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■02-8:戦争と国家・戦士と資質■

02:戦争と国家・戦士と資質◆初期のファイル:02-1002-9/02-8/02-702-602-502-402-302-202-1

この世に存在する地獄。それは「戦争」と「暗殺」である。

『戦争』

消費としての「軍隊」と「諜報機関」。

新証言。「22」

現在、アメリカ在住の「アレクサンドル・リトビネンコ元中佐(以下、元中佐)」の友人の1人である「元KGB職員のユーリー・シベツ元少佐(以下、元少佐)」が新たな証言を行った。
元少佐は、イギリスBBCテレビで「元中佐と共同で作成したロシア政府高官に関する『報告書』が、ロシア当局に漏洩したために殺害された」との考えを示している。そして、この報告書は「8ページ」であったとされる。
暗殺指令がいつ出されたのかということに関しては、以前から明記しているように「6年前」から出されている。そのことをかんがみて、恐らくは「原因の1つ」として証言したものだと考えられる。
この「報告書」には、「プーチン政権中枢部の人物に不利な情報が含まれている」とされている。また、この報告書を「ロンドン警視庁」も『入手』しているとのことから、元少佐が所持していたと考えられるコピーを受け取っている可能性が高い。
この報告書作成の発端は、「イギリス企業」からのロシアに対する「投資」を検討するために、それらに関係する立場にある「ロシア高官」に関する情報としての『報告書』を、元中佐に依頼したことから始まっている。
通常に行われる「簡単な身辺調査ではない」ことは明らかである。そこには、公表されてはならない機密事項など様々な情報が記載されていたはずである。
元少佐によると、その投資は「数百万ポンド(1ポンド:約230円)」規模のものであったとされる。これが、何に対する投資だったのかは今のところ判然としていない。このまま公表されないのか、はたまた真実ではない情報が散布されるのかは分からない。
また、イギリス企業が何の企業なのかも判然としていない。この投資に関係のあるロシア高官の情報だけが元中佐の受けた依頼だったのか。それとも、仲介役としてのポジションで依頼を受け、携わっていたのかどうか。更に、この「報告書」を目の当たりにしたイギリス企業は、実際の投資を断念している。
しかしながらである。事もあろうに、この「報告書」の存在や「内容」を『元KGB職員のルゴボイ』に教えてしまっていたという「元中佐」。これに関しても「元少佐」が証言している。
元中佐は、工作が行われた当日に「自分がターゲットにされたことに大きなショックを受けていた」と遺族である妻が証言していた。その「ショック」とは、『あの連中にやられたのか』『裏切られたのか』ということの意味が強いと考えられる。元中佐は「元KGB職員のルゴボイ」などとの間に『ある程度の信頼関係』があったことが考えられる。
そして、「元KGB職員のルゴボイ」からロシア当局に、この「報告書」の存在や内容が漏洩していた可能性が非常に高い……というよりも、それ以外には考えられないと言える。
それから……生前の元中佐が、入院先の病院で元少佐に対して「11月1日に例のホテル(ロンドンのミレニアムホテル)で、『元KGB職員のルゴボイ』と『ドミトリー・コフトゥン』から紅茶(緑茶)を勧められ、その際にポロニウム210を摂取させられたと確信している」と話したと証言している。
元少佐がアメリカ在住中に電話で会話したのか、それともイギリスの病院まで行ったのかは分からないが、恐らく電話連絡だと考えられる。また、日本食レストランでのことに関する話が出てきていないことが悔やまれる。もしかすると、元中佐は気付いていなかったという可能性もある。非常に悔やまれる。「第2回目工作」は間違いないとして、この「第1回目工作」を明らかにしなければ、元中佐の無念が浮かばれない。
元中佐の関係者に近い者達は、是非協力を惜しまずに力添えをしてもらいたい。必要な場合には、我々も御助力申し上げる所存。

