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■02-6:戦争と国家・戦士と資質■

02:戦争と国家・戦士と資質◆初期のファイル:02-1002-902-802-7/02-6/02-502-402-302-202-1

人間の欲望と戦争。そして、暗殺。

『戦争』

使われて捨てられるだけの軍隊。一般社会では諜報機関が動き続ける。

一部の検死結果と検査結果。「11」

アレクサンドル・リトビネンコ元中佐(以下、元中佐)の体内から検出されたポロニウム210が、『致死量の100倍以上』だったと公表されている。これは一部のメディア(イギリス紙ガーディアン)の発表であり、そのほかの機関からの正式発表ではないものの、この致死量の100倍以上の量を入手するためには、『2000万ポンド(約46億円)』の費用(Cost)が必要とされている。
また、イタリア人情報提供者の体内からも、最大で元中佐の『10分の1程度』の致死量が検出されたと発表されている。これは、100倍以上の量が検出された元中佐の10分の1ということから、通常の『致死量の10倍』ということになる。
このことから、イタリア人情報提供者は「現在、ピンピンしている」ものの『2〜3カ月以内』に死亡する可能性があることを示している。と同時に、生き延びられる可能性も残されていることになる。
この発表から考えられることは、元中佐とこのイタリア人情報提供者が「同時に狙われた」ということに『収まる』公算が高いと言えるだろう。
しかし、真実はこれで終わりではない。
元中佐とホテルで会っていた2人の諜報機関関係者の氏名も発覚しているが、いまだに「約2〜3名」の情報が全く浮上しないままである。現在までの流れから推察した場合、やはりこれ以上は望めないと考えたほうがいいのかもしれない。
今回、発表されたイタリア人情報提供者から検出された『致死量の10倍』のポロニウム210。これだけでも、単純に費用換算した場合、『200万ポンド(約4.6億円)』になる。元中佐と合わせると『約51億円』にもなる。
しかしながら、もし2人が本当に「日本食レストランで『同時に狙われた』というのであれば、致死量に開きがあり過ぎる」ことが大きな疑問点の1つとして挙げられる。ましてや、このイタリア人情報提供者は、『着座』したままで動いていない。
ターゲットの目の前に置かれている『2人分』のコップやスープの皿を狙って、ポロニウム210を混入できる諜報部員は『映画の中でも存在しない』とだけ言っておこう。ただし、『2人以上』の工作員がこのイタリア人情報提供者に近づき、『寸分違わぬ立ち位置』によって『他者からの視線を遮断する』などの行為を『完璧』に行えば、絶対に不可能とは言えないが…。
いずれにしても、これらの行為は「店員やほかの客」からの目撃情報でとうたされるはずである。
更に、このイタリア人情報提供者の被曝した『経緯』については、様々な『ケース』が考えられることも考慮しなければならない。
毒物や生物兵器を使用する場合に、『単純に起こり得る』二次的な被曝や感染。また、工作員本人が知らないだけで『ほぼ同じ期間内に、証拠隠滅のための抹殺の対象になっていた』可能性…などなど。
残念ながら、今のところロンドン警視庁やMI6・MI5の「方向性」としては、『故意』にそちらへは向いていないようである。

