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AIBOはスイッチを押すと動き出しますがその前に1分間位メモリーからデータを読み込む作業をします。その間、「ジーッ!ジーッ!」と言う小さな音がします。
またスイッチを切る時も「ジーッ!ジーッ!」と言う小さな音がします。これはその日の動きなどのデータをメモリーに記録しているのです。その間は、バッテリーを抜かないようにお願いします。途中でバッテリーを抜いてしまうとメモリーにちゃんと記録されないのでひどい場合は動かなくなる可能性があります。完全に止まったらバッテリーを抜いてもOKです。
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メモリースティックからデータを読み込んだり書き込む時は右の赤いインジケーター(ランプ)が点滅します。
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AIBOには多くのセンサーがついています。中には衝撃(ショック)を感じるセンサーがあります。壁などにぶつかった時などこのセンサーが働いて動かなくなることがあります。
@ もしAIBOの緑の胸のランプがついていて、AIBOが「ピコピコ!」と音を出している時は、頭を5秒以上押すと動きだします。
A それでも動かない時は一度胸のスイッチを切って下さい。そしてもう一度押すと動きだすはずです。
B それでも動かない時は次のようにして下さい。AIBOの胸のランプがぼんやりとついているか、あるいはついたり消えたりしているか確かめて下さい。もしそうならクリップを1個用意して下さい。クリップの一方の端っこを伸ばして細い針金みたいにして下さい。そして胸のスイッチの向かって右下に小さな穴があるのをみつけて下さい。そして伸ばしたクリップの先をその小さな穴に差し込みます。奥まで差仕込んだらクリップを抜きます。こうすることで「リセットスイッチ」が働きます。再びAIBO が動きだすはずです。
C それでもだめならバッテリーが放電しきっているかもしれませんので充電してから試して下さい。
D それでもだめなら故障の可能性があります。
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片手で背中をつかんで持ち上げます。ここでは右手です。
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もう片方の手をお腹の下に入れて支えます。ここでは左手です。
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両手でささえると安定して移動できます。
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片方の手がふさがっていてどうしても片手で持たないといけない時は、つかんで持ち上げた後ひっくり返した状態で運びます。こうすると安心です。
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(説明)
ERS-111は結構重たいです。それでうっかり落っことしてしまうことがあります。床に落としてしまうとすぐにひざ部分が折れたり、中のギアの歯が折れてしまいます。この点は注意が必要です。私も写真撮影するためうっかりテーブルの上でスイッチを入れて動かしてしまいテーブルから落ちて右後脚の膝のギアが破損したことがあります。
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ERS-111がステーションに載っているところです。
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ステーションを前から見たところ。
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後から見たところ。
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中央上に充電端子があり、下にはボタンがあります。
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押すとボタンはへこみます。
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充電端子を拡大したところ。
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横から見たところ。
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左右に突き出たピンがあり、中央には7本の細い端子があります。
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充電端子は枠のプラスチック部分を押すとへこみます。
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へこんだところを横から見たところ。中央の細い端子が浮き出ているのが見えます。
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後から見たところ。
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ステーションをACアダプターにつなぐと左の緑の電源ランプが点灯します。
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下のボタンを押すと中央のAIBO本体の充電ランプが点滅しますこれは消えた瞬間の写真です。
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実際には点滅しているのですがこれは点灯した瞬間の写真です。ERS-111をステーションに載せて正常に充電が始まるとオレンジのランプは点灯した状態(つきっぱなし)になります。
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セロテープをはりつけてボタンを押した状態にします。
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充電端子の端をセロテープて押しつけたままにします。
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全体を見たところ。
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充電ランプは点滅しています。
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ステーションの細い端子を左から1、2、3、4、5、6、7と呼ぶことにします。テスターの黒いテストリード線を端子1に、赤いテストリード線を端子2にあてます。
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50V(ボルト)レンジで約14.5Vの電圧が測定されました。
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端子1と3です。
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同じように約14.5Vの電圧が測定されました。いろいろな組み合わせて試しましたが端子2と3だけがプラス端子だと思われます。その他の端子は全部マイナス端子として作動していました。両サイドの大きな端子は本来のマイナス端子ではないかと考えられます。
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(考察)
1 端子2と3には約14.Vの電圧が加わっています。なぜ2つあるのかと考えたのですが1つはERS-111本体内のバッテリーを充電するため、もう1つはステーション上にある時の本体を動かすためのものではないかと推測されます。
2 ステーションの中央下のボタンが押されると端子2と3には約14.5Vの電圧が加わりますがボタンが押されていない時は電圧は加わりません。ERS-111がステーションに載ってボタンを押さえつけることで電圧が加わる仕組みです。これが1つ目の安全装置になっています。
