでしょう。
掲載されている写真は、ジョエル・ブーローニュが横たわっているシーンだと思います。

(S)

11月14日
11日の“ニジンスキー”の公演で信じられないようなことがあったそうです。
私の友人が直接その舞台を観たわけではなく、そのステージを観た人から聞いて私に下記のようなメールをくれました。

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第1幕はイリ・ブベニチェクのニジンスキー、アレクサンドル・リアブコの薔薇の精で始まったそうなのですが、その途中でイリが怪我をして、サーシャが薔薇の精からニジンスキーに替わり(どういう状況だったのか不明。S)ニジンスキーとして第1幕を終えたそうなの。アンナ・ポリカルポヴァ、マリア・コウノウニとのパート−ナーシップも良かったそうよ。
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ダンサーの方々も観客も心臓の止まるような思いだったことでしょう。
イリのことも心配ですが、途中からニジンスキーを踊ったというサーシャには脱帽です。

ああ、それからイヴァン・ウルバンはステージに復帰したともメールにありました。こちらは良かったですね。ただ“椿姫”のアルマンを踊ったのかどうかは不明なのですが。
そしてイリの怪我が早く良くなりますように。
(S)

11月18日
昨日のヴェニスに死すはイリはやはり休演。オットー、イリの二人のパートはオットーとカーステンだったそうです。
さて、11日のニジンスキーを私の別の友人が目撃していました。

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イリのニジンスキーで始まり、バラの精(サーシャ)、シエラザード(オットー)まで、何事も無かったのだけれど、暗転場面転換後、環の中にイリが座っているはずが、サーシャが 座っていたの。観客にとっては、ハプニングがあったわけではなく、本当に何事もなく、この場面から主役が入れ替わっていた・・・ということになるのね。幕間にノイマイヤー氏が舞台に上がって事情を説明し、観客からは、暖かい、盛大 な拍手が・・・。カーテンコールでは、サーシャは、バレエ団の皆に 向かって「ありがとう」とい うような感じで小さく 投げキッスをしていたように見えたのよ。
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とういことだったようです。
(S)


11月25日

オーパーのジャーナルの新刊が出ました。表紙は新作“夜の歌”のジョエル・ブーローニュです。
それと同時にサイトの“夜の歌”の写真が変わっていました。ジョエルはわかるのですが、彼女を抱えているのは誰かしら、と思っていましたら、ジャーナルの写真によるとアレクサンドル・リアブコでした。
バレエ関係では、年末恒例の“くるみ割り人形”、“ラ・フィーユ・マル・ガルデ”の紹介。
今週は先週末の遊び疲れで、全くの更新なしです。でももう少しで、英語版のほうのニジンスキー・ガラのプログラムは全部完成です。日本語版はそれ以降になります。今しばらくお待ちを。

(S)

11月28日
maddieさんより、昨シーズンのバレット・ターゲの感想をいただきました。オデュッセイア真夏の夜の夢ヴェニスに死す です。それぞれWhat I have seen... から2005年のバレット・ターゲをクリックして進んでいただくか、または上の作品をクリックしてくださればショートカットでページが現れます。
maddieさん、ありがとうございました。
また、ニジンスキー・ガラのテーマだけを What I have seen... のページに掲載しました。まだちょっと完全ではないのですが・・・。

(S)

12月7日
ノイマイヤーの新作のレヴューが気になって新聞を検索していましたら、興味深い記事に出会いました。
ハンブルガー・モルゲンポストの10月28日の記事はこちらですが、要約しますと・・・

“Focus on YOUth”と名づけられた、そのプロジェクトは一般の学校の生徒と“ロミオとジュリエット”のバレエを創り上げ、2006年5月17日の学校公演の時に発表されるものです。生徒たちは総合学校アラーメーへ(Gesamtschule Allermoehe) の5年生から7年生、10歳から14歳の生徒78名です。彼らに研修生のダンサーも加わって作品を創るようです。指導はバレエ学校教師クリスチャン・シェ−ン、バレエ団のソリスト(ことわるまでもないですが)服部有吉、脚本家テルゼ・ハ−マン、前ダンサーのインドゥラーニ・デルメーヌの4人だそうです。
記事には、舞踏会のシーンはバレエの代わりにヒップホップ・ダンスが踊られるかもしれない、プロコフィエフの音楽には現代のの曲が付け加わるかも、でも誰にもわからない、などと書いてあります。
市民慈善団体(BuergerStiftung)がこのアイデアと寄付(Haspa Hamburg Stiftungからの100000オイロ)をしたそうで、このプロジェクトには"Tanz hat etwas mit dir zu tun!"、(ダンスをする君に何かが起こる、とでも訳しましょうか)というメッセージがあるそうです。
ノイマイヤーは、結果よりも過程が重要なのだ、といっています。

少し気になって、問い合わせましたら、振付は服部有吉とのことです。

でも本当に面白そうな企画です。ドキュメンタリー番組でも作ってくれないかしら?