「2006-12-25:追記」
「イタリア人情報提供者:マリオ・スカラメッラ」イタリア当局に別件で逮捕される。「23」

「アレクサンドル・リトビネンコ元中佐(以下、元中佐)」が急激に体調を崩した「11月1日」に、「日本食レストラン」で会食し、数々の不可解な発言を繰り返し続けたクソッタレが逮捕された。
被曝していたため、ロンドンの病院に入院していた「スカラメッラ」。退院し、イタリアへ帰国したとたんに、ナポリ空港で即刻逮捕である。
「表ざた」の逮捕容疑は、『武器密輸と国家機密漏洩』に関するものとされている。
が、「はい、そうですか」とうのみになどできないことは明らかである。これまでの記述内容からしても当然である。
ナポリにはスカラメッラの「自宅」と「事務所」がある。町のどこかしらには、監視カメラもある。また、イタリア当局は少なくとも数カ月前から調査を続行していた。
今回のこの小さな情報にしても、考えられることがいくつかある。
この容疑だけが事実なのかどうか。実際の容疑としてだけの逮捕なのかどうか。この逮捕をきっかけに暗殺解明に移行させる手段としてのものなのかどうか。暗殺に関することを伏せているだけなのかどうか。暗殺に関する何らかの物的証拠をつかんだ上での逮捕なのかどうか。……などなど、キリがないのでやめておくがいろいろと考えられる。
また、以前に明記していた「イタリアの政界に通じている『ある人物』の関与」という情報も今回の逮捕には何らかの形で関係してくるだろう。
それから、これも以前に明記しているのだが…「スカラメッラが『冷戦時代の対イタリア工作に関する旧KGBの動きを調査する議会の調査員』を行っていた」というものがある。これらの情報や今回の容疑が「事実」であれば、『二重スパイ』の嫌疑で逮捕されたと言っても差し支えないだろう。何度も明記しているが、ロシア諜報機関に何らかの形で所属している工作員であることは間違いないからである。
昔であれば、一般には流されない情報であったが、最近ではこの程度の嫌疑や逮捕などは、表ざたになるケースがある。今回の逮捕の理由の1つとして『国家機密漏洩』というものがあることからもハッキリさせる可能性が高いと言える。
また、公表されていないだけで、スカラメッラと関係するどこかの場所から、微量のポロニウム210が検出されている可能性も考えられる。
更に、ほかにも考えられることが複数ある。
元中佐の密輸事件として終止符を打つための布石の可能性。世界中の一般の思考から暗殺事件と引き離すための逮捕。暗殺事件関与を永久に埋める代わりに行われた交換条件上での別件逮捕。……などなど。
今後、新たな情報がどのような形で噴出するのか。

「2006-12-29:追記」
懲りない鬼畜ロシアの悪あがき。「24」

これらの情報は、少なくとも4〜5日前から出ていたものであり、記述が遅れてしまったことをおわびします。
2003年にイスラエルに出国して、プーチンという名の気狂いがトップである独裁政権を批判し続けている『巨額の追徴課税で経営破たんさせられた大手石油ユコス:元幹部のレオニード・ネブズリン氏』が、「アレクサンドル・リトビネンコ元中佐(以下、元中佐)」の暗殺に関与している疑い(殺害などの指示)があるという「何の根拠もないデタラメ」をプーチンの僕である「ロシア最高検察庁」が自国内でまき散らしている。
これに対して、ネブズリン氏の弁護士は「挑発でしかない」と述べ、容疑を否定している。
元中佐は、暗殺される数週間前にイスラエルへ行ったことが明らかになっている。それは、「大手石油ユコスが経営破たんさせられた理由を示す情報を提供するため」であったことも明らかになっている。
大手石油ユコスのトップは、『反プーチン政権派のホドルコフスキー・ユコス元社長』であった。そのことが原因の大きな1つであったことは明白である。
それらを取り巻く『FSBの暗躍』に関する情報を、元中佐がネブズリン氏に提供したのである。プーチンやFSBには、大きな痛手となる『機密情報』でもある。
数日以内には、元中佐から提供された『その極秘情報が詰め込まれたファイル』をロンドン警視庁に提出する予定であるとされる。
更に、再び捜査員を「モスクワ」と「ローマ」に派遣する予定もある。また、元中佐の死因を法的に確定するため、法廷での審問が明日12月30日から行われることが決まっている。
それから、再び「ロンドンの2カ所」の場所から、新たに「ポロニウム210」と見られる微量の放射性物質が検出されたという情報もある。
しかしながら、「ローマ」への派遣が遅過ぎるという問題が『再び』浮上してくる。なぜ、ここまで遅くなっているのか。「ドイツ」などより、とっくに終わっていなければならない『イタリア』での捜査。やはり、イタリアの政界に通じていると言われるイタリア人が、何らかの関与をしている可能性もある。
何よりも『元スペツナズ隊員:イーゴリ』の居場所を特定することが望まれる。
これまでのように…場合によっては、幾度となく組み直してきた情報を再び組み直す必要性が十分にあると考えている。例えば、元中佐が例のホテルの部屋で会ったと考えられる『候補の1人』として、我々はこの「イーゴリ」を視野に入れている。
真実に近い情報がいくつかそろうことで組み立てることはたやすいのだが…。様々な情報が断片的に飛び交う現状の場合では、残念ながら「その都度」いろいろなパターンを視野に入れて考えるほかに手立てがない。

