新美保鎮守府サイト

基地司令紹介








 ご挨拶:これは部隊内での訓辞をまとめたものやサイト用に書き下したものです。

 30年1月 30年8月 30年9月


平成30年10月

軍隊では指揮官の命令は絶対です。嫌でも従わなければ最悪、その部隊は全滅するかも知れません。
しかし命令を受ける兵士も千差万別です。素直な者、そうでない者。

もし指揮官が命令するよりも先に兵士が自ら指揮官の意図を悟って自主的に動いたらどうでしょうか。その部隊は最強の軍団となるでしょう。指揮官たる私は部隊の兵士一人一人が、そうなるよう日々、努力し切磋琢磨しています。

美保鎮守府は地方の部隊に過ぎません。それでも一つの部隊として責務を果たすべく常に意識統一を図るため思想的な座学の時間も重視しています。

指示する側、受ける側といった関係だけでなく、心が通じ会えるような組織を目指しています。平たく言えば組織としての理想像を求めているのです。

兵士とは訓練を実践して実力をつけるだけでなく戦いの目的を意識して『必ず勝利する』という強い決意を繰り返すのです。

人間は一度、決意しても時と共に、決心が揺らぐことがあります。それは艦娘とて例外ではありません。
不思議なことですが彼女たちと共に戦ううちに彼女たちも本来は平坦で無機質な感情が起伏に富んだものになる。恐らく少しずつ人間に近づいていくのでしょう。

軍隊ですから彼女たち個々の戦果も可能な限り記録しています。それを分析して戦術の研究、対策に役立てます。同時に彼女たちの記録を定期的にチェックし、時期をみて称賛します。それが独立した兵士としての自覚と各自の自信に繋がります。それが彼女たち自身の存在意義になります。

感情を持つ艦娘は単なる兵器とは違います。メンタル面の管理により想定を越えた潜在的能力を発揮することが分かって来たからです。

また彼女たちも指揮官の命令で動くだけでなく自分達の海軍の存在意義を理解することで、より継続的に能力を発揮し続けることが可能になります。これは人間に似ているかも知れません。

艦娘は個別に独立した存在でなく『姉妹』という人間に似た横の連携もあります。また個々に系統ともいえる歴史的な脈流(伝統)に由来する部分があります。それもまた艦娘たちの存在する意義付けと潜在的能力発揮へと繋がるようです。

それは不思議な感覚です。自分という存在の由来に思いを馳せることができる。時に彼女たちは過去の何かを清算する為に戦っているようにも見えるのです。
歴史的な背景、重層文化的な内容にも感応出来る深さを感じる子も居るのです。ですから彼女たちの存在は奥妙です。それは先祖を敬う人間の姿にも何処と無く似ているのです。

ですから彼女たちには姉妹艦という範疇に捕われずに同じ鎮守府に属する一つの家族のような繋がりを持って欲しいと願います。部隊組織という理由がなくても互いに通じ合い助け合える集団であって欲しいのです。

素直に命令を受け純粋に遂行しようとする彼女たちの姿は輝いてます。
指揮官たる私は作戦の遂行だけではなく艦娘たちの未知の部分にも光を当てつつ国土防衛、地域防御の為に今後も切磋琢磨する所存です。

平成30年09月

先般、地元で開催された国威掲揚の平和式典に参加して参りました。まずは犠牲者への黙祷、それから国歌斉唱と式次第は厳かに進行します。
来賓の顔ぶれは実に多種多様でした。国会議員、県議を始め市長、企業や各経済団体の代表、更に宗教関係者まで。私も地方のいち司令官ながら駆逐艦娘と共に参席致しました。来賓の先生方の挨拶は多彩で刺激的した。私も日々戦いに明け暮れながら、つい忘れていた人間らしい何かを思い出す心地でした。

基調講演は国連の勤務経験もある学者で平和と繁栄という内容でした。ただ平和な生活のためには、安全保障と、政治の安定と同時に経済の発展も不可欠である。その前提がシームレスな交流やゲートウェイたる各種基盤による連携。特に国内に留まらずアジアから世界へのダイナミックな交流が必要だと。

やはり視野が広い。近視眼的に目の前の敵を蹴散らすばかりの軍人には驚きの連続でした。私も政治家との交流はありましたが経済関係者は無縁でした。
いち軍人であっても指揮官たる者は「戦後」にも想いを馳せるべきだと感じました。

