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失敗・敗退    





山の神のしっぺ返し


裸足で下山 真夜中の移動 泥に溺れる 奴は隣に居る

寒くて寝れない

釣りが出来ない

呼ばれるが?

現像写真

3枚の画像 new





裸足で下山



急な予定変更で 準備不足なまま源流へ行った時の事


装備や道具は取り合えずあるが 「靴」だけが
どうも調子が悪い

現地近くに在る 有名釣具店にて 「磯靴」スパイクつきを買い
源流へと向かった

1日 2日と順調に進んでいたが 3日目辺りから靴に違和感を覚えた

よく見ると 靴底が 「ヒラヒラ」 している・・・・?

片方の靴底が剥がれてきている

ビニールひもで応急処置をするが そんな物は5分と持たず
また 「ヒラヒラ」

更にこの「ヒラヒラ」は水の抵抗で 「ビラビラ」に進行中である
なすすべが無い・・・

これでもかと ビニールひもをグルグル巻きにして釣る



「ビラビラ」が「バラバラ」に代わるのに そう時間は掛からなかった


この靴は 値段の安さにひかれ買った物だが
「安物買いの銭失い」 いや 命失いになる可能性もある

今更 後悔しても遅いのだが  悔やまれる


「中国製の安物の靴」


私の持論でもあり 営業トークでもある言葉が頭の中を駆け巡る


「安い物には安い訳がある  安くて良い物など在りません!」

使い捨てや どうでもいいものならいざ知れず
こんな所まで来て 代わりの靴など在るはずも無く

自分の安易な買い方の結果か・・・


心頭滅却 と思うも  この状況に替わりは無く
怒り爆発させながら歩いていると 事態は更に悪い方に

「バラバラ」の靴が プルッとしたかと思うと
ヒラメの様な物体が水に流されて行く

釣りやこれ以上の遡行は絶望的であり 戻る以外ない


翌日 テント場を後に戻る訳だが

車に戻るまでに 散々な目に遭ったのは言うまでも無く
怒りは 頂点に達した

「磯靴」と言う事で 目的外の使用であり
店に文句を言っても始まらない

こんな靴を買った 自己責任


やはり 重要な部分は高価でも国産のいい物を

血だらけの右足を見ながらつくづく思った


中国製の靴・・2度と買いません









真夜中の移動



源流へ通う様になって何度目かのことで
未熟な技術と稚拙な知識しか 持ち合わせていなかった頃

釣りを終え テントを張るのに 良い場所が無く
わずかな川原の空き地に張った

今なら まずはテントを張る場所を決めるのが最優先だが
当時は 釣りが最優先で 時間切れになって初めて
テントを張り出すと言う あべこべなパターン

当然 「行き当たりばったり的なテント場」
寝れるだけのスペースがあれば それで良かった・・

食事も済ませ 寝袋に包まれれば直ぐに深い眠りに落ちた



何か違和感があるも 睡魔に勝てずにいるが  どうも
居心地が良くない・・・

うとうとするも 違和感は残り 外の雨の音も手伝ってか なかなか起きない

意識が徐々に戻り 目が覚めた

・・・・・・

寝袋が 冷たい

・・・・・

体が・・・・

水没している


あわてて 飛び起きるも 水位はどんどん上がっていく

床上5p程で増水は収まったが もはやずぶ濡れであり
テントの中を水が流れて行く・・・



夕べ夜半に降り出した雨だが
大雨と呼べるものでもなく 増水にしても大きなものでは無かったのが
幸いした

テントの張る位置を水面より もう少し高い位置に張れば
何の問題も無かった事だ


無知や経験不足はこんな所に出るもので
初めて訪れる渓等は周りを良く見れば 分かるもので

水の出易い渓なのか 増水時は何処まで水が出るのか
ただ歩いているだけではなく
注意深く見渡せば 色々と分るものである


テントを張る場所なども 自分なりに基準を作り
候補地を探しながら遡行し 時間を計っておくことです

釣りの終了時間になり
先に進むか 先の候補地に戻るか・・・

私は 候補地に戻ることを進めます

無理は禁物です


真夜中に ずぶ濡れになり 寒さで体を震わせながら
朝を迎えるのは・・・二度と嫌ですから









泥に溺れる



最近の話ですが

ある話を聞き 自分なりに裏をかいて望んだ渓での事

ある話とは 「去年50オーバーのイワナが釣れてるよ!」との事
どの辺で?と聞くと すんなり教えてくれたのがA沢

教えてくれたと言う事は 多分B沢だな・・
ここで 釣り師の いや 私の嫌らしい所が出る訳で

A沢と言ってるんだからA沢に行けばいいのに・・行かない!

