Home

■02-5:戦争と国家・戦士と資質■

02:戦争と国家・戦士と資質◆初期のファイル:02-1002-902-802-702-6/02-5/02-402-302-202-1

動き続ける戦争と虐殺、そして暗殺。

『戦争』

正義の軍隊は存在しないのか。諜報機関とは何のために存在しているのか。

新たな「不可解」さとロシアのプーチン。「5」

ロシア大統領のプーチン:「暗殺ではない」と言い放った。
全世界へ向けて、このような見え透いた「強弁」も非常に珍しい。現在FSBは、プーチン政権になってから旧KGBのそれを上回っているのが現状である。以前よりも「人数・質」共に「強化」されている。
以前にも明記しているが、日本国内にある各国の大使館には「各国の諜報部員」が必ず存在している。報道関係者にも含まれている。それ以外にも存在している。現在、日本国内に潜伏しているFSB関係者は20人は下回らない。旧KGB時代の3〜4倍とも言える。
それはさておき…。
「FSB(ロシア連邦保安庁)元幹部のアレクサンドル・リトビネンコ元中佐(44歳)」は、旧KGB時代を含めると諜報機関に約20年ほど、身を置いていた。その期間はもうベテランと言っても差し支えない。そしてプーチン政権を批判することはもちろんのこと、自分が関与した暗殺計画や、そのほかの政治的暗殺計画の暴露を書籍やインタビューを通して行っていた。
その行動は、それらの計画に関与した「そのほかの現役の諜報部員」や退役した旧KGB関係者を含む「秘密組織」に所属している「輩」からも『要注意人物』として『認識』されることを『意味』する。実際に、「警告文」を受け取っていたとも言われている。
その環境の中、イギリスへ政治亡命して、『危険な活動』を続けていた。イギリスだけに限らず、世界各国には他国の大使館が存在している。もちろんイギリスにはロシア大使館もある。そのエリアにはFSB関係者がいることは分かりきっている。そして、自身も旧KGB関係者やFSBの諜報部員に監視されていることを明らかにしている。
先日も明記したように、この状況でMI6やMI5が動いていないことなど『絶対』に考えられないのである。監視下に置きながら、『見殺しにした』ことは間違いない。表面上、イギリスはロシアに対し、説明と捜査協力を求めて「外交問題」になっていると「はやし立てている」が、実にクダラナイ「学芸会」である。
ある情報では、「ロシア特殊部隊員の1人」が、今回の暗殺任務を遂行したとされている。
もちろん各国同様にロシアにも「特殊部隊」がある。旧ソ連時代の「GRU(参謀本部情報総局/現存)」管轄下の「スペツナズ」を始め、「アルファ/現:FSB『A』局」「ヴィンペル/現:FSB『V』局」「カスカード/グロム/オメガ/ゼニート/ベータ」…など。
