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 ど素人のアドエス導入記

【第4回】 見つけたものは利用してみる   
 〜フリーソフトの導入:後編

(1) 回線の切り替え 〜「wifictrl」と「SetWSIM」

20万パケットまでが無料のパケコミネットに入っているので、そんなにパケット料に神経質になる必要はないのですが、家でインターネットをするときは、たいてい無線LANを使っています。節約のためというのもありますが、何といっても速くて快適です。最大128KBとは比べものになりません。いちいち設定を切り換えるのは非常に面倒なので、簡単に接続したり切断したりできる「wifictrl」(oriさん作)を使うことにしました。これは私がインストールしているものの中で使用頻度がbPなので、「KTPocketLauch」ですぐに出てきます。

ウィルコムのPHS回線の起動と終了は「easyDial」でできますが、電源そのものを切るためには、Project atsumi.tkさんの「SetWSIM」(を使っています。これは使用頻度がとても低いので、「KTPocketLauch」ではなかなか出てきませんが、必要になったらすぐさま必要だと思うので「WkTask」のランチャーにあてました。本来なら、電源キーの長押しで切れるはずですが、どういうわけか、うちのアドエスの電源キーは鈍くて、強く押しても反応しないのです。ソフトウェアを使って電源を切ることは簡単ですが、入れようとしたときに二度と入らないというのでは困ります。
また、電話としては使わないけれどもPDAとしては使いたいようなとき、回線だけ切った状態で文書の作成や写真の整理や音楽鑑賞などができます。

(2) バッテリーとメモリの残量をチェック 〜「PowerstatusPlus」

星羽さんの「PowerstatusPlus」は、機能はシンプルだけれども、とても重宝しています。見たいときだけ慎ましく表示されるので、じゃまになりません。バッテリーだけでなく、本体のメモリやmicroSDカードやリムーバルディスクの残量まで出てくるところが助かってます。同様の機能をもったフリーソフトは他にもありましたが、「PowerstatusPlus」は何よりもシンプルなところが気に入りました。こういう実用的なプログラムは、あまり見栄えが凝りすぎていると、毎日見ているうちに飽きてしまいます。

(3) 手早く検索したいとき 〜「QuickToday」

オペラを起動するとまずホームページが開き、そのあとで、自分が見たいページを検索することになります。これをもっと手早くしようと思ったら、「Quick Today」(tnjさん作)を使うと便利です。いつもTodayの画面に表示しておき、ストレートにgoogleやWikipediaにつなぐことができます。ちょっとものを調べたいときは大抵これを使っています。

(4) 見やすい時計を 〜「CustomClock」

タスクに出てくるデジタル時計は文字があまりに小さいので、もっと分かりやすい時計が欲しいと思いました。タスクバーにはアナログ時計の表示もできますが、小さすぎてほとんど時間を知る足しになりません。まだデジタルの小さい数字の方がましです。
探すまでもなく「CustomClock」(seriさん作)が紹介されているのが見つかり、さっそくインストールしてToday画面に表示しました。もっと大きな時計やもっと見栄えの違った時計もできるらしいのですが、私がやると、これ以外のものはなりませんでした。これでも全然悪くないので、愛用しています。

(4) カレンダーに、電卓に…… 〜「PapeCale」と「片手間電卓」

予定表を使えばカレンダーを表示することはできるのですが、もっと見やすく使い易いカレンダーはないかと探してみました。自分のスケジュールを管理すると言うよりも、来月の○日は何曜日だとか、今年の祝日はどうなっているとか、そういう情報を気軽に確かめたかったのです。
「PapeCale」(げんごろうさん作)は祝日も出てくるし、自分で設定した記念日なども表示できます。文字は好きな大きさや色にできるので、小さすぎる文字をちょうどいいくらいに調整しました。週の始まりも月曜日から日曜日に改めました。初めのうち、リセットのたびにもとの設定に戻っていましたが、いつからか、何が良かったのか、やりなおさなくても変更した状態のままで表示できるようになっていました。何か、自分で設定したのでしょうね。分からないのではしかたがないけれど。

標準で入っている電卓には不満があったので、シンプルでいいから片手で使える電卓が欲しいと思っていました。それをかなえてくれるのがそのまま「片手間電卓」(ゆうまじろう さん作)というネーミングの電卓ソフトでした。シンプルと言っても、ある程度の高度な計算が必要な人のためにはそれに向けた機能もあるようなのですが、私が必要としているのは加減乗除くらいのものです。

(5) テキストエディタ 〜「〇号テキストエディタ」

W-ZERO3にはワードが入っているので、改めてほかのソフトを入れなくても文書を作ることはできるのですが、私自身はワードが好みではありません。お節介な操作を勝手にやってくれることがあり、修正しても修正しても、しつこくこちらが希望していないお節介を繰り返すからです。なにか適当なテキストエディタを入れたいと思いました。そこで、多くの人が利用している「〇号テキストエディタ」(山田俊一さん作)を投入することにしました。
ウィンドウズに入っているメモ帳などと違い、語の検索や置換の機能が付いているのに満足しています。
予想に反してまだあまり書くことがないのですが、いずれは活躍してくれるでしょう。

(6) ルビを付ける面白さ 〜「青空子猫」

ブンコビューアの使い勝手に特に不満はなかったので、「青空子猫」(catproject、秋山 貢さん作)の導入は考えていませんでした。「青空子猫」については窓の杜で「ルビ付きの美しい縦書き」と紹介してありましたが、ブンコビューアでも縦書きに表示できるし、ルビも表示できます。行間の調整など、細かい設定には融通の利きやすいところがあるのでしょうが、そこまでは試していませんでした。