深海棲艦の影響で武力だけでなく経済的にも世界は危機に瀕しています。先生に依れば本来、深海棲艦が出現せずとも我が国の経済はここ数年を境に減速に転じていただろうと。

特に危険なことはシナを中心に一帯一路構想を提唱しています。かの国は我が国を除外してアジアから欧州にかけての国際ハイウェイ及び鉄道網の構築を目論んでいます。もし今、終戦になったら我が国の経済は、どうなるでしょうか? そういった未来予想図が必要でしょう。

一部には、この戦争が終わらないことを願う輩も居るようです。由々しき事です。
様々な課題は目に見えない部分にも存在すること。それを踏まえて今後の戦いに挑まねばと、襟を糺した次第です。※なお、同行していた護衛の艦娘は座席で轟沈していました。

軍隊は組織ですから様々な人が集います。敵と戦う為には力を一つに束ねる指揮官が不可欠です。そのために訓練が必要です。戦いになれば個人の感情よりも作戦組織行動が優先されます。
しかし、いくら優秀な兵士がいても自分勝手に行動すれば、どうなるでしょうか。その結果は明らかです。作戦は失敗し、多くの兵士の命が奪われるかも知れません。
軍隊は階級によって秩序がありますが、時に、この流れに反発する者が現れることがあります。これは兵士が全体よりも個人の感情や事情を優先させようとする時に起き易いのです。
ですから命令がなくても常に、全体のことを意識できる兵士が多ければ、その軍隊は強くなるのです。
同時に指揮官が自分勝手でもいけません。上に立つものは部下を守る責任があります。また、どんなに小さな部隊であっても、より大きな組織や国家のために責任を果たそうという気持ちが必要です。

その国家には目標、大計があります。
どんなに小さな兵士一人であっても、どんなに過酷な環境や最前線で戦うとしても常に部隊や国家を信じて歩むことが理想です。その一途な気持ちこそが歴史を育むものと信じるのです。

一人の兵士には守るべき立場があり果たすべき責任があります。そして指揮官にもまた立場があり果たすべき責任があります。それは同一ではありませんが、等しく価値があり意義あるものです。どちらが偉いとか優れているものではありませ。互いに協力し一蓮托生、切磋琢磨して参りたく決意する所存です。
兵士は国民のために、指揮官は兵士のためにあるのです。

現状維持とは望ましいことでしょうか? 私たち人類は敵と戦っています。
最前線の兵士は命懸けですが、もし彼らが後退するようなことがあれば、後方の陸上に居る私たちの生活が脅かされる恐れがあります。だから決して後退する訳には参りません。

私は軍隊の指揮官であり政治家ではありませんが、時おり戦後について想いを馳せます。もし今、この戦争が終結したら私たちの生活は、どうなるのでしょうか。

敵と戦っている現状は異常なことです。本来は戦乱のない平和な世界が理想です。では、その世界は具体的には、どのような姿なのでしょうか。

戦乱の世では敵と戦い勝利することが日々の目標です。しかし平和な世の中では、戦いが生活の目標ではなく、私たち人類が人間らしい生活を送ることが目的になるに違いありません。
ただ、現実には問題が多いことに気付きます。戦争が長引いたために、平和な世界の具体的なビジョンがないのです。今は戦争があるので、人類は国家や民族の対立が棚上げになっているだけです。戦争が終結すれば、それらの問題が再燃しかねないのです。

まだ戦争終結の目処は立ちませんが、戦後世界の青写真も準備する必要があるでしょう。そして一般の市民の皆様は、そのまま平和な世界に移行できるでしょう。ただ戦争に係わる関係者や兵士、特に艦娘たちが、どうなるのか気になります。そこで美保鎮守府では艦娘たちと地域の交流を推進したり、学校教育も受けさせているのです。

最近、美保鎮守府は呉鎮守府の直属となり、新たに隊員教育の任務も受けました。これは美保鎮守府にとって千載一遇のチャンスだと感じました。軍隊における教育は、具体的な戦い方(安全保障)が第一です。同時に精神的な人格形成や国家を形作る為の思想啓蒙が必要だと考えます。戦うだけの「兵器」としての艦娘に留まってはならない。兵士の成長が鎮守府の発展になる。それが未来へ繋がるのではないか。
そうした艦娘たちの指導は鎮守府の責務ですが、一般の地域社会に対しては私たち海軍が干渉し強要する訳には参りません。そこは地域の皆様の協力、連携が必要です。それは先に触れたように鎮守府の成長が結局は地域にも良い影響を与え、共に発展出来るのではないかと期待するのです。地域と連携することで平和な国家基盤へ繋がるのではないか。
軍隊とは戦う組織です。私は、戦いには二種類あって、目に見える外的なものと、目に見えない心の戦い。それが思想啓蒙であると考えます。