「2006-12-04:追記」
新たな情報と状況。「12」

思ったよりも少し(ほんの少しだけだが)は、がんばっている「ロンドン警視庁・MI6・MI5」の面々…というよりも「ロンドン警視庁」だけと言うべきか…。公表されてはいないものの『殺人(暗殺)事件』として進行中である。
イギリス政府の高官幹部達は、『暗殺の容疑者』をしぼり込みつつあると口走っている。これには、思わず鼻で笑ってしまったのだが…。今更ながらこれを冷笑というのだろう…と、かみしめている時間がそこにはあった。
アレクサンドル・リトビネンコ元中佐(以下、元中佐)とホテルで会っていた内の1人である「元KGB職員のルゴボイ」。せんだっての暗殺未遂の危機から、現在は脱しつつある「ガイダル元第1副首相」のボディーガードも勤めていたことは、以前から明らかになっている。
この元KGB職員に対して、「捜査の目」が向けられている。であるならば、同席したFSB職員にも同様の「目」が必要であろう。更には、もう1人の……やめておくか。
ただし、ロンドン警視庁が少しはがんばっていると思わせたのは、『ある1人の人物』について捜査を続け、その事実を公表したことにある。
その人物は、今のところ『通称:ビジネスマン』ということになっている。
元中佐と何らかの仕事に関する『接点』を作り出し、更には『交渉の場』を作り出し、『近づく』ことに成功した『人物』である。その人物を紹介したのが、「元KGB職員」である。
元KGB職員は、「10月25日・10月31日・11月1日」などに幾度となく「ロンドン」を訪れて、「元中佐」や「ビジネスマン」と会っている。
ここで1つの問題が発生している。その時の元KGB職員が立ち寄った場所から、ポロニウム210が検出されているという事実である。元中佐の立ち寄った場所とは関係なく、この元KGB職員が立ち寄った場所(滞在していたホテルなど)からポロニウム210が検出されたのだから「捜査の目」が向けられるのは当たり前でもあるのだが。
要するに、元中佐が『暗殺』される「約1週間ほど前」から、ポロニウム210がロンドン市内であちらこちらに『移動』していたということを指し示している。
その時の「ビジネスマン」は、元中佐と元KGB職員と会っていたことを認めた上で、『私は何者かにはめられた』と発言している。また、どの程度の量なのかはハッキリしていないものの、この「ビジネスマン」からもポロニウム210が検出されている。
それから、ロンドン警視庁はアメリカまで足を運んで調査を行っている。現在、アメリカに在住している元中佐の知り合いである「ユーリー・シベツ元少佐(過去に諜報機関在籍)」という人物に会って「ある情報」を提供してもらっている。
ユーリー・シベツ元少佐(以下、元少佐)は、今回の暗殺に関する『背後関係』について、「何らかの事実」を得ているようだ。その部分を「FBI捜査官」も立ち会った中で、「ロンドン警視庁」に伝えている。
元中佐と元少佐は、ロシア諜報機関の悪事について、共同して情報収集を行っていたことも明らかになっている。その1つには、「ロシアの石油大手ユコスの破産」に関する過程での「旧KGB・FSBの関与」についてのものがある。このようなことについては、「全世界」で日常的に行われており、それはこの「日本」でも行われている。そのために「エシュロン」が存在しているという側面がある。それらについては「エシュロンの項目」に少々記述しているので参照を願いたい。
そして、問題なのは『黒幕』である。2つほど、明記しておきたい。
1つは、今回の「元中佐の暗殺に関しては、来日した『FSB長官』は全く関与していない」ということである。昨日、メディアで放送されていた「発言する姿」の映像を確認して、その結論に達することができた。あの「目、表情、声のトーン、話し方、態度」などに『一片のうそもなかった』ことは明らかである。また、イギリス諜報機関の責任問題についての発言は、我々が以前から明記していることと同じであり、当然の発言内容である。
もう1つは、「諜報機関暴走説」が浮上しているが、これもないと言い切れる。現在、ロシアはトップがすべてを『判断し、決定し、実行させている』強固な独裁国家に成り果てている。
何よりも、プーチンは「旧KGB」「FSB長官」を経ていることが『大きな土台』になっている。そして、プーチンは諜報機関内に『独自のコネクション』を確立している。この事実は、まだだれも声にしていないだろう。
現役・退役を含めて、プーチンの号令で動き続ける部隊の存在である。暗殺と破壊工作を主任務とする『特殊部隊員と諜報部員からなる組織』である。
今回の暗殺も現FSB長官に指示することなく、秘密裏に進めた計画である。ロンドン警視庁が、幾人かの容疑者を突き止めることができたとしても、その核心部分までに到達することなどできはしない。
いろいろな意味で、このウェブサイトも突然閉鎖されることがあるのかもしれない。我々も活動が続けられないことに直面する可能性もある。しかも人知れずに。……そのように、鼻で笑いながら記述している時間が流れていた。

