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 ど素人のアドエス導入記

【第7回】 その他、諸々のこぼれ話
〜料金プラン、トラブル等

(1) 料金プラン 〜Air-EdgeコースVS.定額プラン

現在のウィルコムは定額プランを前面に押し出していますが、その前の花形はAir-Edgeコースでした。ほかの会社に先駆けて定額のデータ通信を始めたのが2001年の8月下旬、私がウィルコムの前身であるDDIポケットとつきあいだしたのもこのころです。ノートパソコンをインターネットに繋ぐPCカードとしてでした。

初めてウィルコムに加入する人の場合は、定額プランというのは有利な料金体系だと思いますが、長期割引などを考えると、Air-Edgeコースの方が得な場合もあります。

私の場合、年間契約と3年以上の長期割引とA&B割(自宅で指定プロバイダのブロードバンド回線を利用している人が受けられる割引)を併せることで、月4,935円(20万パケットまで無料)のパケコミネットが、2,961円で使えています。これまでのところ、20万パケットを超えるどころか10万パケットに届かないことのほうが多く、電話を掛けた料金だけがこれに加算されます。(今はW-ValueSelectの割引があるので、ここまでも払っていません)。

定額プランのメリットは、PHS同士の通話が無料であること、メールが無料であること、そして固定電話との通話が全国一律なので、遠くの固定電話に掛けるとき、距離によって金額が高くなる他のプランより安心、という点です。私はPHSを使っている人と話すことがほとんどないので、長期割引の利かない定額プランには魅力を感じませんでした。

電話の相手によって通話料金を比較すると、下の表のようになります。(ウィルコムのサイト及び総合カタログから)

コース PHS 携帯電話 固定電話 備考
定額プラン 無料 13.125円/30秒 10.5円/30秒 全国一律
Air-Edge 10.5円/70秒 10.5円/70秒 10.5円/70秒 同一区域内

携帯電話はどちらも全国一律の料金です。分かりやすく210秒あたりに換算してみると、定額プランは91.875円、Air-Edgeは31.5円になります。PHSや固定電話と話す場合は、相手が遠ければそれだけ割高になりますが、10.5円が160Km以上で20秒、100Kmまでなら36秒ですから、固定電話に関する限り、定額プランと比べて、さほど分が悪いとは言えません。

定額プランのオプションに「リアルインターネットプラス」というのがありますが、2,900円の定額プランに2,100円のオプションを付けて5,000円も払うほどなら、Air-Edgeのつなぎ放題(最大64KB)にしたほうが良さそうな気がします。速度は同じで、パソコンにつないでも定額というのも同じ、月額料金は年間契約にすることで5176円になり、あとは長く使うにつれて(3年以上が最大)割引額が大きくなり、4,567円まで下がります。もしもA&B割に該当する人なら、割引の併用で1年目から4,819円、3年超過で3,654円になります。これも、定額プランそのものに意味がある人(PHSで頻繁に通話する相手がいる場合)は話が別ですが、私の身の回りを見回した限りでは、PHSを使っている人というのは知りません。

定額プランで一番興味をもっているオプションは通話パックです。複数回線を使う人なら、自動分け合いや無限繰り越しが可能なので、この1,050円がいいクッションになるだろうと思います。通話でもデータ通信でも使える料金だというのが魅力です。Air-Edgeコースはいくらデータ通信の無料分が余っていても、1通話で10円が加算されてしまいます。

複数回線を使う場合は、データセット割引という手もあります。データ通信の対象コースと音声通話の対象コースを1回線ずつ契約してこの割引を申し込むと、データ通信は通常の複数割引で210円引きですが、音声通話の方は半額になります(ただし、無料通信料も半額しかつきません)。
標準コースは初めから無料通話分はついていないので、基本料金だけが半額になってまるまる得です。でも、その人の使いようによっては、スーパーパックLLの料金を半額にしてもらうほうがいいかもしれません。無料通信料は半分になりますが、待遇はスーパーパックLLのままですから、ウェブの利用料を割安に、メールを無料にできます。

同じく複数回線を使う人には、マルチパックというサービスもあります。定額プランとADSLとAir-Edgeのうち、二つを組み合わせて契約するものです。3年以上使って長期割引が利いている人には、それほどの有り難みはありません。でも、1年目の料金を払う人にとっては、かなりの割引になります。いきなり2台を新規契約するのなら、1年目はマルチパックにして、そのうち長期割引の利くコースに鞍替えすることも考えられます。

20万パケットを使い切っていない私の場合は必要のないことですが、購入前は、もしもたくさんデータを使うようなら、パケコミネットにオプションでメール放題を付けようかと思っていました。525円を追加しても、つなぎ放題より安くて速い(最大128KB)から。もっと大きな画面の端末を手に入れて、どんどんウェブサイトを見るようになったら、風向きが変わってくるかも知れません。

昨今のウィルコムの総合カタログでは、定額プランに付随するオプションやマルチパックが大いに宣伝され、データセット割引のことやAir-Edgeコースの通話料は掲載されていません。それらはウィルコムのホームページで確認できます。

〔追記〕 新たに「新つなぎ放題」というコースが設定されたようです。ただし、いろいろと制約はあるようですが、条件に適う人なら相当魅力的だろうと思います。私自身は変更するつもりはありませんが。(08/2/19)

