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 ど素人のアドエス導入記

【第6回】 Today(待ち受け画面)の衣替え   

(1) 紅葉の季節が終わり…… 〜魅力的なテーマを探して

使い始めた頃は秋だったので、紅葉のテーマはぴったりだったのですが、12月になるとさすがに季節はずれの画面を出しておくのは気が引けました。新しいのに換えようと思って用意されている画像を次々と引っ張り出してみましたが、どれもぴんと来ません。
そんなとき、創ったテーマをフリーで提供されているサイトを見つけました。早速使わせてもらいましたが、ほかにも好みの画像はないかと探し始めました。

こうしてめぐりあったサイトの中で、Arieさんの「W-ZERO3日記」とAviさんの管理による「shino-blog 」に入り浸ることになりました。「shino-blog 」にはいろんな人が作成したテーマが投稿されています。目移りしながらあれもこれもとダウンロードし、結局、ヴァイオリンを素材にしたテーマ(Arieさん作)でToday画面を飾ることにしました。

探してみれば、使ってみたいテーマがたくさん見つかります。
次々と表示して変化を楽しんでみましたが、時によってはタスクバー以外の部分が青緑に染まって、選んだ画像が表示されないこともありました。初めのうちは、これは使えない画像なのだと思って、削除していました。しかし、標準で搭載されているテーマにいったん置き換えてからやり直すとうまくいくことがある、という助言がArieさんのサイトに書いてあるのを見つけて、そのとおりにやり直してみました。おかげで、諦めた画像のいくつかが復活しました。たまに標準で搭載されている画像がうまく表示されないこともありましたが、これもまた、別の何かを表示させてからやり直すと、ちゃんと表示されるようになりました。

根が創作好きの人間ですから、文芸作品に限らず、なんでも自分で作ってみたくなる性分です。テーマを自作できたなら、よその人が自分の好みにあうテーマを創ってくれるのを待っていなくても、好きなように画面を変えられるのに、と身の程知らずな願望と創作意欲がむくむくと湧いてきました。
フリーソフトの「テーマライト」やシェアウェアの「幻律」などは、いささかの関心を示して調べてみました。実際、「テーマライト」のほうは、ダウンロードしてちょこちょこといじってみたりもしました。けれども、今の私の力量では、創るより探す方が適当だろうと見切りを付けました。挑戦するとしたら、ずっと後のことになるでしょう。

(2) アナログ時計が欲しい 〜「rlToday」

ある夜、いい加減目がくたびれてきた頃、何時になったかとToday画面を見たら、目が霞んで数字がはっきり読めなくなっていました。これはいけない、と思うと同時に、アナログの時計だったらこんなときにも見えやすいのに、と考えました。

そこで、アドエスのToday画面で使えるアナログ時計を探してみることにしました。初めに思い浮かべていたのは、「rlToday」でした。好みに合わせて日付と時計とランチャが表示できるというのはかなり早い段階から知っていたけれども、本家のサイトが外国語なのでちょっと躊躇していました。でも、翻訳ソフトを使えばおおざっぱな意味はつかめるだろうし、国内の有志の皆さんのおかげで、日本語で解説したサイトもあります。とくにつまっちさんの「つまっちの用法用量は正しくお使いください」ではとても分かり易く解説してあります。それら日本語の案内に頼りながら英語のページを表示し、翻訳ソフトで日本語らしきものに変換しました。これで、どこをクリックしたらダウンロードできるのかが分かる程度の訳文になりました。あとは「rlToday」をインストールするだけ。

やってみれば、もとが外国のサイトであっても、それほど恐れることはないと感じました。外国のサイトが怖いのは、ことばの壁のために怪しくても怪しいと分かりづらいことであって、みんなが利用していて大丈夫だと分かっているところなら心配する必要はありません。稚拙ながらも一応の翻訳をしてくれる翻訳ソフトと、私の乏しい英語力を併用すれば、かろうじて内容を推理できます。かくして無事に「rlToday」を入手し、rlToday用画像置き場の「ぐるぐる」の素材を使わせていただくことにしました。