「2006-12-04:追記2」
「ビジネスマン」とはだれのことなのか。「13」

本日の追記分で明記した「ビジネスマン」のことであるが、もしかすると「元KGB職員のルゴボイ」『本人』かもしれないことが浮上してきた。
ロンドン警視庁が「ユーリー・シベツ元少佐(以下、元少佐)」から得ていた情報の中に、『容疑者の1人』として「元KGB職員のルゴボイ」の名前が入っていた可能性が高いと考えている。
その情報を「元少佐」自身が、「アレクサンドル・リトビネンコ元中佐(以下、元中佐)」から直接聞いていた可能性が高い。
その経緯から、ロンドン警視庁はあくまでも『容疑者の1人』として事情を聞き出す方針のため、わざと「少々込み入った情報」を流した可能性があると考えている。
ということが事実であれば…残念ながら以前に明記していた我々の情報の中で、「元中佐に接触していた人物の6〜7人の中で、名前が『公表されている4人』を除いた『ほかの2〜3人』の内の『1人』ではなかった」ということになる。
しかし、ロンドン警視庁はモスクワまで足を運んで、『3人の人物』に事情を聞き出すとしている。この『3人』の中に、我々と『共通』の人物が入っているのかは分からないが、捜査のためにモスクワまで飛んで行くこと自体、恐らくは初めてのことではないだろうか。やはり、少しはがんばっているようだ。
いずれにしても、今後の動きを見守るしかない。