B沢だ  きっとB沢だ  いや絶対B沢だ!


これでB沢行きが決定したわけです


なぜB沢かと言うと A沢には容易に入れるが
B沢はうかつには近付けない沢である

なんと ダムに直接流れ込んでいる沢で ボートが無ければ行けないのである

ここで 余談では有りますが 私の辞書にはボートと言う単語は
インプットされておりません・・

私の単細胞な思考回路によりますと
ダム湖イコール 「泳ぐ」と言う 極めて単純な事しか出てきません

よって ダム湖の突破も 私の頭の中では
めでたく クリアーとなります


さて B沢にダムを挟んで対峙した訳ですが
思いの外ダムの水位は低く 中央に中州が有り
向こう岸まで 直線距離にして 200〜300m 元水泳部にとって
さしたる 距離では御座いません


ダムを泳いで渡るのは 過去にも何度か有り 迷いは無い

軽く準備運動などして 入水
泳げる私にとっては この横断方法は実に快適なもので
重いザックを担いで 歩かなくて良いのである

また 経験者ならお解かりですが
止水域のダムなどでは 水の表面は非常に温かいものです
太陽の熱で温められ 温水プールの様な感じです

取り合えず 中洲に向かって泳ぎだすも
難なく到着

我が奥様も続いて到着
何を隠そう 奥様も元水泳部であります

中州に着き 対岸へと歩き出す・・・

・・・・

・・・・

歩き出すが やたらと足が沈む

・・・・・

ひざまで沈みながらも なおも歩くと
後ろから 奥様の声が

「これやばいんじゃない?」
「どんどん 沈んじゃうよ!」 「やめた方がいいよ」


なおも進んで 中州の三分の一程来た時
私は胸まで沈んで 「これはさすがにいかん!」

「あわてるな!」 「落ち着け」 「まだまだ」 「おかあ様〜!」

育ちの良さとは こう言う時に現れるもので御座いまして
我が御幼少の折には 「お母様!」 と呼んだかどうかはさておき


幸いザックがストッパーとなり そのまま静かにザックを脱ぎ
ザックを土台に体を抜きに掛かったが
ズッポリとはまった体は簡単には抜けず
少しづつ 少しづつ 腹ばいになり 脱出した

その後 逃げる様に今来た道を引き返した

体はどぶに落ちた様に真っ黒で 水に入るや
辺りはみるみる内に真っ黒に濁りだした


これは 50pのイワナが釣れると 我を忘れ
慎重を欠いた結果で 怖い思いをした

頭の中は50 50のオンパレードで
安易に先を急ぎすぎた結果です


ダム湖の中の一時的な中洲・・・

これは通常は水没している 浮島的な存在で
とても人が乗って歩ける様な物ではなく

乾いて固そうに見えるのは表面 1〜2pだけで
内部は 「ヘドロ」が積み重なったものです

冷静になって判断すれば 容易に判るはずですが
当時の私は 「50・・」に取り付かれて
ダムの横断なんて いつものこと・・位にしか考えておらず
完全に慎重性を欠いていました


どうせ泳いで渡るのなら 中洲等には近寄らず
水の中に進路を求めるべきで
間違っても 中州の上を歩くのは 論外です


出発地点に戻り 軽く一服何ぞして深呼吸
しばらく 対岸を見つめていました・・・


何を 見ていたのかって?


へへへへ


ダムの横断がダメなら 支尾根越えかな?・・て


翌日 支尾根越えにて 無事入渓
全然懲りていません・・・



でも これはとてもいい経験をしました
あと一歩 踏み込んでいたら

・・・・・・

慎重に行きましょう!

でも ダムを泳いで渡るのって

多分 いないよね?









奴は隣に居る



これも 源流詣で 初期の頃の話です

一日の釣りを終え 食事も済み寝袋に潜り込んで
深い眠りについていた頃 時間は深夜過ぎでしょうか・・

ザワザワと流れる水の音に混じり 聞き慣れない音に目が覚めた


明らかな金属音・・・・

「ビリー缶が転がる音だ!」

私は一瞬にして目が覚めた

横を見ると 何も知らない奥様が寝ている
ビリー缶はその後何度もカラーン カラーンと転がされている

「人じゃない!」

そう感じた途端 テント内にあの独特な「獣臭」がしてきた
ペット好きの方ならお解かりになると思うが
何年も体を洗っていない ペットの臭いを
鼻先でかいだ臭いの何十倍もの 強烈な臭い!


万が一の時にと 私は寝袋の横 直ぐに手の届く位置に
ナタとノコギリを並べて置いている

寝袋のジッパーを開け 静かにナタを握り締め
今 自分が置かれている状況を判断した


薄いブルーシートを挟んで 奴は直ぐ横に居る
隣では奥様が静かに寝ている

今襲われれば 奥様諸共ひとたまりも無いだろう
立ち去るのを静かに見守る以外ないのか?

