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ど素人のアドエス導入記 【第1回】 とりあえず、購入してから基本設定まで * (1) 私にも使えるの? 一口に「ど素人」と言ってもいろいろでしょうが、私の場合は、ケータイ電話に関しては、3年8か月も持っていて4〜50回程度(電話とメールの送受信を合わせて)しか使ったことがありませんでした。ベル打ちという方法があることも、つい2か月前に知ったくらいです。ストレート端末を鞄に入れておくと、いつの間にかボタンを押されて発信してしまうのではないかと、そんなことを心配していました。 一方で、パソコンの方は、電源を入れない日がないくらいです。プログラムだのレジストリだのはちんぷんかんぷんですが、「+Lhaca」や「窓の手」などのフリーソフトを入れて便利に使わせてもらったり、ホームページビルダーのおかげとはいいながら、こういうサイトも運営しています。セットアップやリカバリは説明書にかじりつきながらも、なんとか一人でできます。まあ、それくらいの状態です。 初代W-ZERO3が発表されたとき(2005年秋)から、大いに興味はありました。ずっと前から軽い小さなパソコンを持ち歩くということに憧れていましたから。電話をすることがめったにない私としては、電話としてサイズが大きくても、それほど問題にはなりません。 これらがかなえられたのが、次のW-ZERO3 [es]でした。ATOKとUBSホスト機能がいっぺんに追加されました。でも、残念なことに画面のサイズが2.8インチとかなり小さくなってしまいました。併せてキーボードも小さくなり、電器店で見本を見たとき、こんなキーを押すのはいやだな、と思って諦めたのでした。 さて、だいぶ前から私が参考によく見ていたサイトに、ウィルコム機種変更感想データベースというのがあります。これによると、W-ZERO3シリーズは、使いこなしがかなり難しく、誰にでも勧められるものではない。ある程度のスキルが必要だ、初心者はふつうのケータイを買った方がいい、とたびたびアドバイスされています。 望みどおり、ATOKとUBSホスト機能が搭載されたうえで、3インチとちょっとだけ大きくなった画面と少し軽くなった本体を備えたAdvanced/W-ZERO3 [es]が発表されたのは、2007年の6月、発売は7月19日から。そして、私の古いPHSが壊れたのは7月の初めでした。 アドエスそのものについての参考書はまだ刊行されていなかったので、インターネットで情報を集めるとともに、初代W-ZERO3の解説書『W-ZERO3 PERFECT GUIDE』(ソフトバンククリエイティブ)を熟読しました。おとなしくエントリーモデルを買って、めったに使わないケータイとして基本料金だけを払い続けるか、それとも挑戦してみるか? 迷いに迷い続けました。(ちなみに、このときもう一つの選択肢として考えていたのは、人気のエントリーモデルだったWX−300K(いわゆる「京ぽん改」)のネイビー・ブルーです。それからまもなくラインナップから姿を消しましたが)。 ちょっと体調を崩していた頃で、携帯電話がなくて不自由するほどばりばり仕事をしていない(幸か不幸か…)時期でした。私は壊れた電話を放置し、その間にアドエスのカラーバリエーションはプラチナシルバー1色からブラウニーブラックを併せた2色に増えました。無難なプラチナシルバーにしようか、それともせっかくここまで引っ張ったのだから新しい色にしようかと迷った挙げ句、9月の終わりになって、新色の方をウィルコムストア直送(通販)で購入しました。2年間継続して使うことで安くなるW-Value Select(その代わり初期投資は高い)を利用しました。