上記の記事はハンブルガー・アーベントブラットにも掲載されていました。
こちら(最初のサイモン・ラトルとのプロジェクトにも触れています)です。
Die Welt の記事はこちら
また、Haspa Hamburg Stiftungのサイト、ハンブルク・バレエ友の会のサイトにも掲載されていました。
そして学校のサイトはこちら


ドイツの学校制について少し説明します。今回上記のプロジェクトに参加している学校はゲザムトシューレ、総合学校とでも訳せる新しい学校です。
ドイツは小学校(Grundschule、グルントシューレ)の4年間を修了した段階で、従来ならば大学進学を目的としたギムナジウム(ドイツ文学に親しんでいらっしゃる方の中には懐かしい思われる方もいらっしゃるでしょう。あるいは萩尾望都の初期の漫画にも・・・)、そうでなければハウプトシューレ、レアルシューレに進み、職業訓練を受けて就職するか、専門学校に入る、ということになっていたのですが、小学校からの一貫教育として、シュタイナー学校が1919年に発足し、これに刺激を受けて、近年ゲザムトシューレの発足となったようです。
詳しくは
こちらこちらのサイトを参照なさってください。
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12月9日
トップ・ページを変えてみました。わたしはいつも深夜の作業になることが多いので、どうしても黒っぽい色を使ってしまいます。私の手持ちのイヤー・ブックをコラージュ(というほどでもないですね。単に時系列に並べただけです)して全くデザインを変えてみました。いかがでしょうか?
データ入れの作業もあるのですが、日本語版、英語版の表紙も少しいじってみようと思います。ちょっとした気分転換です。
と早朝に書いたのですが、その後すぐに、日本語版、英語版のトップ・ページも変えてみました。

下記の“Focus on YOUth”に関連して、服部有吉の記事がハンブルガー・アーベントブラットに載っていました。こちらの記事です。要約は今晩にでも。

“ベルリン・フィルと子供たち”のDVDのアイコンを上に作りました。でも他のサイトのほうが安いようです。管理人には他のサイトまでリンクする余力はありませんので、ご興味のある方はご自分でどうぞ。

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12月10日
話題になっていました“ベルリン・フィルと子供たち”ですが、
山口情報芸術センター(YCAM)で、12月23日(金)、24日(土)、25日(日)に午後1時と午後4時の各2回上映されます。チャリティー上映となっていまして、観客は募金箱に寄付することになっています。
お近くの方はどうぞ。ただ椅子があまりよくないのでお覚悟を。

さて、下記の記事の要約ですが、・・・
生徒と共にバレエ、という見出しで、
服部有吉はハンブルク・バレエ団のソリストで、“冬の旅”のさすらい人、“ニジンスキー”のニジンスキーの精神を病んでいる兄・スタニスラフ、また彼の創作作品で観客に愛されているダンサーで、愛らしさと針金のような強靭な身体を持っていて、観客に歓声を上げて迎えられる、と紹介されています。
彼は今回のプロジェクト(Focus on YOUth)の理想的な指導者(Kommunicatorと書いてありましたから、ノイマイヤーと生徒たちの間の意思疎通役という感じかな)で、いわば10歳年上の義兄みたいだ、と。
服部の“バレエを始めた頃を思い出します。すべてにわくわくしていました。”という言葉を紹介しています。その彼は1994年にノイマイヤーのもとにやって来て、現在25歳。
また生徒たちに“あなたたちは楽しむのです、何かから自分で創りだすことがどんなに素晴らしいか、ということに気付き、自分以外の人を尊敬することを学ぶのです。”ともいっています。
彼は休日には日本の古典(少なくとも現代のではない、という意味か)文学を読み、友達に料理を作って振舞うそうです。

振付という言葉はでてこないのですが、・・・。

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12月12日
服部有吉さんの来年の夏の公演が決定しました。10日に、大阪で仮チラシが配られたとのことです。

大阪公演:会場=梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
日時=2006年7月29日(土)13:00/18:00
           7月30日(日)13:00