ところが、問題はここから始まりました。
無事にインストールはできたのですが、設定画面を操作しようとするとと挙動が怪しくなり、たびたびフリーズしてしまうのです。これは、デフォルトでも起きることから、画像の問題ではなく、ソフトウェアの問題であったようです。反応が鈍くておかしいながらも、なんとかつついてToday画面に戻すと、ちゃんと選んだ画像が出ています。そして、ちゃんと使えます。ところが、ほかのものに設定を変えようとすると、たちまち動きが悪くなります。

何度もリセットしました。そのたびにデフォルトの小さな画像が現れ、「ぐるぐる」から拝借した気に入りの画像と入れ替えるのに、四苦八苦しなくてはならなくなります。なにか共存できないものが入っているのでしょうか。それとも、私の操作にミスがあったのでしょうか。
全く動かないわけではないので、気に入った画像を表示した時点で、下手に触らずにそのまま使っていこう、と一時は思いました。しかし、どうしても設定を動かしたくなることはあり、そのたびにリセットをするという危なっかしいことの繰り返しとなりました。
これはもう諦めた方が良さそうだ、と観念しました。無理に使いつづけると、ほかのことで支障が出るかも知れません。

思えば、これを使いたいと思い始めたそもそもの発端は大きなアナログ時計をToday画面で見たかったからなので、なにも「rlToday」でなくてもかまわない訳です。単なるアナログ時計以上の使い道があるので惜しかったのですが、諦めることにしました。

(3) それでも、アナログ時計が欲しい 〜「Today'sTime」

アドエスで使えるアナログ時計を求めて検索を続けていると、Arieさんが「Today’sTime」について紹介されている記事に出会いました。これも外国のソフトウェアですが、前回のチャレンジで英語のページからダウンロードしてくる自信がつきました。
問題はこの画像がVGAに対応していないと言うこと。時計の背景がずれてしまうので、無地のテーマならいいけれども、絵柄によってはとても気になる姿になってしまうのです。そして、そのとき私が使っていたのは、まさにズレが気になるデザインでした。画面に時計を表示させると、ヴァイオリンの上の方が切り取られてしまいます。楽器がこういう姿になるのは見るにしのびません。
「Today’sTime」そのものは画像がシンプルで、針や文字盤の色の変更が簡単で、とても使いやすいものでした。しかたがないので、Todayの画像の方を変えることにしました。

そんなとき、ふと思い出したのが『W-ZERO3 PERFECT GUIDE』(前述:第1回)で読んだ記事です。VGAに対応していないソフトを対応させる方法が紹介してありました。もちろん自己責任で。
W-ZERO3で使われているWVGA・VGAと従来から使われていたQVGAがどう違っているのか、どうして表示が崩れるのか、私の知識では説明することができません。解像度が違うということだけは、本やインターネットを調べて知っていますが、それだけでは理解しているとは言えません。でも、ここまでいろんなことを成功させたので、私もいささか調子に乗っていました。言われたとおりに忠実にやれば、たいていはうまくいく。うまくいかないと分かったら、本体を壊してしまう前にさっと退く。それさえ守っていればいい、できるだけチャレンジしてみたいと思いました。

例の本で紹介されていたのは「skSSV415」というソフトウェアです。検索してみると、簡単に見つかりました。ところが、いざダウンロードしようとすると、そのページは表示できないというメッセージが出てきました。ほかにもリンクのあるページが見つかりました。しかし、リンクは切れていました……。
こんなことを繰り返すうち、どうやらこのソフトはもう配布されていないようだと思い至りました。私は大胆にもほかのソフトを探しはじめました。ほんとうなら、この時点で手を引くのが、ど素人のとるべき正しい態度だったと思うのですが……。
やがて、外国のフリーソフトを発見。「Read me」に目を通すと、あくまでも自分の責任において使うように、何かあったときに自分で対応できない人には奨められないという意味のことが、念を押して書いてありました。いつものお約束の注意書きです。しかし、このたびはほんとうに素人が手を出したら危ない、という警告の重みを感じました。