3 ステーションにERS-111が載っていない時何かの拍子にボタンが押されても充電端子はプラスチックカバーが上にせり上がっているので直接端子に触れないようになっています。これが2つ目の安全装置になっています。逆に充電端子のプラスチックカバーが押されて充電端子がむき出しになっていても手前のボタンが押されていないと端子に電圧は加わりません。2つが同時に押されることで初めて充電可能になる仕組みです。良くできた2重の安全装置だと思います。
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充電端子は押されるとプラスチック部分がへこんで7つの細い端子が浮き出る仕掛けになっています。左右には2本のピンがあります。これは押されてもへこみません。
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ERS-111本体側の充電端子です。中央には7つの細い端子があります。これはステーションの7本の充電端子に右側から1、2、3、4、5、6、7と対応しています。約14.5Vの電圧を受け取るのは右側から2番目と3番目の端子になります。この左右には2つのくぼみがあります。ここにステーションの充電端子の左右の2本のピンがはまりこむことでステーションと本体の端子がきちんと重なるように工夫されています。
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ERS-111のお腹の充電端子の中央4番目の端子にテスターの赤いテストリード線を、7番目の端子に黒いテストリード線をあてます。
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拡大したところ。
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約2.2Vの電圧が測定されました。不思議なことにERS-111の胸ボタンスイッチが入っていてもいなくても結果は同じでした。電源ON、OFFにかかわりなく常に4番目の端子には2.2Vの電圧がかかっていることになります。
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(考察)
1 ERS-111がステーションに載っている時は中央4番目の端子に本体から約2.2Vの電圧が加わっていることになります。さらに左側から数えて5番目と6番目の端子はあいているようです。そこで推測するとERS-111がステーションに載せられた状態では4番目の端子を通して「現在ERS-111はステーション上にあります。」という信号が本体からステーション内部に伝わる仕組みではないでしょうか。その信号を受けとると5番目と6番目の端子を通して逆にステーションから本体へも「君は今ステーション上にいます。」という信号が伝えられるのではないかと思われます。するとその信号を受け取った時点で通常のプログラムでなく「ステーション上での特別なプログラム」が起動する仕組みではないかと考えられます。当然そのプログラムには立ち上がると言う命令は含まれていませんのでずっと座ったままです。ERS-111をステーションから降ろすと4番目の端子からの信号が途切れると同時にステーションからの返信信号もこなくなるのでERS-111はステーション上にないことを自覚して通常のプログラムで動き始めるのだと考えられます。
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ステーションの端子の5番目と6番目がどういう役割を担っているかは不明です。しかし本体の4番目の端子からきた信号で本体がステーション上にあることがわかった時点で逆にステーションの5番目と6番目の端子を通して本体に「立ち上がらないことを含んだ特別プログラム」を送ってそれで作動させることは十分可能だと思えます。しかし「立ち上がらない」という信号を送った後は本体内部の特別プログラムが起動すると考えた方がより自然に思えます。
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右斜め後ろから見たところ。ここではプラスチックカバーはセロテープで下に押しつけてあります。
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左斜め後ろから見たところ。カバーが下に押さえつけられると7本の充電端子が姿を現します。左右の2本は特別に大きく飛び出すようになっています。これらは専用のマイナス端子ではないかと推測されます。
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端子1をつまようじの先で押すと細い端子そのものがへこみます。
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端子の2番目です。
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端子3です。
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端子4です。
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端子5です。押すとへこみます。
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端子6です。
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最後に端子7です。
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(考察)
ステーションの端子はふだんはプラスチックカバーで覆われています。
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本体がステーションに載って充電端子のプラスチックカバーが下に押しつけられると端子がむき出しになります。7つのそれぞれの端子は独立したバネで支えられています。本体の端子が微妙に浮き上がっていたり沈んでいてもバネの作用でステーションの端子のそれぞれが本体の端子としっかり接触するようになています。実に良くできた仕掛けだと思います。
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ERS-111のかわいらしい右脚の先端部分です。
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指で押すとぐっと曲がります。足首にあたる部分にバネが入っています。
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右の爪をつまようじで押すと上に持ち上がります。ここにもバネが入っています。
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真ん中の爪も同じように動きます。
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左の爪も同じように上に上がります。ここにもバネが入っています。
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3つまとめて押すと3つ一緒に上がります。バネは単独でも3つ一緒でも動きます。芸が細かいと思います。
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(考察)
前後左右4つの脚についている計12の黒い爪はそれぞれが独立した小さなバネによって支えられています。とても細かい仕掛けです。この仕組みと先ほどのステーションの7つの端子のバネに支えられた仕組みと動きは共通しているように思います。どちらも精密に作られています。ERS-111全体が精密な器械だとあらためて思いました。
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ERS-111についてオリジナルのマニュアルに書いてあることや書いてないけど重要と思われることや気になることをまとめてみました。ERS-111のことを知れば知るほどよくできていると感心しました。まさに当時のSONYの最先端の技術がふんだんに盛り込まれていると思いました。
この「ERS-111のマニュアル」は私が個人的に経験したことを何かお役に立つかもしれないと思って公開したものです。ここで得た情報(後期の部分を含みます)を参考にして何かを実行される時はすべて『自己責任』にてお願いします。
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