「2007-01-06:追記」
このまま解決の糸口さえもふさがれてしまうのか。「25」

「アレクサンドル・リトビネンコ元中佐(以下、元中佐)」の友人であるアメリカ在住のユーリ・シベツ氏は、元中佐が『元KGB職員のルゴボイ』と『ドミトリー・コフトゥン』と『例のホテル』で会った際に、「自分の目の前で入れられたものではない紅茶を飲まされた」と語っていた、ということも明かしている。
当初、実行犯の1人である「ドミトリー・コフトゥン」が『緑茶』と言っていたのは、『目の前で入れられていない紅茶』の存在を隠すためのデタラメであった可能性が非常に高くなっている。
それと共に、これまでの情報の中から導き出されていたことは、ホテルのバーには工作員や協力者は存在しなかった可能性が高いというものであったが、今回の情報を考慮した場合、「工作員、または協力者がバーに存在した」という可能性のほうが高くなったと言えるだろう。
ただし、カップなどの「証拠隠滅」を行っていないことから、『買収された協力者』の可能性が高い。
しかしながら、ロシア国内での情報操作は「いかんともし難い」ほどにくさり切っている状態である。正常に分析し、「ある程度の正しい答え」を見いだしているロシア人は30パーセント以下でしかない。
独裁国家の姿は、何も隣国だけではない。目の前の我が国も同様である。

「2007-01-07:追記」
毒殺容疑者の特定が近づいている。「26」

昨日の1月6日:ロンドン警視庁が容疑者を特定しつつあるという報道がイギリス国内であった。
ただし、ロンドン警視庁の正式発表ではなく、一部のイギリス国内にあるメディアである。
「アレクサンドル・リトビネンコ元中佐(以下、元中佐)」を毒殺・暗殺した実行犯・容疑者として、『元KGB職員のルゴボイ』と『ドミトリー・コフトゥン』のクソッタレ2名の可能性が高いことを示唆している。
我々は、以前からその実行犯として名指ししているが、「この2人だけではない」ということも明記している。
たとえロンドン警視庁が全世界に向けて正式発表したとしても、このクソッタレ2人だけですら、裁くことができない。
ましてや、その全容が明かされることなど永遠にないだろう。
もっと情報が集まりさえすれば、永遠に残せるように書籍にするという選択も可能なのだが…ただただ残念でならない。
その一方では、相変わらずロシアは、国家の総力を結集して情報の隠ぺい工作を行っている。
『ドミトリー・コフトゥン』に関連のある「ドイツ(ハンブルグ)とロシア間を飛んだ旅客機(航空会社アエロフロート)」からポロニウム210は検出されなかったと欺まん放送を繰り返している。
時間の経過と共に、人々の関心は薄れてしまう…。やがて記憶からも消えてしまうのだろう。