そして、ロシアの特殊部隊中で最も機密性が高い「ザスローン:SVR(対外情報庁)」は、「ヴィンペル/現:FSB『V』局」と同様に『暗殺』と『破壊工作』などを任務としている。しかし、この部隊(ザスローン)は「ほかのロシア特殊部隊の連中」にも「その存在自体」があまり知られていない。特に、この中の一部の極秘部隊(1個小隊:40〜50名ほど…残念ながら部隊名は不明/ザスローン全体でも1個中隊程度:200〜最大で300名ほど)の存在は、まず知られていない。また、これらの特殊部隊は、MVD(内務省)やその管轄下にある特殊部隊の連中とは、あまり仲が良くないことも時々聞き及ぶ。
今回、暗殺任務を遂行した者は、「ザスローン」か「V」、または「A」の現役か退役の者だと考えられるが、『正しい情報』が表に出ることはないだろう。
以上のようなことも含めて、今回のような場合、通常では『精鋭の警護部隊』が任務につく。それも世界最強の『SAS部隊』からなる編成チームが対応する。でなければ、対応しかねる場合が発生する可能性が高い。
SAS隊員であれば、1人で「旧KGBの諜報部員を5〜6人」「旧ソ連のスペツナズを3〜4人」倒せる者も何人か存在している。これらの精鋭(現役/まれに退役も含む)が、通常では「2班」か、または「1分隊を2班」に分けて任務につく。それで間に合わない場合は、「3班」などに増強して対応する。要するに、基本とする1チーム4人(または、5人)の2チーム8人(または、10人)で、ほとんどの敵(Enemy)を排除できる。
暗殺されたアレクサンドル・リトビネンコ元中佐は、何を考え、そして思い、「戦って・闘って」いたのか。その「闘い・戦い」の中で、己の身の置き方をどのように考えていたのか。
日本食レストランでは、途中で席を離れたのかどうか。何よりも…なぜ、自宅を公開していたのか。2年前に日本のフリージャーナリストを自宅に招き入れ、インタビューにも答えている。その時の映像が不思議でならない。なぜ、招き入れたのか。その時の映像からは、狙撃され易い「立地条件」「間取り」などがうかがえた。なぜ、次から次へとそういった『無謀な行為』を繰り返したのか。
メディアに出演して答えていたそのフリージャーナリスト。彼がどのようなことを行っているのか、どのような人生を生きてきたのかは知らないが……インタビュアーからのとんでもない質問に答えていた……「毒などを傘の先に仕込んで、それで刺す」と。何十年も昔の「古典的な暗殺方法の1つ」を振りかざして、一体何が言いたいのか……訳が分からない「ど素人」という「印象」しかなかった。たとえどのような経験をしていたとしてもその印象が変わることはない。そういう訳の分からない人物を自宅へと招き入れた「神経」が理解できない。なぜ、そういう「行動」を取ったのか。
悪意の固まりであるロシア政府と「闘う・戦う」ことは万人が認める『本物の勇気』である。しかし、一連の行為は『無謀』以外の何ものでもない。
その意味が…そのギャップが…理解できない。心の解放だったのか…生活すべての解放だったのか…。本当の自由を求めていたのだろうか…。合掌。

