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日本活性化の為のアイディア集2


2.輸入を盛んにして豊かな生活を
 ●果物輸入をもっと自由に '97/11/11 UP


2.輸入を盛んにして豊かな生活を

●果物輸入をもっと自由に

我国は、”資源小国だから輸出によって始めて国が成り立つ”という国民に深く染み付いた独特の経済理念がある。

長年の努力によって日本製自動車とエレクトロニクス家電及び工作機械は、世界のどの市場でも性能・価格において抜群の競争力を持っている。

このことについては、世界市場での競争において勝ち抜いてきたわけであり、日本からの輸入によって自国企業がその分野から撤退せざるを得なくなっても、先進国であれば、そのことを正面きって非難することは難しい。

逆に世界市場での競争力からすれば、世界の市場価格では国内生産が限りなくゼロに近づいてよい分野、例えば米、果物、花、野菜等々については、我国特有の”国民感情”という表現や、地中海ミバエ等の害虫などを理由として輸入阻害している。

長年輸出推進に取り組んできたのは通産省であり、農産物の輸入等を阻害してきたのは農林省であるから、我国の行政機構の「省益あって国益なし」という原則に慣れてしまえば、それほど違和感はないが、声の大きいアメリカはともかく、対日貿易赤字が恒常的に大きい東南アジアの国々は、もっとフルーツや農産物を輸出できたら赤字も縮小できるのに、と思っていることであろう。

東南アジアや中国でのワイロの話が出ると、その程度の国なのだろうなぁと思ってしまう私としては、日本の農産物輸入に対する対応に対して、彼らは、「日本はズルイ国だ」と太平洋戦争当時の災害、被害とダブらせてしまうのは想像に難くない。

日本の国のオレンジジュース(もちろん本物の果物を絞ったもの)がいかにバカバカしく高い(政治献金分が上乗せされている)かは知っていたが、東南アジアのフルーツやフルーツジュースのおいしさ,安さを知れば知るほどこんなのが毎日食卓に沢山並んだら、どんなにリッチな気分になれるだろうとウキウキしてしまう。

輸出する人が喜び輸入して食べる人が幸せになれる事がなぜできないのか、本当に悲しい国是だとは思いませんか。

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