私は我に返りました。これは完全に自分の実力を無視した冒険です。失敗したらどうやって元に戻すつもりだったのか……?
これを導入したからといって、Violinのテーマを壊すことなく時計を表示できるとは限りません。私はこれが「Today’sTime」を表示させるための適切な手段かどうか判断できていません。ただ、もしかしたらできるかもしれないから試してみようというだけのことだったのです。

諦めることにしました。Violinのテーマに別れを告げ、背景がずれたことが目立たないテーマを選び直しました。そのうち、「Today’sTime」がWVGA・VGAに対応するか、でなければ、ほかの何かが見つかるかも知れません(今も、見つかっていないわけではありませんが、会員登録を伴うようなものは、無料であっても二の足を踏んでしまうのです)。

(4) 日付の表記を変更 〜「Pocketの手」で

インストールしたあと、ろくに活用していなかった「Pocketの手」をおもしろ半分にいじってみました。ユーザーインターフェイスのメニューから日付の画面を出して「短い形式の日付」だの「長い形式の日付」だのを見たあと、自分では何か変更したという自覚もないまま、「Pocketの手」を終了させました。そのあとになって、なにか違ってしまったと気づきました。Todayに表示された日付の表し方が、いつもと違うような気がするのです。
たとえば「2007年12月29日金曜日」というような表記になっていたはずなのに「2007/12/29(金)」という書き方になっているのです。前の表示は記憶違いだろうか、とも思いました。記憶違いにしても、年月日のついた形式の方が好きなので、その形にしたいと思いました。それくらい簡単にできるだろうと高をくくっていました。

再び「Pocketの手」を起動させ、日付の設定のページを出しました。長い形式の日付をチェックして、yyyy(年)だのm(月)だのdddd(日)だのを並べました。しかし、表示される日付はどんどん余計なものが付いてぶざまになるだけでした。月と曜日には何月、何曜日という表示のしかたがあるのに、年や日にはなく、スラッシュのあとにくる数字の桁が変わるだけです。これでは全体の釣り合いがとれません。形を整えようとして手を掛けるほど、おかしな日付になっていきました。

もともとの表示はどうだったのだろう、自分の記憶が間違っているのだろうかと迷い始めたころ、こうなる前の画面を「KTCapt」で撮影していたのを思い出しました。パソコンに残っていた画像を確認すると、まちがいなく「○○○○年○○月○○日○曜日」となっています。

ここで私はいかにも素人らしいばかげたことを思いつきました。「Pocketの手」を使っておかしなことになったのだから、「Pocketの手」をアンインストールしたら、もとどおりになるかも知れない……と。
そんなことがあるわけないのは、ど素人の私でも分かることですが、そのときはそんなくだらない思いつきにも縋りたい思いでした。
当然のことながら、アンインストールしても、何の変化もありませんでした。

それなら、バックアップしたデータを復元すればいい、と今度はまともなアイディアがひらめきました。microSDカードにSprite Backupを利用してファイルが保存してあります。
ところが、復元するとなると、すべてがその段階に戻ってしまうらしいと分かりました。拡張モードなら項目によって復元する内容を選べるのでしょうが、私は基本モードでバックアップしていましたから、日付だけを指定することができませんでした。全部元に戻すか今のままでおいておくか二つに一つを選ばなくてはなりません。せっかくここまで手塩に掛けてカスタマイズしてきたのに、ずっと前の段階に戻ってしまうなんて、もったいないし、悔しいことです。特に不都合があるわけではないのだから、日付の表示など、どっちでもいいことではないかと思い始めました。

やっぱり「Pocketの手」を使ってみようと思い直し、再びインストールしました。「最初の起動なのでバックアップをしてください」という意味のメッセージが出て、そういえば前回もバックアップをしたんだったな、と思い出しました。
前回のバックアップファイルは、まだ消していませんでした。私が求めていた日付の表示はそこにありました。
「Pocketの手」のバックアップでは一つ一つの項目を指定して復元ができます。ほかの設定は最新のままで、日付の表示だけ、当時のものに戻しました。画面になじみのある日付の表示が戻ってきました。

こういうドタバタをやるたびに、少しずつ知識が増していくようです。道のりははるかに遠いですが。
念のために、日付の表示の欄はキャプチャで撮っておきました。

(つづく)

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