「2006-12-05:追記」
一歩踏み込んだロンドン警視庁と虐げられた元諜報部員達が協力を開始。「14」

ロシアへ協力を要請したロンドン警視庁。昨日、「対テロ専門の係官数名」を送り出した。本腰を入れているのであれば、少なくとも「SAS隊員1名」と「MI6かMI5から1名」が、秘密裏に含まれていることが考えられる。なにしろ「対テロ専門の人間を送り込む」としているからである。
ただし、これまでのところロンドン警視庁だけは「かろうじてがんばっている」ものの、当初から明記しているように、イギリスが国家として「自国への政治亡命者」を『見殺し』にしたという「事実」は今後も永久に消えることはない。
また、ロシアはロシアで「イギリス捜査機関からの要請にこたえる準備がある」としながらも、「プーチン大統領」を筆頭に「ラブロフ外相」や「ペシコフ副報道官」は、今回の「アレクサンドル・リトビネンコ元中佐(以下、元中佐)に対する明らかな暗殺事件」を認めないばかりか、「政治問題化すれば、ロシアとイギリスの関係が悪化しかねない」という『圧力』を忘れることなく表明している。
一方、先日に明記しているアメリカ在住の「ユーリー・シベツ元少佐(以下、元少佐)」に加え、2003年10月にロシア当局に「国家機密漏洩罪」で逮捕され、禁固4年の実刑判決を受けて服役中の「ミハイル・トレパシキン元FSB職員(1997年まで在籍)」が、支援者を通じて「4年前の2002年8月に、『元中佐やベレゾフスキー氏』などの暗殺を実行する部隊に加わるようにFSB幹部から勧誘されたが断った」という声明を公表している。
その当時、この『事実』を「ミハイル・トレパシキン元FSB職員(以下、服役中の元FSB職員)」は、急ぎ「元中佐」に伝えて「警告」したために、間もなく「国家機密漏洩罪」で逮捕されたと考えられる。
元中佐に対する「最初の暗殺計画」は、「1998年11月」に同僚7人と共に行った「記者会見」直後に発令されている。その時のFSB長官は『プーチン』である。記者会見では、「1997年11月の暗殺指令を断ったこと」「暗殺対象者氏名の公表」「FSB幹部の様々な汚職」などについて暴露した経緯がある。
また、現在「服役中の元FSB職員」が、2002年8月に暗殺部隊へ勧誘された時の暗殺計画が、実質「何回目」になるのかは判然としない。
ついでに、現在のFSB長官である「ニコライ・パトルシェフ(以下、FSB長官)」は、一時期ロシア中枢部で力を発揮していたものの、途中で挫折も味わっている。その後、「1999年8月16日」に正式なFSB長官として任命されている。これまで「デスクワークマン」としての人生を歩んでおり、実戦のたたき上げではない。プーチンにとっては、トップに「座らせて置く」には適任と考えたことは間違いないだろう。プーチンが欲していることは、『己の好き勝手ができる世界』ただ1つである。
そして、プーチンが暗殺を「絵空事」のように言い放っているその時に、FSB長官はイギリスの諜報機関や保安機関に対する責任を口にしながらも、「暗殺自体は否定していない」ことが明らかであった。それは、『元中佐がどのような立場に置かれていたのかは、イギリス当局も十分に把握していたでしょう』という発言に込められている。この発言だけでも、階級は上から3番目の「大将」でも、「再び」挫折を味わうのではないかと思わせるほどの意味が含まれているのである。
一方、現在のロンドン警視庁などの捜査では、容疑者の1人として「元KGB職員のルゴボイ」が数えられているはずであることは、先日の追記分に記述している。暗殺に関与した者達が、少なくとも「6〜7名」は存在していることも。また、「元KGB職員のルゴボイ」であるが、この人物の映像からも同じように「黒い物」しか感じない。「目の動き・表情の作り方・話し方」など、挙動不審の固まりのような感じと言える。「心の動揺」が手に取るように分かる。
この「元KGB職員のルゴボイ」の役割は、何らかの(例えば、ビジネスなど)形で元中佐と『継続的に会う』機会を作り出していたと考えられる。ホテルで同席したとされているFSB職員も含めて。
そして、「元KGB職員のルゴボイ」は要するに『運び屋』の任務も兼ねていたと考えられる。『実行犯』は、「イタリア人情報提供者」である。実際にどうなのかは明確に分かっていないのだが、その2人の『直接的な接触を避ける』ために、「イーゴリ」という存在を使ったのではないかと考えている。「元KGB職員のルゴボイ」と「イタリア人情報提供者」との接点が発覚した場合、後々やっかいなことになることは明白であるからにほかならない。
少なくとも、「元KGB職員のルゴボイ」と「イーゴリ」は、どこかで接触している可能性が高い。理由は、もちろん『ポロニウム210を渡す』ためである。もしくは、その間に「もう1人」入っている可能性も十分にある。その後に、「イーゴリ」から「イタリア人情報提供者」へというパターンが「第一候補」として考えられる。場所は、「イギリス」か「イタリア」かのいずれかの可能性が最も高いと言える。
いずれにしても、非常に不可解な発言を繰り返していた「イタリア人情報提供者」。「2000年に元中佐が密輸にかかわっていた」などという奇想天外な発言についても、そのような会話を行う状況でもなく、また環境でもないことを以前に明記している。その2000年ごろの元中佐を取り巻く環境について、少々付け加えておきたい。
元中佐は、『1998年』には『危険分子』として認識され、暗殺の対象になっている。翌年の『1999年3月』には、「約9カ月間」拘置所に収監されている。その後、『1999年11月』に無罪を勝ち取って自由になったとたんに、再び別件で即刻逮捕され、刑務所に収監されている。2000年にも当局から刑事告発が行われているが、元中佐が出国しない(出国して、情報を暴露しない)ことを誓わせて釈放されている。そして、元中佐は『2000年11月1日』にトルコ経由でイギリスに政治亡命したのである。その後もロシア国内では、元中佐不在のまま刑事告発が続いて3年半の禁固刑が下されている。
このような状況下で、『密輸』をどのように行うというのか。どれほど、ばかげた話であるのかは『一目りょう然』である。
ロシア国内やイギリス・アメリカ・日本などの一部の報道機関には、元中佐の信用を失墜させるための情報がばらまかれ始めているが、『本気』にしてはならない。これらは、諜報機関や政府が『必ず行う愚劣な行為』でしかない。
元中佐は、上から8番目という高い階級を捨て去り、命懸けで戦った『戦士』である。惜しむらくは、アメリカ在住の元同僚がどのような言葉を伝えたのかということも脳裏に浮かぶ。可能であれば、近くにもう1人援護できる人物が存在していればと悔やまれる。元中佐は、「元KGB職員のルゴボイ」が怪しいと感じながらも、接触していた可能性が高くなっているからである。通常のセオリーとしては、一切の接触を断たなければならない状況なのであるが、それを行わなかったことなどが悔やまれる。少なくとも、援護できる者が常にそばについていたならば、展開も変わっていたはずである。
なぜ、勇気のある者達がお互いを援護しないのか。個人で組織に「闘い・戦い」を挑むということがどれほど危険なことであるのかは知り尽くしているはずである。
いずれにしても、ウランの100億倍の比放射能を有する放射性物質ポロニウム210を『2000万ポンド(約46億円)』分も摂取させられる者は、たった「1人」しかいない。それは『プーチン』という名の『ロシアの気狂い』である。