協力という観点では鎮守府の兵士同士の連携は当然ですが、指揮官と兵士においても良好な関係を築くことが重要です。軍隊では注意しないと兵士や組織間に壁が出来たり葛藤が生じることがあるのです。互いに協力して勝利感を共有すれば良い関係性が深まり組織が活性化します。美保鎮守府では、このような良好なチーム作りに尽力しています。これを雛形として地域の市町村、自治体へも拡大することが可能ならば、戦後体制についても希望が見えるのではないでしょうか。

艦娘の戦う範囲は国内は元より、時には海外にも及びます。帝国海軍の拠点は国外にも複数あり、今後は国際的な連携も活発になるでしょう。実際、一部には訓練や作戦協力の実例もあります。 今後も地域と連携を模索しながら歩んでたく存じます。

人には使命があります。それが果たされなければ立場を失います。特に軍隊の兵士は勝つという使命を果たすため命懸けで戦っています。そんな兵士を艦娘と呼びます。

軍部でもまだ一部には彼女達への誤解が残っています。艦娘単なる機械的な兵士であるから頭数さえ整えば何とかなる。不足すれば補充すれば良いと。しかし果たして、そうなのでしょうか。
問題は後方を守る私たちです。戦果が上がろうが上がるまいが関係ない、そんな態度では申し訳ないのです。
もちろん軍人以外の一般の人なら仕方がない面もあります。しかし軍属でありながら戦果よりも自分達の保身に一生懸命な者たちも一部には存在するのです。私自身は、そうなるまいと切磋琢磨を続けて参りました。

当鎮守府所属の兵士の数は決して多くはありません。しかし一人一人の個性は豊かです。私自身も着任後、暫くして、そのことに気付かされました。それからは、よく話し合い一人一人の意見や希望を見極めつつ各自が最適な部署に就けるように心掛けました。

努力を傾けながらも時には犠牲者を出したことも、あります。私自身、軍令部からいつ解任されても受け入れるように覚悟し異動にも即応出来るように備えて来ました。

かように不足多き指揮官であります。小規模な鎮守府ですが所属の艦娘の中には私に反発する者も皆無ではありません。

それでも私は前向きな艦娘たちと協力して行くべき道を模索しました。戦果の分析から戦術を検討し訓練にも逐一反映させました。当初は訓練する為の予算を捻出することにも苦労していました。これも主計課の数字に強い艦娘が工夫する中で、徐々に改善したのです。

月日を経る毎に少しずつですが結果が現れて参りました。こうなると鎮守府にも流れが出て参ります。面白いもので、こうなると反発していた艦娘も協力的になって来たのです。

まだまだ発展途上ですが皆様と共に、前進して参りたく存じます。

私たち人間の、心身の統一は簡単ではありません。夢や希望があっても体が付いてこない。それは、まるで理想と現実のギャップがある如く。

組織や国家も似ています。責任者や政府が目指すことと、構成員や国民が願うことは一致しているでしょうか。それを抽象的に表現すると理想と現実ともいえましょうか。

当美保鎮守府のような軍隊でも、指揮官の命令に隊員(艦娘)たちが絶対服従すれば有り難いのですが現実は百パーセントとも言い切れない部分はあります。それは彼女たちの個性とも言えましょう。

軍隊であっても一方的な命令ばかりでは、いつか限界が来ます。艦娘といえども個性があります。兵士にも心があるのです。指揮官として、その気持ちを汲みながら、お互いに一つになって協力していく。だから対話が必要です。また双方の価値観の共有も大切です。国土防衛は個人では出来ません。協力し合う軍隊組織が必要なのです。

そして当鎮守府と美保湾や中海周辺地域の皆さんとの協力関係も不可欠です。ですから私たちだけが一方的に戦うのではなく、可能な限り地域への情報公開にも努めています。それは単なる広報活動だけではありません。地域の皆様の声を聞きながら、防衛や防災活動協力も拡充して参りたい所存です。

私は、この地元出身です。故郷を愛しています。この地が踏み荒らされることは許せません。そして、この地域を護ることを通して国家を護りたいと考えます。

平成30年08月

何事も上を見れば切りがありません。しかし人知を乞えた時の流れというものがあります。
いつまでも現状に留まるのではなく私達は少しでも前進し進撃すべきです。

美保鎮守府は決して高い基準ではありませんが山陰の国防の要として最低限の基準を満たすべく訓練し切磋琢磨しています。

その甲斐有ったのでしょうか。この度、帝国海軍において体制の見直しがあり美保鎮守府は呉鎮守府を中心とした中国地方本部の直属となりました。
併せて、この美保鎮守府が西日本を中心とした海軍、特に艦娘の教育にも責任を持つことになりました。