ところが、面白いことを発見し、ほかの人にはあまり関係ないだろうけれども、私特有の使い方として、やってみたいことが出てきました。自分が書いた原稿をブンコビューアで閲覧してみたという話は、第2回の記事で書きましたが、同じことを「青空子猫」でやってみたとき、思わぬところにルビが振ってあったのです。特殊な固有名詞であることを示すために、私が山型の二重括弧(《 》)で括ったフレーズを、その前の単語のルビとして認識しているようです。ブンコビューアで見たときは、そこはふつうに《二重括弧》で表示されていました。

青空文庫のルビ付きの原稿も、このような表示をされるのでしょうか。アドエスの購入前に読んだ初代W-ZERO3のガイドブック『W-ZERO3 PERFECT GUIDE』には、青空文庫のふりがなは《》括弧に括って表示されると書いてありました。(アドエスのブンコビューアでは標準でもルビ付きで読めますが。)

自分で書いた原稿をケータイの画面で見て、しかもルビまで付くとは、ジョークとしてはかなりおもしろく、自己満足に浸れます。紙の本で言えば、自費出版したみたいな感じでしょうか。

(7) 週間天気と週間TVガイド

天気予報を見たからと言って天気が都合良く変わるわけではないけれど、自転車通勤していることもあって、やはり天気は気になります。という訳で「UKTenki」(UK-taniyamaさん作)は毎日のように見ています。Today画面に一週間分の天気を表示することもできますが、アドエスの画面では小さすぎて何も分からないので、そこはオフにしました。アイコンが小さすぎる問題については、解決策を提示したサイトも拝見しましたが、Todayで見られなくても不満はないので、そのままにしています。

初めて使ったとき、いくら操作しても天気予報の取り込みに失敗するので、途方に暮れました。設定の画面に「Proxy」「ユーザー名」「パスワード」を入れる欄があるのですが、どう書いたらいいかうまくいくのか分からなくて。
そのうち、「私は何も入れないでも使えている」という記述をインターネット上で発見し、うまくいかないのはここの設定がおかしいからではないと分かりました。
ようやくたどり着いた答えは、ネットに接続していなかったから。自動的につながってくれるものではありませんでした。
先に接続してから巡回させないと、エラー・メッセージにおろおろすることになります。

「W+info」でも天気予報は表示されますが、「UKTenki」は週間天気予報が分かり、注意報や詳細も出てくるので便利です。

ついでに同じ作者のTV番組ガイド「UKTvList」 も取りこみました。所在地の設定を山口県にすると、地元の放送局の番組が最大6日先まで表示されます。ところで、うちでは九州の方の放送も見ることができるので、その局の番組表も見たかったのですが、地元放送局といっしょには出てきませんでした。そこで、所在地を福岡県と偽って別に設定したところ、「……が不正です」というようなメッセージが出て、番組を取りこめませんでした。見破られたか?

(8) ストップウォッチだの、キャプチャだの……

あんまり使わないかもしれない、とくに使う予定もないままに、面白そうだからつい導入してしまったソフトウェアもあります。
ストップウォッチの「sinPocketStopWatch 」(sinprojectさん作)は、ほかの人が携帯電話で時間を計っているのを見て、「私もあんなのが欲しい」と、子どもっぽい気まぐれから導入しました。今のところ、使う場面はありませんが、必要なときはたぶん前触れもなくやってくると思います。使い方だけはマスターしておきましょう。そのつもりで「WkTask」に登録しました。

画面キャプチャのソフト「KTCapt」(KOTETUさん作)もまた軽い気持ちで入れてみたのですが、意外なところで役にたちました。だいぶ使いこんできたころ、いじりすぎて元の状態が分からなくなったときに、証拠写真として過去の画面が残っていたのです。この状態に戻せばいいんだ、と道しるべを得て修復に成功しました。
ほんとうはこういう記事を書くときに、撮影した画面を載せればいいのでしょうが。宝の持ち腐れをしています。

宝の持ち腐れと言えば、EBPockt(hishidaさん作)を見つけても肝心のEPWING形式の電子辞書が手元になかったり、Skypeに興味を示しても利用させたい相手が乗ってこなかったりとか、あと一歩ずつ足りなくて、フル活用するに至っていません。

(9) 創作の現場の臨場感

前回と今回で、私が数か月の間に貪欲に取り入れたフリーソフトのあれこれを語りましたが、アドエスがどんどん変わっていく面白さとともに、開発の過程における作者とユーザーとのやりとりがつづられたブログを読むのが何とも面白くて、楽しませてもらいました。
新しいフリーソフトが提示される、使ってみた人からバグの報告や質問が入る、それに対する答え、第三者からの提案、ひらめき、作者によるソフトの練り直し、バージョンアップ、そしてまたユーザーからの謝辞と報告……。
まるで創作の現場に立ち会っているような臨場感がありました。クリエーター(創作者)にはどんな分野の人でも共感できます。物を創る人はどんな分野であっても、同じようなこだわりを持っている気がします。

ほんの数か月前までは、名前も聞いたことがなかった(本名ではありませんが)フリーソフト作者のことを、今ではよく知っている人たちのような気がしています。
「自分が創ったソフトウェアのソースを公開して、別の人たちが多くの新しいソフトを生み出すのに貢献している○○さんって偉大な人だなあ」とか「便利なソフトウェアを次から次へと創り出している□□さんはすごい人だな」などと思いつつ、毎日その人たちから提供された努力の結晶のお世話になっています。

(つづく)

monokobo

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