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化学なんて大嫌い!という人のための
風変わりなヒント 第19号
2005年2月28日発行
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<目次>
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1.一風変わった化学の授業
〜 化学反応の速さを変える条件 〜
2.化学をつくった人たち
※都合により今回はお休みです。
3.あとがき
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1.一風変わった化学の授業
〜 化学反応の速さを変える条件 〜
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今回は、化学反応の速さを変える条件について見ていきます。
同じ反応でも条件が違えば、速く進んだり、遅くなったりします。
どんな条件があるのか見ていきましょう。
前置きとして
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まず、化学反応が起こるためには、反応するものどうしが「ぶつかる」
必要があります。
分子や原子がときどきぶつかりながら動き回っているところを想像し
てもらうのがいいかもしれません。
(そういった状況を思い浮かべながら読んでもらうとわかりやすいの
ではないかと思います)。
さて、反応の速度を上げるためには、
1)濃度を上げる
2)温度を上げる
3)表面積を大きくする
4)触媒を使う
などがあります。
以下に、順を追って見ていくことにしましょう。
1)濃度を上げる
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1つ目は、反応するもの(反応物)の「濃度を上げること」です。
濃度を上げることによって、一定体積あたりの反応物の数が増えます。
そうすると、お互いがぶつかりやすくなるので、反応する確率が上が
ります。
そしてその分だけ反応が速く進むことになります。
※反応物が気体のときは圧力を上げることでも同じ効果が得られます。
2)温度を上げる
─────────
2つ目は、反応物の「温度を上げること」です。
温度を上げると、温度が低い場合よりも、より活発に動き回るように
なります。
(これは、反応物である分子や原子がエネルギーをもらうことによる
ものです)。
結果として、お互いがぶつかり合う確率が上がり、その分だけ反応が
速く進むことになります。
※ちなみに温度を10℃上げると、反応速度は約2倍になります。
3)表面積を大きくする
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3つ目は「表面積を大きくすること」です。
これについては少し説明が必要です。
反応物が固体のときは、細かくすればするほど表面積が大きくなりま
す。
(同じ体積のものであれば、塊のままよりも粉末にした方が表面積は大
きくなります)。
触れ合う面積が大きくなることで反応する確率が増えるため、その結
果として反応が速く進むことになります。
4)触媒を使う
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4つ目は「触媒を使うこと」です。
その反応にあった触媒を用いることで、飛躍的に反応速度そ上げるこ
とができます。
詳しいことは次回に、「活性化エネルギー」というものと一緒に説明
したいと思っていますが、「反応する」ということについてもう少し書
いておきます。
前置きのところでも書いたように、分子や原子などがぶつかることで
反応がおきます。
しかし実際には、ぶつかれば全て反応するのかというと、なかなかそ
うはいきません。
普通にぶつかっただけでは、跳ね返ってしまうだけで、ほとんど反応
はおきないわけです(ゴムボールどうしがぶつかったようなイメージで
しょうか)。
反応がおこるためには、ある程度以上のエネルギーを持った状態でぶ
つかる必要があります。
そしてそれぞれの反応に必要な「ある程度のエネルギー」のことを
「活性化エネルギー」と言っています。
また別の言葉で言えば、「活性化エネルギー」は反応するために越え
なければならない壁のようなものということも言えるかもしれません。
触媒は、この越えなければならない活性化エネルギーの壁の高さを少
し低くしてくれるので、反応がより速く進むことになります。
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☆今回の小さなまとめ☆
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今回見てきたように、反応速度を上げるための方法はいくつかありま
すが、エネルギーを与えたり、ぶつかる確率を上げたりするなどの、単
純な方法ばかりです。
実際には、そのときの状況に応じた様々な方法を組み合わせて、なる
べく効率よく反応を行えるようにしています。
次回は 「触媒と活性化エネルギーについて」を予定しています。
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2.化学をつくった人たち
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今回は都合によりお休みさせていただきます。
次回をお楽しみに。
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3.あとがき
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前回の発行から、かなり間隔が空いてしまいました。
この間、暖かい励ましや応援を頂き、本当にありがとうございました。
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◇◇ 化学なんて大嫌い!という人のための
風変わりなヒント ◇◇
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