公開予定作
- ロレンス「太陽」第3章 … 手つかず。
- ヘミングウェイ「いいライオンのはなし」 … 訳了。公開未定。
- ヘミングウェイ「清潔で明るい場所」 … 訳了。公開未定。
- ロング「蝶々夫人」 … 翻訳停滞中!
翻訳メモ
- ルイス・キャロル「心を養う」
- Carroll, Lewis. [1907] FEEDING THE MIND. London: CHATTO & WINDUS.
- 講話原稿。講話は1884年に英国アルフレトンの牧師館で行われました。
- ルイス・キャロル「亀がアキレスに言ったこと」
- Carroll, Lewis. [1895] "What the Tortoise said to Achilles" in Mind, New Series, Vol. 4, No. 14, pp. 278-280.
- この文章は何の分野に属するものなのか、数学なのか論理学なのか哲学なのか、と問われれば、「論理学の哲学 philosophy of logic」と答えるのが正解でしょう。
- 本作には既に多くの日本語訳が存在します。私の知っている最も古いものは、1965年の林一訳です(抄訳ですが省略箇所はそれほど多くありません。これよりも古い訳をご存知の方はぜひ教えてください)。インターネット上でも、セプタングエース訳「亀はアキレスにかく語りき」などの訳文が公開されています。
- L.キャロル[1965]「亀がアキレスに語ったこと」(林一訳)、『数理科学』3巻8号、サイエンス社。
- ルイス・キャロル「ある論理学のパラドクス」
- Carroll, Lewis. [1894] "A Logical Paradox" in Mind, New Series, Vol. 3, No. 11, pp. 436-438.
- 「ジョー」として描かれるジョン・クック・ウィルソンについて、詳しくはSEPを参照。この問題は「Barber Shop Paradox」とも呼ばれました(が、パラドクスではありません)。
- Noteを含む全訳です。日本初!
- ジムの会話は「です・ます」体で訳してありますが、原文には対応する表現はありません。ジムの言葉とジョーの言葉とを一目で区別できるよう手を加えました。
- タイトルを「とある論理の逆説対話《パラドックス》」なんて訳すと、ラノベ好きの興味を惹けるかなあとも考えましたが、そもそも私が『とある魔術の禁書目録《インデックス》』を読んだことがないので自粛しました。
- D・H・ロレンス「太陽(無削除版)」第一章と第二章のみ
- Lawrence, D. H.. "Sun" in D.Mehl & C.Jansohn (ed.) [2002] The Woman Who Rode Away and Other Stories (The Cambridge Edition of the Works of D. H. Lawrence). Cambridge: Cambridge University Press, pp. 19-38.
- 初出1928年。底本。1926年9月発表の旧版「太陽」とは別に、1928年10月にパリのBlack Sun Pressから出版された「無削除版」(新版)です。
- 「太陽」の日本語訳は12種類以上出版されていますが、新版の訳はあまりありません。2003年の壬生訳や2010年の井上訳も旧版の訳です。新版の全訳を収録していて手に入りやすいのは、唯一、上田和夫訳『新版ロレンス短編集』(新潮文庫、2000年)だけだと思います。
- フランツ・カフカ「寓意について」
- フランツ・カフカ「田舎医者」
- Kafka, Franz "Ein Landarzt"(成立1917年。初出1918年).
- 拙訳が、朗読のテキストとして利用されました。イベント「梅ヶ丘THE生エンタ」(東京世田谷区、2012年11月)における、現代朗読協会の公演です。その動画「■梅丘THE生エンタ「田舎医者」」をYoutubeで閲覧できます。なお、公演で読まれたのは、演者の方によって朗読用に短縮された版です。
- チャールズ・ディケンズ「ある自虐者の告白」
- オー・ヘンリー「賢者の贈り物」
- オー・ヘンリー「緑の扉」
- Henry, O. "The Green Door" in Literature Collection.
- オー・ヘンリの作品を読むと、いつも何かしら不満を覚えてしまうのですが、この作品は唯一、すっと受け入れられました。
- この小説についてしっかり理解したい方は、拙訳だけでは終わらせず、「緑の扉(ver.0.9.1)」訳者であるislecape氏による「O・ヘンリー「緑の扉」翻訳後記」の 「クリフハンガー編」および「ワーキングガール編」をぜひともお読みください。とてもためになります。(2020.09.28追記)
- ラドヤード・キプリング「ぞうくん」
- Kipling, Rudyard "The Elephant's Child" (初出1900年) in JUST SO STORIES.
- 底本の出版1912年。
- 原則として小学2年生までの学習漢字だけを使うという方針で訳してみました。
- スコット・フィッツジェラルド「壊れる」
- Fitzgerald, Scott. "The Crack-Up" (初出1936年) in Esquire.
- わりと自由、推敲少なめの訳です。原文と違う文体の訳文。
- アーネスト・ヘミングウェイ「老人と海」
- Hemingway, Ernest. [1952] THE OLD MAN AND THE SEA. London: Jonathan Cape.
- 2年もかけて翻訳。訳文ファイルを青空文庫サーバーに収録してもらいました。
- ルイス・キャロル「あかるい夏の空の下 ― 『鏡の国のアリス』巻末詩」
- Lewis Carroll [1896] "A Boat Beneath a Sunny Sky" in Through the Looking Glass: And What Alice Found There.
- こういう翻訳をするのは純粋に楽しい。
- ウルフ「外から見た女子学寮」
- Virginia Woolf [1926] "A Woman's College from Outside" in Collected Short Stories. A Project Gutenberg of Australia eBook.
- 訳者が自分の訳に酔っている訳。しかしこれ以外の訳し方は私には分からない。
- オスカー・ワイルド「幸福の王子」
- Oscar Wilde [1888] "The Happy Prince"
- それほど気合を入れず訳したのですが、読み返したら泣きそうになりました。
- トマス・ブルフィンチ「ガウェイン卿の結婚」
- Thomas Bulfinch [1913] "SIR GAWAIN’S MARRIAGE" in The Age of Chivalry, bartleby.com.
- 読むついでに訳したもの。韻文は古い英語なので大変。
- ヴィリエ・ド・リラダン「未来のイヴ」(冒頭のみ)
- Auguste Villiers de l'Isle-Adam [1886] L'Eve future.
- フランス語は読めないことが分かった。推敲も中途半端ですみません。
- ジェイムズ・ジョイス「ブルーノ哲学」
- James Joyce [1903] "The Bruno Philosophy" in Daily Express [Dublin] (30 Oct.)
- ジョイスがブルーノに相当入れ込んでいたということを全く知らなかったので、知って驚いてこれを訳しました。
http://www13.plala.or.jp/nami/