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  1. 酸素中毒
  2. 副腎皮質ホルモン製剤の比較
  3. 20mm以下の肺癌
  4. 自然気胸の胸膜癒着療法
  5. CO2ナルコーシス
  6. レニン
  7. ヴェンチュリーマスク
  8. 喀血(気道内出血)に対する気管支動脈塞栓術(BAE)
  9. インスリン治療の現在
  10. Respiratory Index (その1)

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研修医宿題

副腎皮質ホルモン製剤の比較

大迫 智

1、特徴

1)コルチゾン・ヒドロコルチゾン類

 ○リン酸ヒドロコルチゾンNa:水溶性ハイドロコートン
  ○コハク酸ヒドロコルチゾンNa:サクシゾン,ソル・コーテフ
  血中半減期が90分と短い
  塩類蓄積作用が強い
  抗炎症作用は弱い

2)プレドニゾン・プレドニゾロン類

 ○プレドニゾロン:プレドニゾロン,プレドニン
  血中半減期が150分前後であり、使用しやすい
  ヒドロコルチゾンに比べ、塩類蓄積作用が弱い

3)メチルプレドニゾロン類

 ○コハク酸メチルプレドニゾロンNa:ソル・メドロール
  血中半減期が180分前後であり、使用しやすい
  ヒドロコルチゾンに比べ、塩類蓄積作用が弱い
  プレドニゾロンの約1.2倍の抗炎症作用

4)トリアムシノロン類

5)デキサメタゾン類

 ○デキサメタゾン:デカドロン
  プレドニゾロンの約10倍の抗炎症作用
  血中半減期が300分前後であり、ステロイド薬の中では最長
   →局所投与でよく用いられる、長期投与で副腎萎縮

6)ベタメタゾン類

 ○ベタメタゾン:リンデロン
  デキサメタゾンとほぼ同様の特徴

2、作用の比較

糖質コルチコイド作用

ヒドロコルチゾン(サクシゾン,ソル・コーテフ) :1
プレドニゾロン(プレドニゾロン,プレドニン) :4
メチルプレドニゾロン(ソル・メドロール) :6
デキサメタゾン(デカドロン) :30
ベタメタゾン(リンデロン) :30

鉱質コルチコイド作用

ヒドロコルチゾン(サクシゾン,ソル・コーテフ) :1
プレドニゾロン(プレドニゾロン,プレドニン) :0.8
メチルプレドニゾロン(ソル・メドロール) :0.5
デキサメタゾン(デカドロン) :0
ベタメタゾン(リンデロン) :0

血中半減期

ヒドロコルチゾン(サクシゾン,ソル・コーテフ) :1.2-1.5 h
プレドニゾロン(プレドニゾロン,プレドニン) :2.5-3.3 h
メチルプレドニゾロン(ソル・メドロール) :2.8-3.3 h
デキサメタゾン(デカドロン) :3.5-5.0 h
ベタメタゾン(リンデロン) :3.3-5.0 h

等価投与量

ヒドロコルチゾン(サクシゾン,ソル・コーテフ):20 mg
プレドニゾロン(プレドニゾロン,プレドニン) :5 mg
メチルプレドニゾロン(ソル・メドロール) :4mg
デキサメタゾン(デカドロン) :0.5-0.7 mg
ベタメタゾン(リンデロン) :0.5-0.7 mg

3、選び方

(1) プレドニゾロン・メチルプレドニゾロンが第1選択薬
(2) ヒドロコルチゾンは塩類蓄積作用があるため、通常用いられないが、即効性があり、ショックの治療に最適
(3) デキサメタゾン、ベタメタゾンは局所投与が基本

4、使い方

(1) 少量投与のときは、朝1回投与

   大量投与のときも、分割にするが朝を多めにする

   (→日内リズムによる)
(2) 離脱症候群はプレドニゾロン換算で総量1000mgを越えたときに起こる可能性がある
(3) 漸減:短期投与→速やかに 長期投与→緩徐に

参考文献
  治療薬マニュアル2001



July 27, 2003

 

 

 

 

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