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化学なんて大嫌い!という人のための
風変わりなヒント 第16号
2004年11月13日発行
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<目次>
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1.一風変わった化学の授業
〜 電池について 〜
2.化学をつくった人たち
⇒今回は都合によりお休みです
3.あとがき
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1.一風変わった化学の授業
〜 電池について 〜
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今回は電池について見ていきます。
イオン化傾向のところが頭に入っていればとても心強いです。
電流について
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まず、電池を見ていく前に、電流とは何かについて確認しておきます。
結論から言ってしまうと、電流とは「電子の流れ」のことです。
ただし、電流の流れる向きと電子の流れる向きが逆になっているのが、
多少問題ではあります。
これは「電流とは何か」ということがわかっていない時期に、「電流
は+極(正極)から−極(負極)に流れるもの」と決めてしまったこと
にあります。
その後、電流の本質が解明され、電流は「電子の流れ」であることが
わかりました。
電子は−極から+極の方に流れるので、最初の頃に決めた「電流の流
れる向き」とは逆になります。
しかし、長い間定着しているという理由もあって、「電流は+極から
−極に流れる」という定義は変えられることなく現在に至っています。
このあたりは少し混乱しやすいところかもしれません。
電池の原理
──────
化学で出てくる電池については、「電子の流れ」をもとに考えるとい
いと思います。
「電子の流れ」を見ていくことによって、電池について理解すること
ができます。
電池をつくるための単純な考え方としては、
A)電子を出しやすい金属
B)電子を受け取りやすい金属
の2種類を電解質溶液にひたし、これらの金属を導線などでつなげれ
ばいいということになります。
そうすると、電子を出しやすいA)の金属から電子を受け取りやすい
B)の金属への電子の流れができます。
ここで、前回の「イオン化傾向」が関係してきます。
A)電子を出しやすい金属 ⇒ イオン化傾向:大
B)電子を受け取りやすい金属⇒ イオン化傾向:小
※ちなみに、
イオン化傾向が大きい = イオンになりやすい
⇒ 電子を出しやすい
(金属→イオンの方向に進みやすい)
イオン化傾向が小さい = イオンになりにくい
⇒ 電子を受け取りやすい
(イオン→金属の方向に進みやすい)
従って、A)側の金属から生じる電子が、B)側の金属に流れていく
ことで電流が生じるということがわかります。
また、
A)電子を出しやすい金属側 : −極(負極)
B)電子を受け取りやすい金属側: +極(正極)
になります。
一次電池とニ次電池
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このようにつくった電池も、当然のことながら、ずっと電流を流せる
わけではありません。
A)の金属側から供給できる電子の量は決まっているからです。
供給できる電子がなくなったときが、「電池切れ」の状態になります。
一度「電池切れ」になってしまうと、二度と使えない電池を「一次電
池」といいます。
これにあてはまる電池としては、ダニエル電池や乾電池などがありま
す。
その一方で、充電することにより何度も使える電池があり、これを
「二次電池」と呼んでいます。
鉛蓄電池がその代表的な例です。
充電できるか、できないかの違いは、簡単に言ってしまうと、電子を
もう一度もとに戻すことができるかどうか、の違いです。
電子を移動させる反応が一方通行ならば、その電池は充電不可(一次
電池)になります。
反対に、どちら側にも電子を移動させることができる反応を用いてい
る場合に、その電池は充電可能(二次電池)になります。
自動車のバッテリーに使われている鉛蓄電池は、うまく考えられたも
のだと言えます。
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☆今回の小さなまとめ☆
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電池については、「電子の流れ」と「イオン化傾向」についておさえ
ておくといいと思います。
電子の流れる向きを考えながら、生じる反応についても考えると、納
得のいくことが多いです。
次回は 「電気分解について」を予定しています。
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2.化学をつくった人たち
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今回は都合によりお休みさせていただきます。
次回をお楽しみに。
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3.あとがき
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変わるということには、多くのエネルギーが必要だということを最近
実感しているところです。
そのままでいた方が気分的にも楽なことが多いですが、敢えてやって
みることで何かが得られるような気がしています。
※参考文献はこちらにまとめてあります。興味がありましたらどうぞ。
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◇◇ 化学なんて大嫌い!という人のための
風変わりなヒント ◇◇
・発行者 後藤 幹裕
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