車体加工・改造・カスタム技術者のサポート
事業概要


改造車/特殊車輌

  車枠応力測定試験
  JIS D4606ヘッドレスト試験
  内装材難燃性試験
  構造変更申請


車体加工例

  ALTO・LA


機能性/加工部品

  推進軸加工
  サスペンション用コイルスプリング


並行輸入車用機能部品

  FM周波数変換器



車体加工による改造車の検討書・成績書・改造申請

● 概要
ここでは、各種形状、用途別に加工したモノコック・フレーム車体を正規に登録するために必要な構造変更の事前審査認可取得業務についてご説明いたします。
ストレッチリムジンなどに代表される車体改造、ショップ独自の個性を出したコンプリートカー、デモカー等の製作・販売(個人レベルでの製作含む)などをお考えの方が増えていますが、車両を製作・販売するにあたって正規の手続きを踏まないと製作者にとっても購入者にとっても多大なリスクを背負うことになってしまいますので、正規改造認可車両として許可を得ることが車両開発、加工販売の大前提となります。
この車体を加工した際に正規の認可を得ることのできる当社の業務は、特に事業者であれば違法改造車販売の責任問題を回避したり、技術力・企画力をアピールするためにも大いにお役に立つ特殊な分野のサービスです。



特殊用途車両への製作は車体の加工が必ず必要ですが、公道を走らせる予定のないカスタム車輌を製作するのであればどんな好みのデザイン・機能の車でも製作することは可能でしょう。
しかし、車を普段の足として用いる一般オーナーの方や業務を遂行するために使用する自動車を製作する事業者でしたら公道を走行できない車の加工は論外です。
一般公道を走行できる保安基準に適合した自動車を製作し、陸運局の継続検査(車検)に合格する車であることが絶対条件です。また事業用車のように、登録に運送車両としての届け出が義務づけられている車は、改造の認可が取れていなければ登録することができません。
保安基準を遵守した改造内容であることを証明し、認可を得ることによって違法改造車ではなく、正規認可改造車両とすることは絶対必要な作業です。

特殊用途の自動車は、法律的に車体形状ごとに用途や構造要件がわかれています。

   1,緊急の用に供するための自動車
救急車、消防車、警察車、臓器移植用緊急自動車、保線作業車、検察庁車、緊急警備車、防衛庁車、電波監視車、公共応急作業車、護送車、血液輸送車、交通事故調査用緊急車

   2,法令等で特定される事業を遂行するための自動車
給水車、医療防疫車、採血車、軌道兼用車、図書館車、郵便車、移動電話車、路上試験車、教習車、霊柩車、広報車、放送中継車、理容・美容車

   3,特種な物品を運搬するための特種な物品積載設備を有する自動車
粉粒体運搬車、タンク車、現金輸送車、アスファルト運搬車、コンクリートミキサー車、冷蔵冷凍車、活魚運搬車、保温車、販売車、散水車、塵芥車、糞尿車、ボートトレーラー、オートバイトレーラー、スノーモービルトレーラー

   4,高齢者・車いす利用者等を輸送するための特種な乗車装置を有する自動車
患者輸送車、車いす移動車

   5,特種な作業を行うための特種な設備を有する自動車
消毒車、寝具乾燥車、入浴車、ボイラー車、検査測定車、穴掘建柱車、ウインチ車、クレーン車、くい打車、コンクリート作業車、コンベア車、道路作業車、梯子車、ポンプ車、コンプレッサー車、農業作業車、クレーン用台車、空港作業車、構内作業車、工作車、工業作業車、レッカー車、写真撮影車、事務室車、加工車、食堂車、清掃車、電気作業車、電気作業車、電源車、照明車、架線修理車、高所作業車

   6,キャンプまたは宣伝活動を行うための特種な設備を有する自動車
キャンピング車、放送宣伝車、キャンピングトレーラー

以上の用途に使われる自動車は、ほとんどの場合自動車メーカーから販売されている型式認定取得車を加工し、用途に応じた設備を取り付けることによって車体形状が決められます。
それぞれの用途の車には構造要件というものが決まっています。「この用途に使用するために最低これだけの設備を搭載して、その設備に必要な面積は○○平方メートル以上でなければならない」など、形状ごとに細かく定められています。
こうした用途の自動車は構造要件が満たされているかどうかを審査するために、改造申請と呼ばれる事前審査書類の提出・審査・受理が必要になります。この事前審査の後に現車検査が行われます。

