藤田孝久について

はじめに

 行政書士の藤田孝久と申します。
 この度は、数ある行政書士事務所の中から、当事務所のホームページへお越しいただき、ありがとうございます。
 このページをご覧いただいている皆様の中には、ご自身やご家族の方のご相続・遺言についてのお困りごと・お悩み事を抱えた方や、 家系図を作成し、ご自身のルーツを辿ろうという方、果ては、同業者の方や、行政書士を目指されている方まで、様々な方がいらっしゃるかと思います。
 そのような皆様の中で、私のことをご存じの方は少ないかと思います。
 そのため、まずは私の人となりを知っていただきたいと思い、このようなページを設けさせていただきました。
 どのような人間かをご理解いただく助けとなれば幸いです。

法律を学び始めたきっかけ

 今から数十年前、思春期で色々あった頃に、ずっと私の面倒をみてくれた恩人が、濡れ衣を着せられ警察に逮捕されてしまいました。
 司法や世の中の良心を信じていた私でしたが、えん罪は晴らされず、その方は刑務所に収監されてしまいました。
 その時、私の心には、「世の中はいったいどうなっているんだ、何でこんなことがまかり通るのか」という疑問が渦巻きました。そして、何の力も声もない自分の無力さに無性に腹が立ちました。
 そんな経験から、こんなことを繰り返させてなるものか、自分がその恩人の濡れ衣を晴らしてやるんだ、という思いで、私は法学部に入り、弁護士になることを目指しました。
 法律の勉強は大好きでした。卒業後も、仕事をしながらの受験生活を続けましたが、非常に楽しかったです。しかし、試験に落ちることが続き、「チクショウ、またか」と悔しい経験を繰り返しました。けれども、このままでは終われない。その想いで、ずっと受験をし続けました。
 仕事もいくつか代わり、その間に幸運なことにも、家族が出来きました。家族にひもじい思いはさせられませんが、一方で、自分の夢は曲げませんでした。そんな私に、理解を示してくれた家族には今も感謝しております。
 「いつかは受かってやる」と思い、20年以上警備員の仕事をしながら苦節30年。その間もずっと試験には落ち続けました。

人生の転機

 奇しくも、母が亡くなった年に受けた行政書士の試験に合格しました。
 母が亡くなったことにより、自分にとっての相続の機会が訪れました。この手続きの中で、故人の意向の重要性や、親族間であってもトラブルが起きる可能性があるということを学び、ある種の相続の怖さを学びました。これも人生の転機かと思い、相続関連の仕事をして行きたいと心に決めました。
 母の相続手続きに際し、遺言の重要性や、争いのない円満な相続・そのための事前準備が大切だということを痛感した私は、自分の進むべき道を見つけました。

そして行政書士へ

 母の相続と同時期に取得した、行政書士という資格についてよく考えてみたところ、私の目標とするところである、争いのない円満な相続、そのための対策という業務に非常に適した仕事であるということがわかりました。 行政書士は裁判や示談交渉こそ出来ませんが、弁護士が一般的には取り扱わない許認可手続きや、紛争を未然に防ぐ予防法務などについての専門性のある資格です。この仕事の中にこそ、依頼者の皆様・ご家族の皆様の笑顔があるとの結論に至りました。
 60歳を目前に、これも自分の運命として、街の法律家として、遺言・相続・円満相続の専門家として人生をまっとうしようと決意し、開業しました。

開業後

 開業時には、コネ等は一切なく、ゼロからのスタートでした。 年齢だけ見ればベテランという年でした。しかし、20代、30代で開業した同業者と、社会経験を除けば、なんら変わりはありません。むしろ、年を重ねているだけ不利かもしれない、と弱気になったこともありました。しかし、年齢を理由に逃げたくはありませんでした。
 若い世代に負けないようにと、とにかく自分からどんどんとチャンスを求めて動きました。
 初めてのお客さまは相続でお悩みの方でした。しっかり役目を果たそう、一生懸命がんばろうと思い、全力で業務に取り組んだ結果、とても喜んでいただきました。 これまでの勉強が初めて人さまのお役に立ったと思うと、しみじみと嬉しさが込み上げてきて、ありがたい気持ちで一杯でした。やはり私の選んだ道は間違っていなかった、そう感じました。

現在

 あれから幾年の月日が経ち、たくさんのお客様、他士業の先生方、友人、様々なご縁を頂戴いたしました。自分の成長・進歩を実感する一方で、よりお客様の目線に立った執務姿勢が身についてきたと思います。
 私の年齢だからこそ理解できるお客様の悩み、キャリアに溺れることのない新人目線での向上心、そういったことを忘れず、これからもお客様をはじめとする皆様に、ますます喜んでいただくために、日々頑張ってまいります。
 夢ではなく、現実として、生涯現役を貫きます。