ですから私達の部隊は縮小ではなく拡大し発展していく時を迎えたました。

軍隊において規律統制は不可欠です。特に状況に応じて艦娘達は自律的な判断を求められることが有ります。他の鎮守府と比べ生真面目な当鎮守府でしたが、それも意味があったのでしょう。

従って地方本部直属とはいえ指示を受けるだけの鎮守府ではなく互いに協力し発展していく内容も必要でしょう。

軍隊では教育も必要です。今後、地方本部を拠点として、この美保でも山陰の美しい風土を生かした新たな教育内容を検討しています。

また私達の敵は深海棲艦だけでなく近年頻発する自然災害も含まれます。これもまた予測不可能です。
今までも山陰の災害対応は米軍の協力(オスプレイ)を得て実施していましたが今後は地方本部とも連携し中国地方一円が支援対象となるでしょう。

私達は美保の陸軍との協力体制も維持していますので今後は防衛だけでなく災害支援でも力添えを頂くでしょう。

鎮守府の担当範囲は拡大しても地域の皆様の協力は不可欠です。地元に根差しつつ国土防衛のため粉骨砕身取り組む所存です。今後とも宜しくお願い致します。


平成30年06月

深海棲艦の出現でボヤ化されていますがアジア情勢は常に緊張を孕んでいます。

大東亜戦争当時には広大な領土と人口を持ちながらも比較的小さな国であった支那。
彼らが深海棲艦と結託して覇権を虎視眈々と狙っているという情報もあります。
実際、境港周辺での過去二度に及ぶ敵の上陸作戦にあっては支那製の火器類の使用が認められています。

この山陰になぜ支那が来るのか? 

彼らは「一帯一路」構想という自国を中心とした陸海のシルクロードを目指しています。
深海棲艦による世界的な情報や経済の分断の陰で支那は独自の投資銀行を設立して多くの国を自分達の経済圏に巻き込もうとしています。
海の覇権を深海棲艦に任せながら、その裏側で陸の覇権を狙っているのです。
従ってアジアにおけるわが国の位置は、この混乱の中にあっても重要なのです。

ただ国連が機能不全に陥っている現在では、正式な外交ルートもないためわが国は支那へ正式な抗議すら出来ない状態です。

自分の国を自力で護るためには艦娘たちの活躍が不可欠なのです。
まだ至らぬ点も多々ありますが今後も地域の皆様と協力して参りたく存じます。

平成30年03月

まだ肌寒い気候ですが、この地域も新しい季節を迎えました。春は生命が躍動し始める時です。

美保鎮守府では山陰地方の海を中心に国防の任務に着いています。
あの深海棲艦という存在がなければ、そもそも私たち軍隊は必要はありません。
しかし目の前に私たちの国家と生活を脅かす存在があれば、それに立ち向かう群れが必要です。

もし、その敵が私たちと同じ人間であれば或いは話し合いで解決できたかも知れません。
しかし残念ながら相手は武力を持ち私たち人類に対して明確な敵意を持って攻撃してきます。
それに対しては同等か、それ以上の力を持って対抗しなければ人類は滅ぼされてしまうでしょう。

この戦いは長期にわたっていますが今なお敵の組織や体制、細かい部分は不明なままです。
そして世界は彼らによって分断されたままです。
その敵に対して私たちの部隊にも対抗しうる力が与えられたことは幸いでした。

しかし敵に対抗出来る、この力も軍人一人一人、個人の力だけでは十分に対応し切れません。
敵は不可解ながらも一定の組織的な攻撃を仕掛けてくるため私たち人類にも組織的な防衛力が必要なのです。
その為に外的には日々の訓練が欠かせません。
そして内的には、この鎮守府にもまた団結力が不可欠なのです。

分かりやすく表現すると鎮守府組織の一体化であり指揮官と部下が心情を一つにして作戦を遂行することなのです。
そしてこの美保鎮守府が存在するためには裾野である地域の皆さまの協力もまた大切な要素と考えます。

旧来より軍隊とは閉鎖された組織であり地域住民とは隔絶された存在でした。
しかし長期化する争いの中で、この聖戦を継続し最終的な勝利を得るためには軍と地域の協力関係も必要でしょう。