東京公演:会場=Bukamura シアターコクーン
日時=2006年8月 2日(水)19:00
           8月 3日(木)19:00
           8月 4日(金)19:00
           8月 5日(土)14:00/19:00
           8月 6日(日)14:00
1幕 Homo Science
2幕 ゴーシュ

演出・振付 服部有吉
出演   首藤康之
      エレン・ブシェー/ヨハン・ステグリ/
      ゲイレン・ジョンストン/大石裕香
      服部有吉

ドラマシティのほうのサイトはこちらです。
http://www.umegei.com/s2006/hattori.html

ホモ・サピエンスにかけたホモ・サイエンスとは、うまい語呂合わせですね。いままでに聞いたことがない言葉ですが、誰かがすでに使っているのだろうかと思って検索しましたが日本語も英語もでてきません。センスを感じさせる言葉です。首藤康之主演とはうれしい驚きです。

そして、宮沢賢治! 大好き、というか私にとってそれ以上の作家です。これを題材にとは涙が出てきそうなくらいにうれしいです。

来年の夏も忙しくなりそうです。

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12月13日
maddieさんより、うれしい情報が。
2006年のウィーン・フィルハーモニーのニュー・イヤ−・コンサートのバレエ・シーンの振付はノイマイヤーだとのこと。1999年のロリン・マゼール指揮の時以来で2度目だ。
ウィーン・フィルのサイトを始めて訪問したのだが、日本語のサイトもあってびっくり。
私の一番のお気に入りのニュー・イヤ−・コンサートは1989年のカルロス・クライバー指揮のもの。ウィンナ・ワルツのリズムは絶品だった。これはLD(古いなあ)が発売されていましたから、おそらくDVDも(調べていなくてすみません)。

バレエ団のサイトに載った記事の抄訳は以下のとおりです。
2
006年のウィーン・フィルハーモニーのニュー・イヤー・コンサートにジョン・ノイマイヤーが2つのバレエ作品を創ることになった。一つはリヒャルト・シュトラウスの曲に、もう一つはウォルフガング・アマデウス・モーツァルトの曲に。踊り手はハンブルク・バレエからシルヴィア・アッツォーニ、アンナ・ポリカルポヴァ、ティアゴ・ボーディン、アレクサンドル・リアブコ、イヴァン・ウルバンの5人で、他にウィーン州立オペラ座バレエ、フォルクス・オーパーのみなさん。映像は世界に向けてライヴで放送される。
踊られる場所は国会近くのエプシュタイン宮殿(Parlament gehorende Palais Epstein)、アン・デア・ウィーン劇場(das Theater an der Wien)。衣裳は、スイス・モードハウス・AKRISの主席デザイナー、アルベルト・クリームラー。
指揮は今回が初めてのマリス・ヤンソンス


それにしても、ウィーン・フィルのニュー・イヤ−・コンサートでヨハン・シュトラウスの曲に振付けるのではないとは、何ともノイマイヤーらしい。他にも誰か振付家が起用されるのだろうか。

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12月14日
ニジンスキー・ガラのプログラムを1995年までアップしました(1975年、1976年、1992年は目下のところデータを持っていません)。あと2004年、2005年も。
英語版のほうは手持ちのものはすべてアップしていますから、日本語版の不足はそちらを参照なさってください。また人物名等、日本語に置き換えるときにかなりミスもあると思いますから、どうぞご指摘の程、よろしくお願いします。
最初の頃はちょっとした感想も書きとめていたのですが、それすらもしなくなったので、ガラの作品の中には、ええ、こんなの観たかしら、というものも数多くあります。なんとも情けないことです。
まだまだ他の作品も控えています。よろしくお付き合いくださいね。
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12月15日
バレエ団の2月のスケジュールがなかなか発表されませんが、3、4月に関してはキャストも発表されていますのでとりあえずそちらを先に。
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12月16日
ロミオとジュリエットに関してはキャストが発表されていますので6月までのスケジュールを載せておきます。
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12月17日
2005/2006シーズンのスケジュール/キャストをまとめ、上記にリンクしました。よって、以下のスケジュール表は消しますね。
これでこのページも多少軽くなったでしょう。

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12月21日
“バレリーナへの道”のVol.60に大石裕香さんのインタヴュー記事が載っています。「藪の中」で当日2時間前に代役をたのまれパニックになった事など頑張っている様子等が書かれている、と教えてもらいました。
早速、書店に行ってみなくては。
雑誌のページにも掲載しました。映像・書籍情報のダンス・マガジンの項か、またはこちら

