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◆刀剣の長さ
居合の稽古を行っていると、よく刀の長さが話題に上ります。
例えば、私が居合で使用する日本刀は銃砲刀剣類登録証上、71.3センチメートルと記載されています。 この長さは刀のどの部分を指しているのでしょうか?
よく誤解されるのが、 「刃の部分の長さ」 。
湾曲している刃の長さの総延長を、 「刀の長さ」 と思われてる方が多くいらっしゃいます。
しかし、正しい刀剣の長さは 「切先と棟区を繋いだ直線距離」 を指します。
また「刀剣の反り」 は、切先と棟区を繋いだ直線と棟の間の距離のうち、最長の部分の長さとなっています。 そのため、同じ 「刀剣の長さ」の日本刀であったとしても、反りの大きい(正確には、刀剣の反りは高い・低いと表現します)刀のほうが刃の長さは長い、ということになります。
一方、刀の長さの話題でよく耳にするのが、 「○尺○寸○分」 という、尺貫法での表し方です。
1尺は約30.3センチメートルですので、先ほどの私の日本刀は、
71.3÷30.3=2.35313…
つまり、尺貫法では2尺3寸5分強となります。
模造刀などは、刀の長さを尺貫法で表現することが多くなっています。 一方、銃砲刀剣類登録証ではメートル法で表現されている場合が数多くあります。
・刀剣の長さはどこからどこまでのことを言うのか
・尺貫法とメートル法での刀剣の長さはいくらか
この2つを知っておくと、模造刀や真剣を購入する際に大変役に立つように思います。