私たちは、まだ十分とは言えませんが、より地域に開かれた鎮守府を目指しています。
広報活動はもとより様々な交流活動も検討しています。

地域の皆さまが願う幸せと、私たち軍人の願う幸せは一致するはずです。
その為に、軍も地域に溶け込めるよう変わっていくべきだと考えています。

新しい季節、本当の春を皆様と共に迎えたい決意を固める所存です。
今期もまた、ご協力のほど、宜しくお願い致します。



平成30年02月

地元の皆さまの支援に心から感謝申し上げます。

2018年は戌年です。犬も賢いものから、そうで無いものまでいろいろです。
皆さんは『忠犬ハチ公』を知っていますか? 亡くなった主人を待ち続けた犬です。
犬は人間との関わりが深いですし主人には絶対的に侍り勤勉で真面目です。
怒られるかも知れませんが私は艦娘たちは、まるで『ハチ公』のようだと思うのです。
単純な訓練も哨戒も黙々とこなしてくれます。そして敵の攻撃を受ければ命懸けで戦ってくれるのです。
もちろん彼女たちにも一部の例外はあります。それも人間で言えば個性のようなものです。

私たちは深海棲艦からの海洋主権復帰を目指しています。海は全ての根本であります。
直接的な攻撃がなくても陸上を中心とする世界経済も大きな影響を受け続けています。

今年は寒さが厳しいですが艦娘たちは日々、任務に励んでいます。
皆さまも風邪などめされぬよう、お過ごし下さい。

平成30年01月

謹賀新年

新年を迎えるにあたり、当鎮守府を支えて下さる皆様に感謝致します。
一昨年より当地への強襲も複数回に及びます。これにつきましては力不足であったことを深謝致します。

この反省から今年は情報収集能力の向上を目指します。海軍省も従来の路線を変更し米軍との協調を模索。まだ試験段階ですがオスプレイの導入を始め米軍の最新式防衛システム導入を進めています。
この結果として、飛躍的な防衛情報の収集能力向上が図られました。

同時に美保空軍並びに陸軍三柳駐屯部隊との緊密な連携計画も推進中です。これは両部隊の協力に負うもので他地域にも見られない貴重な事例です。
まだ中央省庁との調整も必要ですが陸海空三軍の連携が実現する恩恵は大きいです。特に敵襲等の緊急情報が速やかに地域自治体へ提供出来るようになり効果的な地域防衛が実現します。

さて昨年は初の基地祭りを開催し好評を博しました。この時勢では地域での各種のお祭りも永らく自粛気味でした。

ただ中央の一部の参謀からは鎮守府主催の祭りに関しては地域交流のためには望ましいとの意見も頂戴しております。また自治体からも今後の継続を望む意見も頂いております。
非力ながら鎮守府として地域貢献の一翼を担えるものであれば今後の継続も検討しております。
併せて今年より各種の行事を司る広報班の拡充も検討しております。

全ては地域の皆様のご理解と支援の賜物であり改めて感謝致します。今後も、より一層、地域に開かれた鎮守府を目指します。
私たちは改めて皆様の協力を仰ぎつつ日本海側の防衛任務を果たす所存です。

以上、本年も宜しくお願い致します。


平成29年12月

共に歩んでくれる艦娘たちには感謝しています。
私たちは日々、防人としての意識を持って任務を遂行しています。
防人は単なる軍人ではなく国体を象徴するものとしての誇りを忘れてはいけません。

国を守るために率先して最前線に赴き誰よりも苦労をする。
そのために不可欠なことは愛天、愛人、愛国の精神です。
究極的には天(国体)に似た者と成ること。それが人(艦娘)としての祝福につながります。

日々、畑を耕すことも、国を守ることも、その本質は何ら変わりません。
そして私たちは、この地域や世界を救う為に全てを投入し精誠を尽くしています。

私たちを傷付けようとするあらゆるものからの防壁となり、国民に平和の笑顔を。
その喜びの実績を天に御返ししたく、また艦娘たちと天が共にあって導いて下さるように。

先人たちの苦労によって築かれたこの国家を守り抜き、彼らが私たちを訪ねても決して恥ずかしくない日々の精誠を尽くす各自として。
そんな美保鎮守府となるように。
今までの不足は悔い改め常に精誠を尽くせるよう粉骨砕身、切磋琢磨する所存です。

天地国家と共に歩んで行く私たち全員であるように祈念致します。



名前 美保
階級 海軍省山陰地方隊 美保鎮守府司令長官 中将
出身 鳥取県境港市
経歴 海軍省江田島兵学校卒業


以下魔除け
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