でも何故? 奴が・・?


私は昨夜の事を思い出していた

初めての渓とあって それなりに疲れていた
食事もそこそこに 早々と就寝した訳だが

・・・・

・・・・

そうか 食事の後片付けをしていなかった!
何もかも そのままで 寝てしまった

奴は 食べ残しの臭いにつられてやって来たのだ
無用な出会いを自ら作ってしまった・・・


時間にしてどれ程経ったのであろう
奴はなおも 居座り
カラーン カラーンとビリー缶をひっくり返している

猛烈な獣臭と共に 鳴き声とも うめき声ともつかない
「ンオ〜ン」 「ン オ〜〜ン」と


かなりの時間が過ぎた頃 気が付けば
いつしか 外は静かになり あの強烈な獣臭も消えた
何の音も立てずに 奴は帰って行ったのである


私は夜が明けるまで そのままテントの中で一睡も出来ず過ごした
手には ナタを握り締めていたのは 言うまでも無い

夜が開け 外に出てみると 食い散らかされた食料や
ビリー缶が散乱していた


これも 渓での経験でいい勉強になった
ここは間違いなく 彼らの縄張りで 余計な出会いを作ってしまった

めんどくさい からと食後そのままにしたのがいけなかった

奴との距離1〜2m


本当に怖いよ!









寒くて寝れない



ある人と同行した時の話

私達夫婦は沢を詰めて源流へ その方は本流を釣りたいとの事で
途中まで御一緒して 本流を歩き出した

その方が釣りをしながらでの歩きなので
私達は後方で話やこれからの予定など確認しながら進んでいった

しばらくして 沢の流れ込みに付き
「それじゃ しばらくお別れだね 行って来るよ!」
と 別れようとした時に その方が言い出した

「俺も 行こうかな?」

「・・・・」

「・・・・」

「何だよ! 行くのかよ?」
「今頃 言うなよ!」

「へへへ・・・・」


「まったく しょうがねえな〜〜」


「それじゃ 行こうか!」


こうして 3人で沢を詰める事になったので有ります

紹介が遅れました その方とは
私の親父で御座います・・・

根っからの釣り好きで 馬鹿親父でございます


私が一瞬躊躇したのは 一緒に行く事はいいのですが
装備が二人分しか用意しておらず
ここまで来て 戻る訳にも行かず 決断を迫られたのです


結果3人で魚止めを目指す事と成りました

途中 釣りの方は順調で何匹かのイワナをキープしながら
順調に魚止めを 目指しますが
問題は 夜です

ブルーシートのテントには3人が何とか入れますが
寝袋は2個しか有りません

夜遅くまで 焚き火を焚いていますが 睡魔には勝てず
いつしか テントの中に
・・・・

「寒い!」

「これじゃ 寝れない!」

何重にも服を着込み 合羽を着込んで寝ましたが
放射冷却は強く ガタガタと震えながら寝る羽目に

この時ほど朝の太陽が待ちどうしかったのはありません

「ちくしょう! 馬鹿親父!」
と呟いて見ても 寝顔を見ていると 許せちゃうんですよね・・


翌日も順調に釣りを楽しんで また寒い夜がやって来ました

人間進歩が大事で 昨日の失敗を活かさなくては!

二人に在って 私に無い物は 寝袋・・・マット?
「マットか!」

そうか マットね・・・
では 代わりになる物は?

ザック? 衣類?

取り合えず足から肩までの長さで テント内にザックや衣類を
並べて敷いて見ました
又 足先にはビニール袋をかぶせ ガムテープで軽く巻き
熱を逃がさない工夫をしてみまして

何重にも着込んだ上に 上下合羽を着込み
マット代わりのザックの上に 横になると
あ〜ら不思議 全然寒くない!

いくら着込んでも 地面からの寒さには対処できません
それよりも 地表の熱を遮断する方が得策です

たった これだけの事ですが
効果は歴然です


これもまた 経験の一つです









釣りが 出来ない!



まったくの「未知」の渓での事

新しい渓を探して 東北各地を彷徨っていた頃の話

何の情報も無く 気ままに入り込んだ渓


天気は良し! 装備も良し! 顔も良し!
の3拍子で入渓


渓への入り口は 猛烈なブッシュ!
地図と水の流れる音を頼りに 強引に突っ込む

ブッシュを掻き分け 30分ほどで 渓に降り立った
早速 仕掛けを出し 竿に付けるのだが


・・・・・・

・・・・・・・



竿の穂先が・・・・折れた!