「2006-11-28:追記」
少しだけだが、「暗殺の状況」が見えてきた。「6」

やはり、『初対面』ではなかった「イタリア人情報提供者のマリオ・スカラメッラ」。このイタリア人情報提供者は、ロンドンへ行くたびに、「アレクサンドル・リトビネンコ元中佐(以下、元中佐)」に会っていた。
また、「放射能に関する知識はない」という一部メディアの情報も正しくはない。『旧ソ連時代の核廃棄物などに関する放射性物質の専門家』だったことも浮上している。これが、間違いなく事実だとすれば、『情報提供者を装った諜報部員』ということになる。ターゲットに近づく要因の1つとしては、ターゲットがどのような情報を持ち、今後どのような行動を取るのかを把握する意味合いもある。また、近くで行動パターンを把握するためであったり、「接近者」がターゲットと行動を共にしている時に、「ほかの工作員」が自宅や車両などに工作を仕掛けることも多々ある。
それから、立ち寄った「日本食レストラン」での『元中佐の動き』も分かった。残念ながら、元中佐は…やはり、途中で席を離れていた。
その日本食レストランには、日本でもおなじみの『ビュッフェ』が置かれていた。要するに、「席を離れ、自分で好きな物を選ぶ」という一連の行為があったのだ。その間に、何も注文をしていないイタリア人情報提供者は、席にいて『やりたい放題』の状態であった。食べ物は、自分で取り、スープはオーダーして店員に運ばれる。先にスープが運ばれていたり、元中佐が席を離れた時に運ばれていれば、『混入』はたやすい。また、水かほかの飲み物も運ばれていた可能性が高い。それも狙える。
この状況にもかかわらず、イタリア人情報提供者が、「毒が盛れる状況ではなかった」と発言していることにこそ『違和感』がある。
また、元中佐を監視していた1人は『ビクトル・キーロフ(アナトリー・キーロフ:アナトリー・ビクトル・キーロフ)』というイギリスにあるロシア大使館員(恐らくFSB関係者)であったことも明らかになっている。すでに、帰国している。
今回の放射性物質ポロニウム210は、これまで見つかった「3カ所」に加えて、ほかにも「2カ所」で『検出』されている。これ以外にも見つかる可能性はある。
その中でも、元中佐の当日の行動(移動順位)が注目される。例えば、ポロニウム210が検出された場所の内の3カ所である。「自宅」→「ホテル」→「日本食レストラン」となっている。新たに見つかった「2カ所」がどこなのかはまだハッキリしていないが、この3カ所と元中佐の行動に関する「順番」をかんがみた場合……「自宅で盛られた」という認識が第一候補になる。
が、それは「時期尚早」と言える。諜報機関にとっては、捜査の段階で推測されることを前もって『破壊』することこそが『真骨頂の場』でもある。つまり、かく乱させることが最も得意な分野であるからにほかならない。
よって、「自宅」で盛られ、被曝した身体で、「ホテル」→「日本食レストラン」へと移動し、倒れたという断定的な推測は危険である。
また、旧KGBに所属していた「輩」の「秘密組織」である「尊厳と名誉」という存在。ここのメンバーである「旧ソ連軍特殊部隊:スペツナズ」の元隊員だった「イーゴリ(46歳)」と呼ばれているロシア人が、暗殺に関与したと騒がれている。イギリス捜査当局も行方を追っているようだ。
なぜか、この「イーゴリ」と呼ばれているロシア人は、『イタリア』にひそんでいる。イタリア人情報提供者と同じ国という「共通点」は見逃せない。また、「暗殺」を得意としていたという情報もあるのだが、「それは『皆』同じである」とも言える。
この秘密組織が、「暗殺をもくろむリスト」を作成していたということであるが、「イタリア人情報提供者」が、この『暗殺リスト』をどのような経緯で入手できたのかが『大きなカギ』になる。
更に、このイタリア人情報提供者が主張していることの中に、その「暗殺リスト」に「元中佐と自分の名前があった」としているのだが、ここに『諜報機関の本当の恐ろしさ』がある。このイタリア人情報提供者は、『そのこと』に気付いていない。
このまま世界中の注目が集まり続け、イギリス捜査機関の追跡がいよいよ強くなった場合には、恐らく間違いなくこの「イタリア人情報提供者」は『抹殺』される。
ダイアナ元王妃の暗殺事件で、「運転手としてもぐり込ませていたイギリス諜報部員」の『抹殺』と同様である。
ロシア当局は、あくまでも「秘密組織」の責任として、『自らの関与を認めることは永遠にない』ことはたやすく理解できる。だからこそ、この「秘密組織」が登場してきたと考えられる。
そして、イタリア人情報提供者を「抹殺」することで、完全に「封印」してしまう魂胆が見える。
以上のことが考えられる。元中佐を暗殺した上での証拠隠滅。そこら辺にいる「単独のヒットマン」とは訳が違う。
これが「諜報機関」である。