「2007-01-08:追記」
ほかの情報。「27」

今月の1月5日には、ロンドン中心部にあるイタリア(シーフード)料理のレストランから、新たに放射性物質ポロニウム210が検出されている。
このことから、一部の報道では「アレクサンドル・リトビネンコ元中佐(以下、元中佐)」の暗殺に関する「第2、第3の現場」の可能性も視野に入れているという感じの報道がされていた。
しかし、(事実かどうかは別として)同店の経営者が「リトビネンコ氏が来店したという記憶がない」としているため、ロンドン警視庁は、元中佐と会った2人の内のいずれか、またはほかの人物が事件発生前後に、同レストランに立ち寄った可能性があるとして足取りを追跡しているようである。
今回の現場であるイタリア料理のレストランは、「一般市民への健康上の懸念はない」という当局の発表によって、営業を再開している模様。
翌日の1月6日には、新たな検死の結果が発表された。リトビネンコ氏が放射性物質を『2度』投与されている疑いが強いというもの。これについては、まだ正式な発表ではなく、一部の報道機関が情報を出している状態である。
これについても、以前から明記しているように……検死結果などを待つ以前から『その状況が物語っていた』ことであり、何よりも『暗殺された元中佐が、その事実の公表を求めている』ことを感じ取ったまでのことである。
暗殺がどのようなものなのか……そういうことも交えて記述してきた。確実に仕留めるために、毒物の量も多くなり、その実行回数も多くなる。
それが、暗殺という「作業」なのである。
その一方、現在に至っても「イタリア人情報提供者」の追及が甘いことに変わりがない。これまで述べてきたように、キーワードの「1つ」が「イタリア」であることに変わりがない状況である。

「2007-01-12:追記」
被曝検査の呼び掛けと「11月1日の『前後』の数日間」という新たな問題。「28」

これまでイギリス国内では、約600人の在住者が放射性物質ポロニウム210による被曝の有無に関する検査を受けている。その内の約100人前後に被曝している疑いがあるものの、深刻な健康被害レベルではないとされている。
そんな中、イギリスから帰国した日本人旅行客5人が被曝している可能性があるとして、イギリス保健当局から日本総領事館に検査勧告が届いている。
ここで、新たな問題として浮上してきたことがある。
それは、「アレクサンドル・リトビネンコ元中佐(以下、元中佐)」の暗殺の工作が実行された「11月1日」の前後である『10月31日〜11月2日』に、例のホテルのバーを利用した人々が対象にされていることである。
問題なのは、「11月1日以降」ではなく、その前日の『10月31日』が含まれていることにある。ここが、非常に『大きな問題』と言える。
検査を受けた幾人かの人々から、『10月31日』にホテルのバーを利用した人物がいることに端を発している。
そこから考えられることは大きく分けて2つある。
1つは、以前に記述していた「加担したと思われる従業員」が手渡されて下準備をしたために、バーのグラスなどが被曝してしまった可能性。もしくは「ほかの形での工作員」が下見などで訪れた時に、すでに自身が被曝していたため、近くにいた利用者が被曝してしまった可能性。または、実行犯が「モノを持った状態」で下見に訪れた時に利用者を被曝させてしまった可能性など。
もう1つは、以前見つかっていたホテル客室での被曝状況に関係することとして、客室での工作が行われた後(と仮定して)、その時に使用されて被曝したカップ類などが、最終的にホテルのバーへと行き着き、そして使用されたために利用者が被曝したという可能性。
今回の暗殺工作回数は少なくとも『2回』であることは、検死結果以前から明記している。
これも以前から記述しているが、残っていることの中の「1つ」としては、ホテル客室で工作があったのかどうかという問題である。または、バーで使われたものが、使いまわしているために客室へと運ばれていたのかどうか。
これは、考えたくはないのだが……「イタリア関係の事実」を黙殺するための工作の1つかもしれない。
せんだって、ダイアナ元王妃(元イギリス皇太子妃)の「公開審理の審問」を行うことになったのだが……なにせ、ロンドン警視庁が「例のクソ調査報告書」や、すでに「暗殺されて存在しない目撃者数名」のことなど公表することもなく、関係者の証言としてそのほかの発言を利用するだけなのだから「茶番」でしかない。
そのロンドン警視庁をだれが信用すると思っているのか。