この事前審査のために提出する資料として、自動車を走行させる上で重要な機能を果たす構造部分の強度、機能、性能が公道を長期間にわたって安全に走行するという基本的な機能を果たす強度を保有しているということを証明する検討書、計算書、詳細な説明資料を必要とします。

( 例 ) :
車枠の加工、動力伝達装置の増設・変更、緩衝装置、かじ取り装置、走行方式の変更、制動装置の変更や新設に伴う強度計算書、検討書、各試験成績書など

これらは各種工学に基づく複雑な強度計算、性能計算が必要になります。また実際の車両を用いた試験が定められるものもあります。特に安全に直結する装置(ブレーキやかじ取り装置、インストゥルメントパネルなど)は実際の安全にかかわる性能を試験によって確認することが求められています。
日本にはTRIAS(
Traffic Safety and nuisance Research Institute's Automobile type Approval test Standard 新型自動車の試験方法)と呼ばれる基準が定められていて、その基準のもとに自動車が製造されており、自動車が安全に走行するための技術基準に基づく試験・審査方法が決められております。日本にあるすべての自動車メーカーはこのTRIASを満たした車を開発しており、米国のFMVSS(連邦自動車安全基準)、ECE Regulation(欧州経済委員会規定、世界基準)などと並んで、この基準の厳しさは諸外国でも有数のものといわれています。
こうした厳しい基準も外国における日本車の品質の高さと需要に一躍買っているものと思われます。


加工した車両においてもこれらの基準を満足させている車であることを証明するには、計算式や関わる数値がたくさんあるので、非常に時間がかかる複雑な作業となります。
見た目のごつさによる強度の見当や感覚的なものだけでは検査に合格しません。提出した計算書、試験成績書、資料、証明書、記載数字、最後に目視検査がすべての判断基準になります。

数値情報を書き入れるには、様々な強度試験が必要になる分野があります。
モノコックボディーを加工した場合には「ひずみ試験」と呼ばれる車枠応力測定試験成績書の提出、フレーム車の加工の場合は車枠強度計算、排気ガス試験成績書、制動試験成績書、座席取り付け部分/シートベルト取り付け部分の強度試験、インストルメントパネルの衝撃吸収試験、かじ取り装置の衝撃吸収試験や、その他の各種試験成績書の提出が必要な場合があります。
これらの強度試験は測定機器が非常に高価であり、測定や試験法に関する高度な専門知識が必要ですので、一般的に試験は外部依頼することになります。


車体加工車両の改造認可申請
当社では多数の車両の乗用、特殊用途車両への改造申請を行ってきました。
オーバーハングを長くして荷台を長くすること、車両の後ろ半分を切除して重い積載重量・荷物を載せるために切断加工して弱くなった車体に補強を施すこと、屋根を高くすること、セダンタイプの高級車をワゴンのように屋根を載せて延長し後部荷室を広くすること、ホイールベースを延長してリムジンタイプにするなど、大幅な改造を施す車両がほとんどです。
特にモノコックボディーはとても「デリケート」ですので、加工や補強についての知識がないと改造を施すことによって走行時の負荷に耐えきれず通常走行で破損するという可能性もありえます。

特殊用途自動車は事業用として陸運局へ登録し、車両の運行が認可されますから、正規に登録できる車にするために強度試験や改造申請を行い受理してもらうことは必ず必要になる作業です。
自動車は安全が優先されるものですから、こうした一連の作業はさらに安全で剛性の高い車両製作へのデータとして財産になることでしょう。

当社では多数の車体加工車両について申請を行い、受理していただいている実績があります。特殊用途自動車だけでなく、ホイールベース延長加工など車体の切断・形状の変更の伴う車体の構造変更は得意としている分野です。以下は一例です。
当社の業務は車体製作者よりも目立つことはできないという性格上、完成車を写真でご紹介することは残念ながらできませんが、ボディーを大幅に形状変更したものであり、一般的には車体強度を維持または強化するのが難しい加工内容ばかりです。


