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◆刀の長短

居合道の稽古を行っていると、よく自身に適した刀身の長さについての話題が挙がります。
真剣を購入するともなれば数十万円以上の支出となりますし、また模造刀であっても決して安い買い物ではありません。 稽古を始めたばかりの頃、まずは 「自身に適した刀身の長さを知りたい」 と思うのは自然なことかと思います。

< 余談 >

ホームページ管理者が現在使用している真剣の長さは、およそ2尺3寸5分強。 長さを含めこの刀が自分の身体にしっくりくるようで、もう10年以上続けて使用しています。
私が居合道の稽古を始めるに当たって購入したのは、2尺4寸の模造刀でした。 その後、2尺3寸2分程の真剣を使用するようになり、これが短く感じられたことから2尺4寸5分程の真剣に買い替え。 さすがにこれは私の身体には長すぎて扱いきれず、現在の真剣に落ち着いたものです。
自分自身にあった刀を見つけることは、つくづく難しいことだと思います。

◆身長と定寸

刀の長短に関連する言葉として 「定寸 (じょうすん) 」 があります。
定寸については様々な説や時代毎の違いなども指摘されていますが、一般的には 「江戸時代の標準的な刀 (大刀) の長さ≒2尺3寸〜2尺3寸5分」 とされることが多いかと思います。
一方で江戸時代の男性の平均身長はおよそ155センチ強 (こちらも諸説あります) 。
身長160センチ程しかない私に当てはめると、およそ 「定寸」 に沿った刀の長さに落ち着いているな、との感想になります。

◆身長に対する刀の長短

壇崎 友彰先生の書かれた 『居合道 その理合と真髄』 によれば、中山 博道先生は刀の長短は出来れば長いものを使用する、自分の身長から三尺を引いたものを適当とする、と言われたと記載されています。
また山蔦 重吉先生の書かれた本には、刀の長短の一応の目安として身長から90センチ引いたものを最長限度とし、一般にはこれより8センチくらい短めの刀が適当と思われる、と記載されています。

武道具の通販サイトでもこの 「身長マイナス3尺」 を目安とした刀の選び方は散見されます。 性別・年齢・手足の長さ・身体の柔らかさ等々、刀の長短を左右する要因は多々あるとは思いますが、身長を基にした考え方はひとつの 「目安」 になるのではないかと思います。

◆【備忘】刀の長短をアドバイスする際に

以下は、ホームページ管理者が刀の長短について相談を受けた際にさせていただくアドバイスを 「備忘」 として記載します。

※私個人の考えを備忘のため記載しておくものであって、この考え方に基く刀の長短の決定の
 仕方が必ずしも 「正しい選定方法である」 とは考えていないことにご注意ください。
 流派によって、また同じ流派であっても道場によって適当とされる刀の長短が異なることは多々
 あります。 稽古用の刀剣類を購入の際には、道場の先生方や先輩方にアドバイスを頂くことを
 強くお薦め致します。

私が刀の長短についてアドバイスする際には、およそ 「定寸」 に沿った私自身の身長と刀の長さを基準にします。
 身長160センチ前後 … 2尺3寸5分 ± 5分
 身長160センチ以下 … 2尺3寸5分−(160−身長)÷2÷30.3 ± 5分
 身長160センチ以上 … 2尺3寸5分+(身長−160)÷2÷30.3−5分 ±5分

「身長160センチ≒2尺3寸5分」 を基礎とし、
 身長が160センチ以下であれば、その身長差の半分を刀の長さから引く
 身長が160センチ以上であれば、その身長差の半分−5分を刀の長さに足す
というものです。 (性別・年齢等によって、±5分の余裕を見ています)

さきに紹介した壇崎先生の本にはさらに、 「尚更に出来るようになれば更に長い刀を使用するのは自由であり…」 との記載があります。
かつて私の先生が 「夢想神伝流は横納刀 (刀を鞘に納める際、横に鞘引きを行う) であるから、長い刀を扱いやすい。 自分が扱える範囲で、なるべく長い刀を選びなさい。」 と話していたことを思い出します。

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