「2007-01-13:追記」
新たな状況に関する情報。「29」

せんだって記述していたロンドンにある「アレクサンドル・リトビネンコ元中佐(以下、元中佐)」の暗殺の工作が実行された例のミレニアムホテルのバーに関する情報。
これまでに、検査を受けた人々の中で、約100人前後に被曝している疑いがあるものの、深刻な健康被害レベルではないとされていた。
しかし、「長期的な健康被害」を受ける可能性がある人々が、現時点では「13人」いるということが明らかになった。
今後もこの数字が増えてしまう可能性もあることが懸念される。それが、どこの国の人かも分からないのだ。

「2007-01-21:追記」
もう1人の容疑者がほぼ確定。「30」

昨日の1月20日:イギリスでは新たな情報が飛び交っていた。その情報は、ここ日本にも届いていた。
「アレクサンドル・リトビネンコ元中佐(以下、元中佐)」の暗殺に関与した実行犯として、『ウラジスラフ』と呼ばれている「30歳代前半・長身・がっちりした体格・短い黒髪・中央アジア系の風貌」の男の存在とその身元を特定したということをイギリス当局が公表した。
元中佐の友人である「元諜報部員:オレグ・ゴルジエフスキー氏」などの情報によると、「クレムリンが雇って送り込んだ殺し屋」であると明言している。
公表されていることは、「ドミトリー・コフトンと共に、リトアニアかスロバキアの偽造旅券を使って、ドイツのハンブルクからロンドンのヒースロー空港に到着した」ということ。
もう1つは、「アンドレイ・ルゴボイ、ドミトリー・コフトン、そしてウラジスラフの3人で元中佐に会っている」ということ。
そして、「ウラジスラフが、ポロニウム210を紅茶に混ぜて元中佐に飲ませた」ということ。
更に、その事実を……『ウラジスラフが紅茶を入れていたのを元中佐が覚えていた』と知人である元同僚が証言していたこと。『やかんから注いだ湯はぬるい状態だったが、ポロニウム210を混ぜたため、放射性物質が反応した影響で熱い湯になった』ということを元中佐が証言していたこと。……などについて『元中佐が友人達に伝えていた』ということ。
この「ウラジスラフ」というクソッタレと、「イーゴリ」が同一人物であるという可能性も残されている。
それから、やはり『例のホテルの一室で会っていた』ということが確定したことは、非常に重要な事実であると言える。これについても以前から明記しているが、こういう流れでなければ逆に違和感があるからにほかならない。
また、元中佐に近づいた手口も当初から記述していることの1つと合致している。それは、「ウラジスラフが、モスクワに本拠を置く民間警備会社との契約上の問題で、元中佐に有利な条件を確保することを手助けするという『形』で接近していた」ということである。
これらの情報とこれまでの情報をかんがみた場合……。
……ということが考えられる。もしくは、ホテルの部屋で大量のポロニウム210を摂取させられたために、ホテルのバーから『反応』が出た可能性もある。
または、工作は『3回』行われたが、2回目と3回目の工作の時間的な間隔がなかったという状況から、『ポロニウム210を摂取させられた痕跡が2回までしか特定できなかった』という可能性もある。
いずれにしても、今どこに潜伏しているのか。存在が発覚した以上は、消される可能性が高いのだが…。
ほかの容疑者にしても、イタリアとロシアに『隔離』されているようにしか見えない状態であり、今回の発表も『まるで容疑者がウラジスラフ1人であるような言い回し』が気に入らない。
そう考えているのは、我々だけなのだろうか。
もう1つは、情報提供は早くから行われていたと考えられるが、イギリス当局の発表が遅過ぎることは否めない上に、この程度で終わらせるつもりなのかもしれない。

「2007-01-23:追記」
イギリスでは、「アレクサンドル・リトビネンコ元中佐(以下、元中佐)」の暗殺事件がドキュメンタリー番組でも取り上げられている。「31」