「2006-11-29:追記」
暗殺(毒殺疑惑)の解明に、上辺だけは意欲満々か。「7」

デンマークを訪問中のボンクライギリス首相のブレアが、首都コペンハーゲンから「アレクサンドル・リトビネンコ元中佐(以下、元中佐)」の暗殺(毒殺疑惑)について、「イギリス警察の捜査には外交的、政治的な障害はない」という声明を発表し、全容解明に意欲を示している。
支持率も地を這っているブレア。国民と議会から事実上の「三下り半」もまじかに迫っている状況で、最後のおたけびか。最近では、周辺からたたかれっぱなしだったためか『イラク戦争が間違っていた』ということを素直に認めている。そういう意味では、アメリカブッシュ陣営とも似通っている。だが、この奴隷国家日本だけは、そういうことすら『話題』にもならないくさり切った現実がある。何もかもが崩壊しまくっている現状の中で、1人でも多くの人々が「認識すべきことを、『そのままの形』で認識してもらいたい」と願う。
イギリスが、自国に対して「政治亡命」してきた人間を、しかも諜報機関に20年間も在籍していた「重要人物を守る」こともせずに「見殺し」にした事実。そのくせ、表面上の国家の威信を取りつくろうことだけは抜け目なく行うようだ。そのことだけで頭が一杯なのであろう。
このような事実について指摘する者が1人もいないという『世界情勢』は歪み切っている。
ロシアは過去にも様々な国家間の暗殺事件について、その実行犯が相手国に検挙された場合でも、圧力によって釈放させ、帰国させているという悪行をまかり通らせている。そのロシアという国に対して、通常の文言やケンカは通用しない。イギリスであろうが、アメリカであろうが通用しない。
北朝鮮に、愛や命の尊厳を訴えることに等しい。連続強姦殺人犯に、愛や命の尊厳を訴えることに等しい。よだれを垂らしながら飢えている野生の獣に、愛と命の尊厳を訴えることに等しい。もう1つ、官僚・自民党・公明党・役所の人間に、愛と命の尊厳を訴えることに等しい。
日本のメディアでは、「核関連施設でしか手に入らない強力な致死性の放射性物質ポロニウム210をわざわざ使用してロシアが暗殺しました。ということはしないでしょう」という間抜けなニュース司会者もいることが実に嘆かわしい。そして、「自殺説」まであるとは……日本に限らず、イギリスにもアメリカにも「本物のばか」が存在する。そのような「輩」は、さっさと消えうせるべきである。現実を何も理解できていない「輩」がいい加減で無責任の極致と言える発言を、公共の電波で「勝手気まま」に垂れ流せるというメディアの在り方やジャーナリストは狂っている。
ロンドンでは、放射能検査が引き続き行われている。イタリア人情報提供者の放射能検査も行われた。暗殺に加担していようがいまいが、状況からして「被曝」していなければ、逆に「不自然」であると言える。また、参考人としてロンドン警視庁の聴取を受ける予定もある。
それから、元中佐は被曝状態がひどかったために、これまで周りの医療関係者やそのほかの人々が被曝している。そのため、これまで「検死」が行われていなかったが、12月1日に実施される見通しとなっているようだ。
また、被曝の症状が出ている人々が、一般人にも存在していることが明らかになっている。これまでに約10名の人々が再検査を受診している。今後、更にこの人数も増えることになるだろう。
ほかにも気掛かりな点は数多くあるが、その中の1つに元中佐のホテルでの行動についてのものがある。ホテルの一室に元同僚を招き入れたという情報がプッツリと消えたままなのだ。様々な疑問点が多く残されたまま、情報も流されないままであるが、後は状況を見守るしかない。
元中佐を含め、これまでに『真実(Truth)』『平和(Peace)』『愛(Love)』『平等(Owelty)』『権利(Right)』…などを訴えて「殺された」世界中の人々。暗殺に次ぐ暗殺。
しかし、暗殺が増え続けても、その現実を認識すればするほど、「闘う・戦う」という『意志』を更に強く持って、立ち上がる(Rise)人々(本物の戦士と呼べる人々)が存在することを「やつら」は知らない。

