設立趣旨書

 社会福祉の基礎構造改革の理念は、「個人が人として尊厳を持って、家庭や地域の中でその人らしい自立した生活が送れるように支える」というものです。

 人間は誰しも生きている限り、年をとることを避けることはできませんし、病気になったり、障害を持ったりすることもあるかもしれません。

 たとえ、現在の自分とは違う状態になったとしても、それまで築いてきた人とのつながりや空間などの自分を表現できる環境の中において、私たちは自分の意思で自分らしく生きたいと思います。

 しかし、現実に目を向けると介護保険導入により社会福祉サービスの利用が措置から契約へと変わり、本人の意思でサービスを選択し、決定し、自己責任による契約を行うとはなっても、契約を行うことに困難を感じるサービス利用者が多いこと、提供サービス量の不足、利用する本人が欲しいと望むサービスの選択肢が少ないことなど、福祉サービスが円滑に展開されるために整え、解決すべき事柄は多々あります。

 私たちは、それぞれの「自分らしく生きたい」という思いの「点」が、同じ望みを持つ者同士が手をつなぐことによって「線」となり、多様で広範な地域の社会資源となることによって様々な困難が解決することを目指します。

 また、在宅においての自立生活の枠組みは、多岐にわたるものですが、在宅生活支援サービスホーム花凪(はななぎ)は地域や社会において多様な個性を尊重することを基本とした豊かな人間関係を成立させることにより、エンパワメントによって自立生活が送れるように支援を行います。それと同時に私たちが支援を受けることになった場合もそのような支援を望みます。

 具体的な支援は、高齢者に限らず自立した生活を送ることに困難を持っている広範な地域の人々に通所サービス、訪問サービス、短期滞在サービスをはじめとした本人の望むサービスを提供することを中心に具現します。

 『なりたい自分でいる』『なりたい自分になる』ために、待つのではなく、行動して実現する場として在宅生活支援サービスホーム花凪を設立します。

2000年7月8日
在宅生活支援サービスホーム花凪 設立発起人会