敦煌の南東20km鳴砂山の東壁に位置し南北2kmにわたって石窟がほられています。
「砂漠の大画廊」といわれる石窟で、仏教美術の宝庫ともいわれています。
336年に楽?和尚(らくそん)が修行の場にした事に始まり、366年に最初の一窟が彫られ以来千年に渡り、旅の無事を祈り石窟を彫り奉納し続けられました。
時の権力者によっても豪華な石窟が彫られています。現在は735の石窟が確認されていて、その一部が公開されています。内部は退色を防ぐために撮影禁止で、照明もなく懐中電灯の僅かな明かりで見学します。今はこんなに大事に保存しようとしていますが、1900年頃の発見当時はイギリス、フランス、
日本の探検隊が我先にと壁画を剥がし、仏像や経典を運び出したのです。見つけた人の物では無く、この地に思いを込めて作った人の物なのに、無残な跡を残し今も石窟内の仏像は時を刻んでいました。 |