「2006-11-30:追記」
「死人に口なし」。核物質密輸に関与説???「8」

暗殺前後共に「基本的なセオリー」を忠実に行っているロシア諜報機関FSBと、セオリーを無視した行動を重ねた末に暗殺されたアレクサンドル・リトビネンコ元中佐(以下、元中佐)。
改めて明確に言っておくが、元中佐は『暗殺』されている。
現在までの放射能検査によって、「7カ所」で反応が見つかっている。その内の「1カ所」は、元中佐の「友人」でもあった「ロシア反体制派の富豪べレゾフスキー氏」のロンドン中心部にある事務所である。
そのほかにも、イギリス航空(BA)の欧州便「2機」からも微量の反応が見つかっているが、ポロニウム210であるのかどうかは判明していない。そのほかでは、モスクワの空港で「1機」が放射能検査のために運航を停止している。そして、11月1日から1週間前の日時より現在までのこの3機に関する「計221回分」のフライト利用者の確認作業も行っているようだ。フライト地域は、「ロンドン・モスクワ・バルセロナ・フランクフルト」など、ロシア・欧州の約10都市間。利用客は延べ3万3000人以上。
11月1日、ロンドン市内で元中佐と会っていた「1人」の人物が、その後モスクワにもどっていることが発覚している。そのほかにも、元中佐と当日に接触(Contact)していた「1人」の人物が帰国しているが、いまだに報道されていない。恐らく、この人物に関する情報は今後も「一切」出てくることはないだろう。
今回、急浮上した「元中佐の核物質密輸関与説」は、事もあろうに『救援保護』を求めて「元中佐」に会ったはずの『イタリア人情報提供者』の口から吐き出されている。この項目で、以前明記していた『旧ソ連時代の核廃棄物などに関する放射性物質の専門家』であり、『情報提供者を装った諜報部員』の可能性が急浮上している『その人物』である。
このイタリア人情報提供者が言うところによれば:「リトビネンコ氏は核物質密輸を行っていた」と発言している。
そして、日本食レストランで会った時に:「『(リトビネンコ氏が)2000年に自分が中心となってロシアからチューリッヒへ核物質を密輸した』と打ち明け、『FSBのために密輸を行った』と話した」と発言している。
要するに、「ポロニウム210を運ぶ際の完全気密の小容器が、何らかの原因で損傷したために、皮膚から被曝して死因になった」と言っている訳だ。
では、どこのポケットに入れていたと言うのだろうか。これは、元中佐の検死結果で判明するだろう。ズボンのポケットか、右側か、左側か、前か、後ろか。それとも上着のポケットか、上か、下か、内側か、外側か。最も被曝している場所に近いところが、「小容器」を入れていた場所と言える。その「小容器」を触っていたであろう「両手の指先・両方の手のひら」または「片方の指先・片方の手のひら」が身体のほかの部位よりも被曝しているはずである。工作ナシの正常な数値が出ることを祈る。
しかしながら、実に不可解な発言を繰り返す「イタリア人情報提供者」である。2000年と言えば、元中佐がイギリスに対して「政治亡命を申請した年」でもある。その同じ年に「放射性物質密輸の中心人物」だったとは単純に考えられない。
初めは、「元中佐とは初対面だった」と言い張り、その後「街中の監視カメラの映像」が出てきたとたんに、「何度も会っていた」と発言を変更したと聞いている。これが事実だとすれば、なぜ最初に隠そうとしたのか。どういう理由があったというのか。
そもそも「救援保護」を求めて会っている人物に対して、そのような「シチュエーション」で、しかも「店の内外から盗聴されやすい立地条件」である町の日本食レストランという「場所」で、「己の機密情報」を軽々しく口にする「諜報部員(現役・退役問わず)」など世界広しといえども決して存在しない。
何よりも、その発言を「事実として認識するには非常に無理がある」と言わざるを得ない。
もし、それが事実であるとするならば、『遥か以前に元中佐の口から発言されていた」であろうことは想像に難くない。あらゆることを命懸けで発言し、告発し、批判してきた人物である。己が関与した「暗殺計画」でさえも告発しているのである。放射能密輸となれば、いち早く告発しているのが普通である。
更に、もしそれが事実であるとしても、「6年も前のこと」である。かろうじて「FSB在籍中」の仕事だったとしても、その後もその仕事を続けられる訳がないのだ。ロシアという国家とFSB(旧KGBを含む)という諜報機関を「告発」し、「政治亡命」している人物が、いまだに密輸に関与しているとでも言うのか。
そして、元中佐が仕事として実際に関与していたのであれば、その事実を利用して「ポロニウム210」を暗殺に使用したという可能性は、『唯一』非常に高いと言える。それが、諜報機関のやり口であるからにほかならない。
所詮、メディアやジャーナリストは「素人の集団」でしかない。その世界を知らぬ者が、その世界に関する物事の分析など、死んでも『不可能』なのである。たとえ今後どのような情報が飛び交っても、元中佐の暗殺が「歴史」に刻み込まれたという事実に何ら変わりはない。
この状況の中で、この日本を巻き込んで「何か」が動いている。
本日の11月30日午前:ロシアのFSB長官パトルシェフが「特別機」で来日する。この諜報機関関係者、それもトップが来日するのは、公式上は旧KGB時代を通じて初めてである。この「お忍び訪問」の意味は何か。
あらゆる「意志・情報」伝達方法は、すべてエシュロンの監視下にある。その状況をかいくぐるための方法は、実際に会って「意志・情報」を伝えることが最低条件となる。
いずれにしても、結果的に暗殺されてしまった元中佐の名誉と、これまでに暗殺された人々の名誉のために、これらの記述内容を捧げる。