「2006-12-06:追記」
ロンドン警視庁の「ロシア入り」と再び検査入院という「病院入り」。「15」

8年前から出されていた数々の暗殺指令をロシア国内の諜報機関と警察内部に存在する協力者15〜20名の力添えで回避してきた「アレクサンドル・リトビネンコ元中佐(44歳)」。今は家族である親や妻子を残し、帰らぬ人となった「アレクサンドル・リトビネンコ元中佐(以下、元中佐)」。
ロンドン警視庁の中に執念を燃やしている人物の存在がある。名前は出せないが、怒りと悲しみを胸に抱き、現在モスクワ入りしている。
容疑者の1人であることが間違いない「元KGB職員のルゴボイ」。『事情聴取』直前に『逃避行動』に出ている。
せんだって、「放射線検査」は済ませて「異常ナシ」の検査結果をもらっているにもかかわらず、『再び』検査入院と称して『再入院』している。
この間、『事情聴取』はできない。しかし、ロシアの「チャイカ検事総長」が『医師の許可があれば聴取は可能だ』と発言している。再び、しかしであるがこの「チャイカ検事総長」は『ポロニウムがロシアから持ち出された可能性はない』という断言まで忘れずに行っている。
『事情聴取』ができても、実際に行うのは「ロシア当局」であり、イギリス当局はその場に居合わせるだけである。非常に歯がゆいのだが、見守るしかない。
昨日、メディアのNHKで『イギリスの元諜報部員』がインタビューに答える姿が流されていた。退役しているものの「ほかの役職」についているという「肩書き」であった。
この項目で、以前に明記している『暗殺の定義』などについて同様のことを述べていたまではよかった。しかしながらである。ある『1つ』のことを除いては、正しい情報を述べていたのだが、それを含めた『情報操作』の一環であることがその『1つの発言』によって明白なものになった。
暗殺の定義に関する「発言内容」やその内面からにじみ出ている「におい」と「風貌」から、過去に幾人ものターゲットを「処理」してきたことは明らかであったが『超一流のそれ』ではなかった。それから、恐らくは「MI6」に在籍していた可能性が高いだろう。まず、『超一流』として…他者にその『におい』を感じさせてはならない。我々でも、感じることが難しい連中が存在している。その気配すら漂わせない連中が世の中には存在している。ましてや「その世界にいました」と言いながら「メディア出演」した時点で終わっている。
それはさておき、その『1つの発言』であるが…『指示したのはプーチンではない』というメガトン級の発言である。世界各国のしかもイギリスを含む諜報機関が、「動機・手段・機会などのすべてがFSBの関与を物語っている」と明確に発言している。そこに「プーチン」という文字はないものの、一党独裁の強権を発揮している国で「諜報機関内部の独断はない」という見解は当たり前の認識として共有されている。
情報操作の1つには、10個の中で「9個の真実(または事実)」と「1個のうそ(デタラメ)」を混ぜ合わせることでその「1個のうそ」を信じさせる『テクニックの1つ』がある。今回のモノは、正に『それ』である。そこに「肩書き」が加わると一般市民は完全に感染させられる。それが現実である。だからこそ、我々は幾度となく警鐘を鳴らしてきた。どのようなささいな情報でも決して「うのみ」にするなと。そして、「肩書き」にダマされるなと。
少なからず、そういった諜報機関に所属し、任務を遂行してきた工作員ともあろう者が、世界が認識しているその根底部分を否定するということは、己の存在そのものを否定するに等しい愚行でしかない。この時点で「B級ライセンス」に『格落ち』である。
それと同時に、『なぜ』元中佐の護衛を行わずに『見殺し』にしたのかということの『意味』が『再び』浮上してくる。
再三、明記してきたが…どのように考えても、護衛し、守らなかったことはとてもではないが「普通」ではなく、『異常』なのである。
そこから導き出される「答え」としては、イギリスとロシアの間で『何らかの秘密協定』があったとしか考えられないのだ。
その『基盤』がある限り、ロンドン警視庁の捜査もいずれ頭打ちになることは間違いないだろう。正攻法は全く通用しないのが「諜報機関と国家」である。しかも、相手国がロシアであり、諜報機関がFSBである。更に、自国であるイギリスとMI6・MI5も控えているのだから、答えなど出しようがない。
また、元中佐は、自分が『毒殺』によって狙われていることをある程度は「把握」していたようである。かえすがえすも…元中佐の『行動』が残念でならない。
それから、「ガイダル元第一副首相」のことであるが、やはり『何らかの毒物であった』という診断結果が出ている。残念ながら、その特定はできていない。家族の話では、『11月24日』に体調が急変し、一時は意識を失い、生命の危険があったとされる。
その『11月24日』は、元中佐が暗殺された『次の日』である。