クラウンアスリート JZS173〜5 ホイールベース延長500〜1350mm
ゼロクラウン GRS180     オーバーハング延長300mm、後部荷台部分カット
ゼロクラウン GRS180     ホイールベース700mm延長 乗用センターストレッチリムジン
セルシオ UCF21、UCF31  1300mm、1480mm ホイールベース延長リムジン (国賓・VIP送迎用ハイヤー)
リンカーン            1300mmホイールベース延長リムジン [フレーム付き車両]
セドリック MY34        1000mmホイールベース間延長リムジン
センチュリー GZG50    ホイールベース間800mm延長、1540mm延長リムジン
メルセデス・ベンツ      S430 、S500Lルーフ後方切断・車体後部カット
メルセデス・ベンツ      S600/221076型 ホイールベース700mm延長リムジン
メルセデス・ベンツ      S600/221176型 ホイールベース940mm延長リムジン
メルセデス・ベンツ      S500/221171型 ホイールベース1750mm延長リムジン
キャディラック         1560mmホイールベース延長リムジン (FF車)
クラウンアスリート(JZS17系) ホイールベース1200mm、1300mm延長リムジン
ボルボ V70         屋根100mm上げ 後部オーバーハング270mm延長
ラパン HE21S       ホイールベース300mm延長
レンジローバー LH36D  エンジン(トヨタ 1FZ)、ミッション変更、推進軸/フランジアダプター計算
アルト CS22S        モノコックボデー後部カット オープンタイプ (芸文社 カスタムCAR 2008年1月号 掲載車)
センチュリー GZG50    ホイールベース1800mm延長
クライスラー 300C LX35  ホイールベース延長1750mm


その他、メーカー・車種とも多岐にわたって当社において車体強度測定、改造申請をしております。
上に掲げた車の申請内容は、すべての車が改造申請が受理されてナンバーがついて現在も日本国内各地で現役で走行しています。
持ち込まれる改造案件は、ほとんどが500〜2000mm程度延長したリムジンボディーや車体を大幅カットした改造ですからかなりの重改造です。
このようなハードな改造車でも定められている保安基準を満たすよう設計製作し、きちんと強度や法規上の安全基準をクリアしていることを証明できれば、個人ビルダー、カスタマーでも当社の業務によって製作車が正規認可できる可能性があります。

特殊用途車両、乗用の車枠加工など、様々な加工について引き受け可能です。
ホイールベース延長加工(リムジンと呼ばれています)、屋根の一部を切除する加工、ルーフ、リヤクオーターの一部を切除したデッキバン加工、宮型・洋型霊柩車などを含む特殊用途自動車製作、オーバーハング延長、ルーフ上げ加工による高さ変更など、車枠の大幅変更を施された車両の補強アドバイス、車枠強度測定、改造申請からナンバー登録まで、ボディー加工された車両の登録に必要な一連の流れを網羅した総合的業務を得意としておりますので、そうした案件はどうぞご相談ください。

特に特種用途自動車の製作をお考えの方は、車体形状ごとの構造要件が満たされないと許可になりません。
冒頭の特殊用途車体ごとの構造要件についてご相談いただけます。乗用用途・特種自動車申請(リムジン、ホイールベース長さ変更・オーバーハング寸法、屋根高さ変更など)はほとんどの加工について対応可能です。
車両を延長加工してリムジンにした、オーバーハングや車高の寸法を変更したなどのボディー加工などの改造を施した、または計画されている方は、乗用、貨物、特殊自動車について、各特殊用途車両の形状に求められる必要要件のご相談から車枠強度試験から構造変更申請まで総合的にお力になれると思われます。

そのほか軽自動車の車体加工の改造申請も可能です。
オープンボディ、デッキバンやセンターストレッチリムジンタイプ(軽自動車のホイールベース延長加工は軽自動車の枠を越えてしまうことが多いので小型車登録になります)、洋型・宮型霊柩車用のカットボディーなど、様々なボディー形状に対応可能です。


注意 :
● 当社の構造変更申請業務は、現在のところ既存の型式認定車両を加工したものが対象になります。組立車等の自動車製作者以外の者が大幅改造または一から製作する車両については現在のところ対応することができませんが、鋭意努力を重ねております。
● どんな車両でも許可を取れるものではありません。
日本は保安基準と技術基準が定められており、非常に厳しい基準のもとに自動車の製作がなされております。加工分野によっては技術基準に準拠した強度試験、性能試験等による安全確認が必要になることがあります。
自動車は法律でしっかり守られており、自動車メーカーはその法律に適合させるものを作るために相当な費用と労力をかけています。


連絡方法
電話・Fax・E-mail・下記に設けるお問い合わせリンクからご連絡をお願いします。
メールでご連絡の方は、改造内容の詳細、改造車輌をいくつかの角度から撮影した写真も添付してくださるとご返答に大変助かります。(ご相談の際に送っていただく相談内容、写真等は守秘事項として扱いますのでご安心ください。)
ご連絡をいただきしだい、ご希望の連絡方法でご連絡いたします。
お急ぎの方は、携帯番号 090-5820-6873 担当・三星までご連絡ください。強度試験等による出張が多数あり不在が多いので、直通で連絡待ち時間が短くて済みます。作業中の時は電話に出ることができない可能性があるので、電話に出ない時は何度かお試しください。

