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化学なんて大嫌い!という人のための 風変わりなヒント
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 第32号(2009.3.31発行)



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   化学なんて大嫌い!という人のための
              風変わりなヒント  第32号
                  2009年3月31日発行

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 <目次>
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 1.一風変わった化学の授業
     〜 パラジウムについて

 2.化学をつくった人たち
      ※今回は都合によりお休みです。

 3.あとがき
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  1.一風変わった化学の授業
          〜 パラジウムについて 〜
 ────────────────────────────────

  今回はパラジウムについてです。
 
  この元素も目に見えないところで使われている元素です。
  知らないうちに、この金属のお世話になっているかもしれませんね。



 パラジウムの概要
 ─────────

  パラジウムは、1803年にイギリスの化学者・物理学者であるウォ
 ラストンにより、白金を精錬していく過程で発見されました。

  名前の由来は、その頃新しく発見された小惑星パラス(Pallas)にちな
 んでいます。
  ※なお、「パラス」は、ギリシア神話の知恵の神パラス・アテーナに
   由来しています。


  年間の生産量は少なく、また地球上の推定埋蔵量も2万4千トン程度
 と、かなり少ない貴金属の一つです。



 パラジウムの性質と用途
 ─────────────

  パラジウムは光沢のある銀白色の金属です。

  白金族元素のひとつで、展性・延性に富む性質をもつため、金と同様
 に厚さ1μmの薄い箔をつくることもできます。


  パラジウムに特徴的な性質としては、自分自身の体積の約900倍!
 もの水素を吸蔵する性質を持つことです。
  ※この性質を利用して、水素を精製することもできます。



  パラジウムの最も重要な用途としては触媒が挙げられます。

  主なものとしては、水素化反応(部分水素化に優れた選択性がある)、
 酸化反応、脱水素化反応があります。

  アセチレン化合物の部分水素化を行う際に使用するリンドラー触媒が
 有名です。

  また、硝酸や、テレフタル酸(PETボトルなどに使われるPET樹
 脂の原料)を合成する際の触媒としても用いられています。

  以前は、工業的に重要なアセトアルデヒドをエチレンから合成する際
 (ワッカー法)に、パラジウム塩が触媒として利用されていて、重要な
 役割を果たしていました。
  ※現在はさらに効率のよいロジウムを用いるモンサント法が主流とな
   っています。


  なお、使用する際には、活性炭に坦持させたもの(パラジウム・カー
 ボン)やシリカやアルミナなどの各種無機物に坦持させたものを用いる
 ことが多いです。



  具体的な用途としては、生産量の6割が自動車用として使われていて、
 排気ガス中に含まれる不完全燃焼のガソリンを処理するための触媒転換
 器に用いられています。

  ※初期の頃は白金を用いるのが主流でしたが、白金には他にも様々な
   用途があり、さらに高価でもあるため、現在はパラジウムを用いる
   のが主流です。


  自動車用以外では、約2割が電子部品用として、残りが銀や金との合
 金とした上での歯科治療用や、化学工業用、宝飾・装飾用などとして用
 いられています。



  少し変わったところでは、パラジウムを銀に添加することで表面に生
 じる黒ずみを抑えることができるため、重要な記念用のメダルなどには
 パラジウムを添加することが多いようです。


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  2.化学をつくった人たち
 ────────────────────────────────

  今回は都合によりお休みです。


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  3.あとがき
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  4月からまた新しい年度が始まりますね。
  私も少しずつ新しいことを考えていこうと思っているところです。


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  ※参考文献はこちらにまとめてあります。興味がありましたらどうぞ。
   → http://www13.plala.or.jp/chem-hint/reference.html


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  ◇◇ 化学なんて大嫌い!という人のための          
                     風変わりなヒント ◇◇
  ・発行者 後藤 幹裕
  ・配信システム まぐまぐ( http://www.mag2.com/ )
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