「2006-12-01:追記」
合計12カ所で放射能を検出。「9」

アレクサンドル・リトビネンコ元中佐(以下、元中佐)の関係先24カ所の調査で、合計12カ所から放射性物質ポロニウムの痕跡を示す微量の放射能が検出されている。そのすべての場所は明らかにされていない。
また、イギリスの旅客機(BA)「3機」、ロシアの「2機」の「合計5機」が捜査対象になっているとのこと。ロシアに待機中の2機の内の1機は、検査の結果、問題はなかったようだ。
このポロニウム210は、1億分の1グラムから致死量を持っている。空気中に飛んでいる目に見えないホコリ一粒の量で死に至るという非常に致死性が高い放射性物質である。しかし、被曝範囲が狭いという特徴も持っている。目に見えるほどの固形化されたものでも、物質から数センチの範囲とも言われている。更に、この物質は「タバコ・印刷・ペンキ製造用」などに使われている(なぜ使われているのかが分からないが、ガン患者が増え続ける理由は分かる)。製造は高度な原子炉で行われるために、一般的な入手など困難であり、不可能と言える。
また、例えば「Aという人物」が「被曝しているBという人物」と少しの時間だけ接触したり、握手をしたりして被曝したとしても、「Aという人物」が航空機などに搭乗した場合、その着座した場所から「検査」に引っ掛かるほどの放射能を検出することはないと言われている。
今回の検査で発覚するまでの3週間という時間は、数千種類もの検査をして調査を続けた結果、発見することができた。どのような物質が使われているのかを発見するには、途方もない労力を必要としている。
以前に少しだけ触れているのだが、諜報機関の本当に恐ろしい部分は、いかなる検査にも引っ掛からない「モノ」を所持し、現実に「使っている」ということにある。体内から1〜2分で完全に消える「モノ」が最も恐ろしい「物質」と言える。見つからなければ、「自然死」として片付けられるのである。それも永遠に。そのように片付けられた人物が、世界中にどれだけいるのかだれにも分からない。
先日、明記していた元中佐と接触した後に帰国していた人物の1人は、旧KGBの元将校であることが明らかになっている。この元将校が搭乗した旅客機からも「放射能」が検出されている訳だが、先に述べたように「物質そのものを持っていなければ、検出は不可能とされている」ことと照らし合わせると、更なる調査が必要な「対象の1人」であることに間違いはない。もちろん今のところ本人は「知らぬ存ぜぬ」と発言しているのだが…。
また、ロシアの原子力長官であるキリエンコの話によると、「ポロニウム210は、そのほとんどがロシア製であり、国内でも1カ所の原子炉で製造されている」と発言している。更に、「毎月、8グラムほどが国外に輸出されており、実際に2001年度はイギリスにも輸出されていた」と発言している。そして、「製造所は厳重に管理されており、盗み出すことなど困難であり、不可能である」と発言している。
それから、先月の11月24日にアイルランドにあるダブリンのホテルで、会議出席のために訪れていた「ガイダル元第1副首相」が、朝食を取った後、激しい嘔吐の末に倒れ、市内の病院に緊急入院し、その後モスクワの病院に入院している事件。
検査の結果、「何らかの毒を盛られたことが原因である」とする医師団の発表が行われた。「非常に不自然な中毒」であるとして原因を調査している。現在のところ、放射性物質による症状はないが「検査」は行われている。
ガイダル氏は、「1990年代にロシアの経済改革を陣頭指揮した」人物であり、また「プーチン政権には批判的な立場」で知られている。
当初から、ガイダル氏の娘さんや近い政治家などからは「毒殺未遂」という発言が飛び交っていた。
この1年間だけでも、反プーチンの「政治家・軍人・諜報部員・ジャーナリスト・一般人」が数十人以上、暗殺されている。