Tel  090-5820-6873
Fax 027-382-3296
E-mail : 
メリオス有限責任事業組合 群馬事務所:三星 oms_pcs@amail.plala.or.jp


車体構造変更申請のお問い合わせフォーム

(こんな改造をしたが対応できないか?こんな改造をしたいと考えているのだが?など、改造車両のご相談をE-mail・上の問い合わせリンクよりお寄せください。
ただしより詳しいアドバイスを必要とされる方は有料とさせていただくこともあります)
注 : 二輪車の改造申請は現在お受けしておりませんが相談いただければなにかお答えできるかもしれません。
(オートバイのリジッドフレームへの改造等のお問い合わせありますが、当方では二輪車の知識不十分なために正確なご返答ができませんのでご了解ください。
ちなみに検査法人のリジッドフレームに関する見解をご参照ください。)


ご依頼の段取り
構造変更検討書の作成、構造変更申請は改造内容によって作成書類が大幅に変わりますので改造内容を聞かせていただいてからお見積もりとさせていただきます。
ただし、今のところ大型車・組立車お受けできません。
二輪車については、加工内容によっては対応可能なものもあるかもしれません。

また、様々な加工問い合わせがお持ち込みされますので、一概にお問い合わせの加工の認可取得の可能性についてすぐにご返答できないことが多くあります。
また軽はずみな言動でご迷惑をかけないためにも、加工内容をよく知らせていただいた上できちんと認可取得が可能か調査してから改めてご連絡させていただくという段取りをとらせていただいていますのでご了承ください。

車体加工の分野は、加工、各種強度試験、改造申請など、どれも比較的に高額になりがちです。
本気の方のお問い合わせにしか対応することができません。
見積もりのみのお問い合わせなどには対応いたしかねます。調査段階の費用を御請求させていただくことがあります。

陸運局から申請受理後に出される「改造内容等審査通知書」を依頼者様のお手元に郵送でお届けするまでの業務です。
検査登録時に当社の業務で取得する「改造内容等審査通知書」を提出すれば全国の陸運局で、通常の継続検査+構造変更検査または新規検査が受けられます。
審査済証書があるので改造された車両の車検取得が通常の車検取得とほとんど変わらないほど簡単になります。
(申請内容と実車が検査時に大幅に相違していると改めて審査し直しになりますので、そのような時は検査に落ちることになります。) 
検査に合格すればあとはナンバーを取得するのみです。
改造内容によっては登録の際の実車審査時に各種強度/適合証明書などを要求される場合があります。


追記
現在、高齢化社会として高齢者の需要に合わせたものが必要となっています。日本の人口の約二割が高齢者だそうで、約三千五百万人が俗に「団塊の世代」と言われている高齢者予備軍と公表されています。
こうした方々が夢に描いてきたワンランク上の居住空間を提供する特別な付加価値を付けた車両製作や製作者のセンスを生かしたリムジンボディーなどの車体製作は、メーカーから提供されたものだけでは満足できず、オリジナリティーや個性を出したい方が増えている中、どんどん需要が高まっています。
また、多様化する業務内容に対応するために仕事を遂行するための道具として自動車加工は必ず必要になります。
いずれの分野の加工もますます需要も魅力も増すように思います。

当社では、強度試験・申請業務に特化しております。車体の強度試験の出張作業・測定、自社で製作したものでないものについて改造申請を引き受ける会社は、知る限り今のところ皆無に近いようです。
車両の加工・改造に関して経験、知識、データの蓄積があって可能になる業務ですので、ただの事務屋ではありません。
リムジン加工への改造や、補強面でのアドバイスなど、強度の面から見た加工のポイントや保安基準に適合させていくようにアドバイスすることなども可能です。

「車両の改造・製作を始めたいが正規認可取得は経験がないし非常に難しい」、「製作に専念して頭を使うことはまかせておきたい」、「どこで自動車の試験をしているのかわからない」という製作技術者の方々に非常に有用なサービスであると考えております。
実際に車体加工の改造申請はかなり壁が高いですし、多くの場合、申請のみの業務、各種強度検査を受けてくれるところは非常に少ないのが現状ですので、フリーランスの車体加工サポート・保安基準への適合アドバイザーとして自動車製作・改造に携わっている方々のお役に立てると自負しております。

当社は、御社の製作された車両の登録までをサポートする陰の黒子であり、表に出ることのない存在ですが、御社の車両製作、販売、成長発展を支えられることに誇りを持っております。




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