〔追記2〕 2008年6月に量販店の店頭にあった新しいカタログでは、Air-Edgeコースの通話料について、小さな文字ですが、掲載されていました。(08/07/01)

(2) 熱いアドエス

購入前に一番気にしていたのは、アドエスは本体が熱くなる、という情報でした。何もしなくても、あるいは無線LANを使用すると熱くなっている、と複数の人が話題にしていました。それは怖い話だと、私は買うのを躊躇しました。ポケットに入れていたら火傷をするのではないかしら、どこかで爆発したという記事が出ていないかしらと、様子をうかがっていました。けれども、1〜2か月が経っても、そんな事故は起きていないようです。

使い始めて間もなく、私はそんな懸念を忘れました。パソコンに挿し放しにしていたPCカードや、ほんの1時間ばかり使っただけのUSBフラッシュメモリのほうが、よほど表面温度が上がっていると思いました。
ところがある日の夕方、職場の机の引き出しに入れておいた鞄がぽかぽか暖まっているのに気づきました。どきりとしてアドエスを引っ張り出してみると、みごとに熱くなっていました。まるで懐炉か湯たんぽのよう。
出勤前に無線LANで天気予報をダウンロードして、そのまま回線を切るのを忘れていたようです。その日に限って昼休みにものぞいてみませんでした。当然、バッテリーもピンチです。(それでも残量19%の表示でしたが)
急いで無線LANをOFFにし、ついでにW−SIMまで切りました。電話やメールが来たときに困るけれども、私の場合、めったにそういうやり取りはないので、家に帰るまでの数時間、バッテリーを危険にさらしたくなかったのです。

このとき以外は、アドエスが熱くなったと思ったことはありません。熱いと言っても、それは懐炉くらいの熱さでした。火傷や爆発を恐れたのは、ちょっとおびえすぎ。
どちらにせよ、無線LANのつなぎっ放しは要注意です。あのまま気がつかなかったら、ほんとうに大変なことになっていたかも知れません。

(3) 懲りない「ど素人」

新しいフリーソフトを次々と導入していた頃は、たびたびリセットすることがありました。リセットしないと有効にならないものもあったし、しばらくリセットしないで使っていると動作が不安定になることもありました。3〜5日くらいで「じゃ、そろそろまたリセットしておくか」って調子で、フリーズの予防にリセットするような時期もありました。

それで滞りなく使っていたのですが、ある日のこと、来るはずのメールが届かないという事態に見舞われました。どうして連絡をくれないのだろう、何かあったのだろうか、などと要らない心配をした挙げ句、とっくにメールしているということが電話で判明しました。

そこで、テスト用に自分のパソコンからメールを送ってみたのですが、アドエスはうんともすんとも言いません。ほんとうにどうかしてしまったようだ、と焦ってあれこれ設定をつついてみました。

そもそもケータイというのは、電話とメールを確実に使うのが基本で、それができないようでは意味がありません。ど素人の知識のなさを顧みず、無謀にもさまざまなフリーソフトに手を出して、標準の設定をひねくり回し、カスタマイズを重ねてきた身の程知らずがたたったのだ、と大いに反省しました。
もう一度ちゃんと使えるようになったなら、おとなしく取扱説明書に従って、あんまり無謀なことはしないようにしよう……。

何をどうしたのかは覚えていませんが、フルリセットか、オンラインサインアップのやり直し等をしたのだったと思います。アドエスは溜まっていたメールをどばどば吐き出しました。待っていたメールも、再送されたメールも、自分で送ったテストメールも。

その翌日か、翌々日くらいから、私はまた目新しい便利なフリーソフトを探し始めました。メールを溜めたアドエスをひねくり回していたときから、私はなんとなく、自力でこの状態を乗り切れるような、妙な自信を感じていました。だから、反省も一時的なものです。取扱説明書に載っていることしかやらないなんて、そんな退屈な使い方はつまりません。自分好みの設定に作り変えていくことが一番面白いのですから。
かくして、私「ど素人」は性懲りもなく、新たな出会いを求めてインターネットをめぐり続けました。

(4) 音質を上げる試み

このようにして、情報収集を続けるうちに、スピーカーの音を高音質にする方法に出会いました。windowsフォルダを開き、use44khzというのを見つけて起動すればいいらしいのです。だいたいアルファベット順に並んでいますが、「U」は終わりの方なので、なかなかたどりつけません。ようやく「use44khz.exe」を発見しました。タップすると、「Use 44kHz?」と尋ねてきたので、「はい」を選択。指示どおりにリセットすると、高音質のプレイヤーができあがりました。
でも、これをやると本体の動作が不安定になることもあるとか。音より安定を選びたくなったら、どうやって戻せばいいんだろう、と後先を考えずに試してみたことを悔やみ、早速取り越し苦労を始めた私でしたが……。

「Pocketの手」をいじっているうちに、「W-ZERO3の設定」からメニューで「デバイス」を選び、「スピーカー出力を44KHz化する」のチェックを付けたりはずしたりすれば、簡単に選べると分かりました。こっちのほうが、windowsフォルダの中の「use44khz.exe」を探し回すよりもずっと簡単です。

(つづく)

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