「2006-12-07:追記」
最初の検査入院の結果に関する真意とロシアの最終表明。「16」

再度の検査入院で時間をかせぐ「元KGB職員のルゴボイ」とロシア政府。
「元KGB職員のルゴボイ」の『最初の検査結果』であるが、実際には「検査を行っていなかった可能性もある」ということを明記しておきたい。そして、現在は『実際』に「本検査」を行っている可能性もある。いずれにしても、これまでの状況をかんがみた場合、必然的に「本当の検査結果」は『違うモノ』にならなければ『うそ』になる。
「元KGB職員のルゴボイ」が滞在していたホテルなどを含む「立ち寄った複数の場所」から、ポロニウム210が検出されていることは以前に明記している。その中には、「スポーツ関連施設」なども入っている。また、恐らくは「立ち寄ったとされる施設の中」で、一般市民への危険がないと考えられる場所に関する「情報」は、公開されない可能性が高いと言える。
そして、「元KGB職員のルゴボイ」が立ち寄ったこれらの場所が、「アレクサンドル・リトビネンコ元中佐(以下、元中佐)」とは『無縁の場所』だったことから、当初は「だれかにはめられた」という言葉も発言していることが分かっている。
この言い訳に関しても「イタリア人情報提供者」と同じく、『非常に矛盾している意味が含まれている』ので少々述べておきたい。
通常、その世界では『捜査機関を混乱させるために、前もって工作を仕掛けることが多々ある』ということは以前に明記している。が、今回の「元KGB職員のルゴボイ」の立ち寄った場所に関しては、これは全く当てはまらない。
それは、『立ち寄った場所』からしか検出されていないという意味そのものに、『違い』があるからである。
これがもし『本来の意味』であれば、「ケネディ暗殺の『単独犯』として葬られたオズワルド」のように、通常は「元KGB職員のルゴボイ」の『抹殺』を意味している。
しかも、その指令はロシアに「帰国する前」に完結させていなければならない。実際には、帰国し、保護されていることから、「だれかにはめられた」という意味は初めから存在などしていないのである。
「捜査機関の混乱」という意味からしても、本来であれば「元KGB職員のルゴボイ」が立ち寄った場所『以外』から、『複数』検出されていなければならない。
それすらもないという現実は、『単純に、移動した場所を被曝させた』ということでしかない。このことから、「元KGB職員のルゴボイ」もほぼ確実に被曝しているはずである。それは、特殊な衣服や薬品でも完全に防ぐことはできないからである。しかし、ロンドン警視庁による放射性物質の検査も事情聴取も不可能という状況から、再び『異常ナシ』という声明が出される可能性が高いと言える。
また、「元KGB職員のルゴボイ」の『友人と称するロシア人企業コンサルタントのドミトリー・コフトゥン』という『新たな人物』の名前が浮上している。この人物は、例のホテル(ミレニアムホテル)で「元中佐」と「元KGB職員のルゴボイ」の3人で会っている。そして、ロシア当局がこの人物から事情聴取を行ったことを発表している。この事情聴取にはロンドン警視庁の捜査官も立ち会っている。この新たな人物の事情聴取は、ロシア側が率先して行っている可能性が高いのだが、ロンドン警視庁がつかんでいる『ほか3名の中の1人』であった可能性もあると共に、ほかの『数名』の展開が望まれる。
この新たな人物の存在と以前からの情報である例のホテルで会っていたとするもう1人のFSB職員は『別』である。
これらのことから、「元KGB職員のルゴボイ」は例のホテルを利用して、元中佐に少なくとも『2度』は立て続けに会っていることになる。やはり、「何らかのビジネスに関する話』として、幾度となく会っていた可能性が非常に高くなっている。
それから、昨日の12月6日に「ロンドン警視庁」は今回の事件に関して、「『正式』に『殺人(暗殺)事件』とした上で、『殺人容疑』として捜査を行っている」という声明を発表している。これについては、これまでの捜査で得られた結果などから明確に判断していることが明らかである。また、「捜査は初期段階であり、詳細はコメントできない」としている。
このような状況の中、ロシア政府は「ロシアの法律によってことを進める」と表明し、「事情聴取は我々が行う」と明確に発言している。そして、「たとえ容疑者が出てもイギリスに渡すことはない」と強弁している。
これについては、以前にも明記しているように…「他国で暗殺を行い、逮捕されていたその『暗殺犯』を圧力によって『釈放させ、帰国させている』過去がある」ロシアとしては当然の姿勢であることは理解できる。が、実際にめちゃくちゃであることに間違いはない。これが、ロシアという『気狂い国家の真骨頂』なのである。
それと共に、残念ながら「捜査の終了に近い形の『頭打ち』が間近に迫っている展開」が見え隠れしてきた。ロンドン警視庁が表明しているように『捜査は初期段階』であり、正に始まったばかりであるというのに…。
この現実は、「他国のことだから」と…心の中で切り捨てている「輩」は、所詮、何も感じることはないのだろう。人間の内面の中で、「非常に悪い部分の1つ」として『無関心』という「心の在り方」と「姿勢」がある。

