遠く平安の時代に生まれ、以来、日本建築になくてはならなかった「ふすま」も現代では、特に都会では家でのイベント(人寄せ)は外で行うという新たな慣習の定着や、個室(特に洋室)への傾向により、益々和室の減少に拍車をかけ、その存在感さえ危ぶまれています。
また、せっかくの和室にも予算を削られた「ふすま」が建て込まれているのが現状です。
和室は、障子を通した光をふすまに反射してそのひかりを包み込み、落ち着いた和のこころをかもしだしてくれます。その光の調和と間を台無しにしないためには、家具や物をなるべく置かず、収納に工夫して、いらないものを整理することが大切です。
少なくなった「ふすま」に付加価値を付けて、「良質の紙や材料」「昔ながらの職人技」を使って頂ければ幸いです。
なお、ふすまの歴史について詳しくお知りになりたい方は、最後尾の写真クリックでどうぞ!
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