「まっ どれもこれも 傷だらけの竿 こう言う時もあるさ!」

と 気にせず  予備の竿を出して
仕掛けを 付け替えた


・・・・・



・・・・・・




穂先が・・・・折れた???




2回も続くとは 案外ラッキーな事かも知れない?



まっ この日の為に 新調した竿が あるのさ!
事前に買い込んだ 竿を試したくて
真新しい 竿を 持って来ていた

普段は 荷になるので 予備竿は 1本しか待ちこまないが
その日は 2本持ち込んでいた


「いくらなんでも 新品の竿  折れる事は無いだろう!」



この 折れた竿ですが
見掛けは 普通です 何でも無いんです

仕掛けの糸を付け 竿を伸ばし 軽く糸を張った時に
「ポキッ!」 っと


見た目で 折れているのが分かれば 仕掛けなんか付けませんし
ヤブ漕ぎで 何かに引っ掛けたとかも 分かるのですが
見た目は 本当に異常なし


で 最後の1本 新調したての竿


仕掛けを付けて 竿を伸ばす途中に

・・・・・


・・・・・


「ポキッ!」



なんと 今卸し立ての竿が 折れた!




これは ・・・・

ここで 釣るな! と言う サインかな?

その気になれば 補修用の道具はあり
穂先の修理などは容易いが

軽く 一服なぞして 気分転換


さて どうしたものか?
補修して 釣りをするか  何もせずに帰るか?


しばらく考えましたが


・・・・・

帰ります!


一度も竿を出さずに その場を早々に退散しました



帰り道 あれこれ考えながら 今来たブッシュを掻き分け
車に着き ドアの鍵を 開けた途端



「 ガラガラ〜〜! ドス〜〜ン!  ザバ〜!」




ものすごい 雷と 大粒の雨

奥様と二人 見つめ合ってしまいました・・・惚れるなよ!m(_ _)m


確かに 雲が出て 雨が降りそうな感じでしたが
予報は晴れ!

それも すごいタイミングでの いきなりの土砂降り



嘘の様な話ですが 実話です



その後 竿が無ければ 当然釣りには成らず
車に乗り込み 山道を降りていくのですが

来る時には 気付かなかったのですが


山の斜面に立て札が



「県指定 ○○の木」



どうやら この山域の ご神木の様です



なにか 山の神の怒りを買ったのでしょうか?

それとも 気のせいでしょうか?


穂先が3回も折れるなんて・・・・



私には ご神木に 守られた様な気がしました

あのまま渓を進んでいったら

・・・・・

何かしらの事故に逢ったのかも?



渓での 不思議な体験は 誰しもあると思います
また そういう話も多いです

何か 見えない力・・・・


早々に退却して 自然には謙虚に接したいものです



「くるな!」 と言うんですから

無理には 行きません o(^-^o)



御安全に!










呼ばれるが・・・



不思議な出来事で もう一つ

釣りに夢中になっている時に
誰かに呼ばれた様な事が ありませんか?

私は ほとんど毎回の様にあります

以前 どなたかも言われてましたが
「ああ 同じ様な事が やっぱりあるんだ!」


後ろから はっきりと大きな声で

「おお〜〜い!」




振り向いても 誰も居ません・・・・


これも やはり 山の神のいたずら?



誰かが居たら 居たで それもまた怖いのですが・・(*^O^*)










現像写真



今から およそ二十数年前 まだデジカメなど無い時代
当然のように 写真屋さんへ現像を頼む

その中の1枚に とても不思議な写真がありました


北陸のとある 渓での風景写真ですが
川に点在する 「石・岩」が 全て 頭蓋骨に写り
また 至る所に人骨が映り込んでいる



この一枚だけが 不思議な写真で 他は異常なし


この写真 今では どこかに行ってしまい
探しても 見当たりません

また 撮影した場所ですが
何をどう思い出しても  場所が分かりません

北陸とだけは 記憶しているのですが
場所の特定には至りません


その昔 戦場だったとか
はたまた 落ち武者伝説があったとか?


山では 不思議な出来事には 事欠きません













写真関係でもう1つ

この3枚の画像はほとんど同時刻での撮影
撮影時に太陽光線が入り込んだ記憶は無いのですが


2007-09-21 08-26-27_0315 画像データー



2007-09-21 08-26-32_0316 画像データー



2007-09-21 08-26-42_0317 画像データー


最初の画像が8時26分27秒
2番目が 8時26分32秒
3番目が 8時26分42秒

わずかな時間差での連続画像ですが

ピンボケの範囲・不思議な光線?


この年 この渓にて 4人の方が亡くなっております

関連付ける物ではありませんが
不思議な写真です







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