店主の一考察 VOL5


安眠について
2016年12月10日
今回は四季おりおりの安眠についての一考察です。


春、秋の過ごしやすい季節は考察する必要はないと思いますので割愛しますが特に暑い夏の夜、そして寒い冬の夜。日本の気温はその地方にもよりますが、外気温はおおむね最も低い時と高い時では35℃くらいの差があります。勿論室内は冷房、または暖房を行い、環境を整えて安眠できる状態にするべく努力なさると思いますが、若し暖冷房をしないで快眠できればベストですよね。今回はその方向での話をしましょう。


皆さん寝るという行動はご存知の通り、心身を休ませるという大事なことですが、大きな悩みのある時や心配事がある時など、体は疲れていても中々寝付かれない、と言うことは良くあることです。寝る=入眠するには安定した精神状態も必要不可欠な事です。また寝る部屋の条件が、照明、騒音、振動なども影響することも充分考えられます。このことはそれぞれの皆様が個々に御努力されてなるべく安眠できる条件を作って頂くしかないのですが、それ以外の条件、それは寝具類にもよると思いますので、私の得意科目をお教えします。


先ず敷きふとんのことから始めます。

皆さん、現在お使いのふとんが、夏暑い、冬寒い、などと感じたら掛け布団で調節しようなどと考えないで下さい。目に鱗でしょ。敷くもの=敷きふとんで調節を考えて下さい。敷くもので体感温度を感じるパーセンテージは70%以上です。従って敷くものを調節してもダメな時には掛ける物を調節する、という順序にしてみて下さい。

 

ではどのようにするか御伝授しましょう。敷きふとんに限定します。夏の暑い時はぺチャンコの薄い敷きふとんにして見て下さい。材質は綿を中心とした吸湿性の良いものがベターです。始めは体が痛いような感じがしますが慣れれば大丈夫になります。 次に寒い冬は、ふわふわの弾力のある敷ふとんが良いです。

1枚で寒かったらもう一枚薄いものを重ねて敷きましょう。そうなんです!冷えは下からなのです。ですから夏は逆にすれば良い訳です。人間の体には当然凹凸があります。その凹凸の隙間に空気が入れば夏は涼しい、冬は寒いのです。


おさらいをします。凹凸の隙間を作りやすいぺチャンコふとんは夏限定、隙間のできない、ふわふわの厚い敷きふとんは冬限定です。30℃以上の温度差がある日本で一年中同じ敷きふとんでオールシーズンOKなどというふとんはありえないのです。掛け布団は敷きふとんを決めて寒くない程度で軽いものがベストです。


皆様の安眠のためにお役にたてば何よりです。
これまでの「店主の一考察」はこちらです。