先週、ドイツの友人からメールが入って、シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ、ティアゴ・ボーディンは、ニュー・イヤー・コンサートの準備のためにウィーンに行っていて、アンナ・ポリカルポヴァとイヴァン・ウルバンは今週、ノイマイヤーと一緒にウィーンに行くのよ、と教えてくれました。
その時は何も思わなかったのですが、“くるみ割り人形”への出演はどうなっているんだろう、とチェックしましたら、30日の公演のマリーの項にシルヴィアの名前が、26日のソワレにはギュンターの項にサーシャの名前。どうぞみなさん、お怪我などのなきように。
でもこれで、シルヴィア、サーシャ、ティアゴの3人と、アンナ、イヴァンの2人でそれぞれ1曲ということがわかりました。シャーロック・ホームズのファンとしては、推理に時間がかかりすぎですなあ。

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12月22日(木)
1996年のニジンスキー・ガラのプログラムを掲載しました。
この年は観ているはずなのに今となっては記憶も朧。

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12月23日(金)
2003年のその他の公演にハンブルク・バレエの香港公演の一部を掲載しました。私が香港を離れ、カンパニーの皆さんも香港を離れ、帰ってきた私たちを待っていたのは世界中を震撼されたあのSARSのニュースでした。What I have seen... の2003年をクリックしていただくか、またはこちらを
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12月29日(木)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニュー・イヤー・コンサートの曲目が発表されていることをShevaさんのサイトで知りました。曲目と放送時間はNHKのこちらでも。本家のサイトはこちら。ただこちらにはアンコール曲は書いてありません。
ついでに、ウィーン・フィルのサイトを覗いてみましたら、のショップにはNTSCのDVDの販売がありました。日本のファン、ここにあり!です。来年のニュー・イヤー・コンサートのCD、DVDの販売もすでに載っていました。私の一番好きな1989年のカルロス・クライバーのものも売っていました。
確か、ハンブルク・バレエのサイトにはリヒャルト・シュトラウスとモーツァルトの曲にと書いてあったように思ったのですが、そのリヒャルト・シュトラウスの曲がないので、再度バレエ団のサイトをチェックしましたらヨハン・シュトラウスの曲に、と変わっていました。(“薔薇の騎士”のワルツを期待していたんですけどね)そして写真もアンナの写真に。本当に彼女はきれいです。
ニジンスキー・ガラのプログラムの1996、97、98年を掲載しました。
プログラムを書き込んでいて、“ジゼル”の正確なタイトルが“ジゼルとウィリーたち”だった、ということを初めて知りました。どこかで聞いたことがあったような気もするのですが、さして気にも留めていませんでした。
今年中にガラのプログラムだけはどうにか掲載したいと思っていたのですが、来年になりそうです。

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12月30日(金)
ドイツの友人が教えてくれたのですが、2006年1月13日、クイーンズランド・バレエを率いて、フランソワ・クラウスがキールで公演を行うとのこと。
もう少し詳しい情報が知りたいと思って、検索にあちこちのサイトを探してみたのですが、以上のこと以外はわかりません。来年になれば友人がもう少し詳しいことを教えてくれるでしょう。
フランソワ・クラウスは自分の振付作品も創っているので、それも楽しみです。といっても私が観ることができるわけではありませんが・・・。
1999年のニジンスキー・ガラのプログラムも載せました。

さて今年は、まずハンブルク・バレエの日本公演があり、夏には服部有吉作品の日本公演が2回目を迎え、昨年にもまして多くのハンブルク・バレエのダンサーのダンスを日本で観ることができ、またイリ・ブベニチェク、シルヴィア・アッツォーニのパリ・オペラ座のダンサーたちとの公演、さらにこれまた2回目となる札幌でのイリ・オットーたちの公演、おっと、シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコのロベルト・ボッレとその仲間たちの万博での公演もありましたね、ほんとうにめまぐるしい一年でした。
ノイマイヤー作品の深さ、そしてダンサーのみなさんの、これ見よがしのテクニックの披露はないけれども、表現すべきものを考えた踊りを少しでも多くの皆さんに感じていただけたら本当に嬉しいです。
そしてハンブルクでは若い世代の振付家が2人羽ばたこうとしています。イリ・ブベニチェクと服部有吉はさらに新しい作品でみなさんを感動させることでしょう。

サイトの更新は4日までお休みです。
では、みなさま、よいお正月をお過ごしください。

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