確実に暗殺の工作が行われた「11月1日」。その半月前の「10月16日」にも、ことの発端になった『同じ日本食レストラン』で暗殺計画が実行されていたのではないかという情報が流されている。
これについても、以前に記述していたが、元中佐がこの「日本食レストラン」を何度か利用していたという情報と合致している。
そして、事もあろうに「アンドレイ・ルゴボイ」と「ドミトリー・コフトゥン」と3人で会っていたというものである。
これらの情報にしても、当初から「ロンドン警視庁がつかんでいたであろう」ことは容易に考えられる訳だが。
たとえ事実であったとしても……そもそも、驚くことの情報ではないし、騒ぎ立てることでもない。これまでにも記述しているように、ロシア国内でも幾度となく「狙われていた」のであり、その都度、協力者などの支援によってかいくぐってきていたのである。
これまで何回の暗殺未遂に直面していたのか、恐らくそのすべては「元中佐」自身にも分かっていなかったと考えられる。

「2007-01-27:追記」
「のらりくらり」の容疑者断定。「32」

「アレクサンドル・リトビネンコ元中佐(以下、元中佐)」の暗殺事件に関して、ロンドン警視庁による「アンドレイ・ルゴボイ」の容疑者断定など『どうでもいい』…この連中が「実行犯の一部」であることは最初から我々が言及していた。
また、「アンドレイ・ルゴボイ」だけではなく、「ドミトリー・コフトゥン」も同時に容疑者として断定していなければならない。
そして、せんだって容疑者として認識された「ウラジスラフ」と、皆目行方が分からない「イーゴリ」が共通人物であるのかどうかなど……。
イギリス政府による「ロシア政府に対してのアンドレイ・ルゴボイの身柄引き渡し要求」にしても『どうでもいい』。所詮、梨のつぶてで終わることは最初から決まりきっている。
そのようなことよりも…まず、現時点で「最も必要とされている」ことは、『イタリア人情報提供者:マリオ・スカラメッラの追及』である。
今から1カ月ほど前の昨年12月末、イタリアの当局に逮捕・拘束されたままの『最重要容疑者』である。我々は『確実な実行犯』としての見解にいささかの疑念も持ち合わせてはいない。
できることなら、この手で吐かせてやりたいとも思っているほど、確信に満ちている。
そして、『なぜ、イギリス当局が元中佐を見殺しにしたのか』という原点に立ち返ることも重要であることに変わりはない。更に、「各国間で一体何がやり取りされたのか」「現状でも何がやり取りされているのか」という問題もある。
このほかにも、イタリア人などの怪し気な人物の存在があり、これも明らかになってはいない。
この間、『10月16日の暗殺工作の嫌疑』や『ウランの密輸事件』に関するニュースなどで、「マリオ・スカラメッラ」の存在をかき消そうという流れも見えていることが懸念される。
このままの流れが続けば、何も解明されずにただ終わるという最終局面しか見えない。
このような程度で、元中佐の無念や遺族の悲しみが消えることなどないのである。

