編集後記

 今年頂いた暑中見舞いの一節に「今年の日本列島は差別なく猛暑で…」とありました。
例年、室蘭は寒い位の夏ですが、今年はうだるような暑さ≠体感しました。体調を崩された皆様はもう回復されましたでしょうか。

 南米チリのサンホセ鉱山の落盤事故。
今も私の心に温かな光を灯し続けています。
世界中の人々が宗教や国籍、民族を超えて、祈りの光の輪で繋がれたことを実感しました。
救出された作業員の「地下にいたのは33人ではなく34人だった。
神が共におられたから」という言葉は印象的でした。
暗闇の極限状況の中で誰もが生きるよすがとしたものは、彼らを待ち続ける家族、兄弟を始め、愛する人々との再会でした。
「生きる意味」「人への思いやり」「人との連帯によって生まれる強い力」など多くのことを学ぶことが出来ました。
皆様、今一度、冨来神父様の講話録のご一読をお薦めします。

 親子兄弟、隣人との絆の希薄さが危惧される昨今ですが、老いも若きも互いの存在を認めつつ、手をつないで支え合い、弱い時にこそ連帯して強く生き抜きたいものです。

 皆様の2011年が神様の希望と平和で満たされますようにお祈り致します。

                                  係り Sr.藤井

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