「2006-12-02:追記」
ある「局面」に入りつつあるアレクサンドル・リトビネンコ元中佐(以下、元中佐)の暗殺。「10」

全世界が注目している中で、ロンドン警視庁(Yard)も本腰を入れざるを得ない状況とも言える。どこまで突き詰めて解明するつもりでいるのかは知らないが、昨日の12月1日に「次の局面」に入ったことは間違いない。
昨日の時点で、元中佐と接触した人物からポロニウム210が検出されていると名前を伏せたまま発表していたロンドン警視庁。
しかし、病院やメディア各局から次々に「イタリア人情報提供者:マリオ・スカラメッラ」の名前が発表されていると共に、検出されたポロニウムの量は、元中佐に比べると少ないものの「相当量が検出された」と発表されている。
それと合わせて、元中佐が「日本食レストラン」に向かう前に立ち寄った「ある場所」からは、ポロニウム210の反応が全く検出されていないことも発表されている。
つまり、この「日本食レストラン」が『大きなカギ』になっているのが現状である。
更にもう1つ、この「イタリア人情報提供者」が、先月の11月29日に「再び」不可解な発言を『自らの弁護士』に行っている。それは、「放射能検査を受けたが反応はなかった」というものである。
なぜ、そのような発言を行ったのか。そして、そこにはどのような意味があるのか。
それから、元中佐の家族1人からも「微量の放射性物質」が検出されたと発表されている。その家族は元中佐の妻だと考えられているようだ。
いずれにしても、当日に元中佐と接触した人物からポロニウム210が発見されたという事実は、「前進させるための意味」がある。
現在、行われている元中佐の検死。その結果は数日後に明らかになる。そこから、どのようなことが明確になるのだろうか。
そして、端的に言い表すと「逮捕が先か」「抹殺が先か」ということにもなる。
今回、元中佐の周辺に吸い付いて、暗殺に関与したと考えられる者達は、少なくとも「6〜7人」は存在していると考えられる。どこまで解明できるのかは、初めから期待などしていないが。
一般の人々にしても、暗殺には様々な方法があるということをある程度は知っておく必要があるだろう。
…など、ほかにもいろいろとパターンはある。それぞれのパターン内にも、様々な「種類」がある。以前にも明記しているが、攻撃(Offense)はたやすく、防御(Defense)は非常に困難である。そこからが「基本としてのスタート」になる。
政府関係者、有名俳優や大物ミュージシャンが宿泊すると「決まってワンフロアを借り切る」理由は、それなりにあるのだ。何も一般の人々と遭遇しないようにとか、豊富な資金を見せびらかすために借り切っている訳ではない。最も注意を置いているのが「遠隔操作の爆破」であり、「狙撃」である。
もし、日本や外国で警護の仕事をしたいと考えている者がいるのであれば、日本では何も学べないと考えて差し支えない。まず、外国で『本当』の軍隊と呼べる組織で訓練を受け、実戦を経験し、その後「諜報機関」について学べる『エリア』に入れるように努力を重ねる必要がある。これは、あくまでも『最低条件』であり、『始まり』に過ぎない。
最初から最後まで言えることは、『すべてを自分で学ぶ』ということである。逆に言えば、『それがある者は、どこへも所属する必要はない』ということでもあり、『どこへ所属しなくても学べる』ということでもある。また、『それがない者は、どこへ所属しても意味がない』ということであり、『どこへ所属しても学べない』ということである。
メディアでは、ロシア当局が流し続けている「デタラメ」をそのまま言い放っている「ばかなコメンテーターもどき」がいるようだ。
それは、実にクダラナイ代物で「プーチン政権に打撃を与えるため」というモノである。『こっけい』とはこのことを指す。こういう何の根拠もない、その証拠さえみじんもない「デタラメ」を平然とメディアに出演して「言い放つ」ばかを解き放ったままの日本。それもどこから「参上」したのかも分からないそこら辺にゴロゴロしている「ど素人」である。
それらの存在自体が無意味な生命体を含めて…ここでもし「ロンドン警視庁」が、「元中佐は暗殺ではなく自殺だった」などと発表した場合にどうなるか。それが発表されたとたんに、「そうだったのか」と信じてしまう者達は、「意味のない生命体の仲間入り」が決定的となる。
もう1つ、「元中佐」と「イタリア人情報提供者」が『同時に狙われた』という発表が、もし「ロンドン警視庁」から行われた場合、そこから先のエリアへは進めないだろう。というよりも進めないための発表と考えるほうが適切と言える。これは、日本を訪れたFSB長官の件とも何らかの関係があるのかもしれない。
この「イタリア人情報提供者」の3種類の写真と映像を見たが、どこから見ても「元中佐サイド」の人間ではないことが体中からにじみ出ていた。覇気のない表情、メディアを警戒している表情、雄弁に答えている態度と表情…。これは、持って生まれた「感性」や経験を重ねて得られる「見切り」というものである。もう一度言っておくが、暗殺された元中佐のエリアにいる人間の『それ』ではなかった。
これまでの記述内容は、ど素人でも把握できるようにかみ砕けるだけかみ砕いて明記している。それらの事実を取り巻く歴史と現実をかんがみて、自らが答えを出さない限り真実へ届くことはない。
どのような発表が行われようとも、「いや、待てよ」「それにしても、おかしい」という疑問をずっと持ち続けられる者達は、「生きていることに意味がある」と言える。
我々が生きているこの現実という世界……国や政府という機関から「発表」されることに、『真実などない』のだから。

Status:2006-11-27〜作成

Home■ ▲このページのトップへ

Copyright(c) Rescue Force SOG. All Rights Reserved.