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 ど素人のアドエス導入記

【第2回】 あるものは利用してみる   
〜プリインストールアプリを試す

(1) カメラを試す

前の機種にはカメラがついていませんでした。写真を撮ることには興味ないし、カメラがないために少しでも軽くなるとしたら、その方が私としてはうれしいです。
ところが、さっそくに仕事でカメラを使う機会がやってきました。他団体の施設を視察させてもらった際、私はデジカメを持って行っていなかったのですが、アドエスのカメラを使えばじゅうぶん報告書に載せるくらいの写真は撮れます。写真を撮り慣れていない人間にしては、きちんと撮れていました。

その後、遠方の身内にこちらの様子を写真にとって、メールといっしょに送信する機会がありました。撮り始めると、なかなかおもしろいものです。慣れていないうちは、見ていたものと写ったものが違ったりして。次はもうちょっとうまく撮りたいという意欲をそそられます。旅行の時など、荷物が一つ少なくてすむでしょう。カメラがあるのもなかなかいいと思えました。

画質については、とやかく言えるほど鋭い目をもっていません。ただ、私の素人目で見た限りでは、これでじゅうぶんでしょう。というよりも、メールに添付するときは、重くなりすぎないように、わざと画質を落としてます。

(2) AcyiveSyncを試す

なにはともあれ、パソコンと連携がとれなくてはできることも限られます。再び取扱説明書にかじりつきながら、AcyiveSyncに取り組みました。

これまで私はパソコンでOutlookを使ったことがなかったのですが、AcyiveSyncを使うにはOutlookを起動させなくてはなりません。これが結構面倒くさく感じられました。やること自体は、たいして面倒でもないのですが。

そこで、さっそくトラブル。パソコンがデバイスを認識してくれません。どうやら、ウィルスバスターが常駐しているのが原因のようです。インターネットにつないだままウィルスバスターを無効にするのは心配なので、まず無線LANを切り、それからウィルスバスターを終了させました。今度はちゃんとつながりました。でも、なかなか時間がかかるものです。私の目的としては、予定表などを同期するよりも、パソコンにあるファイルをアドエスに移したいということのほうが大きくて、変更点もないのに時間を掛けるのはちょっと億劫に感じました。また、接続するたびに、無線LANを切って、ウィルスバスターを終了して……というのも、鬱陶しく感じられました。

(後日、ウィルスバスターをバージョンアップすると、常駐したままでもデバイスを認識してくれるようになりました。また、同期にかかる時間も前より短くなったようで、この問題は解決しました)。

(3) ブンコビューアを試す

ブンコビューアの立ち読み版としてプリインストールされていたファイルは、マイドキュメントの中身が吹っ飛んだとき(前述)に消えてしまいました。
ただ、その前に少しだけ見ていたから、ブンコビューアがどんなものかは分かりました。私は紙の本を好んでいるので、お金を出してまでであの狭い画面で読書したいとは思いません。それでも、新しいものへの好奇心はあったので、無料の青空文庫から何かダウンロードしてこようと決めました。

長い読み物、小説などはなるべく本で……少なくとも、もっと広い画面で読みたいので、歌集「一握の砂」を選んでみました。これだったらまあまあ楽しめる範囲だと思いました。ほかにも「まざあぐうす」とか「海潮音」とかいくつか古典的文学を試してみました。気分をそがれずに読めるのは詩集くらいです。実用的な本なら、この画面でもいいと思ったのですが、そういう本で著作権切れというのはあんまりないものです。せっかくなので、日本国憲法をインストールしました。日常生活ではあんまり役にたちそうにはないけれど、それでも何かの折に見ることがあるかも知れません。(これとは別に民法を読めるフリーのアプリケーションもあったので、結局2つの法典がアドエスの中に収まっています)やっぱり、最低限、初代のW-ZERO3くらいの大きさの画面がないと、わくわくしながら物語を楽しむというような読み方はできそうにありません。

ここでちょっといたずら心を起こして、自分の原稿をブンコビューアで読んでみようと思い立ちました。パソコンにある一太郎の原稿をテキストに変換し、それをAcyiveSyncでマイドキュメントの中の「ブンコビューア」のフォルダにコピーしました。
ブンコビューアを起動すると、「一握の砂」などに混じって、我が原稿のタイトルが挙がってきます。選択して読み込むと、ちゃんと縦書きの文章が出てきました。私が書いたとおりの拙い作品が、石川啄木や北原白秋などと同じように表示されます。
これはなかなか面白い経験でした。まるで、一人前の作家になったような気分を味わえます。作家志望の人はこれで遊んでみると創作意欲を刺激されるかもしれません。

(4) WindowsMediaPlyerを試す

それから少し後、こんどは職場の動員で、市外の施設で行われる行事に参加することになりました。往復はマイクロバスです。片道1時間余りの道のりでした。
私は乗り物酔いしやすい質なので、車の中で本を読むことができません。新幹線で長旅をするときも、景色を見たり、眠ったりするくらいしかできないのです。この時間を有効に使えたらどんなにいいかと、いつも思います。ポータブル・オーディオ・プレイヤーがあったらいい……と、ときどき思うのですが、実現していません。

今ならあるじゃないか……と、その日が迫ってから、思いつきました。アドエスに音楽を収録して、バスの中で聞けばいい。でも、平型イヤホンというのが、うちにはありません。今まではそんなものを使うこともなかったし、まさかケータイで音楽を聴くなんて、そんな若い人みたいなことを自分がやるとは思っていませんでした。電器店などに買いに行く時間がなかったので、ダメもとで百円ショップをのぞいてみました。すると、ありました。平型のイヤホンマイクが。ほんとうにこんな安物のイヤホンで聴けるのか、半信半疑で試してみましたが、イヤホン無しで聞くよりもいい音がしているような気がしました。