「2006-12-08:追記」
どちらの情報が正しいのか。「17」

昨日、登場した「元KGB職員のルゴボイ」の『友人と称するロシア人企業コンサルタントのドミトリー・コフトゥン』という『新たな人物』。
この「ドミトリー・コフトゥン」なる人物が、放射性物質ポロニウム210の影響により、『意識不明の重体』に陥ったと、ロシアで報じられている。と共に、「元KGB職員のルゴボイ」の弁護士は、「ドミトリー・コフトゥンの代理人が『重体などではない』と語っている」と伝えているようだ。
12月5日夜に最初の事情聴取が行われている。そして、12月7日の事情聴取終了直後に意識不明になったとされている。
真意はどこにあるのか……今のところ、定かではない。
例のホテル(ミレニアムホテル)で「アレクサンドル・リトビネンコ元中佐(以下、元中佐)」と「元KGB職員のルゴボイ」と「ドミトリー・コフトゥン」の3人は会っている。そのホテルのバーで働いている「7人の従業員」からも、健康への被害や危険性は低いとされながらも「ポロニウム210」が検出されている。
これまでの事実やこれらのことから、「元KGB職員のルゴボイ」だけが「被曝していない」という最初の検査結果は『うそ』であるということは間違いないと言える。
それから、昨日くらいからであろうか…このホテルのバーで会った後に「元中佐の体調が悪くなった」という情報にすり替えられつつあるようだ。そこに、どのような意味が含まれているのか。
元中佐は、このホテルを出て「ある場所に立ち寄った」後に、「例の日本食レストラン」で「イタリア人情報提供者」と会食した後に、急激な体調の異常を訴えている。ホテルと日本食レストランの間に立ち寄った場所からは、「何も検出されていない」ことは以前に明記している。
それよりも以前に明記していたのだが、この「ホテル」で元中佐が『何かを口にしたのかどうか』ということだ。3人で会っているその場から、途中でトイレなどに行くために席を離れたのかどうか…など。また、この時の3人の1人はFSB職員であった時の情報であり、「ドミトリー・コフトゥン」なる人物の時のものではない。そして、この時に関する「元KGB職員のルゴボイ」の証言では…『元中佐は何も口にしていないし、我々も何も勧めなかった』と発言している。これらのことは、『諜報機関の手が回っていない』のであれば、「7人の従業員」から状況についての「正常な証言」が得られるだろう。
これまで、捜査機関も諜報機関もお互いが『情報の隠ぺい』を行なっている中での展開であるため、外部の人間にとってはいかんともし難い。
また、この「ドミトリー・コフトゥン」なる人物に関しても、本腰を入れた「調査と分析」が必要であることに変わりはない。本当に「単なる企業コンサルタント」であるのかどうか。
ホテルのバーで3人が会っている時に、何も工作が行われなかったのであれば「単なる企業コンサルタント」である可能性が幾分は高くなる。単純に元中佐の「注意(警戒)を溶かす」ための補助食品として利用されただけという可能性がある。
しかし、「ホテルのバーでも何らかの工作(1回目の摂取工作など)があった」とするならば、諜報部員の可能性が圧倒的に高くなる。
「ドミトリー・コフトゥン」なる人物が、「(現役・退役問わず)諜報機関または特殊部隊」の者で、ロンドン警視庁が立ち会う中で行われた数回に及ぶ事情聴取の流れの中で、何事かが起こっていたのであれば…「抹殺」という可能性もなきにしもあらず。
たとえ一般市民であったとしても、「ホテルのバーで何かを見てしまったという事実を話した可能性もある」。また「工作員だったとしても、反旗をひるがえした」可能性もある。あるいは、実は健康でピンピンしている可能性も残されている。
果たして、この「ドミトリー・コフトゥン」なる人物が、「重要な何らかの情報」を知っているのかどうか。

Status:2006-12-03〜作成

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