「2007-01-28:追記」
世界では反響が続いているものの…日本では終息報道。「33」

アメリカABCテレビ(電子版)で、「アレクサンドル・リトビネンコ元中佐(以下、元中佐)」の暗殺は、『ロシア政府が国家的に関与していた』と報じている。
なぜ、これだけ『思い切った報道』をしているのか……ということをかんがみる必要がある。これまでに、世界各国・各地で多くの人々が暗殺されてきた。近年でも多くの犠牲者が名を連ねている。ただ単純に表ざたにならないだけであり、だからこそ『暗殺』という「文字と表現」が使われている。
諜報機関の抹殺対象者に対する暗殺方法は、その手段を選ばない。そして、ちゅうちょなど皆無である。最悪の場合、『その場所』と『その時間』に…家族が居ようが…無関係の人々が何百人居ようが…任務が遂行される。
これは、対テロ特殊部隊の極秘任務に関する一環として、敵のテリトリーに潜入して実行される秘密裏の『対テロ作戦』でも同様である。もちろんターゲットの抹殺だけが任務であり、無関係者が居合わせても作戦は遂行される。
何の関係もない一般の人々が、その場に居合わせてしまったというだけで、同様に始末されるケースがくさるほどある。ただ、表ざたにならないだけでしかない。
この世界各国の基本方針にだけは、常に反対の姿勢を貫いてきたことは以前から明記している。が、今もなお「実行」され続けているのが現実である。
今回の元中佐の暗殺方法では、放射性物質が使用された。この場合にも、家族や友人・知人、見知らぬ人々が被曝することは「百も承知の上」で実行されている。
メディアでは、「わざわざ発覚されるような放射性物質をロシアが暗殺に使う訳がない」とほざいていた『どこの馬の骨かも分からないクソど素人』がいた訳であるが……『通常、死因を調べる場合、放射性物質の可能性という選択はほとんど持たれることがないため、逆に発覚され難く、安全である』と考えられている……もちろんその世界での話であるが。
今回は、元中佐本人とその家族や友人達の申告、毛髪が抜け落ちるなどの「様々な条件」が重なり合って、検査にたどり着くことができただけでしかないのである。そして、病院での検査に従事した関係者の努力によって発覚したのである。
このことについても、今回のABCの報道で「少しだけ」触れられているようだ。
この状況下でも、ロシアは「ロシアの関与は全くない」としており、「ロシアに敵対する人々の犯行である」と発狂し続けている。また、「アンドレイ・ルゴボイの引き渡しは行わない」としている。
いずれにしても、打つ手がなくなりつつある。国家間(イギリスとロシア、イギリスとイタリア、イギリスとフランスなど)の密約に関することなどは、永遠に闇の中に埋もれる可能性が圧倒的に高い。

「2007-02-09:追記」
「裏切り者」という言い掛かり。「34」

「アレクサンドル・リトビネンコ元中佐(以下、元中佐)」が所属していたFSBの内部局「組織犯罪対策局」で局長を務め、現在は弁護士という肩書きのアレクサンドル・グサクが、元中佐を「裏切り者」呼ばわりしている。
アレクサンドル・グサク:「元中佐は、スパイ活動にとって最も神聖なものである作戦上の情報源を売り渡した。これは反逆罪に値し、『裏切り者』であり、ソ連時代であれば死刑に処せられていた」という発言が、BBC放送の番組で放映されていた。

更に:「元中佐はイギリスに亡命後、イギリス国内で活動しているロシアの諜報部員と潜伏しているロシアの諜報部員の存在に関する情報をイギリス諜報機関に提供していた」と発言。

そして:「これに不満を抱いたロシア側のスパイが、報復のために元中佐を殺害したのではないか」という、これまたプーチン、ひいてはロシア国家が暗殺に関与していないと言わんばかりのデタラメ発言を繰り返している。
これだけのデタラメを「暗殺された孤高の人物」と「その家族」に対して、このようにのうのうと発言できたものである。やはり正常なオツムではない。
「スパイ活動」とは、正に『クソ』である。そこに『意味』などない。それを正当化できる材料など、少なくともこの世には存在しない。「スパイ」という行為は、単純にそういう意味でしかない。
例えば…日本の身近に存在する「北朝鮮」のような悪意に満ちた国が、どこかの国へいきなり一方的な戦争を仕掛けようとしている「不穏な動き」があった場合でも、あくまでも「正式な調査」として『正々堂々と事にあたる』必要があるのだ。スパイ行為そのものは、本来人間が行ってはならない『卑劣な行為』でしかない。
死を覚悟の上で果敢に挑んだ元中佐こそが『正常な人間』であり、スパイ行為やプーチンやロシア国家を擁護する者共は、『単なるクソ』でしかない。
スパイ行為を「神聖なもの」と言ったり、元中佐の勇敢な行動に対して「反逆罪」などとは片腹痛い。脳みそがドロドロになっているのではないのか。「『人類への反逆罪』そのものがこの連中にこそある」ということは、すでに考える以前から明白である。
現在においてもチェチェンなど…利益のために他国へ侵攻し、人間を抹殺し、虐殺し続けている気狂い共の分際で、「自己正当化」することだけは「一人前」である。
国家がバックについているというポジションということで「あぐらをかいている」ようだが、あまり調子に乗らないほうが身のためだろう。
理由は非常に簡単である。己が『ヨボヨボ』であるということを忘れているからにほかならない。

Status:2006-12-17〜作成

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