往復3時間の道を、ほとんど音楽を聴いて過ごしましたが、一定の時間が経てば画面は自動的に暗くなり、帰ったときにもバッテリーはそんなに減っていませんでした。これは案外使えるかも……と思いました。

恐らく私はこれで映像を見ることはないでしょう。小さい画面でちょろちょろ動くものを見るとめまいがします。乗り物酔いをするような人間ですから。でも、音楽を聴く道具としては愛用できそうです。確かに音質にこだわる人には不満だろうし、メモリはかなり食うけれども、許容範囲だと思いました。(その後、ほかのフリーソフトもインストールしてみましたが、WindowsMediaPlyerで特に不満はないので、そのまま使っています。)

(5) 名刺リーダを試す

仕事で使うことはあまりないのですが、ついでに名刺リーダも試してみることにしました。
名刺リーダを起動して、手元にあった名刺をカメラで撮影すると、驚くべき精度で情報を読み取ってくれました。文字を認識するだけならそんなに驚きませんが、どうして会社名や部署名や住所や姓名を区別しているのでしょう。
試してみた名刺では、住所の最後の数字2つ(番地)を奇妙な漢字に読み違えていましたが、あとは完璧でした。

(6) アラーム(目覚まし)を試す

これを使ってみたのは、フリーソフトの目覚まし時計に挫折したあとのことです。標準で用意されているものは不便、という思いこみと偏見に固まっていましたので、標準のアラームを目覚ましに使うという発想は全くなく、インターネット上で確実に目覚められると評判の良い目覚まし時計を入れてみました。
ところが、大きな誤算、というか自分で最初から分かっていたことですが、私はちょっとした物音でもすぐに目が覚めてしまう質なのです。「確実に目覚められる」ような音の目覚まし時計など、必要のない人間でした。静かな音でひとしきり鳴り、寝ぼけ眼のままでも止めやすい時計があれば、それで良かったのです。
フリーソフトで導入した時計はかなり音がけたたましく、止めるのにも画面にタップするか、キーボードの特定のキーを押さなくてはならなかったので、目覚めたばかりの頭ではそこまで注意力の必要な操作はできませんでした。
その点、アドエスに最初から入っていたアラームは、どこでも適当なキーを押せば止まるので、ふつうの目覚まし時計を物理的に止めるときの感覚でできます。アラームの音の種類もかなりのバリエーションがあったので、うるさくなくて、ほどほどの長さがあるものを選びました。
鳴る直前にバイブレーションが始まるので、私の場合、そこで目が覚めることもあります。
何が便利かは人それぞれ、という見本のような話でした。

(7) その他、いろいろ試す

このあとも、オペラやIEはもちろんのこと、電子辞書だの、「モバイルgoogleマップ」(フリーソフトのgmm_naviAutoを併せて使っています)だの、「ちず丸」だの、「インターネットラジオプレイヤー」だの、「W+info」だの……ウィルコムのサイトからダウンロードできるものを含めて、用意されたものは片っ端から試してみました。(相手が必要なものは、試していません)

電子辞書はときどき使っているし、これからも使うだろうし、地図もよそに行くときは便利そうです。ただし、「NAVITIME」はまだ使っていません。使用期限があるものだから、ここ一番というときのために取っておかなくては……というケチな気持ちが働いて、起動するのをじゃましています。

W+infoは見たり見なかったり。常用すれば便利だろうと思うのですが、なくても済むという感じです。
全く個人的な理由ですが、私はちょろちょろ動く画面が嫌いなので、Todayに10秒おきくらいで切り替わる画像が出てくるのはうんざりでした。表示切替をしない設定にして一息つきましたが、それでもしばらく使うと「飽きてしまう」という感覚に陥りました。
Yahooやgooのポータルでは、そのときどきのニュースが限られたスペースにとても短い文で紹介されており、その簡潔なフレーズにみごとに要点が凝縮されていて、思わずクリックして読んでみたい気持ちにさせられます。が、W+infoは長い文章の頭の方が出てくるだけで、何のことだか分からなければ、たいして興味もわかないということになります。
全然使わないというのももったいないので、ときどき思い出したように開いてみます。そして、大抵は眠らせています。

インターネットラジオプレイヤーについては、何の番組をやってるか分からないラジオよりも、好きなときに好きな曲を聴けるWindowsMediaPlyerの方がいい、というのが私の個人的な感想です。膨大なパケット料が必要になるので定額以外のプランには向かないと言うことでしたが、私は自宅で無線LANにつないで聴いたので、その点は大丈夫でした。

電卓はもっと使い勝手のいいのが欲しいなあと、これだけは壊れた旧式PHSのシンプルな電卓を懐かしく思いました。

(8) ATOKの予測変換はパス

ところで、あんなにこだわったATOKですが、予測変換は早々にオフにしました。打ちにくいテンキー入力であればこそ、予測変換の意味もあるでしょうが、フルキーボードで賢いATOKが付いていたら、なにも予測までして変換を急ぐ必要はありません。むしろ、あの小さい画面に小さい文字でごちゃごちゃと候補が挙がってくるのがうるさくて、見る気にもなりませんでした。パソコンで使うATOKは数少ない適確な候補だけを挙げてくるのに、どうして的外れな候補までを大量に表示するのか不思議です。使いこんでいけば学習して使い易くなるのかも知れないけれども、そこまで待とうとは思いませんでいた。
ATOKはATOKの変換をしてくれるだけでじゅうぶんです。

(つづく)

 monokobo

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