ほんとうに焦げ茶だろうか、明るいミルクチョコレートみたいな茶色はいやだな、と思いながら箱を開けてみたところ、軽薄なまでに明る過ぎる茶色が目に飛びこんできました……! しまった、失敗したと一瞬あわてましたが、じつは、そういう色の半透明の袋に入っているだけで、袋から出してみたら、落ち着いた濃い茶色でした。 (2) まず、使えるようにしなくちゃ…… 初めて手に取ったアドエスは157gにしてはとても軽く感じられ、「あとはW-SIMを挿すだけなのだから持ち歩くのも楽」と喜びましたが、それもつかの間、バッテリーが入っていないことに気づきました。そりゃ、軽いのも道理です。バッテリーを取りつけたら、たちまち「それほど苦にはならない」といった程度の重さに。180gの電子辞書などとくらべると、本体の幅が狭くて小振りな分、質量が軽くても案外と重さを感じます。今までの電話が97gでしたから、当然のことながら違いは大きいです。 つづいて、PHSとしての本体であるW-SIM(重さ8g)を、入れ物であるアドエスに差し込むわけですが、この蓋が固くてなかなか開きません。何てつまらないところでつまずいているのかと情けなく、四苦八苦しながら隙間に爪を立ててこじあけて、辛うじて口を開かせることに成功しました。2回目に開けようとしたときは、もっと簡単に開きましたが。 ウィルコムストアからのサービス品として、覗き見防止機能の付いた液晶保護シートが添えられていたので、さっそく貼ってみました。 早速、オンラインサインアップ。このとき、私は何か雑なことをしたらしく、あとでパソコンからテストメールを送ってみても、受信できなくなっていました。恐らくスタートアップからオンラインサインアップに入るべきだったのに、別のルートで入ったのが原因だったのではないかと思います。もう一度、初めからやり直して今度は成功。やっぱり自分で判断する力のない人間は慎重に説明書を読み、そのとおりに作業を進めなくてはいけません。 このとき、友達からメールが来ていたのに気づいてあわてて返信しましたが、これまでの不自由なテンキーでなく、フルキーボードを使うことができたのが非常に快適でうれしかったです。なにしろテンキー入力が嫌いで、フルキーボードのためにこの機種を選んだようなものでしたから。ただ、さすがにパソコンのキーボードのような打ちやすさを思い浮かべると期待はずれです。原稿の執筆や推敲に使うというのはあまり現実的ではないだろうと、早くも見切りを付けました。 電話とメールのテストをしたあと、次に取り組んだのは無線LANの設定でした。自宅にはBフレッツの回線が引いてありますから、家でインターネットに接続するときは高速でしかもパケット料がかからずにできます。週末のうちにこれだけはやっておかなくてはと、本気になりました。 (3) 基本設定の仕上げと、初めてのフリーズ 音の設定は簡単でした。見れば分かる、という程度。 ところで、このあたりまではウィルコムが提供する以外のフリーソフトも入れず、初期設定を変えたわけでもなかったのに、突然画面が固まって動かなくなりました。「ははあーん、これが噂に聞く『フリーズするケータイ』だな」とウィルコム機種変更感想データベースで得た知識でぴんと来ました。こう言うときは、リセットするしかないので、キーボードを出してリセットの穴を突いてみましたが、効果ありません。しかたなくフルリセットに移行しました。裏側の充電池ぶたを取り外して、フルリセットスイッチを思いっきり押しました。これでだめならフォーマット(完全消去)するしかありません。まだ使い始めで、たいしたデータもないので、フォーマットもそれほど致命傷にはなりませんが、ここまでやったことが全部消えるというのは残念です。緊張して見つめていると、無事に復活しました。時差ぼけはしていましたが(フルリセットすると時計の修正が必要です)、その他の設定は無事でした。 パソコンでもWin98のころはたびたびフリーズを経験していましたから、こういうものだと思ってしまえば苦になりません。それよりも、使いこなすために手を入れることそれ自体が、面白くなってきました。アドエスを使うための適性とは、高いスキルではなくて、カスタマイズを面白いと感じる感性ではないでしょうか。 ただ、ひとつ気にいらなかったのは、メールの最後に「sent from W-ZERO3」という文字が勝手に入ってしまうことです。別に害にはなりませんが、愉快ではありません。こっちが何を使ってメールしているか、いちいち相手に報告する必要はないでしょう。 フリーズはそれからも何度か経験しました。とくに、フリーソフトを探してきてどんどんインストールしていくと、それにつれて動作が重くなることもありました。それはまあ覚悟の上で、それでも便利さを求めてカスタマイズするわけです。 monokobo 「アドエス導入記」トップに戻る 1 2 3 4 5 6 7 8…… |
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